国連決議「GHS」とは?
化学物質は世界中で作られ、様々な製品に使用されている。しかしながら、国ごとに化学物質の危険性や有害性を分類する基準や表示が異なっていた。そこで、国連では世界共通のルールとして、GHS が2003年7月に採択された。
GHSは「Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals」の略で日本語では「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」となる。
日本石鹸洗剤工業会では、石けん・洗剤等の家庭用消費者製品へのGHSの自主的導入にむけて、技術ガイダンスの作成と講演会等による業界への周知活動に取り組んでいる。
世界共通のマーク
今回手洗い用台所洗剤や、塩素系漂白剤、塩素系洗浄剤および酸性洗浄剤についてGHSに基づく表示の実施が2011年1月より行われることになった。
対象は家庭での使用頻度が高い食器用の洗剤、取り扱い上の注意を促している衣料用の漂白剤、トイレ用洗浄剤などから始め、順次拡大する。
新表示は、国ごとに異なる有害物質の表示を統一するため国連が2003年に定めた世界共通のマーク。日用品に導入するのは世界初という。
従来は製品ラベル表示で「目に入ると危険」「まぜるな危険」など注意を示すケースが主流だった。新表示は、皮膚に刺激があるといった危険性の内容に応じて共通のマークを示す。(2009年11月21日22時12分 読売新聞)
界面活性剤とは何だろう?
普通、水と油はまざらない。ドレッシングでは、水(酢)が下、油が上に分かれている。このような境目のことを、界面という。
ここに、界面活性剤を加えると、水と油をまぜることができる。油と水(酢)がまじりあったドレッシングは、こうして作られてる。
手についた油汚れは水ではなかなか落ちない。葉っぱの上の水と同じように、水がはじかれてしまう。
石けんで洗えば、手についた油汚れを落とせる。また石けん水は、葉っぱの上でもはじかれない。これは、石けんに入っている界面活性剤の働きによる。
どうして、水と油がまざるのか?
水と油のように、似ていない物質はそのままではまざらない。ところが、界面活性剤を入れると、水と油の境目(界面)に働いて、水と油を仲良くさせる。お互いの反発しあう力が弱まるので、水と油がまざるようになる。
界面活性剤は、ひとつの分子の中に、油となじみやすい部分(親油基)と水になじみやすい部分(親水基)の両方をもっている。そのため、親油基は汚れや衣類と結びつき、親水基は水と結びついて、汚れや繊維のすき間に水がしみ込み、汚れを水の中へ取り出すことができる。界面活性剤の分子の大きさは1mmの約50万分の1。
石けん・洗剤以外でも活躍
界面活性剤は、石けんや洗剤だけでなく、医薬品、化粧品、食品などの成分として利用されているほか、繊維の製造工程でも使われている。自然界にもさまざまな界面活性剤があって、私たちの体内でも、脂肪を消化しやすくするために界面活性剤がつくられている。
例えば前出のドレッシングやマヨネーズ、バター。私たちの毎日の食べ物の中には、いろいろな食べられる界面活性剤が含まれている。これらには天然の界面活性剤が入っている。パターやマーガリンなどは、よりおいしくするために、界面活性剤が使われている。
化粧品の成分は、水や油、色、香りなど、たくさんの成分がつかわれています。そのため、化粧品をつくるときは、まぜる、とかすなどの働きで、界面活性剤が大活躍している。
参考HP 「日本石鹸洗剤工業界」
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