現在私たちが使っている交流の電気は、ニコラ・テスラが開発した交流送電システムによるものである。 ニコラ・テスラとはどんな人なんだろう?
ニコラ・テスラの発明はすごい。ニュートンを超えるかもしれない。交流送電だけでなく、交流モーター、ラジオ、ラジコン、蛍光灯、テスラコイルなど現在も使われている発明品がたくさんある。にもかかわらず、エジソンほど有名でないのはなぜなのだろうか?
ニコラテスラは電線で交流を送る発明をしながら、すぐに電線を不要とする無線送電システムの研究に打ち込んだ。
彼の行った空中放電実験はものすごい雷鳴とともに伝わり、実に25マイル先まで、200に及ぶ電球を「電線なしで」点灯させるとに成功した。
自分の体に100万ボルトの電気を流して見せたり、まるでマジシャンのような天才学者であった。
ふつうなら、交流送電でお金持ちになったらそれで満足するところ、彼の科学的好奇心はとどまることを知らなかった。それゆえにまわりはついて行けなかったのだ。
それに対し、エジソンは自分の研究を積み上げていくような発明が多かった。マスコミや人々に宣伝するのも上手だった。やはり、科学はいろんな人に理解されないと発展しない。エジソンのつくった会社は現在も存続している。
今日は希代の発明家「ニコラ・テスラ」について調べる。(参考HP Wikipedia)
ニコラ・テスラとはどんな人か?
ニコラ・テスラ(Nikola Tesla, Никола Тесла, 1856年7月10日 - 1943年1月7日)は、電気技師・発明家。交流電流、ラジオやラジコン(無線トランスミッター)、蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、また無線送電システム(世界システム)の提唱でも知られる。
磁束密度の単位テスラにその名を残す。 8か国語に堪能で、詩作、音楽、哲学にも精通していた。
ニコラ・テスラの主な経歴
1856年7月9日深夜、ハンガリー王国(現在のクロアチア西部)リカ=コルバヴァ県ゴスピチ(Gospic')近郊のスミリャン村(Smiljan)でセルビア人ギリシア正教司祭の父母の子として生まれる。姉が2人、兄デン、妹が1人。兄(12歳)が死亡。5歳頃から幻覚を頻繁にみたという。
1880年、オーストリア帝国グラーツのポリテクニック・スクール在学中に交流電磁誘導の原理を発見する。
1881年、オーストリア帝国グラーツのポリテクニック・スクールを中退、ハンガリー王国ブタベストの国営電信局に就職。23歳でプラハ大学を卒業したらしい(その後、エジソン社のフランス法人に勤めた、ともされている)。
1884年にアメリカに渡り、エジソンの会社・エジソン電灯に採用される。当時、直流電流による電力事業を展開していた社内にあって、テスラは交流電流による電力事業を提案してエジソンと対立。1年ほどで職を失うこととなる。
1887年4月、独立したテスラは、Tesla Electric Light Company を設立し、独自に交流電流による電力事業を推進した。同年10月、交流電源の特許を受諾される。
1888年5月16日、アメリカ電子工学学会でデモンストレーションを行い、それに感銘を受けた億万長者ジョージ・ウェスティングハウスから100万ドルの研究費と、特許の使用料を提供されることとなった(契約には、特許の将来買取権が含まれていた)。
テスラの発明した交流発電機は、ウェスティングハウス・エレクトリック社によりナイアガラの滝の発電所に取り付けられた。また同年には循環磁界を発見。超高周波発生器を開発する。だがウェスティングハウス社技術陣の中でも孤立し、1年で離れることになる。
1891年、100万ボルトまで出力できる高圧変圧器を発明。 1893年、無線トランスミッター発明。 1898年、点火プラグで米国特許取得。
1901年、J・P・モーガンの援助により、ロングアイランド、ショアハムに57mの無線送信塔建設を開始。
1905年に完成するも、その後モーガンとの関係が悪化し、資金繰りに詰まり研究中断。アメリカ合衆国が第一次世界大戦に参戦し、標的とされるとされ、1917年撤去。
1915年、エジソンとともにノーベル物理学賞受賞候補となるも、双方これを拒否。互いが相手との同時受賞を嫌ったためと言われている。
その後1930年代にも受賞対象に選ばれるが、受賞はされなかった。
1917年、米国電気工学協会エジソン勲章の授与対象になるが、これを断る。(後述)
1943年1月7日、86歳でニューヨーク、マンハッタンのニューヨーカー・ホテルで死去。
エピソード
死後、数トンに及ぶとされる彼の発明品、設計図などは「アメリカ軍とFBIが全て没収した」と半ば伝説化されていたが、記録によりそれは必ずしも伝説ではないらしい。
多くの人は彼を歴史上に数多い発明者の一人としてしか知らないだろう。確かに彼は、交流電源、蛍光灯、熱伝導、リモートコントロールの原理、太陽発電、他たくさんの発明を残している。そして現在の電化製品の多くはその発明と発見なしには存在し得なかったと言われているのである。
彼の実験は10mの塔のてっぺんに巨大な銅の半球を取り付けて稲妻と火花を発生させる、非常に危険なものだった。巨大な稲妻の雷鳴は15マイル先まで轟き、人々は路上に立って足に衝撃を感じながらその稲妻を眺め、馬は蹄からその電気を感じとるほどであったという。
しかし、その変わりものの科学者は決して人々を恐怖させたかった訳ではない。その放電実験は実に25マイル先まで、200に及ぶ電球を「電線なしで」点灯させるとに成功したのだった。
そして人々はその男を狂気の科学者として恐れ、友人のマーク・トウェインは彼のことをして稲妻博士と呼んだ。男の名はニコラ・テスラ。それはエジソンをも凌ぐ悲運の天才の名である。
ニコラ・テスラの主な発明
二相誘導モーター Electro-Magnetic Motor No.381,968 1887.10.12
記念すべき交流誘導モーターの第一号です。 多相交流システム Electrical Transmission of Power No.382,280 1887.10.12 送配電システムにおける交流の勝利を決定づけた発明です。
高周波発電機 Alternating-Electric- Current Generator No.447,921 1890.11.15 テスラはこの発電機を使って約2万サイクルの交流を発生させ、数々の先駆的実験を行いました。初期の無線電話やラジオ放送にはこれから発展したフェッセンデンやアレクサンダーソンの高周波発電機がよく使われました。
放電照明 System of Electric Lightning No.454,622 1891.4.25 蛍光燈やネオンサインの先駈けとなりました。
人工地震システム Reciprocating Engine No.514,169 1893.8.19 オウム真理教を躍らせた発明です。人工地震システムは少しオーバーで、発明の中身としてはピストン・エンジンを利用した機械振動の発生装置です。
同調回路 System of Transmision of Electrical Energy No.645,576 1897.9.2 ラジオやテレビにはなくてはならない回路です。ラジオの発明者をめぐるマルコーニとの裁判に勝利する決め手となりました。
テスラコイル Electrical Transformer No.593,138 1897.5.20 初期のラジオや無線によく使われていました。現在でも碍子(がいし)の絶縁試験などに使われている息の長い発明です。テスラ研究者の必須アイテムでもあります。
無線操縦システム Method of and Apparatus for Controlling Mechanism of Moving Vessels or Vehicles No.613,809 1898.7.1 1898年11月、テスラはマディソン・スクウェア・ガーデンで無線操縦ボートの公開実験を行いました。
これは世界最初の無線操縦実験とされています。電波の選択にテスラの同調回路が使われました。その応用はテレビのリモコンから宇宙開発まで広がっており、われわれがいかに彼の発明の恩恵に浴しているかがわかる発明です。
無線送電システム Art of Transmitting Electrical Energy Through the Natural Mediums No.787,412 1900.5.16 テスラ後半生の夢でした。
放射エネルギー・システム Apparatus for the Utilization of Radiant Energy No.685,957 1901.11.5 太陽や宇宙から地球に降り注ぐ電磁波や苛電粒子のエネルギーを貯蔵し、電源として利用しようという発明です。
ブレードレス・タービン Fluid Propulsion No.1,061,142 1909.10.21 耐久性に優れ、メンテナンスの容易な構造から、NASAも含めて、今研究者の間でもっとも注目されている発明です。
垂直離着陸機 Method of Aerial Transportation No.1,655,113 1921.9.9 テスラ70代の発明です。テスラは若いころから自動車や飛行機の発明に関心を持っていましたが、これが天才最後の発明になりました。
世界システム Transmission of Energy Without Wire ワーデンクリフの研究所は世界最初のラジオ放送局、世界最初の無線送電基地となるはずでした。
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