科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。
東京都知事選挙が始まった。主な争点の一つにオリンピックの開催がある。それに関連して築地市場の移転問題がある。

石原都知事は築地市場は狭くて危険になってきたので、豊洲に移転して、跡地にオリンピック施設を作る計画だ。

ところが豊洲は東京ガス工場の跡地で、環境基準を大幅に上回る有害化学物質のシアンやベンゼンなどが検出された。どうやら計画を再検討する必要があるようだ。

こういった土壌汚染の問題もなくならない。もともと地球上には有毒な物質が存在する。それが鉱物に少量不純物として含まれていたりすると、精製の過程で有毒物質が濃縮・蓄積する。

それが、外に漏れて土壌にしみ込んだりすると、土壌汚染が問題になることがある。厳重な管理が必要だ。


アブラナ科のハクサンハタザオはカドミウムを吸収する性質がある。汚染土壌にハクサンハタザオを生育させると土壌中のカドミウム濃度が半分になった。

今日は土壌汚染の解決方法の一つとして、植物による自然浄化の方法を紹介する。(参考HP 農業・食品産業技術総合研究機構・フジタ・三菱マテリアル) 

今回の研究はどんなものか?


(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所、株式会社フジタ技術センター、三菱マテリアル株式会社総合研究所のグループはアブラナ科の植物(ハクサンハタザオ)を利用したため池底泥土のカドミウム低減効果について、実際のカドミウム含有土を用いたポット試験(5作)及び屋外試験(1作)を行い確認しました。

本技術は、有害な重金属であるカドミウムを含有しているため池底泥土等をリサイクルするための技術の一環として開発されたもので、カドミウムの吸収率が高いハクサンハタザオを用いて土壌中のカドミウムを吸収、低減、回収する方法を提案したものです。

ハクサンハタザオとは何か?

アブラナ科シロイヌナズナ属の越年草で、学名は Arabidopsis halleri ssp. gemmiferaです。わが国に広く分布し、山地の日当たりのよい場所に生え、高さは10〜30 cmになり、4月から6月ごろに白い花を咲かせます。

カドミウム含有土を用いた室内ポット試験及び屋外実証試験結果から、ハクサンハタザオが植物体中で100〜800ppm (mg/kg dry)のカドミウム吸収能力がある重金属高集積植物(ハイパーアキュムレータ)であることを確認しました。

ハクサンハタザオはどのくらいカドミウムを吸収するか?

カドミウム含有土壌を対象に屋外栽培試験を行い、乾物生産量、カドミウム吸収量、土壌のカドミウム減少量を検証しました。その結果、ハクサンハタザオのカドミウム濃度から計算した植物体が除去したカドミウムの量は3,000g/haであることを確認しました。 

カドミウムはどうやって分離するか?

収穫したハクサンハタザオを乾燥後、燃焼処理する時にカドミウムを揮発させないで回収できる温度を確認しました。 

ハクサンハタザオはカドミウム以外にも亜鉛を高濃度に吸収します。そこで、ハクサンハタザオを収穫した後、乾燥・燃焼処理することでカドミウムを分離し、その後、亜鉛を回収(濃度30%以上)する方法を開発し、その有効性をラボスケール実験で確認しました。

カドミウムとは何か?


原子番号48 の元素である。元素記号は Cdであり、いわゆる亜鉛族元素の一つ。カドミウムは人体に体重1kgあたり約0.7mg含まれると見積もられている。カドミウムは多くの生物種において蓄積性がみられ、ヒトでは体内に約30年間残留すると言われている。したがって、一度カドミウムに暴露されると、長期間その毒性にさらされる危険性がある。

カドミウムの毒性については、骨や関節が脆弱となるイタイイタイ病が大きな社会問題となった。さらに、慢性毒性では、肺気腫、腎障害、蛋白尿が見られる。腎障害では糸球体ではなく、尿細管が障害を受けると言われている。また、カドミウムは発ガン性物質としても知られている。

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