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脳に栄養バランスを
センター試験も終わり、いよいよ本格的な受験のシーズンが始まる。受験生には、実力を出し切って合格してほしいものだ。それには脳の活性化が大切。脳の活性化には運動も大切で、私は最近、エアロバイクにのっている。全身を動かし、軽い汗をかくと血液の循環がよくなるためか、脳もスッキリする。
その他に脳活性化のための、有効な方法はないだろうか?
東北大の川島隆太教授は、「朝から脳を活発に働かせるには糖分だけでなく、バランス良く栄養をとる必要がある」と呼びかけている。脳のエネルギーは糖分、と言われてきたが、糖分に偏った食事だと脳は効率よく働かないという調査結果もある、としている。
そこで2009年、朝ごはんを食べる習慣のある大学生6人を対象に、朝食として(1)水だけ(2)糖分だけ(3)たんぱく質や脂肪、ビタミン、ミネラルも含む流動食、を食べてもらった。その後、単純計算や機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)で撮影しながら記憶テストを3回実施したところ、(1)や(2)に比べ、(3)は脳の働きが活発だった。疲労感や集中力も、(3)の食事の方が改善されたという。朝ごはんをただ食べるだけでなく、その質も大事だとしている。
川島教授は「朝ごはんに菓子パンやジュースだけでは頭が十分働かない可能性がある」と指摘している。(asahi.com 2011年1月19日)
脳を活性化する食べ物
では、脳を活性化する食べ物や栄養素は何だろうか?
脳細胞を死滅させる、アルツハイマー型痴呆症の原因の一つには、中枢神経系の神経伝達物質であるアセチルコリンの減少がある。しかも、アセチルコリンの生成を助ける働きをしているコリンアセチルトランスフエラーゼという酵素も欠乏していることが判明している。
この病気の治療法は残念ながら見つかっていないが、コリンやビタミンB1が有効という説がある。コリンは卵黄やレバー、小麦胚芽のほか、ナス、タケノコ、サトイモなどの野菜にも多く含まれている。また、ビタミンB1はレバーや筋子などに100グラム当たり50マイクログラム含まれている。ちなみに、アツアツのご飯に生卵をかけて食べる伝統的(?)な日本の朝食は、脳の働きを高めるうえでは理にかなっているのだ。
ご飯はブドウ糖の材料となる炭水化物が主成分だし、卵にはコリンが含まれている。これにビタミンB1とB2、カルシウムとマグネシウムをプラスすれば、脳にとってはほぼ完壁だ。
さらに、脳を元気にさせる物質としてとりたいのが、「頭がよくなる」と一躍脚光を浴びたアジやイワシ、サンマやサバなどの青背の魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン駿)である。
DHAには発ガン抑制効果もあることが明らかになっている。肉類に含まれるアラキドン酸から合成される物質であるプロスタグランジン坑が発ガンプロモーターとして知られているが、DHAはこの物質を体内で合成する働きのある酵素を抑制するため、ガンを防ぐ可能性があるのだ。
また、乳ガンを誘発する発ガン物質を与えてのラットの実験でDHAは好結果を残していることから、乳ガンや子宮頸ガンなどの女性特有のガンにも、DHAは効果があるのではないかと期待されている。この働きからも、とくに女性はDHAを多くとるようにするといい。
心臓の鼓動を聞くと勘が冴える?
一方、勉強して脳が活性化しても最終的に左右するのが、「運」かもしれない。解答に迷ったときはどうすればよいだろう?
迷ったときは「心の声」に耳を傾けると良いかもしれない。心拍数に意識を集中すると、意思決定の際に「勘」が鋭くなり、正しい判断が導き出される場合がある!との面白い実験結果が発表された。
ケンブリッジ大学のバーナビー・ダン氏らの研究チームは、28人の被験者に4組のトランプの束からカードを引く仮想ゲームに参加してもらった。表向きに置かれた1枚のカードと同じ色を引き当てられるかを競い、勝てば賞金をもらえる。4組の束はA、B、C、Dに分けられ、A、Bからカードを選んだ場合は勝率60パーセント、C、Dの場合は40パーセントになるよう研究チーム側が事前に手を入れており、A、Bからカードを選べば大勝できる仕組みになっていた。
ダン氏はこの実験の結果、「勝てる見込みが高いカードの束と低い束があるわけだが、低い束を選ぶと、被験者の心拍数が上昇するなど身体的なシグナルが発せられることがわかった」という。
以前にアイオワ大学の研究チームが同様の実験を行った際にも、被験者はゲームの仕組みに気付く前の段階で、負け組のカードを選択しなくなっている。そのときは手のひらの汗がシグナルになっていたという。
今回の実験では、まず被験者に自分の心拍数を数えさせた。「指を当てて脈を数えるのではなく、心で感じた心拍数が知りたかった。まず腕時計を外して練習してもらった」とダン氏は語る。「自分の心拍数など知りようがないと言う人が多いが、実際にはできる場合が多い」。
心拍数を正確に数えられた被験者ほど、勝ち組のカードをずっと早い段階で無意識のうちに選ぶようになった。こうした被験者はA、Bの束の勝率が高いことに意識的に気付いていたわけではない。だが、何十回もゲームをしているうちに、直感的に細工を感知してカードを選択していたのである。
ただし、被験者の4人に1人は身体的なシグナルが誤った判断を導いており、「逆に反応することもあるようだ」とダン氏は語っている。このタイプの被験者は、A、Bの束からカードを選ぼうとした際に心拍数が上昇していた。また、心拍数のカウントが正確でも、細工に気付くのは遅かったという。
直感がいつも正しいわけではないのだ。身体的なシグナルに基づく直感は、当てにならないときもある。しかしそれを見極めれば、人生の岐路で重大な選択を迫られたときにも正しい判断を下す手掛かりになるかもしれない。
今回の研究は「Psychological Science」誌12月号に掲載されている。(National Geographic News January 11, 2011)
コリンとは何か?
コリン (Choline, Cholin) は、循環器系と脳の機能、および細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素である。コリンは次の化学式で表される第四級飽和アミンである。
(CH3)3N+CH2CH2OH X−
ここでX−は塩化物イオン(塩化コリン参照)・水酸化物イオン・酒石酸イオンといった対イオンである。コリンおよびその代謝物質は、生理学上の三つの重要な役割を演じる。細胞膜の構造の保全と細胞シグナリングの役割、アセチルコリンへ合成されることによる神経伝達物質としての役割、S-アデノシルメチオニンを合成する代謝経路に関与する代謝物質トリメチルグリシン(ベタイン)を通じたメチル基の主な原料としての役割である。
コリンが肉体によって代謝されるとき、魚のにおいがする合成物トリメチルアミンが生成されることがある。したがって、サプリメントとして1日10ないし16グラムとるなど、大量のコリンを摂取した場合、その人は魚のような体臭に苦しむ可能性がある。
アセチルコリンとは何か?
アセチルコリン(Acetylcholine,ACh)は神経伝達物質であり、副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激をある種のシナプスを通して伝える役目を果たしている。コリンの酢酸エステル化合物。化学式は CH3COOCH2CH2N+(CH3)3。骨格筋や心筋、内臓筋の筋繊維のアセチルコリンの受容体に結合すると収縮を促進する。自律神経の内、副交感神経を刺激し、脈拍を遅くし、唾液の産生を促す活性がある。1914年にヘンリー・H・デイルによって発見され、オットー・レーヴィによって神経伝達物質であることが明らかにされた。彼らはこの業績により1936年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。
アセチルコリンは酵素コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)によってコリンとアセチルCoAから作られる。有機水銀はスルフヒドリル基と親和性が高く、これによりこの酵素の機能が阻害され、アセチルコリン濃度が低下し、運動障害を生じさせる。
通常、アセチルコリンは、酵素アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の作用でコリンと酢酸に分解することで、作用した後すぐに除去される。この酵素を阻害する神経ガスは筋収縮、分泌腺、中枢神経系の亢進を持続させる。一部の殺虫剤にはこの酵素を阻害する物質が含まれている。一方、脳内のアセチルコリンの相対的減少はアルツハイマー病と関連があるとされ、コリンエステラーゼ阻害剤、ドネペジル(商品名アリセプト)が治療薬として用いられている。
DHA(ドコサヘキサエン酸)とは何か?
ドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic acid、略称 DHA )は、不飽和脂肪酸のひとつ。6つの二重結合を含む22個の炭素鎖をもつカルボン酸 (22:6) の総称であるが、通常は生体にとって重要な 4, 7, 10, 13, 16, 19 位に全てシス型の二重結合をもつ、ω-3脂肪酸に分類される化合物を指す。
魚油に多く含まれ、日本人は魚類を食べることによって多く摂取していたが近年は減少している。 ヒトでは、体内で合成できないα-リノレン酸から体内でDHAを合成するため、広義では必須脂肪酸となる。健康増進効果があるとされ、EPAと同様にサプリメントや食品添加物として利用されている。
DHAは精液や脳 、網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分である。DHAの摂取は血中の中性脂肪(トリグリセライド)量を減少させ、心臓病の危険を低減する。また、DHAが不足すると脳内セロトニンの量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告がある 。アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病に対してもDHAの摂取は有効であるといわれている。
参考HP Wikipedia「コリン」「アセチルコリン」「DHA」・養老の地卵・ナショナルジオグラフィック「心臓の鼓動を聞くと勘が冴える?」
脳は食事でよみがえる 疲れた脳、心のストレスはこれで解消! (サイエンス・アイ新書) | |
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