反動『環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態』
トレンドに真っ向冷水爆弾となる内容で、当時かなり話題になった本。
温暖化対策より他に金を回すべき問題はたくさんあるだろう、とか、少々絶滅が多くったってそれがどうだというんだ、とかの尖り系です。
訳者が 山形浩生さんだ というところから推して知るべし的な。
世界人口の激増は:別にみんながウサギみたいにうじゃうじゃ子供を産むようになったんじゃありません。単に、ハエみたいにぼこぼこ死ななくなっただけです。
「普通のトマトには遺伝子はないけれど、遺伝子組み換えトマトには遺伝子が入っている」。半数のヨーロッパ人は、これが事実だと思っていた。
遺伝子食べるなんて気持ち悪い、という声も。 RT @endBooks: ”「普通のトマトには遺伝子はないけれど、遺伝子組み換えトマトには遺伝子が入っている」。半数のヨーロッパ人は、これが事実だと思っていた。” 『環境危機をあおってはいけない』ビョルン・ロンボルグ
— たぬこ (@HiroboTanuko) 2011, 11月 30
そして2018年の時点の調査結果 ↓遺伝子組換え食品に対して強く反対する人ほど科学的知識レベルは低いが、高い科学的知識を持っていると信じているという調査https://t.co/UvppP0GmPT
— ゆきまさかずよし (@Kyukimasa) 2019年1月14日
米仏独でGM食品に関する意見とともに科学知識の簡単なテストを実施。
「普通のトマトには遺伝子はないが、GMトマトには入っている」
絶滅する種の95%以上は、甲虫やアリやハエやミミズやカビ、バクテリアや藻類やウィルスだ。そこを強調していたら、どれくらい支援を得られたか怪しいものだ。
僕たちは大きなリスクを過小評価して、小さなリスクを過大評価する癖がある。メディアは、日常的なリスクよりも劇的なリスクに注目しがちだ。この二つがあわさると、危険なカクテルとなる。
ロンボルクの良著『環境危機をあおってはいけない』を久しぶりに読む。生態系保護は必要ないと統計を駆使して主張。切れ味抜群。でも、ある種の絶滅がどう生態系を変え、どんな被害をもたらすかはとても複雑。調査は不十分で、統計では語れない分野。
— キケロ@雄弁中 (@historyfreek) 2013, 2月 9
何度も引用して恐縮だが、ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』を見れば、インフラ整備や経済的な発展が「環境をよくした側面も実に多い」とわかる。で、ロンボルグは原発なんかに見向きもしない。再生可能エネルギー一択。理由? 原発はバカ高いし、テロられるんだもん。
— 森哲平 (@moriteppei) 2011, 6月 12
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『環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態』
ビョルン・ロンボルグ
文藝春秋
2015/05 Science/AAAS Australian university pulls plug on climate skeptic’s center Government vows to relocate Bjørn Lomborg’s think tank
豪州の研究者たち、温暖化懐疑論者ビョルン・ロンボルグの研究所に過剰な援助をするオーストラリア政府にドン引き。
ツッコまれた政府はロンボルグのシンクタンクの移転先を検討中。
※ ロンボルグはデンマークの人です。
それはともかく、もっと抑えて現実路線を検討する書
『外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD』
と読み合わせてみるといいかも。
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 海外その3』
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 海外その2』
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 海外その1』
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 日本その4』
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 日本その3』
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 日本その2』
『ミニ特集:環境や生態系を考える本 日本その1』
『ミニ特集:明るさは罪?人工照明による光害』
『ミニ特集【2050年】未来の地球はどう言われてる?』