ミニ特集:本読みの世界
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【ネットと本の使い分け】
書籍は、特定の分野についての知識を、系統だった形でまとめてドカンと供給してくれる。
【ネットと本の使い分け】
書籍は、特定の分野についての知識を、系統だった形でまとめてドカンと供給してくれる。
ネットの利便性と速効性は充分活用すべきではありますが、簡単に手に入れた知識は、同時に、簡単に出ていってしまいます。検索で得られた知識は、系統立ったものでないだけに、頭の中で整理して「使える」ものにするには技術と労力が必要です。
今の時代、どんなことでもネットで簡単に調べられるようになりましたが、何かをきちんと学ぶのに、ネッ卜では充分ではないのです。それぞれの分野の知識なり知見なりを系統的に載せたものが、ネット上にはないからです。(そのうち現れるかもしれませんが)
その点、未だに本以上のものはありません。
ネットで調べ、本できちんと勉強する、というのが今のところ最もよい勉強方法なのだと思います。
『すごい宇宙講義』 多田将
そう。結局は本が頼りなんです。典拠知るにも本は欠かせない。 https://t.co/yiamgIUAWm
— みきはら 新作執筆初動 (@issueofwar) 2017年8月11日
インターネットは学習効果を最大限にしようとして作られたものではない。
ネットの情報はバランスの取れた形ではなく、注意を散漫にする乱雑な状態で提供されている。
『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』 ニコラス・カー
トレーニングや練習も同じで、一つ一つのやり方はネットにいくらでも載ってるけど、体系的には載ってない。
— Souichi Nishimura (@NishiSo) 2017年8月11日
だからこそ細かい所や人によっての鍛えるべき部位のチョイス、段階的指導というものは実際の人から教わるとか専門書から学ぶとかしないとなかなか役に立ちにくい。 https://t.co/zHRJGroo2U
水準を満たした辞書・事典という基準点
わからない言葉が出てきたら必ず百科事典に当たる癖をつけておく。
常に更新され進化するウィキペディアは百科事典ではありません。百科事典とは、ある時期における知の全体系をそこで切り取った知の円環です。
『ナショナリズムと神学』 佐藤優
初学者はインターネットのフリーの事典ではなく、一定レベルの質が保証された事典すなわち、選ばれた執筆者がいて、監修者のいる有料の事典を使うべきである。
『アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門』
“実在しない出版社の本を参考文献として上げていたWikipediaの記事が複数見つかる | スラド IT” http://t.co/3rYwMfzWzG
— neanderthal yabuki (@nean) 2015, 7月 3
本とのホントの付き合い方
図書館の自由に関する宣言 日本図書館協会https://t.co/DRFhzkG2oF 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。
— エス (@FreeTIBET2008) 2017年3月21日
”特別支援学校での学校図書館司書の配置率を都道府県別にみると、鳥取県・島根県・沖縄県の3県では配置率100%を実現している一方で、0%の県が多数存在する。”
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2017年4月23日
📕📙📗📘📚 https://t.co/SBuZSQeGgV
🗾『図書館のアクセシビリティ 「合理的配慮」の提供へ向けて』
すぐれた読書家になるためには、本にせよ、論文にせよ、無差別に読んでいたのではいけない。楽に読める本ばかり読んでいたのでは、読者としては成長しないだろう。自分の力以上の難解な本に取り組まねばならない。
『本を読む本』 M.J.アドラー著
読んだ本は、読んでない本よりずっと価値が下がる。蔵書は、懐と住宅ローンの金利と不動産市況が許す限り、_自分の知らないこと_を詰め込んでおくべきだ。
『ブラック・スワン 上 不確実性とリスクの本質』 ナシーム・ニコラス・タレブ著
最後におすすめしたいのは、やはり濫読である。とくに、良いものをたくさん読むことだ。貯水池に水がだんだん貯まっていき、あふれ出たものが、自分のテーマなり、自分の表現なりになる。
『調べる技術・書く技術』 野村進
『ミニ特集:本読みの世界 その4』
『ミニ特集:本読みの世界 その3』
『ミニ特集:本読みの世界 その2』
『ミニ特集:出版と本、図書館』
『ミニ特集:読書の効果:脳の中に「読み」の回路を作ろう』
『ミニ特集:価格がスゴかった本』
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