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科学な本のご紹介: ミニ特集:本読みの世界

科学に佇む書斎

古典本endBooks 📖 
【ネットと本の使い分け】

書籍は、特定の分野についての知識を、系統だった形でまとめてドカンと供給してくれる。

科学の本ネットの利便性と速効性は充分活用すべきではありますが、簡単に手に入れた知識は、同時に、簡単に出ていってしまいます。検索で得られた知識は、系統立ったものでないだけに、頭の中で整理して「使える」ものにするには技術と労力が必要です。

科学の本今の時代、どんなことでもネットで簡単に調べられるようになりましたが、何かをきちんと学ぶのに、ネッ卜では充分ではないのです。それぞれの分野の知識なり知見なりを系統的に載せたものが、ネット上にはないからです。(そのうち現れるかもしれませんが)
 その点、未だに本以上のものはありません。

科学の本ネットで調べ、本できちんと勉強する、というのが今のところ最もよい勉強方法なのだと思います。

●本『すごい宇宙講義』 多田将

すごい宇宙講義







科学の本インターネットは学習効果を最大限にしようとして作られたものではない。

科学の本ネットの情報はバランスの取れた形ではなく、注意を散漫にする乱雑な状態で提供されている。

●本『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』 ニコラス・カー

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること







水準を満たした辞書・事典という基準点

科学の本わからない言葉が出てきたら必ず百科事典に当たる癖をつけておく。

科学の本常に更新され進化するウィキペディアは百科事典ではありません。百科事典とは、ある時期における知の全体系をそこで切り取った知の円環です。

●本『ナショナリズムと神学』 佐藤優


科学の本初学者はインターネットのフリーの事典ではなく、一定レベルの質が保証された事典すなわち、選ばれた執筆者がいて、監修者のいる有料の事典を使うべきである。

●本『アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門』





本とのホントの付き合い方





科学の本すぐれた読書家になるためには、本にせよ、論文にせよ、無差別に読んでいたのではいけない。楽に読める本ばかり読んでいたのでは、読者としては成長しないだろう。自分の力以上の難解な本に取り組まねばならない。

●本『本を読む本』 M.J.アドラー著


科学の本読んだ本は、読んでない本よりずっと価値が下がる。蔵書は、懐と住宅ローンの金利と不動産市況が許す限り、_自分の知らないこと_を詰め込んでおくべきだ。

●本『ブラック・スワン 上 不確実性とリスクの本質』 ナシーム・ニコラス・タレブ著


科学の本最後におすすめしたいのは、やはり濫読である。とくに、良いものをたくさん読むことだ。貯水池に水がだんだん貯まっていき、あふれ出たものが、自分のテーマなり、自分の表現なりになる。

●本『調べる技術・書く技術』 野村進

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)





→『ミニ特集:本読みの世界 その4』
→『ミニ特集:本読みの世界 その3』
→『ミニ特集:本読みの世界 その2』
→『ミニ特集:出版と本、図書館』
→『ミニ特集:読書の効果:脳の中に「読み」の回路を作ろう』
→『ミニ特集:価格がスゴかった本』
 



このページ ミニ特集:本読みの世界 は以上です。

 No.2013,0713
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