ミニ特集:高齢者は自分自身の未来 その2


『老後破産 長寿という悪夢』
『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』
『老人たちの裏社会 万引き、暴行、ストーカー、売春…他人事ではない長寿社会のリアル』
2015年は「老後ヤバイ」アジェンダだったのか、強烈な3冊が出てました。
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NHKスペシャル取材班 新潮社
●NHKスペシャル『老後破産 長寿という悪夢』は視聴者を絶望の悪夢に叩き込んだ、実在老人の末路ルポルタージュ。
家族を失い、資産も家財も手放して、不自由な老いた身体ひとつで施設をたらい回しにされる。臓腑をえぐるような真っ暗な未来が_みんなの行末にふつうに待ち受けているぞこの日本_と思い知らしめてくれた。
※ 「年間所得」の誤記のような気がする
日本では、過去20年近く、働く世代の平均収入が下がり続けている。
もっとも平均所得が高額だった1990年代には1世帯当たり650万円を超えていたのが、2012年には550万円を下回っている。実に、100万円も減ってきているのだ。
平均所得(※)が300万円を下回る世帯は、3割を超えている。


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藤田孝典 朝日新書 朝日新聞出版
●長年、実際に数多くの困窮高齢者の救済に務めてきたNPOの人が、NHKスペシャル『老後破産 長寿という悪夢』で描かれた現在進行形の恐ろしい現実について、データや状況、問題点を整理してくれた。というか、突き付けてくれた強烈な数字の数々。
未来をどうしたいのか。
それにはこの制度のままでいいのか。
自分の人生設計は、二次元以下のファンタジーに陥ってしまってはいないか。
よく覚悟しておこう。
こちらで紹介

ミニ特集:高齢者は自分自身の未来 #成人の日
『老後破産 長寿という悪夢』
『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』
『老人たちの裏社会 万引き、暴行、ストーカー、売春…長寿社会のリアル』
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— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2016, 1月 11
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新郷由起 宝島社
●裏社会、というアオリ単語が表題に入っているけれど、裏社会の話をする本ではない。
裏社会(連携)ではなく、イケナイ高齢者(個々バラバラに反社会行動にハマる人々)の世界を描き出す。
近年の高齢者層の犯罪率が上昇している、その点を数字絡み取材絡みで列挙してみた(宝島社であることから推して知るべしの)ブン屋さんトーンのお仕事作品。
こちらで紹介

『老人たちの裏社会』『下流老人』『老後破産』は巷で、“老後絶望3点セット”と言われている>「高齢者は弱者」という幻想を暴いた、『老人たちの裏社会』著者が語る“老いの孤独” - サイゾーウーマン https://t.co/7iuCtkqlnF
— Masato Abe(阿部真人) (@abm) 2015, 11月 5
これに『万引き老人』(伊東ゆう著 双葉社)も。自分たちが「食い逃げ世代」と呼んでいた世代にもこういう側面があった。そして、自分たちやその次の世代もそうなる可能性も...これは全ての世代の問題だと思っています。怨念と搾取の連鎖にストップを。 https://t.co/06rFaTbvIs
— ヨハン (@johannessm2k) 2017年1月9日
おまけ 寿命格差伝説
"死亡年齢の中央値を算出し、未婚男性は67.2歳、有配偶男性は81.6歳"
— ultraviolet (@raurublock) 2024年10月13日
"それは、いま生きている未婚男性が亡くなる年齢の期待値が67.2歳であることなどを意味するものではない。なぜならば、「未婚男性」と「有配偶男性」で母集団の年齢分布が大きく異なるから"https://t.co/mmVeeKcHYH
おおなるほぞ






