ミニ特集:災害・防災研究の本 その2
『雪崩教本』
『人が死なない防災』
『災害社会学入門』
『TSUNAMI 津波から生き延びるために』
『雪崩教本』
雪氷災害調査チーム/雪崩事故防止研究会編 山と溪谷社
●巷説向けではないマジ本。
雪崩の物理的メカニズム中心に説かれ、災害遭遇時の実践方法やツールについての講釈は末尾にまとめてある。
雪崩トランシーバーは雪崩ビーコンとも呼ばれ、雪崩で埋没した人が携行している雪崩トランシーバーからの電波による発信信号(以下、シグナル)を、救助側の雪崩トランシーバーで受信し捜索するレスキュー装備である。
捜索者が捜索中に二次雪崩などで埋没してしまうことに備え、一定時間で受信から発信に切り替わる機能を持つものもある。
雪崩エアバッグは、雪崩に遭遇した際に風船を膨らませ、埋没を最小限にしようとするレスキュー装備である。その効果は大きく、エアバッグの展開に成功すれば死亡率を約50%減らすことができる。
雪崩対策の技術の進展も含め、増補改訂版が出ています ↓
雪崩教本読み始めたけど、大学の教養課程並みのボリュームと内容があるw
— ざわ (@himonohito914) 2023年11月30日
八ヶ岳で滑落。雪崩で埋まり窒息死。 https://t.co/cejKo2FD4N スノーボーダーらが使う雪崩用エアバッグはあるけど、登山の人らは使わないか。 https://t.co/TckTIbYWip
— 脂肪肝 (@hyperuricemia) 2018年3月26日
容易に雪崩の発生を予測できる現場で『雪崩が起きるとは思わなかった』というのであればわたしはその人の登山知識、経験、雪崩や気象に関する知識を疑う。こんな遭難は起きてほしくない。私たちは高校生が学べる雪崩の教科書を作ろうと決意した。
— カモ鳥(カモノハシは鳥でない) (@kasumyon) 2018年1月31日
山と溪谷社『雪崩教本』p140あとがき あべみきお 氏 pic.twitter.com/It94M04Qvf
『人が死なない防災』
片田敏孝 集英社新書
●著者は「釜石の奇跡」で有名な群馬大の先生。
震災前からはるばる釜石市に出向いて「防災教育」を重ねてきた。
心をあたため命を救う、慈愛と現実把握力に富んだ防災の大事なご本。
こちらで紹介
『人が死なない防災』
『TSUNAMI 津波から生き延びるために』
沿岸技術研究センタ- 丸善プラネット
●重要な経験譚や事例、専門的な津波の力学講釈、防災専門家による施策指南。
写真集めいた甘い装丁とは裏腹に、中身はやたら硬派&実際的。
関係者の共通認識基盤用に便利な仕様。ベストを尽くす責任者にお勧め。
こちらで紹介
『TSUNAMI 津波から生き延びるために』
『ミニ特集:災害・防災研究の本 その1』
『ミニ特集:災害・防災研究の本 その2』
『ミニ特集:災害・防災研究の本 その3』
『ミニ特集:災害・防災研究の本 その4』
『ミニ特集:災害・防災研究の本 その5』
『ミニ特集:災害・防災研究の本 その6』
『ミニ特集:震災と建設』
『ミニ特集:地震・火山災害研究の本 その1』
『ミニ特集:地震・火山災害研究の本 その2』
『ミニ特集:火山災害研究の本』
『備えあれ!東京の水害、死亡2000人、孤立100万人!?』
『ミニ特集:つなみ 津波の研究 その1』
『ミニ特集:つなみ 津波の研究 その2』
このページ ミニ特集:災害・防災研究の本 その2 は以上です。