脳内迷路『神経文字学 読み書きの神経科学』
脳障害の部位によってはキーボード入力だけができなくなる?!
ニュータイプの言語障害、失タイプ症登場!
そのほか、各種言語障害の症状の妙、文字の種類と書き文字方向に見出される相関など脳の言語機能って面白い。
(専門的な記述が多めで、入門者が気軽に読みとばせるタイプの本ではありません)
八田武志・岩原明彦・川上綾子 ”「●●がXXという本を出版した」と音声提示し,続いて人物の写真をスクリーンに提示した後XXという書名について書体と表記の異なる組み合わせからなる選択肢より最適なものを選ばせた。
うるさいイメージの著名人(出川哲朗,上島竜平など)に対してはカタカナ表記、ひらがな表記、漢字表記の順に多く選択され、かつクラフト体の選択率が他の書体よりも有意に多かった。”
”うるさいイメージの著名人(出川哲朗,上島竜平…)では、カタカナ表記、ひらがな表記、漢字表記の順に多く選択され、かつクラフト体の選択率が他の書体よりも有意に多かった。”https://t.co/cL8jiCU5qx
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2016年4月26日
『神経文字学』 pic.twitter.com/GRVZBqwbgu
井堀奈美 ”脳病変によって,文字を見て読むことには問題がないが,掌(てのひら)に書かれた文字がわからなかったり,目隠しをして木やプラスチックで文字をかたどったブロックを手で触って読むことができない病態が生じることがある。
こうした病態を、運動覚性失読、または体性感覚性失読と呼ぶ。”
岩田誠 ”一般に漢字のような形態素文字は,原則としては上から下へと縦書きにされた。これは古代エジプトの聖刻文字( hieroglyphs) も同様であり,石に刻まれるような公式の場合は縦書きにされたが,そのうちこれが音節文字化してくるにしたがい,左から右へと横書きにされるようになった。”
古代エジプトでは日常的な用途にはヒエログリフを崩したヒエラティックが用いられてたけど、あれは横書きにする際は「左から右」よりも「右から左」に書くことが多かったんじゃなかったっけ? https://t.co/Jw7DIO7MNQ
— 約翰/ラヨシュ=ヤンチ/Xochimeh (@JohannesC7) 2015, 7月 13
↓RT 微妙に違う。フェニキア文字(鉄器時代の北西セム文字、といった方が正確か)の元になった原シナイ文字・原カナン文字が左←右で、さらに遡れば、その元というかヒントになった古代エジプト文字もヒエログリフはいろんな向きに書けるけど、常用の字体であるヒエラティックは左←右。
— 春田晴郎 (@HarutaSeiro) 2015, 3月 23
岩田誠 ”現代西欧のアルファベット(母音アルファベット)は、左から右(dextrograde)に書かれるのが普通であるが、 アラビア語やへブライ語のような子音アルファベット(sinistrograde)は、右から左に書かれる。”
岩田誠 ”子音アルファベットから母音アルファベットへと移行していく中間の時期には, 1 行おきに左から右へ,右から左へと,行が変わるために書字の方向が変わる boustrophedon と呼ばれる書字法が行われたことがあった。”
毛束真知子 ”小字症:文字を大きく書くことができない症状。書いていくうちに徐々に小さくなる場合と、最初から小さくしか書けない場合とがあり、文字形態も最後まで保たれる場合と、小さくなるに従って崩れていく場合とがある。
徐々に小さくなるタイプの小字症は脳の錐体外路損傷,最初から小さくしか書けないタイプは皮質脊髄路の損傷に起因する可能性が指摘されている。”
パーキンソン病の症状動作緩慢、動作開始に時間がかかり、小さな動きしか出来なくなり(寡動カドウ)、進行すると無動となり、表情は乏しく(仮面様顔貌)話し方は抑揚がなく、小声になり(単調言語)、文字は小さい字になります(小字症)私も酷かったですが、脳深部刺激療法が救いになっています。
— PD未来(パーキンソン病 ) (@pdmirai) 2015, 9月 19
『神経文字学 読み書きの神経科学』
岩田誠, 河村満 編
医学書院
久しぶりに『神経文字学』の本を引っ張り出した。やはり書字・読字と脳の関係って面白いな〜。
— まみたこ (@mamitakox) 2011, 1月 18
「神経文字学」、すごいな。中国語には「文法語」(機能語のことか?)がないとか、日本書紀は日本語文献だとか、漢語は「イントネーション」で単語を区別するとか、めちゃくちゃなことが書いてある
— Sasaki Mitsuya (@Mitchara) 2015, 7月 14
@yuba 文字関係者のなかで神経文字学は、評価のしかたは分らないがいちおう知っとくべきもの、って感じがします^^;
— kzhr (求職中) (@kzhr) 2010, 4月 22
『ミニ特集:言語と脳の科学の本 その1』
『ミニ特集:言語と脳の科学の本 その2』
おまけ
【2020年10月 ノルウェー科学技術大学】
— 科学に佇むサンクコスト (@endBooks) 2020年10月3日
手書きで勉強するほうが子供が賢くなるわけhttps://t.co/fL5iaT0VQF
キーボードやフリックよりも記憶や学習成果がアップ
手書き学習だと、五感や動作モニタ部位など脳活動がいろいろ高まる
デジタル操作と手書きは脳内で別経路だし