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科学な本のご紹介: 脳内迷路『神経文字学 読み書きの神経科学』

科学に佇む書斎



ヒエログリフpixabay 📖 
脳障害の部位によってはキーボード入力だけができなくなる?!
ニュータイプの言語障害、失タイプ症登場!
そのほか、各種言語障害の症状の妙、文字の種類と書き文字方向に見出される相関など脳の言語機能って面白い。

(専門的な記述が多めで、入門者が気軽に読みとばせるタイプの本ではありません)


科学の本八田武志・岩原明彦・川上綾子 ”「●●がXXという本を出版した」と音声提示し,続いて人物の写真をスクリーンに提示した後XXという書名について書体と表記の異なる組み合わせからなる選択肢より最適なものを選ばせた。
 うるさいイメージの著名人(出川哲朗,上島竜平など)に対してはカタカナ表記、ひらがな表記、漢字表記の順に多く選択され、かつクラフト体の選択率が他の書体よりも有意に多かった。”


科学の本井堀奈美 ”脳病変によって,文字を見て読むことには問題がないが,掌(てのひら)に書かれた文字がわからなかったり,目隠しをして木やプラスチックで文字をかたどったブロックを手で触って読むことができない病態が生じることがある。
 こうした病態を、運動覚性失読、または体性感覚性失読と呼ぶ。”

科学の本岩田誠 ”一般に漢字のような形態素文字は,原則としては上から下へと縦書きにされた。これは古代エジプトの聖刻文字( hieroglyphs) も同様であり,石に刻まれるような公式の場合は縦書きにされたが,そのうちこれが音節文字化してくるにしたがい,左から右へと横書きにされるようになった。”



科学の本岩田誠 ”現代西欧のアルファベット(母音アルファベット)は、左から右(dextrograde)に書かれるのが普通であるが、 アラビア語やへブライ語のような子音アルファベット(sinistrograde)は、右から左に書かれる。”

科学の本岩田誠 ”子音アルファベットから母音アルファベットへと移行していく中間の時期には, 1 行おきに左から右へ,右から左へと,行が変わるために書字の方向が変わる boustrophedon と呼ばれる書字法が行われたことがあった。”

科学の本毛束真知子 ”小字症:文字を大きく書くことができない症状。書いていくうちに徐々に小さくなる場合と、最初から小さくしか書けない場合とがあり、文字形態も最後まで保たれる場合と、小さくなるに従って崩れていく場合とがある。
 徐々に小さくなるタイプの小字症は脳の錐体外路損傷,最初から小さくしか書けないタイプは皮質脊髄路の損傷に起因する可能性が指摘されている。”



 

神経文字学―読み書きの神経科学


『神経文字学 読み書きの神経科学』
 岩田誠, 河村満 編
 医学書院
 


神経文字学 = Neurogrammatology ニューログラマトロジー



→『ミニ特集:言語と脳の科学の本 その1』
→『ミニ特集:言語と脳の科学の本 その2』



おまけ


 




 No.2007,1025
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