▼Life is beautiful: Android OSを採用しながら「Androidタブレット」ではない Amazon Fire
この記事に、激しく同意。
文末のこの1文。『「こんなことができるからソニーのタブレットが欲しい」と消費者に思ってもらえるようにする』が、まさにそう。
これについては、ブログ等で毎度毎度、私が書いている内容。SONYらしいデザインのタブレットを出すことでもなんでもない。SONYが、SONY製のIT家電を横断するようなSONYプラットフォームを立ち上げること。その上で、サービス、アプリを作り、そのプラットフォームへアクセスするための端末として、タブレットであったり、テレビ、スマートフォンを作ること。
それを実現するためには、借り物のAndroidの上で、踊っているだけでは、ダメなんだ。
VAIOの初期には「らしさ」があった。GigaPocketで、リビングとPCをネットワークでつなげたり。SONY同士なら、PC内の番組データを、リビングのテレビで普通に再生できた。10年以上前に既に。
amazonの強みって、そのタブレット端末というハードウエアでもなんでもなく、そのクラウドサービス(書籍の販売、コンテンツ)がコアだ。それがあるから、どんな端末を出したって、どうやったって成功する。スマートフォンでも同じ(間もなく登場すると噂あり)。
逆に、コンテンツをもたずに、端末だけ売りさばいていては、薄利多売で利益は出ないし、先の見通しもない。Samsungだって、今は、端末・部品では世界No.1かもしれないけど、今後も「絶対」ってことはない。クラウドのコンテンツを持っていないから。そこが、AppleやGoogleやamazonなどとは決定的に違う。
SONYには、上を目指してほしい。Samsungを狙うのではなく。
■テレビ事業はエコポイントで乱売している時点ですでに終わっていた
テレビを主力とする国内メーカーは、時すでに遅し。エコポイントでテレビがバカ売れしている時に、どのくらい先を読んでいたか、ってところが分かれ道だろう。今頃、慌ててテレビ工場を閉鎖し始めるのは、素人の私から見ても遅すぎ。
だいたい、大型テレビが5万で買えるのって、どう考えてもおかしいし、もうそうなった時点で、日本のメーカーがテレビを作るなんて、採算がとれないに決まってる。そのへんの想像力が、日本のメーカーには欠如していると思う。
■Appleが気づかせてしまったもの
Appleの製品が出てから特に、(日本のメーカーの思惑とは裏腹に)買い手の目が超えた、一段上がった感じがある。
日本のメーカーから言わせたら、Appleの存在って、本当に「ムカツク」ってところだろう。「モノとしての価値」とか、「(使っていて)どういうものが気持いいと感じるのか」みたいなことを、具体的に示したことで、(買い手に)「気づかせてしまった」から。
Appleがテレビを出すかもっていう情報が流れ始めたタイミングで、(日本メーカーの)TV事業縮小の話がニュースに上がってきたのは、見ていてちょっと笑えてきた。わかりやす過ぎるよ。
独自性、オンリーワンのプラットフォームを構築するしかないでしょう。もちろん、マーケットは「世界」で。