▼【追悼】Jobs氏の誤算、そして次に狙っていたもの - 家電・PC - Tech-On!
引用:
『ここでは、少しJobs氏にも誤算があったのではないか。iPadを投入する際に、Apple社は電子書籍を前面に押し出した。しかし、本当はiPadで映像の視聴を実現したかったのではないか。HD映像が主流になる中、映像の視聴にはiPadの画面サイズが思ったよりも小さかったし、第3世代移動通信では通信速度が遅かった。そうした中途半端な機器という誤算があったのではないかと。同社の電子書籍は、今の時点では、決して成功とは言えない状態である。』
これについては、いろいろ思うところがある。
iPadで本気で書籍を読ませようと思ったら、TFTのディスプレイではなく、もっと書籍に向いたもの(電子インクとか)が必要なんだと思う。今、amazonに水を開けられているとしたらそこかな。雑誌を読むのには良いケド、文字だけの小説はきついかな。長時間は。
西氏が指摘している「画面サイズが思ったより小さかった」というのは、16:9のディスプレイにできなかったことを指摘しているのだろうか。サイズも、もう少し大きくならなかったと?たしかに、マルチメディア用途ならそうだ。でも、電子書籍を前面に出す以上は、現状の解像度比率(4:3)で、あの大きさになったのだろう。iPadを横向きにすると、文庫本を見開きで表示できるんですよね。その点は、amazonのkindleやSony Readerよりも優れているわけで。
どちらも(電子書籍もマルチメディアも)カバーしているけど、どっちつかずになっているかな。ただ、テクノロジーの進化との兼ね合いを考えた時、2010年のiPad発売のタイミングでは、現状の仕様が、ベストではないがベターだったのかな、と私は考えています。実際、多く売れましたし。私も毎日、使っていますし。
電子書籍のリーダも、マルチメディアのビューワも、この1台で、っていうのが難しいかもしれないね。今後は、1台にまとめる必要がそもそもなくなるかもしれないし。