2019年12月7~8日 宮城県利府町の沢乙温泉里山旬味うちみ旅館

2019年12月08日
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宮城県 仙台都市圏
12月7日,珍しい土曜出勤です。
午後から少しお休みをいただき,利府町へと参りました。
20年来,ご厚誼いただいている仕事仲間との年に1度の飲み会に出席するためです。
仕事仲間といっても,皆さん大先輩で私のような若輩者にはもったいないご厚誼です。
今回は今年の春に無事に定年を迎えた二人の先輩方のお祝いも兼ねています。

沢乙温泉 里山旬味 うちみ旅館
会場は利府町にある温泉宿うちみ旅館です。
宮城県の方でも「利府に温泉あるの?」という方も多いのですが,古くから営まれている温泉宿なんです。
贅沢なお食事がいただけるという評判でしたので,期待も高鳴ります。

駐車場と玄関の写真です。
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お部屋の写真です。
この日は4部屋を11人で使わせていただきました。
廊下にはセルフのコーヒーやお茶のサービスがあって嬉しかったです。
夜になると玄関に至るアプローチに照明が点いてきれいでした。
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お風呂は内風呂,露天風呂が男女別にそれぞれあります。
低張性アルカリ性冷鉱泉を加水なしで温めたもので,掛け流しこそ難しいのですが,毎日張り替えて新鮮な湯を提供してくださいます。
誰も入浴者がいなかったので,パチリ!
ちなみに朝は男女入れ替えていました。
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ひとっ風呂浴びてからお待ちかねのお食事です。
別会場でいただきました。
フランス料理のコースのように一皿一皿運ばれ,包丁を握った9代目が自ら解説をしていただきました。
見た目も美しいのですが,何より美味しい! 美味しかった!

おしながきです
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一品目,天然近海白身昆布〆
この白身,何と天然近海のトラフグ! トラフグのコラーゲンを使ったゼリー寄せと薄造りでいただきました。
歯ごたえ,上品な甘さがたまりません。
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二品目,白子と仙台葱の茶碗蒸し
この時期の白子です。間違いない美味さでした。卵と一緒に口の中でトロトロ濃厚なせめぎ合いです。
仙台葱はあぶって香りと甘さを引き出しています。
銀杏も贅沢に使っていました。
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三品目 三陸ひがしもの,金華鯖,たこ
三陸ひがしものは塩竃市場の目利きが特別に見立てた鮪です。
口の中でほろっと身がほどけ,甘みが強い鮪でした。
金華鯖は石巻の金華山沖でとれる鯖です。
三陸の荒海にもまれ,身が締まり,脂ののった鯖です。
アシの速い鯖ですが,産地直送の新鮮な鯖で臭みも一切無かったですよ。
お品書きには宮城サーモンありましたが,たこが添えられていました。
おそらく南三陸志津川産のたこではないでしょうか。
甘くて歯ごたえも良かったです。
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四品目 酒肴
ほどよく熟れた甘柿のタネをくり抜き,栗や豆などを使った餡を盛っています。
これをいただいた後に,スパークリング日本酒(一ノ蔵のすず音)を注ぎ,柿と一緒にいただきました。
柿と日本酒! これが合うんですよー
これに合わせて軸も柿を選んだとか・・・気遣いを感じます。
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五品目 金華山沖秋鰆のひと塩
さわらと言えば春の魚と思っていましたが,これはびっくり!
抜群の塩加減で香り高くいただきました。
付け合わせの干しえのきも,いい味が出てましたよ。
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箸休めに原木なめこの大根おろし和えがありました。
これも美味かったです。ちょうどよいアクセントになりました。
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六品目 季節の炊き合わせ
上品な出汁でコトコト煮込んだ煮物です。
かぶも里芋もかぼちゃも柔らかいのに型崩れしていません!
丁寧な仕事が良く分かります。
かぼちゃの飾り包丁が鮮やかですね。
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七品目 生牡蠣
これはお品書きに載ってなくて,9代目の心遣いだったのではないかと思います。
鳴瀬川河口付近で水揚げされた大きな牡蠣でした。
近場の大きな牡蠣を生でいただけるのはこの時期ならではですね。
プリプリの芳醇な味でしたよ。
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八品目 仙台牛すき焼き
宮城の銘柄牛は2種あります。仙台和牛と仙台牛ですが,最高のA5,B5ランクの物のみ仙台牛のブランドが使えます。
生でもいただけるほどのお肉ですが,贅沢にすき焼きです。
うまい~!
微かにピンク色が残る頃合いでいただきます。
噛む必要ないですよ! 甘い脂と肉の香りが至福です。
最後に割り下を生卵に投入してずずーっていただくと,もう溜息しか出ませんでした・・・
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九品目 季節の炊き込みご飯とお吸い物
米所の宮城ですから,新米の銀シャリでも十分美味いのですが,じゃこがいい仕事をしてます。
お吸い物・・・具はないのですよ・・・でもお替わりしたかった~!
香の物もほどよい塩気で良かったです。特に奈良漬けは美味かった。
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十品目 胡麻プリン 黒蜜
胡麻の香りが良かったですね。黒蜜と一緒だと香りが心地よいです。
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é…’
せっかくの9代目のお料理
ちょっと無粋だったかもしれませんが,先輩がお祝いに日本酒を差し入れていただきました。
宮城の栗原市一迫地区にある金の井酒造綿屋さんの特別純米酒寿礼春です。
ひとめぼれを使ったお酒は芳醇なお米の味がして,9代目のご馳走を更に引き立ててくれました。
入手困難なお酒ということで,先輩には感謝です。
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すばらしい料理の数々・・・宮城の食材の美味さを再認識したのと丁寧に手を掛けた料理に勝る物はないとつくづく感じました。

もちろん2次会も恒例です。
夜更け過ぎまで部屋で飲み明かし,楽しく語り合いました。
館内には人間国宝による磁器や仙台の堤人形など飾ってあり,興味深く拝見することができました。

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朝食
特に評判が良いようです。
特にさんまの干物が美味かったです!
ご飯も炊き具合が良く,新米の美味さが伝わってきます。
普段はこんなに朝食をいただかないのに,がっつり美味しくいただきました。
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楽しい仲間との語らい,そして美味しい料理と温かい温泉
私にとってはちょっとハイクラスなお値段でしたが,それ以上に夢のような素敵な一時を過ごせて大満足です。
9代目さんお世話になりました。

※9代目の挨拶の中に感動するエピソードもあってちょっと涙腺も刺激されちゃいました。
 どうかこれからもがんばって皆さんに幸せを届けてくださいね。
 私たちもさらに精進していくことを誓ったのでした。
 帰宅してからうちみ旅館のHPを見ていたら,9代目の出身高校が私と同じだったことにびっくり!
 さらに親しみを感じてしまうお宿でした。

 うちみ旅館HPのリンクです。
沢乙温泉 里山旬味 うちみ旅館
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Snufkin
Posted by Snufkin
ご訪問ありがとうございます。
気に入ったところは何度でも行っちゃうんです。
どうぞよろしくお願いします。

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