2021年 6月19日 福島県下郷町の大内宿(前編)

2021年08月05日
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福島県
会津若松市で飯盛山を散策した後,人気の観光地,大内宿に参りました。


ここは関東圏からでも,ほどほどの距離で来られることもあってとても人気のあるところです。
雨降りなら密にならずに済むかな?という負け惜しみと期待もあっての訪問でした(^_^;)

大内宿は江戸時代の宿場町が遺された場所です。
もともと大内宿は江戸時代に下野街道が通っていたことから,会津をはじめとした大名の参勤交代などの宿場町として形成されました。
しかし明治に入ってから拓かれた国道や鉄道などの交通路により,大内宿は切り離されてしまい,結果的に大きな開発から免れることとなりました。
それでも住民は手入れの面倒な萱葺きから鋼板葺きに変えたり,生活道路を舗装化したりして静かに生活していたのですが,昭和40年代に大学の調査が入ると建造物や慣習などが貴重な遺産であることが分かりました。
昭和50年代半ばには国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けることとなります。
住民達は長い時間をかけて協議し,「売らない、貸さない、壊さない」という住民憲章を定め,修復に取り組み始めました。
鋼板葺きから萱葺きに,アルミサッシから板戸に修復し,あわせて舗装路も修復し,水路も道の両側に戻すなどして江戸時代の宿場町を復活させたのです。
そうした住民達の努力が実り,ここは福島県でもトップクラスの観光地となりました。

雨天の中,駐車場に到着です。
協力金は500円でした。
第一駐車場に余裕で駐めることができたので,密は避けられそうですね。
県外ナンバーの車が多かったですねぇ。
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少し歩くと街並みが見えてきます。
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地面が顕わになった街道,その両側に並ぶ水路と萱葺き建築群,後背にある小高い山も含め,ここだけ時の流れが止まったかのようです。
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雨降りのお陰でちょっと幻想的で落ち着いた光景に見えてきます。
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萱葺き屋根がいい感じで苔生してますねぇ。
この萱葺きの差し替えや葺き替えは,材料の不足や職人の減少により危機的な状況になっているようです。
ここでは住民達で「結い」と呼ばれる互助組織を作り,皆で手伝いながら技術の継承も行っているそうですよ。
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ここのお宅は鋼板葺きですが,ちょっと屋根の形が変わってますよね。
鶴岡市の兜作りと似ていると思うのですがどうでしょう?
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ほとんどの家で土産物屋,飲食店,旅館などを営んでいます。
昼時なので飲食店はちょっと混んでましたねぇ(^_^;)
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火の見櫓が建っています。
丁度宿場町の真ん中というところでしょうか。
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道路向かいには大きな鳥居がありました。
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今回は行きませんが,この参道沿いには蕎麦畑が拡がり,その先に小高い丘があり,神社が祀られています。
以仁王の乱で歴史の教科書にも出ていた,高倉宮以仁王が立ち寄ったとの伝説があるようで,高倉神社と呼ばれています。
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さて,朝からバタバタと動いていたのでお腹はペコペコです。
密を避けて少し時間をずらしたので,そろそろ遅い昼食に参りましょう。
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せっかく大内宿に来たのだから萱葺き屋根のお食事処?
いやいや皆考えることは同じでしょうから,密は避けたいところ。
道を一本入ったところにある玉川屋という小さなお食事処でいただきます。
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ねらい通り,貸し切り状態です(*^^*)。
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メニューです。
何回か大内宿には来ていたのですが,名物のねぎそばはまだ未体験でした。
ねぎそばセットと家内のたっての希望で会津名物の馬刺しをお願いしました。
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馬刺しが到着(*^^*)
高価なものかと思っていたらリーズナブルな価格でびっくり。
食べてみるととろけるような舌触りで,柔らかいんです。
臭みもなくて,お肉の甘みも感じられます。
辛し味噌もいい働きしています。
日本酒欲しい~(>_<)
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ねぎそばセットの到着です。
セットなので,きのこおこわが付いてます。
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ねぎそばはねぎを箸代わりにして,蕎麦を手繰り,ねぎ共々ガブッといただくんです。
今回は写真撮影のため,左手で手繰ってますが・・・(^_^;)
もともとは祝いの席などで出されるものなんだそうです。
まぁそういう演出も兼ねているのでしょうね。
もちろん食べにくいことこの上ないので,半分くらいはガブッてやってから,あとは普通にお箸でいただきました(^_^;)
ちなみに食べ残したねぎはお願いすると,きちんとラップでくるんで袋に入れてくれます。
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おこわも風味豊かで美味しかったですよ。
蕎麦はきっとこの地で育てたそば粉を使っているのかな?
美味しくいただき満足満足。
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再び散策に戻りますよ。
後編に続きます~。
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Snufkin
Posted by Snufkin
ご訪問ありがとうございます。
気に入ったところは何度でも行っちゃうんです。
どうぞよろしくお願いします。

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