２０２１年　６月１９日　福島県会津若松市の鶴ヶ城（前編）

この日，雨が降ることは一週間前から分かっていたのですが，新型コロナウィルスのリバウンドが始まる前に遠征したかったので，弾丸ドライブとなりました(^_^;)
雨の方が観光客が少なくて密になりにくいかもね～なんて負け惜しみを呟いてみるのでした。

宮城県で少年少女時代を送った方にとって，福島県の会津はちょっと特別な思いがあることでしょう。
昔から小学校の修学旅行といえば，会津に行く学校が圧倒的に多いんです。
かくいう私も，家内も，息子も・・・(^_^;)
「また来たよ」という懐かしい思いと，少年時代のほんのり甘酸っぱい香りが漂うのです。
ということで，会津観光定番の鶴ヶ城に行きました。


鶴ヶ城は愛称で，正式名称は若松城です。
１４世紀終わりにこの地を治めていた蘆名氏が築いた館から始まり，１６世紀終わりに蒲生氏が７層の天守を築き鶴ヶ城と名付けました。
その後，１７世紀半ば，地震で倒壊した天守を当時の藩主であった加藤氏が現在の５層の天守を築きました。
江戸時代は親藩として会津松平家が陸奥国に睨みを効かせていました。
戊辰戦争で１ヶ月の籠城戦を行い，砲撃にも耐えて後，開城。
修復はされずにそのまま解体されてしまいました。

現在の鶴ヶ城は昭和４０年９月に外観復元されたもので，鉄筋コンクリート造りで内部は博物館になっています。
私より１ヶ月ほど先輩だ(°0°)


さてシトシト降りの雨の中，東口の駐車場にとめて入城です。
お濠が落ち着いた風情で良い感じです。


朱塗りの橋をわたって均整のとれた石垣の中へと入っていきます。
天守閣が石垣の上に現れていますね(*^^*)


苔生した石垣。
戊辰戦争という内戦の舞台にもなりましたが，今となっては夢の跡・・・。


カギ状に曲がった通路を抜けると，天守閣が姿を現します。
外観復元の城とはいえ，日本百名城に数えられる壮麗な天守閣です。
思わず「お～！」と声が出てしまいます。


お城の配置図です。
平山城ですが，戊辰戦争時は大砲の砲撃にも耐え，1ヶ月にも及ぶ籠城でも落ちなかったとそうです。
策を練り抜いた堅牢な布陣だったのですね。


石垣を回り込んで，全容をパチリ！
鶴ヶ城は平成27年の改修時に瓦を葺き替え，赤瓦になりました。
幕末当時の姿の復元なんだそうです。


窓口で入場券を購入し，石垣の切れ目に造られた入り口から入城します。


ここは地階？になるようで，塩蔵になっていました。


内部は鶴ヶ城にかかわる博物館となっています。
以前は会津の観光地や特産なども紹介されていましたが，改修時に内容も大幅にリニューアルしたようですね。
撮影できる場所もありますが，展示の多くは撮影禁止でした(^_^;)


内部はエレベーターもありますが，基本的には階段を上って移動します。
新型コロナウィルスの感染対策のためか，通路は上りと下りに分けられていて，上りで各フロアを見学して下りはまっすぐ出口まで下りるようになっています。


途中の階層から南走長屋と干飯櫓を望みます。
こちらは木造建築で再現された物ですよ。
赤瓦の色が良く分かりますよね。


最上階に着きました。
天守閣は5層です。
最上階はこんなに狭いのね(^_^;)
中央部は最下層までの吹き抜けになってます。


最上階は廻廊になっていて会津若松市内をぐるりと見渡すことができます。
天守から東側を望むと，遠くに白虎隊自刃の地，飯盛山があり，城内には屋敷跡の芝生と茶室麟閣を見ることができました。


戊辰戦争時，少年兵で組織された白虎隊は，落ち延びた飯盛山で煙に包まれる鶴ヶ城を見て、落城したと思い自刃して果てたという悲話がありました・・・。
でも実際はこの落城誤認説はちょっと違うという説もあるようですよ(^_^;)


後編では本丸から南走長屋と干飯櫓へと参ります。
続きます～。

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