2024年度の小学生は594万1,733人(前年度比10万7,952人減)、中学生は314万1,132人(同3万6,376人減)といずれも過去最少となったことが2024年12月18日、文部科学省が公表した学校基本調査(確定値)により明らかとなった。
学校基本調査は学校に関する基本的事項を調査し、学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的としたもの。幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会を対象に、1948年より毎年実施。今回、2024年5月1日現在の学校数、在学者数、卒業者数等を調査し、2024年度調査の確定値を公表した。
在学者数は、小学校が594万1,733人(前年度比10万7,952減)、中学校が314万1,132人(同3万6,376人減)で、いずれも過去最少を更新。また、幼稚園は前年度比8万3,856人減の75万7,968人、高等学校も前年度比1万1,580人減の290万6,921人となり、予想を上回るペースで進む少子化問題があらためて浮き彫りとなった。
一方、特別支援学校は15万5,140人(同3,778人増)、幼保連携型こども園は85万8,250人(同1万4,970人増)、義務教育学校は7万9,811人(同3,766人増)で、いずれも過去最多を更新。障害に応じたきめ細かな対応が可能な特別支援学校や、教育・保育を一体的に行う認定こども園を選択する保護者が増加傾向にあることがうかがえた。
高等教育機関への進学率(過年度卒を含む)は前年度比3.3%増の87.3%。大学進学率(学部)は過去最多の59.1%(前年度比1.4ポイント増)にのぼった。
大学全体の在学者数は294万9,795人(前年度比4,196人増)で過去最多。うち大学学部の女子学生は前年度比1,287人増の120万5,593人で、学部学生に占める女子学生の割合は45.9%(同0.2ポイント増)と過去最高を更新した。また大学全体の女性教員数は前年度比1,178人増の5万3,449人となり、教員全体に占める女性教員の割合は27.8%(同0.6ポイント増)へと上昇。女性管理職の割合34.7%とともに最高値を更新している。