2024年は、GIGAスクール構想がNEXT GIGAとよばれる次のフェーズへの移行が始まった1年であった。デジタル教科書の本格導入が話題となり、個別最適な学びが進むことが期待される。また、教員の長時間労働問題に対処するため、給特法の改正案が議論されている。この記事では、2024年の教育業界におけるキーワードとともに、リシードの記事を紹介する。
GIGAスクール構想
2019年に始まったGIGAスクール構想は、より良いICT端末の活用方法が模索された1年だったのではないだろうか。2024年に5年目を迎えたGIGAスクール構想は、NEXT GIGAとよばれる次のフェーズに移行しつつある。2025年もNEXT GIGAが意識された1年となり、多くの自治体で端末更新やICT環境のさらなる改善が進められるだろう。
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2024年は生成AIの活用が広がった1年でもあった。文部科学省は2023年7月に「生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を公表し、教育現場でも生成AIの活用が少しずつ広がりつつある。2024年12月26日には、生成AIの急速な普及と技術の進展を受けて「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」が示された。2025年は学校現場での適切な生成AIの活用を促進し、児童生徒の資質・能力の育成を支援することが目指されることになるだろう。
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教員の働き方改革として、教育現場の効率化と教員の負担軽減を目指す取組みが進められている。文部科学省はGIGAスクール構想下での校務DXを推進しており、統合型校務支援システムの整備や、クラウドベースのシステム導入、データ連携の強化など、さまざまな取組みが行われている。また、給特法改正の検討も進められており、教員の労働環境が改善され、より良い教育環境が整うことが期待される。
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