ファイアーエムブレム
アーダン。
最高だよアーダン。
ファイアーエムブレムといえば、美男美女が戦争にかこつけてラブりingしまくる破廉恥ゲームというのが今現在における一般的な見解かと思われるがそうじゃない。
そういうことじゃねェんだ兄ちゃん。
5万だ兄ちゃん。
それだけ置いて帰ェんな。
……おかしいか兄ちゃん あ?
途中からうっかり漫画「餓狼伝」で堤城平に因縁つけてたチンピラと化してしまうほどに、世の中すべてがFEの素晴らしさをわかっていない。
とりあえず「聖戦の系譜」だったらアーダン育てるでしょッ。
あまりに育てすぎて少し不気味なぐらいの速度で移動するアーダンがちょっと素敵だって思うでしょッッ?
そしてアイラ(女剣士)とくっつけます。
それはもう、ちょっとした異種交配かってぐらいにくっつきにくい二人なんだけど、町会の世話好きなお婆ちゃんよろしく執拗なお膳立てでもってくっつけますよ。
あるいはアイラの口の中によくわからない四足獣の肝を無理やりねじ込みますよ。
物語の中盤、アーダンとその一行(主人公シグルド含む)は、ちょっと面白いパーマの貴族の妖計で皆殺しにされちゃうわけだけど、アイラは生き残る。
そして十数年後、その子供が大活躍するわけですよ。アーダンが孕ませた子供が!
でもその子供、パッと見、残酷なぐらいに完全な優性遺伝でアイラの面影しか残ってないんですが、そいつがちょっと素早さが低かったり、守備力が高かったりするのを感じて、
ああ、こいつは間違いない、アーダンの胤(たね)だ……
と不思議な安堵をおぼえるとともになぜか俺、勃起。
えっ?
オイオイなにこれ。この性的興奮はいったいなに?
こは何事!?
それはおよそ一切の流派に
聞いたこともない 見たこともない
奇怪な性的興奮であった
みたいな感じ。
あるいはそう……。
坂本真綾「プラチナ」にて歌われている以下の歌詞、すなわち
~きっと想像もしないモノ……隠れてるはず~
早い話が真綾さんも驚愕のものッすごい性的嗜好が隠れていたわけですよ。
これはビックリだ!
フェイスレス司令がロケットで宇宙に飛び立っていったときぐらいにSHOCKINGだ!!
ところでファイアーエムブレムと言えば、俺は奴らが好きだ。
好きすぎる。抱かれても良いと思ってる。
場合によっちゃあ、ウチに来て妹の飼い犬をファックさせても良いとすら思ってる。
彼ら。そう、もちろん――
戦士・サジ
戦士・マジ
戦士・バーツ
うおおっ……!
やべぇ尿漏れそう。
サジマジバーツですよ。ユニットっぽくいうところのSMBってことですよ! 素敵だろう? 素敵過ぎるだろう?
サジとかマジって、この過剰なデータ社会においてものすごい情報量少ない名前ですよ。
ところで彼ら、やはり兄弟なんでしょうか。アカネイア山脈の奥地に住んでる戦闘部族に生れ落ちた双子なんでしょうか。不思議な感じにスパイラルした髪形も似通ってますし、いや、きっとそうです。
確かめるすべはありませんけども。
だってこいつら、誰かの話題に上ることもない上、死ぬ瞬間以外一言たりともセリフ無いですし。
だが、そこに俺たちが強引に燃える余地がある! これがッ! これぞッ! エムブレマーの心意気ッ!
どうだい、こいつは最高にエキサイティングだろう?
何がエキサイティングかって、まず彼らの得物がすべて斧ってことですよ。
剣と魔法のファンタジー世界において、彼らは何一つ臆することなく当たり前のように斧を装備ですよ。まさに自然体。
そうよ男は黙って鉄の斧。上級者はデビルアックスで毎回毎回攻撃のたびにデッドオアアライブ。
グレート!
グレェートですよコイツはァーッ! 承太郎さんッ!!
あとグレート過ぎる彼らの戦闘グラフィックを掲載。SFCのリメイク版だが、FC版から受け継がれた彼らの熱き鼓動は変わっていない。
画面右の不審者が戦士バーツさんです。
良い角度で斧を構えつつ、かなりエキセントリックな態勢で敵に歩み寄るバーツさん。
こんなんもし街中におったら、ジャリタレ雑誌の「街で見かけたナイス・Guy☆」コーナーに投稿されるか最寄の派出所に通報の二択ですよ。
やべッすよ。やべッすよ戦士!
斧を振り上げて襲いかかる戦士・サジさん。あ、いや、マジか。
まぁどうでも良いや。グラフィックまったく同じだし。
そのパワフルな攻撃で、どんな敵だろうと一発であの世行きですよ。
掛け声はたぶん「ウーララーっ!!」
ナイス戦士!
OK! Yeah! Baby戦士!!
スカッ……
まぁもちろん滅多に当たらないわけだが。
そらそうだよなァーッ!
そんなオイシイ話、そうそうあるわけないもんなァーッ!!
なお、主な戦士の特性をまとめると以下のようになる。
・力が強い
・防御力が弱い
・素早さが低い
・器用さが低い
・名前が短い
・股関節に先天的異常
・三度のメシより斧が好き
・給料が現物支給
・血が出るまで自慰をしたことがある
・峰フジコみたいな女によく騙される
・いつだって恋に恋してる
愛すべき斧戦士たち。
今日も今日とて、世界のどこかで、怪しい戦士ウォークで敵ににじり寄っているのだろうな。
がんばれ、ぼくらのSMB!
これを読んでる臆病マラどもも、少しは彼らを見習って雄雄しく逞しくこの世を生きればいい。捕まらない程度に。