北アメリカに生息する鳥類を、実際に大自然を旅しながら超リアルに描写した画家ジョン・ジェームズ・オーデュボン(英: John James Audubon)。
1839年、イギリスで出版された「アメリカの鳥類(英: Birds of America)」全435枚が、180年以上の時を超えて、デジタルアーカイブとして無料ダウンロードできるようになったので、今回はご紹介します。
画集「アメリカの鳥類」とは?
「アメリカの鳥類」は、画家オーデュボンが1827年から38年にかけてアメリカ各地を旅しながら、鳥の観察を続け、水彩画を元にした435枚の彩色銅版画です。
それまでの標本を元に描いた博物画とは異なり、自然の中に生きる野生の鳥たちを躍動的に描いた点が特長。さらに一羽一羽の鳥が、実物大の大きさで描かれている点も大きな特色です。
今回、野鳥の保護を目的とする自然保護団体「全米オーデュボン協会(英: Audubon Society)」がリニューアルを記念して、「アメリカの鳥類」435枚すべてをオリジナルサイズの高画質で無料ダウンロードできるサービスが開始されました。
John J. AUdubon’s Birds of America
デジタル・アーカイブ化された画像は、年代別(英: Chronological)とアルファベット順(英: Alphabetical)、州別(英: State Brids)で並び変えることができます。
各サムネイルをクリックすると、個別の詳細ページに移動し、ここからオリジナル画像の無料ダウンロードを行うことができます。実際にダウンロードしてみましたが、10,000px超えの超高画質。さすが、等身大サイズで描かれているだけあります。
虫眼鏡アイコンをクリックすると、ブラウザ上で高解像度の画像を確認することもできます。拡大ズームすることで、細かい鳥の毛まで描写された繊細なイラストとなっているのがよく分かります。
さらにあまり聞き慣れない鳥たちの鳴き声も、MP3音声ファイルで確認することができます。ちなみにこちらは、日本名ムラサキマシコ、Purple Finch。より詳しく知りたいひとは、ユーモアたっぷりな古い解説も一緒に収録されています。
ではコレクションされている一部の作品を見ていきましょう。180年以上前に描かれたとは思えない、色合い豊かな配色で描かれた作品は、どれも見るものを魅了するほど美しいものばかりです。
これまでは厳重に保管され、あまり日の目を浴びることのなかった、世界的にも貴重なイラストや名画などは、デジタル・アーカイブとして無料公開される流れが進んでいます。デザインのアイデアやインスピレーションにいかがでしょう。
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参照元リンク : Download 435 High Resolution Images from John J. Audubon’s The Birds of America – Open Culture