â– 

チリの風 その1124 2024年11月25日ー12月1日
いよいよ12月ですね。近くの公園に高さ10メートル以上の大きなクリスマスツリーが飾られています。今晩そこでコンサートがあり聞きに行きました。
毎日最高気温が30度前後の日が続くサンティアゴですが、朝晩は涼しいし、少し風が吹くので、昼下がりに木陰の公園のベンチに座ると気持ち良いです。
さて講演のリハーサルをしました。先方の幹部2名の前で練習です。ちゃんとズームも機能しました。来週の本番に80名ほどの参加者がありますが、
何とか最後まで上手く乗り切りたいです。
スポーツは何時もの通りでした。登山は第4展望台へ歩き、10キロ走は少し記録は落ちたけど完走しています。
土曜日はサッカー教室でした。なんと20数名の参加者で今年の最高数。楽しく練習しました。さてその参加者の一人から藤尾さんのブログが更新されていませんね
と言われました???
いつまで続くか分かりませんが、こうしてスポーツを楽しんでいます。
妻の叔父さんの所に行って彼に手足のマッサージをしました。するとスヤスヤ寝入って行きました。半身不随の人ですが生き延びています。
こうして毎日やることがあって、それをコツコツ続けるのが私の人生です。
幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
 内務省のナンバー2だったモンサルべが婦女暴行で逮捕され裁判になっていますが、ボリッチが同じような疑いで訴えられました。左翼は右翼のデッチ上げだろうと馬鹿にしていますが、どうなるのでしょうか。ボリッチを訴えた女性は研修生だった時代に彼と知り合ったのですが、その後、彼女の個人的な写真をボリッチが悪用したとしています。それは犯罪行為なのか単なる悪戯か知りませんが、これに関して政府内では訴えに根拠が少ないとする声がでています。
私の考えは、訴えに根拠がないとするなら、その女性と背後のグループを徹底的に訴える。逆に証拠が十分なら裁判になる前にボリッチを退任させるです。
この訴えが出て、3日ほど彼は表に出ませんでした。その後、コリナ地区で家屋省の建設した309軒の家を同地区の住民に渡す式に参加し、マスコミから 
この件について質問されると、「私の個人的なことは弁護士に任せています。私は大統領としてチリの国民の皆さんに関する件で働きます。そのためにここに
いるのです」と回答しました。
今年に入ってこの種の訴えは7000件に上っています。さてボリッチ政権の女性省大臣が注目されています。女性の人権を守るのがその任務なのに、政府内でそれに反する事件が出れば、彼女はそれにどう対応すべきなのかです。
それとは別にボリッチは全テレビ局を使って来年度予算についての説明をしました。大統領として国民のために働いているのですね。
2)外交問題
1978年にチリとアルゼンチンは戦争寸前まで行きました。パタゴニア地区の領土問題です。それにローマ法王が関与し、彼の提案を1984年に両国が受けて問題は無くなりました。その40周年記念の行事がバチカンで行われました。チリは参加しましたが、アルゼンチンは不参加でした?アルゼンチン大統領ミレイがローマ法王を嫌っているのか、チリを無視しているかのどちらかでしょうね。ミレイとボリッチは今年に入って国際会議で何度も出合っていますが、一度も面談はしていません。ミレイはトランプとの会話があれば、他の大統領とは話する必要はないですか。
3)大統領選挙
中道左翼の中心だったキリスト教民主党は仲間の社会党に次の選挙は私たちと手を組むのか共産党と手を組むのかはっきりしてほしいと
質問しました。右翼の方もチリバモス派と共和党の対立が全く解決しません。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は低め安定で1ポンド4.03ドルでした。このため為替は1ドル977ペソになりました。
ところでBHPがチリの銅鉱山に110億ドルを投資すると発表しました。彼らの見解では近い将来に銅の供給は需要を下回るとしています。
チリの大きな鉱山はかなり老齢化してきましたね。含有率が低下です。
2)GDP
IMFの推定では今年のチリの成長は前回の予想より少し下がって2.3%。来年の予想は2-2.5%とか。低め安定ですね。
明日発表される中銀のイマセック指数で10月は3%の成長があったことになりそうです。もっとも年間GDPの予想は前回と同じとか。
ピニェラの時の財務大臣が、経済成長率がどうして伸びないのかをコメントしていますが、ボリッチが大統領をしている間は難しいかもしれませんね。
3)株式市場IPSA
今週は6581ポイントと大きな動きはないです。
(社会)
1)山火事
今年の初めにバルパライソ州で大きな山火事がありましたが、それに関連して森林局と消防署員の4名が放火の疑いで逮捕されました。何と大きな山火事が
広がると彼らの仕事が増加し、当然ですね、ボーナスなどの収入が増えるとか。金目当ての放火だったのでしょうか。それがこの夏にも継続ですか?
今週、消火航空機がチリに到着しました。ボリッチはバルパライソ州でそれを確認しました。飛行機は役に立つにしても、消防署の人間が放火を続ければ問題は軽減しません。つまりチリの山火事は自然環境の問題ではなく社会問題になります。
2)イースター島
ハイエルダールが島から盗んだ物品がオスロから70年ぶりに戻って来ました。ロンドンの大英博物館にも島から盗まれたモアイがありますね。
それからチリの人気グループのロス・ブンカ―スが島で公演しました。
島に動きがあります。
島の観光客は過去最高のレベルに近づいていますが、チリ全体としても観光客の数がコロナ問題以前のレベルになっています。外人観光客の
半分はアルゼンチン・ブラジル人です。
関係ありませんが、ペルーの外人観光客のトップはチリ人とか。
以上

Â