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チリの風 その1123 2024年11月18日ー24日
今日24日は私たちの結婚記念日だったので、妻の好きなカニ料理のレストランへ行く予定でしたが、第2次地方選挙になったので延期しました。
彼女と付き合い始めてまだ20年弱です。
さてスポーツは毎週の通り。山2・マラソン2でした。登山ですが、今シーズンもアポキンドの滝に行く季節になりました。全コース7時間を歩く気力はなかったので今週はその中の5時間を歩きました。登山教室で仲間と歩くのも、今週のように一人で歩くのも楽しいです。毎週、木曜日に山に入りますが、普通の人が仕事に追われているときに自然の中の散歩を楽しんでいるのは不思議です。マラソンも10キロを走り、今年のベストにあと1分でした。
なるほどトークと言う番組が12月にありますが、その予行演習が来週です。毎日緊張して練習しています。
そして日曜日は投票所に。昼頃行くと長蛇の列で半時間も待たされるのですが、朝早く8時過ぎに着くと、指定されたテーブルで私が最初の投票者でした。その投票所で以前、ピニェラ大統領に会ったのを思い出します。
こうして毎日忙しく楽しく生きていけるのが幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
フランスのマクロン大統領が水曜日にモネダ宮殿を訪問しました。翌日、二人はバルパライソ港に向かい、チリの南極向けの砕氷船を見学しました。
しかし不思議でした。その水曜日のテレビのニュースはマクロン訪問やG20関連のニュースはほとんどなく、前内務次官モンサルへ関連ばかり。
彼がその女性と夜の街を歩いているビデオとか、二人を乗せたタクシーの運転手のコメントとか・・・。これだけモンサルへを糾弾するニュースが
続くと、与党側から政府に自己批判するよう声が上がっています。新聞に彼の最大のピンチと書かれました???
さてマスコミの話題になったのはボリッチが経営者を批判したことです。「短い期間ではチリ経済が浮き沈みするのは当然で、長い目で見てチリへの投資を
するのがチリ経営陣のやるべきことだ。しかしそれが実施されていない」としました。経営陣はそれにすぐに反論して、彼は大統領として資格・経験が少なすぎるとしました。すると翌日、ボリッチは皆さんは間違っている。私は皆さんを批判したのではなく協調してやっていこうとするのだとしました。誰かの忠告があったのでしょうね。今晩、選挙の結果を見ながらモネダ宮殿でボリッチと幹部の話し合いがありました。その会議の前にテレビカメラに向かって「今日の選挙で当選された方々にお祝いの言葉を送ります。全員が一丸となって仕事をしていきましょう」としました。
さて今回のAPEC、G20の国際会議で中国の習近平が目立ちましたね。ペルーのチャンカイ港を軸にして一帯一路運動を南米でも実施しそうです。それを利用してペルーと中国の距離が縮まるとか。チリの競争相手になるの?チリの港湾はそれと対抗できるのか出来ないのか議論されています。不動産バルブなどで中国が崩壊すると長い間言われていますが・・・。
2)地方選挙
前回の2021年の選挙では16州の中で13と左翼側が圧勝したのですが、今回は何と左9、右6と拮抗でした。その他に独立が1あります。
それは次の国会議員・大統領選挙に大きく影響しますね。しかしこの選挙は全く盛り上がりませんでした。週日のテレビのニュースでどの州で選挙があるのか、候補者は誰と誰かの基本的なことが全く報道されません。選挙運動や選挙民の声も出ませんでした???
3)健康問題
現在38万人が手術の順番待ちで、1年ほど待たされるのが普通らしい。そして36000人がその順番待ちの時に死亡したとか。この問題も長い間解決されません。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は低めになっています。1ポンド当たり4.00ドル。しかし今年の銅生産量は2位ペルー、3位コンゴですが、首位はチリです。
そして為替は1ドル971ペソでした。
2)GDP
 第3四半期は0.7%のアップで対前年2.3%の上昇でした。それほど落ち込んでいないのですね。
 10月の航空便の数は対前年13%アップと順調に伸びています。
 ただ2023年のチリの税収入の動きはOECD中の最下位でした。GDPは3.2%下がったひどい状態で、同じような状況は韓国の3.1%ダウンでした。
 チリの経営陣にとって心配される状況です。
3)家屋税
 9月の家屋税収入は昨年対比12%上昇とか。全国に346ある自治体の中で、わずかの10の市町村(首都圏は区)がその40%を占めるとか。その中でも
断トツはラス・コンデス区でした。その地区の家・マンションの価値が他の地区より高いと言う証拠ですね。格差がひどすぎますね。
(一般)
1)幸福度
世界30か国の幸福度調査が行われました。チリ人で自分は幸せだと感じているのは68%で21位でした。日本は57%で27位とほぼ最低レベル。どうして?
不思議なのは貧困層が国民の半分にもなるアルゼンチン人がこのランキングでチリより上位に入っていることです???
2)モンサルへ問題
彼はランカグアの刑務所に収容されていますが、そこで麻薬グループから脅迫されているとか。グループのリーダーが今までお前が俺たちを脅してきたのだから、今回は俺たちがお前を脅してやるとするわけです。どんな事故が起きるかな?これが看守から確認されると裁判所は彼を違う刑務所に移動させました。
彼の弁護側は刑務所を出して裁判が終わるまで自宅待機にさせてほしいと要請しています。
ボリッチが法の前には誰も平等だと言いましたが、刑務所・裁判所がこんなに彼のことを気遣うのは異常ですね。
(スポーツ)
1)サッカー
ワールドカップの南米予選の今年度最終戦が行われ、チリはホームでベネスエラと対戦し勝ちました。この結果、9位だったペルーが負けたので、最下位10位から
一つランクが上がりました。来年は3月から予選は継続するとか。このまま勝ち続ければワールドカップに参加できるとか。冗談でしょうか。
国内リーグ戦で2位に終わったチリ大学は、他のチリカップ戦で優勝しました。
この結果、二つのカップ戦の勝者がスーパーカップ戦で対決します。
今シーズンの国内リーグ戦に入場したファンの数は1位がチリ大学で平均36600人、2位はコロコロで27000人、3位は大きく下がってカトリカで9200人。
以上