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チリの風 その1125 2014年12月2日ー8日
今週の最大の話題はなるほどトークに出演したことです。ちゃんと1時間の間、チリの歴史その1の講演と質疑応答をしました。良かった、一安心。
もちろん来年のその2の原稿を書き始めました。
さてスポーツはいつもと同じで登山2・マラソン2でした。
登山は週日に第1展望台に登りました。3時間コースですが、誰にも会いませんでした?しかし私の前を野ウサギが横切りました?そしてカランの丘歩きです。
マラソンは2回、その内1回は10キロを走りました。記録は今年のベストに1分遅れで、ニッコリでした。
土曜日は先週に続いてサッカー教室を実施。20数名の参加者で楽しく練習しました。
その他の件ですが、仲間の峰村さんが折り紙展示会を陸軍歴史博物館で実施。その開会式に参加しましたが、伊藤大使からお祝いの言葉がありました。
これまでに彼は折り紙の先生としてチリで1400名の生徒に教えたとか。素晴らしい実績ですね。おめでとう。
こうして毎日楽しく生活しています。私は年金生活者です。つまり「楽しく生きる」が私の仕事です。
いつも言うように幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
チリの経団連Sofofaの年次総会に出席。そこで経営者陣から減税の依頼を受けました。政府としては金持ちから増税する予定ですが、彼らからその反対の
要請が出たわけです。さぁどうなるのでしょう。
増税に関しては月収6百万ペソ以上の人に新税が掛けられるとか。15万人がそれに当てはまるらしい。
南部のアイセン州の幹線道路を昨年1月に訪問したとき、ボリッチはここの幹線道路をすべて舗装しますと約束、2年たった今16%が舗装されたとか。
ピニェラも同じ約束をしたけど、実現しなかった。口だけの大統領ですね。ボリッチはまだ1年少しありますが。
彼が女性に訴えられた件は取り調べが進んでいないようですが、彼が父親になると言うニュースが出ました。何それ?彼はまだ未婚です。未婚の父などどこでもあると言われるかもしれませんが、その辺の兄ちゃんならともかくチリの大統領ですからね。
ボリッチを支持すると言うのは世論調査で25-30%です。大統領として役に立っているとは思えないですが。
来年度に新しい省の設立を予定。国会で認められればですが、それは安全省と呼ばれるとか。これに関して与野党から組織を拡大するのは良いアイデアでは
ないとする反論が出ています。
2)民間健康保険イサプレ
イサプレには1198百万ドルの巨額の借金 があるとか。それは過剰な集金をしたのが見つかってそれを各契約者に、70万人に、払い戻しするわけです。その額は一人当たり400ペソから7千万ペソとか。400ペソなら貰ってもほとんど意味はないけど、7千万ペソはひどいですね。よくそんなに過剰徴収をしたもの。私は百万ペソを期待しましたが、保険会社からの通知では25万ペソでした。それが私の口座に振り込まれればニッコリですが、来月から徴収する保険金を毎月千ペソほど下げるなら、それはあまり目立ちませんね。その長期間で支払うことに批判が出ています。
そんな過剰徴収を認めたのは前政府の責任でしょうね。ボリッチではありません。
3)公共投資
11-12月は30%削減になります。それは年間で予算の数字内に収めるため。
4)地方政治
先日の選挙で選ばれた345人の市長(区長)がこの金曜日から職に就きました。人気のあるプロビデンシアやサンティアゴ区の場合、その就任式の様子が詳しく
報道されました。どこでも地区の安全を高めると言うのが目標のトップになっています。
全然関係ありませんが、チリにはエイズの患者が9.1万人いるとか。そしてそのうちの1万人は自分が患者であることを知らない由。
しかしその数字はどこから出るのでしょうか?不思議です。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は1ポンド4.1ドルと少し上昇。為替は1ドル974ペソでした。
2)IPSA株式市場
今週は6648ポイントで終わりました。過去半年の最高レベルになっています。
3)物価上昇率IPC
11月のIPCは0.2%でした。
(一般)
1)過去と現在の比較
私の読んでいる新聞(ラ・テルセラ)が創刊74年になりました。それで過去との比較の特集が組まれました。
人口ですが、現在は2千万人を超えています。しかし1952年は593万人だったとか。わずか74年で3倍以上になったとは???これに関して
もっと詳しいことに興味があったので調べると
1960年 700万
1970年 980万
1990年 1330万
2000年 1500万でした。ピノチェットの軍事革命が起きたのは1973年、終わったのは1990年です。
その他に74年前は37%の6歳の子供が栄養失調だったのが、現在は同年齢の54%の子供の体重が通常以上になっている。
また信仰では昔は90%がカトリックの信者でしたが、現在は48%に落ちています。青年はもっと少ない数字でしょうね。
それからチリでは老人が幸福と感じているとされました。あなたは幸せですかと聞かれると青年は33%がはいと答えますが、壮年は45%、そして老人はそれが
53%にまで上がります。チリの将来は今より良くなると考えるのは青年39%、壮年46%そして老人は59%でした。
私はいつも幸せですと書いているのはチリの社会の実情ですね。老人が住みやすいのですね。
2)大学入試
今年は29.4万人が受験しました。来年の1月20日に結果が発表されます。
3)教会参拝
今日はカトリックの祭日。聖母の日です。サンティアゴとバルパライソの間にあるロ・バスケの教会に何と100万人と言われる人が押し掛けました。土曜の夜から日曜日の朝までその教会の前を走る68号線は両面通行禁止になりました。それはその教会に行くのに車で行くのではなく歩いていく信者が溢れるからです。
一日歩く人もいるとか。そして教会の外から中に入る時、膝づくとか寝そべって前に進む人が多くいます。ヨレヨレになって祭壇の前に着き、神にお祈りをします。感謝のお祈りですね。毎年この行事は続いています。
4)犯罪
毎日・毎週同じですが、今週はその中で麻薬組織の「アラグアの汽車」のリーダーがチリから逃げ出し、コロンビアにいるところを逮捕されました。チリ国内で
多くの犯罪を繰り返していたので、裁判になるのは当然ですね。
5)山火事
首都圏近郊で、また山火事が報告されています。自然火災か放火なのかまだ分かりませんが。
以上