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チリの風 その1130 2025年1月6日ー12日
もう新しい年に馴染んできました。3週間続けてほとんどの日の最高気温が30度を超す暑いサンティアゴです。この週末、首都圏は何と36度の予想になり、
山火事予防のため山岳公園は入山禁止になりました。もっとも私はその前に入山していますが・・・雨は全く降りません。
南部からいつも私が世話になっている日本人の先輩が所用で上京してきたので、お付き合いをしてあちこちに。長生きをするのと共に楽しく生きる
ことの大事さを感じさせてもらいました。ありがとう。
それから長男がエクアドルに戻る前日、ここに来て私たちと食事を一緒にしました。
スポーツは何時もの通り山2・マラソン2です。
登山は3時間コースの第1展望台に歩き、その他にカランの丘歩きです。マラソンですが、何と今週も好調で10キロを昨年ベストとほぼ同じ記録でした。
こうして今年も心身ともに健康を保ちたいです。
さて今年のなるほどトークの出演が3月7日に決まりました。詳しいことは後ほど連絡します。
いつものように幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
 先週、ボリッチは南極に行きました。現在、国際条約で南極は誰のものでもないとされていますが、数か国が基地を作り領土を主張しているようです。
チリもその一つですが、それが成立すればチリの領土は現在の2倍になるし、その地区の自然資源を運用できれば、一気に世界の大国になる可能性が出てきます。
彼はまた南極に行くかな?
大学入試で優秀な成績を記録した学生をモネダ宮殿に招き、朝食を食べながらお祝いしました。
それから南のビオビオ州を訪問して山火事防止の用意をしました。アメリカのカリフォルニア州で火事が大惨事になっていますが、アメリカの消防隊は何をしているのでしょうか、そんなに山奥ではないですが、消防車や消防機はちゃんと機能していませんね。チリはどうでしょう?
国家資源局のトップを入れ替え
これはアジェンデ元大統領の家を政府が購入しようとした件に関する問題から来ています。アジェンデの家族が所有する物件を政府が購入しそれを歴史記念館として使用する計画だったのですが、その販売する方の2名が大臣(孫)国会議員(娘)だったのが問題とか。大臣は政府と契約出来ないわけです。じゃ、それを第3者に販売してそれを政府が購入すれば問題はなしです。また価格についても正常かどうかは第3者が判断できますからね。
ところで外された局長が新左翼だったので、新左翼は政府にクレームしています。
今週の最大の話題はベネスエラ問題でしょうね。
ボリッチは単純にマドゥロは不正な選挙で当選した独裁主義者と拒否反応です。チリ共産党はもちろんそれに噛みついていますが。
世界でマドゥロを応援するのはロシア・中国やキューバ・ニカラグアなどですね。チリのテレビ局はこれに関してはボリッチの感覚で報道しています。
今までに880万人が祖国を抜けて移民しています。そのうち85%はラテンアメリカに移民したとか。チリにも数十万人と多くの人が来ています。
いつも思いますが、私はチリに住み着いて良かったと。もしベネスエラに住んでいれば、最初の数年は日本よりここの方が給料が高いとニッコリだったでしょうが
年金生活に入れば、「月に15ドルの年金では生きていけない。日本に帰りたいが航空券が買えない」と毎日泣いているかもしれません。
2)ドミンガ鉱山
政府内の組織が同問題に関して議論し、自然保護の立場から同鉱山の事業開始は認められないとしました。自然汚染があると言うのは理解できますが、
それがどの程度かが重要で、新産業の開始があれば同地区の経済開発に大きな影響が出るのは当然ですからね。単に右翼・左翼の争いではないでしょう。
ボリッチの次の政府に問題は渡されると言うコメントが出ています。
3)区長の権限
昨年の区長選挙で、新区長がたくさん選ばれました。その中で首都圏のニュニョア区の場合は新左翼の女性区長は右翼の候補者に敗れました。その新区長がテレビの番組に出て、自分が区長になって驚いたことを話し始めました。区役所内の人事が異常で、組織は正常に運営されてなかったとし、さらに既存契約をチェックすれば何と70件も契約書の内容が良く理解できなかったとコメント。彼は騙されているのではと考えたほどだとしています。その新左翼の前区長が裁判になったりして。
4)年金問題
来週、重要事項が決定されると言われますが、憲法問題と同じエラーをするのではないでしょうか。
数年前の社会騒乱の時、「ピノチェットの作った憲法を俺たちは維持するつもりは全くない。明日にでも新憲法に入れ替える」と訴えました。
それが市民を動かし、投票の結果、新憲法作成委員会が出来ました。しかしその人たちが作った新憲法の認証を投票したら圧倒的に否決になりました。
その2回目も同じでした。つまろ現行憲法のどこがおかしいのかどう変更したいのかと考えず、「とにかく新しくする」のでは意味はありません。
今回の年金問題も同じです。社会騒乱の時「AFPを潰す」とデモ隊は叫んでいました。ピノチェットが作ったシステムAFPのどこが悪いのか、どこを変えたいのかと考えずとにかく潰そうとして上手く行くはずがありません。現行システムは各自が積み立てた基金を民間の会社が運営して年金のベースにするわけです。政府は全く関与していません。従って現行システムでは私の年金では生活できないとする人には「そうですね。もう少し基金を積み立てすればよかったですね」と回答します。政府はそれに援助するシステムはありますが、それはAFPとは別個です。現行システムを辞めて政府運用機関に任せるとすれば、数年もしないで失敗したと
いうことになるでしょうね。日本の改善システムをボリッチは理解する必要があります。カイゼンですよ。
5)大統領選挙
右翼の国民改革党RNが今回の候補者にエベリン・マテイを認めました。彼女は昨年末まで首都圏のプロビデンシア区の区長をしていました。彼女の父親は
ピノチェットの時の4軍(陸海空と警察軍)の中の空軍の長官でした。
さぁ右翼側は彼女でまとまるかな?共和党からカストがでますからね。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は1ポンド4.08ドルと少し上がり、為替は1ドル1004ペソになりました。
2)物価上昇率IPC
12月のIPCはマイナス0.4%で、年間合計は4.5%になりました。それは予想の3%とはかなり違う数字でした。つまりコントロールが
上手く行っていないと言うことですね。
今年の数字はどうなるかな?
3)株式市場IPSA
何と今週は6802ポイントで終え、史上最高まであとほんの少し???
そんなに好調なのですね。
(一般)
1)犯罪
ボリビアでチリ人犯人ホフマンが逮捕されました。彼はマヌエル・ロドリゲスと言う新左翼ゲリラのメンバーで右翼政党の幹部の殺害事件で逮捕され
チリの刑務所に入っていましたが、ヘルコプターがその上を飛んで彼をつかんで脱出しました。30年ほど前の事ですが、その後、彼はボリビアにいたようです。
チリ政府は彼の引き渡しを依頼しましたが、それが実施されるのか、再度逃走するのかまだはっきりしていません。
ところで昨年、警察は武器を24400個没収したそうで、それを廃棄処分にしました。???平均で毎日80個ですか?そんなに?
電線泥棒
先週書いた記事の中に電線泥棒の件がありましたが、それは鉄線ではなく銅線でした。訂正します。
2)大学入試
今年の入試の成績発表で、上位に入った10の学校はすべて首都圏でした。
3)山火事
首都圏の場合、今夏は434件と対前年83%の増加になっています。
もちろんその他の地区にも火事は起きていますから、今夏も油断はできませんね。
(スポーツ)
1)ダカールラリー
先週、サウディアラビアで2025年のダカールラリーが始まりました。今は2週間目で、チリのロペスがSSV部門で3位になっています。オートバイ部門はキンタ二―ジャが4位です。二人ともかなり上昇しています。優勝も狙えるかな?
以上

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チリの風 その1129 2024年12月30日―2025年1月5日

新年が来ました。世界中でお祝いされていますね。さぁ今年はどうなりますか?
さて年末に眼科の精密検査をしました。白内障の手術の結果は問題なく、使用中の眼鏡の変更の必要もないとか。良かった。
それから新たに不動産屋が来ました。私の住居を売りに出して2年たちましたが、まだ成約しません。売れたら南部に移住するつもりなのですが。
どうなるかな?その人が来る前に大掃除をしました。大晦日の大掃除みたいでした。
大晦日の夜は近くの公園に行きました。大勢の人が集まって演奏を楽しみながらワイワイと騒いでいます。12時になると多くのグループがシャンパンを飲みました。(アルコールを家の外で飲むのは法律違反ですが)今までならその後打ち上げ花火でしたが、今年はそれが無く、夜2時ころまで音楽演奏でした。
スポーツはいつもと同じです。山2・マラソン2でした。
登山は石碑コースへ歩きました。ただ丘歩きは近所ではなくサンティアゴ郊外のカホン・デル・マイポに行きました。年に3回ほどですが、地下鉄とバスを乗り継ぎそこの中心地サン・ホセに行きます。そこから後ろの丘に登ります。
マラソンは元旦に10キロ走りました。朝早かったので通行人も車もほとんど見ませんでした。記録は先週の数字を破り、この2年間の最高でした。
まだ行けるかな。
土曜日のサッカー教室は学校が夏休み中で、残念、参加者が少なく中止になりました。
多くの友だちとメールで新年の挨拶をしました。それぞれの人が人生を楽しんでいる・努力しているのが感じられます。
サンティアゴはこの2週間連続の30度を超える暑い日になっています。
こうして今年も楽しく生活を始めました。幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
テレビの前で2025年はチリにとって素晴らしい年になる可能性が高いとニッコリしました。当たるかな?
昨年は最大課題の市民の安全に関し犯罪を抑える動きは全く進みませんでした。更に経済動向にも光はさしません。ボリッチは大統領として最低の仕事をしているとするコメントがあります。
彼は木曜日に南極に飛びました。チリの南極基地を訪問した後に極点のアメリカ基地へ飛んだとか。そういう仕事が好きですね。
さて今年の11月に次の大統領を選ぶ選挙があります。その前に右翼・左翼の予備選挙があります。例えば右翼では統一右翼候補のマテイと共和党のカスト間で
争われそうです。盛り上がるでしょうね。今は全然話題になっていませんが。
2)年金問題
ボリッチの公約の一つだった厚生年金の改善が長い間、言われていますが、それに反対していた共産党が賛成になったとか。何かよくわかりませんが、大勢の波の中に入ろうとしているのかな?もっとも社会党と共産党の間で意見の違いが大きいとか。
現行の民間の年金運営会社を外して、国営にすると言う意見は全く意味がないと思います。その親方日の丸方式では結果がマイナスになるでしょう。
過去何十年の結果を見ればその基金の運営利益が日本よりチリの方が上なのははっきりしています。民間の場合、利益が出なければ部長など解雇されますが、日本式では「長い目で見よう」としますからね。チリの場合、加入者が投資の対象を選べることができます。選択肢は5あって、一番安全なグループから危険は大きいが利益を得る可能性が高いグループに分かれます。チリの場合、2024年はその5つのすべてのグループに利益が出ました。例えば危険の大きいAグループは9.1%でした。日本の数字は知りませんが、チリのように黒字ですか?それとも赤字ですか? もちろん、その他に年金額を上げるためには毎月その基金を増やすために給料から引き出す額を上げる必要があります。その6%の運用方式も議論になっていますね。
少し前、新左翼がその年金基金を各自が引き出すのを認める法案を作りましたが、そんな議員・党が年金改善を言うのは不愉快ですね。
現行の年金システムはピノチェット時代に財務関係のシカゴグループが作成したのですが、私はそれが実行された最初の月から利用しました。私はそれに満足しています。
3)妊娠中絶
現在も一部の条件では妊娠中絶が認められていますが、2017年にそれが成立してから現在までに351件の中絶が実施されています。そのほとんどは
296件ですが、強姦による年少児の妊娠でした。13歳の少女がお腹が痛いと訴えるので検査すると妊娠していたとか。チリの悲しい実態ですね、
4)アジェンデの家の売買
それを歴史博物館にしようとしたのですが、いろんなところからクレームが出て、政府はその家の購入をやめたようです。その家はアジェンデの二人の孫の所有
になっていますが、そのうちの一人は現在の防衛大臣マヤ・フェルナンデスです。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格が低下し1ポンド3.95ドルになりました。為替はぴったり1ドル1000ペソになりました。チリ経済に大きな影響を与える事項です。
ところでリチウムの値段がひどいですね。2年前のピーク81868ドルから昨年末は10231ドルと86%のダウンです。
数%のダウンは素人の私でも理解できますが、86%の下落は分かりません。価格を必要以上に挙げてからその利益が出たところで売りに出したのですか?
それに乗せられて投資した企業は現在、大赤字でしょうね。
ところでドミンガ鉱山は開山するのか、自然破壊の問題からそれを認めないのか揉めたままで裁判所と政府の意見が合いません。その鉱山は鉄鉱石のマインです。世界の中で豪州が最も鉄の生産量が大きく、次いでブラジルです。輸入国は圧倒的に中国で世界の65%、2位は日本で7%です。もちろんチリにも小さな鉄鉱山はあって産出・生産しています。その数字がドミンガ鉱山が開所すれば大きく増加するわけです。
2)最低賃金
昨年まで50万ペソでしたが、今月から51万ペソになりました。
3)GDP
昨年のチリのGDPは11月は2.1%でした。それから年間では2.4%が予想されています。
しかし昨年のチリ財政は、税収は予想より低く、歳出は抑えなかったと言われますから予定より悪い結果になるのは間違いないようです。
IPSA株式市場は6700ポイントと歴史的な高い所を歩いています。
関係ありませんが、新車の販売が急減です。2022年は42.7万台、それが23年は31.4万台、更に24年は30.2万台に下がっています。
(一般)
1)犯罪
鉄線泥棒がどんどん増えているとか。それを集めてコンテナーに詰め、中国に輸出するらしい。
もちろん鉄線が外されるとその地区は停電になりますね。
先週起きた南部のマプチェの問題が再発しました。元旦に数台のトラック・車に放火され全焼です。
そして現金引き出し機の泥棒事件が起きました。
また文部省の高等教育部門で18台のパソコンが盗まれました。以前にも似たような犯罪がありましたが、ボリッチは全く手を打てませんね。
2)火事
火事は各所で継続です。その一つのチワヤンテの火事で3人が焼死したとか。
それから打ち上げ花火は許可がいるのですが、大晦日に無断に花火を上げ、火事になったケースが多く出ています。
一番有名なバルパライソの花火は大波で危険視されましたが、大成功でした。なんでもその大晦日の日、首都圏から60万台の車が外に出たらしい。
現在は夏休み中ですから、多くの人が海岸地区でバケーションを楽しんでいます。もっとも高波は現在も続き、9つの港が使用禁止とか。
今週、その禁止されている海岸線で波に流され2名が死亡しました。沖まで流されたのが海上救助隊に助けられたケースもありました。
(スポーツ)
1)サッカー
 選手組合がチリサッカー協会と合意できずストになりました。今月末のスーパーカップ戦や来月開始の国内リーグ戦が開始できるか疑問視されています。
ごめん。これはスポーツの話題ではないですね。
2)ダカールラリー
 サウディアラビアで2025年のダカールラリーが始まりました。まだ始まったばかりですが、チリのロペスがSSV部門で14位になっています。オートバイ部門はキンタ二―ジャが9位です。
以上

 

 

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チリの風 その1128 2024年12月23日ー29日
いよいよ年末ですね。毎日最高気温が30度を超す日が続くサンティアゴです。雨は全く降りません。
私は来月に78歳になります。つまり現在は77歳で喜寿です。ラッキー7が重なった77ですからね、今年は幸運でした。
さていつものようにチリ大学病院で血栓症の血液検査をしました。その後、旧市街に散歩をしました。中央ベガ市場の近くを通りました。今週、そこで銃による死者が2名出ています。もちろん野菜の販売でなく麻薬が絡んでいるのでしょう。市場で汗を流して働いている人とその近くで道路に横になっているホームレスを見ました。人生ですね。
半年ほど前に首が痛くなって、スポーツが普通に出来なくなった時期がありましたが、全く薬も飲まずにマッサージと首の運動だけでかなり良くなりました。
今週もスポーツは山2・マラソン2でした。
山はいつもの山岳公園の隣のサン・ラモン公園に行って川巡りをしました。川の流れの音を聞きながら歩くと気持ちが落ち着きます。その公園には私の住居から
歩いて1時間です。たった1時間で山岳公園に着くなんてサンティアゴは素晴らしいですね。昔、ヒマラヤの麓歩きをするのにネパールに行きましたが、その首都
カトマンズでも1時間でトレッキングできるところは無かったです。丘歩きはいつものカランの丘に行きました。
マラソンは10キロで、とうとう今年の新記録が出ました。走り終わってから疲れてヨレヨレでしたが、もちろんニッコリでした。
私はこのブログを長い間書いています。最後の10数年間、日本の友人の平岡さんが更新をするのを助けてくれました。それが7月に突然、コンタクトが途切れました。病気か怪我と思いましたが、半年たっても行方が分かりません。元気でおられるのを祈ります。そのため新しいシステムを作るのに苦労して読者に迷惑を掛けました。
私はこの1年間、毎日、人生を楽しめたのは幸運でした。妻と二人で南部とラパヌイの旅をしたのもすばらしい思い出です。
来年も旅と講演を継続したいです。
毎週、ブログを読んでいただいてありがとうございます。
(政治)
1)ボリッチ動向
 カティ・ウルタ―ドの恩赦
カティは彼女の前夫を殺した刑で20年間の懲役になりました。しかしその実情は男が彼女に暴力をふるったからとしてボリッチは大統領恩赦として釈放しました。女性団体がその恩赦を呼びかけていました。しかしそれなら裁判所が間違ったわけで、事件の実情をよく調べず、殺人刑にしたのは裁判官が責任を取るべきでしょう。逆に、女性保護団体が虚偽の内容で恩赦を呼びかけていれば、そこに責任を取らせるべき。ボリッチはちゃんとわかっているのかな?
それから彼は昨年のラテンアメリカオ・リンピックでメダルを取った選手にオリンピック村のマンションを寄贈しました。
また南のタルカワノを訪問して砕氷船を見学。その船で1泊2日の旅を楽しみました。そして来年にこの船で南極の領土の維持を強固にしたいとしました。
内務省のナンバー2だったモンタルヘが婦女暴行で裁判になっていますが、彼の弁護士が辞め、新任に変わりました。もう勝つ可能性がないと考えたのか
理由は知りませんが、毎日テレビに出てボリッチの側近だった彼の人生は意外と暗かったのですね。
今年の犯罪関係で、最も市民に関心を持たれたのはこのモンタルヘ事件とエルモシジャ事件です。
2)妊娠中絶
それを認知するかがもめています。中絶を認知しようとする女性大臣オレジャナが野党から批判されています。
3)厚生年金
ボリッチの公約だったのですが、現行制度を改善するとしながら全く進みません。逆に次回の大統領選挙の右翼側のマテイが年金制度の改善を呼びかけています。
新左翼代表も政府に呼び掛けています。つまり右翼も左翼も改善したいのですね。じゃ何故進まないの?現行年金制度を運営する民間会社はもちろん抵抗していますが。
(経済)
1)銅価格と為替
銅の価格は動きません。1ポンド4.01ドルでした。為替も同じ傾向で1ドル991ペソと動きません。
2)輸出
チリの輸出品目はトップの銅に続いてサーモンでしたが、ここにきて伸びが無くなったので3位の果物に抜かれました。
ところで来年2025年の経済成長率の予想が出ていますが、チリはラテンアメリカ諸国の中の最下位レベルです。
チリの予想は半年前から少しづつ下がってきていますが、それは銅の価格に関連しています。今年の5月には1ポンド5ドルでしたが、それは現在は4ドルまで
落ちていますから。この先どうなるかな?
ところで1月から電気代がまた上がります。チリの電気代はラテンアメリカの中で高い方とか。隣国アルゼンチンより50%も高いです。
(一般)
1)山火事
もう各地で火事のニュースが出ています。昨年対比で24%の増加とか。首都圏近郊だけでなく各州に飛び火しています。
2)犯罪
 今週、南部のアラウカニア州で覆面部隊がトラック・乗用車に放火し、数台の車が燃え尽きました。そこに刑務所に入っているマプチェを釈放しろと
 するパンフレットが置かれていました。同じ種類の事件が継続ですね。
 さて一般の犯罪件数ですが、全国では昨年対比、1.4%減少しましたが首都圏は2.8%の増加とか。首都圏でこの週末5件の殺人事件がありました。
 ブリンク現金輸送
 先日、現金を扱う会社が襲われ大金が奪われましたが、そのうちの数千万ペソが見つかりました。家屋の庭の隅に袋に入れられて埋められていました。
 どうしてそれが見つかったのか?犯人グループから漏れたのでしょうね。
3)年末年始の大移動
年末年始の移動として有名なのは首都圏からバルパライソ州への移動で、大晦日の打ち上げ花火を見るためです。その地区のホテルはもう満員でしょうね。
ところがその海辺に大波が押し寄せて海岸地区は今日も接近が禁止になっています。大晦日の日はどうなるかな?
年末年始の大移動は自家用車とバスを合わせると2百万人にもなると予想されています。
ところが、山火事が増えていることから大晦日の花火を止める地区が増えているとか。私の住んでいるラス・コンデス区はカランの丘から花火を上げていましたが
そこが先日、火事になったことから今年は花火を中止にしました。私はその花火を近くの公園からみるのを大晦日の楽しみにしていたのですが、今年はテレビで見るのかな?
以上

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チリの風 その1127 2024年12月16日ー22日
今週は暑い日が続くサンティアゴです。木曜日は34度になりました。その後も30度以上の日が続いています。雨は降りません。学年末休みに入ったので
学校の前を歩いても子供の元気な声は聞こえません。それで交通渋滞はかなり少なくなりました。
スポーツは何時もの通り登山2回・マラソン2回です。
登山は先ず近くのカランの丘に。その遊歩道の一部の地区で道の上下の下草が火事で燃え、真っ黒になっていました。それから山歩きは
先週、中級コースを歩いたので、今週はレベルを下げて軽く初級コースにしました。もちろん自然の中を歩く楽しみを味わいました。
マラソンは、10キロの場合、再度、今年度のタイ記録でした。どうして新記録が出ないのかな?残念。
そして土曜日にサッカー教室もしました。参加者は10数名と前回より少なかったですが、暑い中、楽しくプレーしました。
今年も日本人学校でサッカー教室・登山教室を1月から12月まで実施しましたが。嬉しいです。来年末も同じことが言えるかな?
来年、実施するなるほどトークの続きの原稿を少しづつ書いています。コツコツ努力する以外、手段はありませんから。
それからこの日曜日に息子がまたチリに来て、挨拶に来てくれました。日本で働いていた2年間は一度も会えなかったけど、転勤でエクアドル勤務になってから、時々チリに来ています。「お父さん、グアヤキルは危なくて道を歩けないけど、ここは普通に歩けるね」とコメントしました。
つまり今週も幸せでした。
(政治)
1)ボリッチ動向
アルゼンチンの経済大臣がチリを批判するコメントをしたのがきっかけでボリッチとミレイの間で諍いが起きています。そのコメントはチリは共産党が牛耳って
ボリッチを抑えているとしました。ミレイは大統領選挙の前にチリを訪問し、チリ共和党の招待を受けたのですが、こんな左翼の大統領ではチリが良くなるわけが
ないとコメントして揉めました。
ボリッチは「あなたも私も永久に大統領をするわけではありません。従ってお互いの批判をするより、その母国の発展を図るの
が重要ではないか?」と軽く流しました。
中国を大事にするチリとアメリカ一辺倒のアルゼンチンでは政治の姿勢が違いますからね。
さてボリッチは南のニューブレ州を訪問し、チヤンの新病院を見学し、その後、その地区の農業関係者と面談をしました。チリの現在と未来は皆さんの農業にあるとしました。その他に国立銀行の支店開設式にも顔を出しました。
それから国立競技場で、土曜日にベートーベンの第9交響曲の演奏会がありました。4万人がクラッシクを聞きましたが、それに参加したボリッチはこうして市民と一緒に音楽を楽しめるのは素晴らしいとテレビのニュースで話しました。
ところで大統領府の長官が出産のため職を離れますが、(来年9月に復帰予定)その後任者が、新左翼のエチェベリになりました。共産党員の労働大臣ハラのはずだったのですが、最終段階でボリッチが人選を変えたとか。
先の地方選挙で首都圏のサンティアゴ区の区長が共産党から右翼に変わりましたが、何と新区長が就任してすぐに150人の解雇をしたとか。経費を削減したいのか
政治的理由か分かりませんが、区役所内は大騒ぎでしょうね。共産党内部で分裂騒ぎがあると言われますが???
ところで新左翼の作った組織「民主主義は生きている」が政府の貧民層援助のための基金を自分たちの手に残したとする事件が裁判になっていますが、有罪に
なりそうです。早くそれらの怪しい新左翼を一掃してもらいたいもの。もちろんそうなれば政府に悪影響が出ます。ボリッチが大統領選で勝った時、新左翼は
天に昇ったようになりましたが、それ以降、毎年・毎月人気を落としています。
その新左翼はわずかな人数で新グループ(党)を結成していますが、そのためチリの政党の数は世界各国の中でトップです???
ほとんどの国で議会を占める政党は約10党ですが、チリは31党です。日本も20党と多いですが。
昔は、私はチリのすべての党の名前を覚えていましたが、今では半分も党のイメージがありません??
(経済)
1)銅価格と為替
銅の価格は1ポンド当たり4.04ドルとほとんど4ドルになりました。そのため為替はペソ安になって996ペソまで落ちました。 
2)中銀の金利
 0.25%下がって5%の金利になりました。11月のインフレは対前年4.2%アップと良くない数字でした。
 しかし2025年の当初は経済成長率が落ちる、海外からの投資が下がる、しかしインフレは高くなるとすべて悪い予報が出されています。ボリッチの最後の
 年ですが。
 新マンションの販売価格がサンティアゴで下がっているようです。マイプなら5%減とか。
3)株式市場IPSA
今週は6701ポイントと先週より1%ほど下がりました。
(一般)
1)山火事
首都圏近くのパドレ・ウルタードで山火事が起き、その煙がサンティアゴの空を覆い始めています???
また市内ですが、先週カランの丘で山火事がありましたが、今週はもっと中央部のサン・クリストバルの丘で山火事になりました。
夏の終わる来年3月まで、チリの各地で火事の問題が起きそうです。
2)英語力
各国の英語力のレベルが調査されています。チリは標準レベルに入っています。ラテンアメリカで唯一アルゼンチンがその上の上級レベルです。
日本はチリより下の低レベルですが、いつまでたっても日本の英語力は上がりませんね。
3)移民問題
移民がチリ在住を確認するために身分証明書RUTを受領する必要がありますが、その手続きをする事務所に3千人が押し掛け、事務所の外で大混乱になりました。
警官が騒ぎを抑えようとしても3千人をコントロールできず、かなりの期間、混乱が続きました。私も昔そこで手続きをしましたが、最近はラス・コンデスの
モールの中の事務所でその更新手続きが出来るようになったので混乱はほとんどありません。
(スポーツ)
1)サッカー
FIFAが発表する世界ランキングでチリは2016年5月に3位まで上がりましたが、今年の9月には50位まで落ちました。その落ち方は
南米で最悪です。南米だけでなく世界的ですね。その間、チリのサッカー協会は手を打たなかった(打てなかった)のですね。
以上 

 

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チリの風 その1126 2024年12月9日ー15日
先週は一度も最高気温が30度を越えませんでしたが、今週はほとんど毎日30度超えのサンティアゴです。それでも朝晩は気温が下がるし、涼しい風が
吹く気持ち良い夏です。しかし雨が降りません。
目の検査に眼科病院に行きました。昨年と同じ医者に検査してもらいましたが、出た数字が昨年と同じで老化による機能の低下はありませんでした。良かった。
それからより進んだ検査をするよう勧められたので月末にもう一度検診に行きます。
ラス・コンデス区の区民証の更新をしました。地区の病院など幾つかの特典があります。私はこの区に35年住んでいます。
金曜日の夜にかなりの地震がありました。もっとも死傷者が出るほどの地震ではなかったですが。
スポーツは何時もの通りで、山2・マラソン2でした。
登山は土曜日に学校の登山教室で、ビスカチャ山に10名の参加者で登りました。5時間コースです。頂上の近くは岩肌で厳しかったです。
前回と同じく参加者の最年少は7歳、最年長は77歳でした。子供・お父さん・お爺ちゃんの参加ですね。その日、2リットル近い水を飲みました。
マラソンの1回は10キロで、先週と同タイムでした。残念、1分でも早く走りたかったのに。
毎日、運動を続けると、食べても食べても空腹と言う感じです??
こうして毎日楽しく忙しい生活を送っています。
幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
 モネダ宮殿の前の広場に大きなクリスマスツリーが置かれました。ボリッチは市民に交じって、それに無数の明かりが灯るのを祝いました。
それから人権の日の記念行事がモネダ宮殿で行われ、彼は年少児の人権をしっかり守っていきたいとしました。その他では先の選挙で選ばれた各州の知事と
面談し、チリ全土の発展を誓いました。
ボリッチに対する女性の訴えに関するニュースは出ません。誰かが抑えているのでしょうね。その内、また大ニュースになります。
2)テロ防止法案
政府が出したテロ防止案に関し国会で議論され認められました。現行の法案は1984年にピノチェットが作ったものですから、役に立つとは言えませんね。この決定で問題の削減・低下が期待できます。何でもテロによる犯罪で社会が打撃を受ける国の中でチリは悪い方の17番目とか。悲しい現実です。
この法案で南部のアラウカニア州に大型ドローンが導入されました。上空から怪しい動きを見張ると言うわけですね。マプチェ関連でしょう。この導入式に内務大臣のトアが出席しました。
さて与党の一部の新左翼・共産党がこれに反対しました。それはこの法案で犯人・その関係者の人権が犯されると言うのです???
共産党が政府に対抗するのを見て、右翼の方から共産党は政府から脱出するつもりだとコメントが出ました。違うでしょうね。共産党は後1年少しの次の大統領選挙の時に自分たちの居場所をはっきりさせるために政府に注文を出しているのですね。
それにも関連しますが、近づいてきている大統領選挙に向けて与党側に有力候補者がいないとなっています。バチェレット元大統領など数名の候補者が上がって
いますが、人気のある候補者はいません。
大統領府の長官バジェホが妊娠してかなり時間がたちました。そろそろ職場勤務を終えて自宅に残ることになりますが、彼女の代わりに労働大臣の女性がクリスマスのころからその職をするとなりました。その二人の女性は共産党です。
3)エルモシジャ事件
毎週、話題になりますが、今週は彼とピニェラの時の内務大臣チャドウィックの関連です。チャドウィックはピニェラも私も彼と不正なコンタクトを
したことは全くないとコメントしています。裁判になれば他の事がばれるのでしょうか?
前内務省次官のモンサルべ事件も今月中に裁判所で尋問が行われそうです。なんでもバジェホがこの件で裁判所に呼び出されるらしい。
(経済)
1)銅価格と為替
1ポンド4.08ドルと低め安定です。為替は1ドル976ペソでした。
コデルコ銅公社の今年の銅生産は国内の25%になるとか。
ドミンガ鉱山は自然環境汚染問題からもう10年間も操業の認定・否定がはっきりしませんが、今回のアントファガスタ環境法廷で許可になったので操業に向かう方向になっていると言われます。
最高裁判所の最終判決が待たれるのですね。
2)果物の輸出
今週、バルパライソから中国への直行の船が出ました。積み込まれていたのはサクランボでした。現地では1キロ当たりチリのペソ換算で28000ペソとか、チリでは 4000ペソですが???今年も中国でチリ産果物がバカ売れするのでしょうか?
3)IPSA株式市場
 6768ポイントと史上の最高レベルに近づいています。好調ですね。どうしたのかな?チリ経済はそんなに好調ですか?
(一般)
1)デジタル先進国
国際評価ですが、チリは世界の41位にランクし、ラテンアメリカではトップでした。
2)犯罪
毎日、同じようなニュースが続くとうんざりします。首都圏で区のクリスマスのお祭りをしていた会場に二人組が入り、銃を発砲しました。二人が死亡とか。
こうした殺人事件は日常ですが、今週は空港のタクシーの運転手のグループが観光客を騙しているのが見つかりました。私の住居から空港まで3万ペソほどです。それを65万ペソも払わされたと訴えた人がいます。その領収書もあります。そして何と9百万ペソも取られたケースがあるとか???そのグループの家を家宅捜査すると高級時計とか指輪が見つかりました。支払いの一部として取り上げたのでしょう。悲しい事実ですね。
不法移民の母国送還問題ですが、毎年多くの不法移民をその母国に送還します。しかしその費用が馬鹿にならないとか。いやはやですね。
3)火事
気温が高くなると火事が増えます。首都圏の隣の州のフラシジャで山火事が起き、延焼中です。今週、新しい消化のための航空機が到着しました。
これから夏が終わるまで、来年の3月ころまで火事の問題は継続ですね。
首都圏でもいくつかの区で家屋やマンションで火事が起きています。それからラス・コンデス区のカランの丘で山火事が起きました。遊歩道の周りの丘の
下草が乾いてカラカラになっていましたが、それに火がついたわけです。その遊歩道を私は週に一回歩いています。明日、そこに行ってどのあたりが燃えたのか見てきます。
以上

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> 講演会報告「ラテンアメリカなるほどトーク」2024年度第4回「チリの歴史 その1」ピーター藤尾(連載「チリの風」執筆者)
> 【演題】チリの歴史 その1
> 【講師】ピーター藤尾(連載「チリの風」執筆者)
> 【日時】2024年12月3日(火)21:00~22:00(日本時間)
> 【場所】リモート
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> 石器時代から外敵の侵入、スペイン統治を経て独立に動くチリの歴史を臨場感たっぷりに語っていただいた。
> 現在のチリの先住民は13%(2017年)で、マプチェ、アイマラ、ディアギタの3部族が9割を占める。最古の人類跡はモンテ・ベルデ遺跡(約14,000年前)。チリ南北には異なる文明が発展し、北部は農耕と鉱業、南部やパタゴニアでは狩猟・漁業文化が中心であった。パタゴニアのセルクナム族などは独特の風習を持つが、人口減少によりほぼ消滅している。
> 1400年代、インカ帝国が一部地域を支配したが、チリ中部以南はマプチェ族が防衛。1500年代、スペインが侵略を開始し、サンティアゴを拠点に統治を広げる。アラウカ族は巧妙な戦術でスペイン軍に大打撃を与えたが、最終的には敗北しスペイン支配下に入った。
> 18世紀後半の英国からの米国の独立、フランス革命、米大陸のスペイン植民地の独立運動に触発され、チリも自治政府の成立、独立戦争へと動いていった。
> 
> 講師のピーター藤尾さんはチリ在住45年。ラテンアメリカ協会ホームページの投稿欄に「チリの風」という題で、現在のチリの政治、経済、社会の話題を連載いただいている方である。
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チリの風 その1125 2014年12月2日ー8日
今週の最大の話題はなるほどトークに出演したことです。ちゃんと1時間の間、チリの歴史その1の講演と質疑応答をしました。良かった、一安心。
もちろん来年のその2の原稿を書き始めました。
さてスポーツはいつもと同じで登山2・マラソン2でした。
登山は週日に第1展望台に登りました。3時間コースですが、誰にも会いませんでした?しかし私の前を野ウサギが横切りました?そしてカランの丘歩きです。
マラソンは2回、その内1回は10キロを走りました。記録は今年のベストに1分遅れで、ニッコリでした。
土曜日は先週に続いてサッカー教室を実施。20数名の参加者で楽しく練習しました。
その他の件ですが、仲間の峰村さんが折り紙展示会を陸軍歴史博物館で実施。その開会式に参加しましたが、伊藤大使からお祝いの言葉がありました。
これまでに彼は折り紙の先生としてチリで1400名の生徒に教えたとか。素晴らしい実績ですね。おめでとう。
こうして毎日楽しく生活しています。私は年金生活者です。つまり「楽しく生きる」が私の仕事です。
いつも言うように幸せです。
(政治)
1)ボリッチ動向
チリの経団連Sofofaの年次総会に出席。そこで経営者陣から減税の依頼を受けました。政府としては金持ちから増税する予定ですが、彼らからその反対の
要請が出たわけです。さぁどうなるのでしょう。
増税に関しては月収6百万ペソ以上の人に新税が掛けられるとか。15万人がそれに当てはまるらしい。
南部のアイセン州の幹線道路を昨年1月に訪問したとき、ボリッチはここの幹線道路をすべて舗装しますと約束、2年たった今16%が舗装されたとか。
ピニェラも同じ約束をしたけど、実現しなかった。口だけの大統領ですね。ボリッチはまだ1年少しありますが。
彼が女性に訴えられた件は取り調べが進んでいないようですが、彼が父親になると言うニュースが出ました。何それ?彼はまだ未婚です。未婚の父などどこでもあると言われるかもしれませんが、その辺の兄ちゃんならともかくチリの大統領ですからね。
ボリッチを支持すると言うのは世論調査で25-30%です。大統領として役に立っているとは思えないですが。
来年度に新しい省の設立を予定。国会で認められればですが、それは安全省と呼ばれるとか。これに関して与野党から組織を拡大するのは良いアイデアでは
ないとする反論が出ています。
2)民間健康保険イサプレ
イサプレには1198百万ドルの巨額の借金 があるとか。それは過剰な集金をしたのが見つかってそれを各契約者に、70万人に、払い戻しするわけです。その額は一人当たり400ペソから7千万ペソとか。400ペソなら貰ってもほとんど意味はないけど、7千万ペソはひどいですね。よくそんなに過剰徴収をしたもの。私は百万ペソを期待しましたが、保険会社からの通知では25万ペソでした。それが私の口座に振り込まれればニッコリですが、来月から徴収する保険金を毎月千ペソほど下げるなら、それはあまり目立ちませんね。その長期間で支払うことに批判が出ています。
そんな過剰徴収を認めたのは前政府の責任でしょうね。ボリッチではありません。
3)公共投資
11-12月は30%削減になります。それは年間で予算の数字内に収めるため。
4)地方政治
先日の選挙で選ばれた345人の市長(区長)がこの金曜日から職に就きました。人気のあるプロビデンシアやサンティアゴ区の場合、その就任式の様子が詳しく
報道されました。どこでも地区の安全を高めると言うのが目標のトップになっています。
全然関係ありませんが、チリにはエイズの患者が9.1万人いるとか。そしてそのうちの1万人は自分が患者であることを知らない由。
しかしその数字はどこから出るのでしょうか?不思議です。
(経済)
1)銅価格と為替
銅価格は1ポンド4.1ドルと少し上昇。為替は1ドル974ペソでした。
2)IPSA株式市場
今週は6648ポイントで終わりました。過去半年の最高レベルになっています。
3)物価上昇率IPC
11月のIPCは0.2%でした。
(一般)
1)過去と現在の比較
私の読んでいる新聞(ラ・テルセラ)が創刊74年になりました。それで過去との比較の特集が組まれました。
人口ですが、現在は2千万人を超えています。しかし1952年は593万人だったとか。わずか74年で3倍以上になったとは???これに関して
もっと詳しいことに興味があったので調べると
1960年 700万
1970年 980万
1990年 1330万
2000年 1500万でした。ピノチェットの軍事革命が起きたのは1973年、終わったのは1990年です。
その他に74年前は37%の6歳の子供が栄養失調だったのが、現在は同年齢の54%の子供の体重が通常以上になっている。
また信仰では昔は90%がカトリックの信者でしたが、現在は48%に落ちています。青年はもっと少ない数字でしょうね。
それからチリでは老人が幸福と感じているとされました。あなたは幸せですかと聞かれると青年は33%がはいと答えますが、壮年は45%、そして老人はそれが
53%にまで上がります。チリの将来は今より良くなると考えるのは青年39%、壮年46%そして老人は59%でした。
私はいつも幸せですと書いているのはチリの社会の実情ですね。老人が住みやすいのですね。
2)大学入試
今年は29.4万人が受験しました。来年の1月20日に結果が発表されます。
3)教会参拝
今日はカトリックの祭日。聖母の日です。サンティアゴとバルパライソの間にあるロ・バスケの教会に何と100万人と言われる人が押し掛けました。土曜の夜から日曜日の朝までその教会の前を走る68号線は両面通行禁止になりました。それはその教会に行くのに車で行くのではなく歩いていく信者が溢れるからです。
一日歩く人もいるとか。そして教会の外から中に入る時、膝づくとか寝そべって前に進む人が多くいます。ヨレヨレになって祭壇の前に着き、神にお祈りをします。感謝のお祈りですね。毎年この行事は続いています。
4)犯罪
毎日・毎週同じですが、今週はその中で麻薬組織の「アラグアの汽車」のリーダーがチリから逃げ出し、コロンビアにいるところを逮捕されました。チリ国内で
多くの犯罪を繰り返していたので、裁判になるのは当然ですね。
5)山火事
首都圏近郊で、また山火事が報告されています。自然火災か放火なのかまだ分かりませんが。
以上