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2023年10月1日(日)に、大阪府・高石市の 「大阪府立漕艇センター」にて行なわれた、 「大阪府民スポーツ大会~ドラゴンボートの部」 の模様より。 この大会会場である「大阪府立漕艇センター」は、 クルマ(自家用車)を使わない場合、公共交通機関で 行く事が少し難しい。路線バス等の直行便が無いからだ。 具体的には、南海本線→羽衣駅→高師浜線工事中の 為の代行バス→高師浜停留所→約1.5km徒歩約25分 →大阪府立漕艇センター のルートとなる。 なお、南海電鉄「高師浜線」は、数年間かけての 高架工事中だが、この工事が、あと1年程で終了し、 代行バスが無くなって、鉄道に戻った場合では、 漕艇センターに最寄の高師浜駅は、現在の臨時バス停 (終点)よりも、少しだけ距離が遠くなってしまう。 鉄道駅からだと徒歩30分は見ておいたほうが無難だ。 それと、南海電鉄は、本大会の開催日10月1日から 値上げを行っていた。それを知らず、前日に調べた 運賃を覚えていたのが・・ ICカードをかざすと 40円も値上げされていたので、驚いたとともに、 なんだか、「何でもかんでも値上げをする世情」や 「他者(よそ)がやっているから、ウチも値上げする」 「世間の皆が物価高を認識しているのに、誰も何も 言わない(見て見ぬふりをする)」等の様相に対して、 腹立たしさが湧き上がってきた。 (→「正当な理由なき値上げ」と、個人的に判断 した場合では、その商品やサービスを購入しない 事としている。カメラなどが、その典型例であり 理不尽な値上げが発生している為、買い控えだ。 「南海電車」や「近鉄電車」も、他の関西圏の私鉄 よりも値上げ幅が大きく、可能な限り乗りたくない) ---- それから、本会場では「堺泉北ドラゴンボート大会」 が行われているが(注:ここ数年はコロナ禍で中止) その大会の際には、現在での鉄道代行バスの停留所 (旧・高石市民会館前/臨海スポーツセンター前) より、会場の漕艇センターまでの「シャトルバス」が 運行される(注:大会の際には、漕艇センターの駐車場 は自家用車で混雑するため使わず、選手達はこちらの バス停留所付近の駐車場に車を留める事が推奨される) 代行バス停からの徒歩でのルートは、羽衣/浜寺側から 埋め立てられた工業地帯に続く、大きな「高石大橋」を 渡り、右に折れて浜寺水路沿いの緑道を約900m歩く。 ここの対岸は「浜寺公園」であり、景色は良い。 今日は生憎の雨模様だが、学生(高校生、大学生)の ボート部の艇庫もある場所なので、何人ものカヌー系 と思われる人(選手)達が、この緑道を歩いていた。 「漕艇センター」の前は「浜寺水路」である。 北東から南西にかけて、幅約200m、長さ約3kmの 海水域で、一般の船舶はここを通過する事は無い。 ボート競技専用とも言えるが、競技に使用可能な 実効水路長は約2,000mもある。 昔から浜寺公園に観光で訪れた際、この水路の存在は 知っていたし、そこでカヌー等の練習が行われている 事も見ていたので、私がドラゴンボートに関わるように なってからは「ここでドラゴン大会が出来るのでは?」 と思っていたが・・ そう思ってから、ほんの数年で、 「高石(堺泉北)大会」が始まった。 さて、本競技では、200mのコース長で、直線レース および、後述の「舵取り競技」を行う。 なお、水路長が長い為、かつての「堺泉北大会」では 500mの中距離戦を実施していたのだが、2010年代より 10人漕ぎの小型艇を用いた「スモール・ドラゴン」が 普及すると、堺泉北大会も、10人漕ぎで200mの 短距離戦に改められた。 余談だが、500m戦、あるいはドラゴン大会最長の 1000m戦ともなると、スタート審判等からの無線が 本部、あるいはゴール地点に届かない場合があり、 「レースをやっているのに、タイムを計測できない」 というケースが何度かあった。近年では長距離戦の 場合、無線(トランシーバー)中継器(リピーター) を設置している場合もあるかも知れない。 本大会は、ODBA(大阪府ドラゴンボート協会)主催 で、ODBA所属チームを主体とした小規模大会である。 (ただし「大阪府民スポーツ大会」の冠がつき、 スポーツ振興の政策に基づいて実施される大会だ) 今年の参加チームは6、カテゴリー分けは無い。 2艘建てのマッチレース、2回戦合計タイム制で 6レースが行われ、その後「舵取りコンテスト」を 5戦行う。 午前9時半の開会から、およそ午後1時過ぎには 大会が終了する。10数年程前、ODBAの練習拠点が 大阪の北港にあった時には、大会の終了後にBBQの 懇親会が行われていたが、北港マリーナは、IR推進 政策の為に廃止される事となり、ODBAの行き場所が 無くなってしまった。その後、ODBAの練習拠点が 本「漕艇センター」に移ってからは、近隣にBBQが 出来る場所がなく、午後早い時刻での終了を目指し、 昼食は各自が適宜取るようになっている。 (なお、余談だが、北港ヨットハーバーが廃止と 決定されてからも数年間は、当該施設はヨットや ボートの愛好家達により自主運営されていた。 (注:以降では、民営化された模様だ) --- その頃、ある企業の重役で、政治家からの天下りの 女性と別件の商談をしていた際、その北港マリーナの 事がたまたま話題となり、 「立ち退きもせず、あの場所にしがみついている」 といった表現で、まるで「無法者の集まり」といった 侮蔑したような発言を聞いた。 ”フン! IR施設の設置を推進している(いた)のだろうが、 廃止の事をヨット等の愛好家に納得してもらう訳 でもなく、その上、その場所に行き、自分の目で 見たり、ヨットやボートに乗った事も無いのに・・ 聞いただけで蔑んだような、わかったような事を言う!」 ・・とは、さすがに口には出さないが、かなり不愉快 に思った経緯がある。 どうも「政治家」や「転売ヤー」は、虫が好かない) さて、本大会への参加6チームは以下の通り。 *潜海龍(兵庫等) *Rスポーツマンクラブ・吹龍(大阪) *KとYの仲間達(潜海龍のサブチーム) *Team BANANA(兵庫) *黒雲の中の太陽(潜海龍のサブチーム) *チーム未来・チーム風(大阪) 10人漕ぎなので、総勢60数名ほどの参加者が 集まった。ただ、漕手が足りずにサブチームと 兼任するケースもあるし、逆にチーム編成上では 漕手が多くなり、交替で乗ったりする場合もある。 なお、役員(大会運営者)の多くは選手兼任だ。 強豪「潜海龍」(旧:潜水艦うんりゅう)が 参戦していて、そのサブチームも2つある。 「潜海龍」としては、奇跡的な「ワンツースリー フィニッシュ」を実現したい野望がある模様だが、 潜海龍のサブチームのメンバーは、今日、初めて ドラゴンボートレースに参戦する人も多く、 (海上自衛隊での)自慢の体力を活かせるか? そこがポイントと見所になる。 他のODBA系ベテランチームも、負けてはいられない。 ぜひとも「潜海龍」の上位独占を阻みたいところだ。 ↓写真は、「潜海龍」関連選手達の集合写真。 今回は3チームの参戦だが、見るところ30数名に 満たないので他チーム兼任出場があると思われる。 特に、太鼓手と舵手は、3チームの全兼任なので、 実に6レース全てに出場し、休む暇も無い(汗) ただ、「潜水艦の中で非番の時には、筋トレを やっている人達が、かなり多いです」という話も していた、まあだから、潜水艦乗りの漕手達は、 多くが筋肉自慢の方々ばかりであり、体力的にも 連続出場になっても、何も問題無いのであろう。 本大会は午前中のみの実施だが、生憎、天候は 曇り時々雨。この雨は、前夜から結構降り続いて いたのだが、大会当日の午前では、そう多く降る 事はなかった。 なお、世間における各種のイベント等で良く言われる、 「雨男」だとか「晴女」といった様相は、ドラゴン界 では無いと思われる。 ドラゴンやペーロンのレースは毎年夏の期間、十何回 と行われる次第であり、年間で5~8大会に参戦する、 ドラゴン専業チームの選手達は、ごく普通に居る。 スタッフも同様であり、近隣地区のほとんどの大会や イベントで、多くの共通の人員が参加/運営している。 私も、最も多かった年では年間18もの大会やドラゴン 関連イベントの観戦撮影に向かったこともある。 で、それらの選手やスタッフ達において、雨が降った (又は晴れた)大会やイベントのみに参加していた、 という事例の記録や記憶は見あたらない。 誰もが、雨も晴れも、いずれの大会又はイベントに 遭遇している。しかし、大会の開催時期的な要因で、 雨が降りやすい大会は確かに存在する。具体的には、 「(旧)びわこスプリント/(現)スモール選手権」 がある。でも、これも約20年間での通算での雨天率は 約5割であり、毎回毎回、必ず雨天になるという 訳でもない。 思うに、世間で言う「雨男」や「雨女」等の俗説は、 年に1~2回程度のイベントや大会に参加している状態 に過ぎないのではなかろうか? それだけ少ない回数で あれば、たまたま同一人物が参加するイベント等で 2度3度の雨に見舞われてしまう事も有り得るだろう。 多数のイベントに長く参加していれば平均化されてくる。 「雨男」や「雨女」等の話は、そういうものだと思う。 で、この雨により、レース実施時間中の気温は、 23℃~25℃、半袖でも暑くも寒くもなく快適だ。 風は、午前10時頃では南風で約1~2m/s、これは 若干のアゲインスト(向かい風)となる。 午前11時頃からは、東風で約1~2m/sとなり この場合は、少しだけフォロー(追い風)だ。 風向の変化にともない、水路の水面の波の様相が 少し変わり、後半のレースではタイム的に1~3秒 稼ぐ事ができるようになっていた。 前週に滋賀県で行われた「びわこペーロン」大会では、 強風がレース進行を妨げる課題が出ていた。 「風はドラゴン大会の運営や観戦撮影にも重要だ」 と私は思って、びわこペーロン終了後に家電量販店 に行き、「風速計」を購入してきた。 風速および温度が測れる。値段は2000円程と安価だ。 いままでは、風力は感覚値、または「吹流し」を 確認する等をして、観戦記事に書いていた次第だ。 ちょっと自慢げに「潜海龍」のメンバーに見せると。 潜「ウチの潜水艦でも、それと全く同じ風速計を 使ってますよ」 匠「なんだ、そうでしたか(自慢できなかった・汗) で、これ、風向が出ないのが課題なんですよね。 まあ、この簡易構造では、電子的に風向を測るのは 難しいと思うので、「百均」とかで売っている 方位磁石と併用して使うのが良いかな?」 ちなみに、ハイテク潜水艦では、勿論、正規の風力計は 搭載している事であろう。ハンディの、このタイプは 乗組員が艦橋等で個々に使うものなのかも知れない。 (もっとも、潜航している際に、海上での風や潮が、 どの程度航行に影響するか? は、知らないが・・) それと、気温だが、今年の夏は暑かった次第であり、 ほんの数日前、9月までは連日30℃越えの真夏日が 続いていたが、10月に入って、ようやく最高気温が 30℃を下回るようになった。 上記の風速計でも、現地気温24.6℃が表示されている。 世界的な「異常気象」は、もうそれが「平常」である 時代に突入し、どこも温暖化が進んでいる模様だ。 ドラゴンボートの大会も、ほんの10年程前までは 9月でシーズンオフとなる事が常識的であり、稀に 10月に実施するだけでも「寒いだろう?」と心配 されていたのだが、ここ近年では10月は普通で、 11月に開催される大会も増えてきている。 今年も11月11日(土)12日(日)に、京都の宇治川 での「宇治川・源平・龍舟祭」大会が開催予定だ。 今年の公式試合としては、それが最終戦となる。 なお、「11月の京都ならば紅葉が見ごろでは?」 というのは、旧来の気象条件での話であり、気温が 高くなっている、ここ十年程では、京都での紅葉 の見ごろは11月末頃、あるいは12月初頭という 感じにまで、少し遅くなっている。 --- さて、余談はともかく、レースの模様に進もう。 全6レースの組み合わせ表は以下の通り。 「レースの部」は、通常のドラゴンボート(10人漕ぎ) のレギュレーションである、200mの直線コースだ。 なお、この組み合わせ表の発表後、当日においては、 実際の参加者によるメンバーの割り振りの微調整が 行われ、特に「チーム未来」とコラボ予定の「吹龍」 (吹田龍舟倶楽部)は、「Rスポーツマンクラブ」との コラボチームに変更されている。 さて、第一レースから、強豪「潜海龍」の主力チームと 昨年の本大会優勝、ベテランの「Rスポーツマンクラブ」 が激突するというメインイベントとなっている。 風や波の状態は、ややアゲインストだ。 本会場での例年の状況であれは、優勝ラインは、 1分をちょっと切る(58秒とか)あたりとなるだろう。 手前1レーンが「潜海龍」、奥の2レーンが 「Rスポーツマンクラブ」である。 このレースは、中盤から「潜海龍」がリードし、 そのままゴール。 タイムは「潜海龍」が59秒。 「Rスポーツマンクラブ」が1分04秒だ。 陸上に帰ってきた「R」の、計算に長けた兄やん氏は 兄「2秒差くらいか? えっ? 5秒差かぁ・・ ちょっと潮の流れに邪魔されたか? これは2回戦では頑張らんといかんなあ」 と言っていた。 なお、天気が良い場合、本会場は東向きであるので 午前中は完全に逆光となり、写真が非常に撮り難い。 本日は、幸か不幸か曇天(一時雨)なので、逆光状態 には、なりにくい利点があるが、今度は、画角による 露出差が大きい。具体的には、少し広く撮ろうとすると 空の明るい部分が多く、あるいは、水面にも、場所や アングルの違いで、かなり大きな輝度差が存在する。 いずれの場合でも、カメラは、平均的な明るさで 写そうとするので、レース中の艇は暗く写る事が多い。 ズームを(超)望遠域として艇のみを撮ると、適正な 露出に近くはなるが、それは超望遠(ズーム)レンズ を持ち込んで来ている場合での話であり・・・ 本大会では、遠距離から比較的近距離まで画角の 設定範囲が広い為に、APS-C用の18-270mmズーム (→フルサイズ換算で約27mm広角から約400mm望遠) を使っているので、画角変化による露出変動が大きく、 水面の関係からも、AE(自動露出)は結構不安定だ。 「曇天だから、これで良い」と思っての設定だが、 実際には、さにあらず、ちょっと誤算であった。 今後は、場合によりM(マニュアル)露出を試して みようかとも思う。 幸い、11月の宇治大会が、そのレンズの距離感に向く のだが、そもそも高ズーム比(高倍率)ズームレンズ は(超)望遠専門の新鋭ズームと比べ、だいぶ画質が 低いので、その点、最終的に何を使うは状況次第だ。 ---- 続く第二レース、「KとYの仲間達」(潜海龍の サブチーム)vs「Tema BANANA」(兵庫、専業)だ。 手前1レーンが「KとYの仲間達」、 奥の2レーンが「Team BANANA」だ。 「KとY」には、初めて漕ぐ漕手も混じっていて、 ストロークのアンバランスで、小刻みに左右に揺れ ながらのレースとなったが、そこはさすがに海上自衛隊 の体力自慢漕手であるから、「BANANA」をかわして 1分03秒でのフィニッシュ。 (注:揺れの原因を、より厳密に言えば、パワーがある 状態で左右の複数の漕手のピッチが「裏打ち」になって いるか、あるいは、ストロークの周期で力の入る角度が ある漕手では、艇を沈ませる方向に向かってしまい、 反対側の漕手が艇を浮かせる方向のストロークとなって いると、こうした揺れが起こると思われる。 --- ↑写真でも、艇の前部と後部では、ストロークが 逆になっている、「裏打ち」状態である事がわかる。 --- なお、艇は、前方上方向に浮かせるようにストローク する事が効率的であると思われ、速いチームの艇は、 みな、グイッグイッと前に浮くような動作をしている) 「潜海龍」のリーダー格の方に「艇が揺れてますね」 という話をしたのだが・・ 潜「う~ん、今から左右の漕手を交換するのは難しい と思うので、今日は、もうこのまま行きますね」 との事だ。 まあ、揺れの原因が、ストロークの課題ではなく、単に 「裏打ち」(逆のリズム/オフビートで漕いでいる)、 であれば、次のレースで、上手くピッチが揃えば、 揺れは収まるし、少し速くなるだろう。 で、このままでは「潜海龍」軍団が、1、2、3位を 独占してしまいそうな勢いである。 「ドラゴンは、そんなに簡単なスポーツでは無い」 とばかりに、ODBA所属のベテラン専業チームに このあたりで頑張ってもらいたいところ。 ---- 続く第三レースは「黒雲の中の太陽」(こちらも 潜海龍のサブチーム) vs 「チーム未来・チーム風」 「黒雲の中の太陽」チームは、ドラゴン競技で主力 選手となる、潜水艦「SS-502うんりゅう」のみでは なく、そうりゅう級6番艦の「SS-506こくりゅう」 (横須賀)のメンバーも混じって乗っているようだ。 「黒雲」のチーム名は、そこ(黒龍+雲龍)から 命名されたのかも知れない。 余談だが、「SS-5xx そうりゅう型潜水艦」は 現在、12隻が竣工し、運用されている。 で、現代の海上自衛隊の潜水艦の名称だが、 「SS-501そうりゅう」(蒼龍)と「SS-502うんりゅう」 (雲龍)のみ、第二次大戦中の帝国海軍にも同一名称 の空母が存在していたが、現在の他の「そうりゅう級 潜水艦」の名称は、第二次大戦の空母との名前被りは 無いと思われ、「色の名前+りゅう」等が主体な模様。 さらにちなみに、第二次大戦の空母は、戦艦が設計の 元となっている場合は、戦艦/巡洋艦系の命名法則に ちなみ、「地名」(県名=旧国名)や、山岳の名称 となる。(例:加賀、赤城、信濃、等) 対して、空母としての専用設計のものは、龍、鳳、 鶴、鷹・・等の、勇ましく空を飛ぶ(架空/実在の) 生物の名称が付けられていた。 そういう命名則だと、現代の潜水艦に悠然と空を飛ぶ 「龍」の名称が付けられているのは、なんだか不自然 に感じるようにも思うが・・ 幸いにして「SS-502 うんりゅう」さんを中心に、ドラゴンボート競技に ハマっていただいているので、「潜海龍」のチーム 名称は、この競技に、とてもしっくりくる。 さらに余談、潜水艦漫画として著名な「沈黙の艦隊」 の実写映画(主演:大沢たかお)が、本大会の2日前 より上映公開されている。 原作漫画自体は1990年代のもので、私も読んだ事が ある。”実写化が難しい”と、よく言われていたが、 30年を超えて、ついに実写化だ。 「SS-502うんりゅう」のメンバー達に聞いてみる。 匠「”沈黙の艦隊”の映画がはじまってますが、 当然、海上自衛隊が協力されていますよね? ”うんりゅう”さんのメンバーも映画に写って いるのですか? そうならば見に行こうかな」 潜「あの映画は横須賀基地でロケされましたので 残念ながら写っていないです。 我々は、呉または神戸ですからねえ。ちょっと でも”通行人”的に写りたかったのですが・・」 匠「そうですか、では、映画はいずれ見る事にします」 なお、新たに本大会に初参戦する海上自衛隊のメンバー に、カメラマンである私が、あれこれと潜水艦等の 内情に詳しい話をすると、当然、国家機密である部分も 多いだろうから、”軍事ヲタクかスパイかも知れない” と警戒されてしまうかもしれない(笑) まあなので、 匠「”うんりゅう”さんのチームから、パンフレット 等をいただいたので、読み込んで勉強しています」 と、毎回のように言い訳をすると、自衛隊員からは・・ 自「自衛官、メンバー募集していますよ!」という 話が出て来る次第だ。 匠「私がなるわけにはいきませんが、運営ブログでの ドラゴンボートの観戦記事では、毎回「うんりゅう」 さんチームの活躍を記載し、加えて”自衛官募集中” である旨も、良く書いています」 自「おお、それは助かります、どんどん宣伝してください」 とのことである。 さて、余談はさておき、第三レースの模様だ。 この「黒雲の中の太陽」(手前1レーン)と 「チーム未来・チーム風」(奥の2レーン) (注:メンバーが微妙に不定なので、大会中では私は 「未来系」と呼んでいた。そう言うと、選手達からは 「先進的で格好が良い」や「ラーメン屋の系統みたいだ」 という風な笑い話が出ていた)のレースは大接戦だ! 肉眼では、ほぼ同着に見え、1分03秒台で大会本部の 精密計測待ちだ。 で、ここで「未来系」が、「潜水艦系」を、かわす事と なると、ちょっと、前述の「ワンツースリー独占」も 難しくなってくる。(実際には、「未来系」が0.7秒 という僅差で勝利した) ---- さらに、2回戦目となる、3つのレースが行われる。 この時間帯では、風向と潮流が変わり、フォロー (追い風、追い潮)の状態となっていた。 つまり、各チームとも、2秒前後、タイムを縮めてくる。 しかし、ここで1秒縮めるか?3秒まで縮めれるか?で、 最終順位に結構大きな影響が出そうな予感がしていた。 1回戦で少し出遅れていたチームも、タイムを上げてきた。 これで完全な混戦状態である。 大会本部に張り出してあるタイム表を見ても、各チーム の合計タイムを暗算で出すのは困難であり、おまけに 概算しただけでも、ほとんどのチームが合計2分04秒台 であり、小数点以下の厳密な計算が必要となる状況だ。 こんな場合に頼りになる、計算が非常に得意な「R」 チームのI氏(郵便局職員)は、自チーム「R」が、 どうやら、(昨年に続く)優勝には絡めそうも無い 状態なので、ちゃんとは暗算してくれない(笑/汗) しょうがない、もう、大会本部側で、電卓かスマホで タイムを集計した後の結果発表を待つ事にしよう・・ 集計結果としては、優勝は、やはり「潜海龍」だ。 2位以下を含めた、全チームの順位は以下の通り。 やはり、2位~5位は、コンマ秒差の合計タイムで あり大激戦。これでは暗算が困難な状況であった。 で、「未来系」チームが準優勝となった事で、 「潜海龍」関連の1~3位独占は阻止された。 なお「未来系」チームは、前週の「ぴわこペーロン」 大会での「10人漕ぎオープンの部」において、 「桜ノ宮艇庫前9時丁度」のチーム名で準優勝している。 その大会の、そのカテゴリーには、滋賀県のチーム を中心に、21ものチームが集まった中だったので、 準優勝は、とても立派な戦績であった。 なお、その大会の同じカテゴリーでも、優勝は 「潜海龍」であったので、「未来系」は、2週続けて 「潜海龍」の後塵を拝した事となった。 逆に「潜海龍」側としては、本大会において、私が 匠「1~3位独占を狙えますが・・」と言っても 潜「いや、”未来さん”が速いので、それは無理でしょう」 と、「未来系」チームをリスペクトしている様相もあった。 なお、1位から6位まで、全てのチームに賞品が出る。 賞品は主にスナック菓子等であり、チームのメンバーで 分ける為の、ポリ袋まで付いているという親切さだ。 (→ご存知のように、数年前からコンビニやスーパー等 でのレジ袋/ポリ袋が有料化されている。 「環境」や「資源」とか言う大義名分があるのだろうが、 結局、そこもまた「利益」にしたいのではなかろうか? 事実、大手家電量販店等では、レジ袋は依然無償だし、 逆に、大手スーパーの一部の売り場では、今年から ポリ袋の販売を廃止し、より高額な(数十円)紙袋の 有償配布に切り替えた。なんと言うか・・ 世知辛い) さて、レースの部が終わったら、引き続き 「舵取りコンテスト」の部(5戦)に進む。 毎回の本大会等の観戦記事で説明しているが・・ ドラゴン界全般においては「舵手」が不足している。 舵には高度な技術が必要とされ、加えて、責任も重い ポジション(例:舵を曲げて、艇が蛇行してしまえば レース敗退となってしまう)なので、やりたがる人達 が少ない訳だ。 各地のドラゴンボート協会では、「舵取り委員会」を 設置し、ビギナーチーム等で舵手が居ないチームに 舵手を派遣する(勿論、無料だ) ただ、ビギナーチームの参戦が極めて多い大会とも なると、「派遣舵」だらけとなり、「舵取り委員会」 は大忙しとなり、朝から晩まで、艇を降りる事が無い。 これは体力的にも精神的にも辛いし、加えてベテラン の舵手は、年々、高齢化していき、さらに厳しいが、 新人の若手舵手への成り手も少ない状況だ。 そこで、数年前から本大会では「舵取りコンテスト」 という種目を準備し、新人舵手、またはチームの 漕手であった選手の舵手への転換を推進する試みを 始めている。 この「舵取りコンテスト」は、現状、本大会のみの 実施だが、これが各地の大会等で一般的になれば、 それぞれで「舵手」を希望する選手も増えるかも 知れない訳だ。 舵取りコンテストのレギュレーションは、3つの カテゴリーがあり、従前から実施されていた2種類 *ビギナーコース (50m毎の赤と黄色のブイをスラロームして進む) *エキスパートコース (150m地点の黄色のブイで、旋回して1周廻る) に加えて今年から「接岸・離岸コース」が新設された。 文字では少しわかりにくいが、図がある。 上図は、左右が実際の会場とは逆に描かれている。 「特設ポンツーン」は、すなわち、ドラゴン艇が 乗艇場等に接岸、離岸する事を模している。 自動車で言う「車庫入れ」の練習のような感じだ。 なお、離岸する際には「後方確認」を行わないと 減点(タイム加算)されるルールであるが、基本、 このコンテストではタイムはあまり競わず、ちゃんと 完走する事が目標だ。 これら3つのコースは、参加する舵手候補選手達が 自身の実力や経験値に応じて選ぶ事ができる。 また、艇に乗船するメンバーの人数や鼓手の有無も 舵手の選手が自由に選ぶ事ができる。 10人漕ぎフルメンバーだと、タイムは勿論速いが、 ターンや、その他の操船時に、艇の重さが仇になる ケースもある次第だ。 さて「接岸・離岸コース」は、さすがにちょっと 難しそうだ。ポンツーン(浮き桟橋)に、上手く 接岸できず、突っ込んでしまうケースも出てくる。 だけど「車庫入れ」は、乗用車の教習でも必須で あり、実用的にも重要なので、ドラゴン艇での このコース新設は、実践的にも意味のある練習競技だ。 舵取りコンテストの5戦が終了すると、使用した艇や 部材等の撤収、清掃、保管作業が参加者達で行われる。 コロナ禍は収束気味とは言え、普段から衛生に関して 配慮する事は大事であろう。 「後片付け」が済むと、閉会式・表彰式となる。 前述の「レースの部」の1位~6位の表彰に加えて、 「舵取りコンテスト」の参加者にも、参加(記録)証 と「記念品」(参加賞)が授与される。 そして、本大会恒例の「全員集合写真」を撮る。 ここ2年間、「階段での集合写真」が続いたので、 また来年くらいでは、「海側での集合写真」か または「地上に集まり、2階デッキからの写真」に 変えようかとも思っている。 時刻は午後1時20分頃、これで、予定通りの スケジュールで閉会となった。ドラゴン界、特に ODBAの運営能力は一流であり、ほとんどの大会で オンタイム(スケジュールどおり)の実施だ。 他のスポーツ競技/イベント等であると、なかなか オンタイムでの進行は難しく、グタグタに遅れて しまうケースも良くあり、それらのイベント等での 運営関連の人達がドラゴン大会を見に来ると、その スケジュールの正確さに驚嘆していた事も、何度か あった次第だ。 では、これにて「大阪府民スポーツ大会~ドラゴンボート の部」は無事終了(注:この大会は大阪府協賛であるから 「体育(スポーツ)協会」に報告する必要があるとの事、 その為、報告書に必要な「大会が実施された証拠となる 写真」等も、多数撮っている) まだ今年は、2大会(ツナカップ、宇治)が残っている。 それらの観戦記は、順次掲載していくとしよう。
by pchansblog2
| 2023-11-08 19:57
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