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本シリーズでは、所有している古いデジタルカメラ (一眼レフ、ミラーレス機)の名機等で、時代の 近いものを、2機種~4機種程度選出して、対決 (や、それらの解説)をする記事群である。 今回は「初期ミラーレス機オールドレンンズ母艦」 編として、2008年~2013年の間に発売された 初期ミラーレス機の内、フルサイズ機では無い機体 で、オールドレンズの母艦としての適正が高い カメラをPanasonicおよびSONYから3機種選出する。 (注:以下、適宜「PANSONIC」表記も併用する) 具体的には、以下の3機種だ。 *PANASONIC DMC-G1(2008年、初のミラーレス機) *SONY NEX-7(2012年、動的操作系採用機) *PANASONIC DMC-G6(2013年、通称「望遠母艦」) なお、本記事では、「名機対決」という様相よりも、 何故オールドレンズを使うのか?および、オールド レンズを使う為にカメラ側で重要となるポイントの 説明が主体となる。 ではまずは、史上初のミラーレス機からだ。 カメラは、PANASONIC (LUMIX) DMC-G1 (μ4/3機) (2008年末発売、発売時実勢価格約8万円) (中古購入価格 29,000円) (別機体中古購入価格 11,000円) 紹介記事:ミラーレス・クラッシックス第1回 及びデジタル一眼レフ・クラッシックス第11回 (注:紹介記事は、いずれも旧ブログ。以下同様) レンズは、KONICA HEXANON AR 57mm/F1.4 (1970年代頃?)を使用する。 本機は、史上初のミラーレス機である事よりも、 マニア層においては、「古今東西、世に存在する ほぼ全てのレンズがマウントアダプターで活用可能」 という点において衝撃的であった。 これ以前の(デジタル)一眼レフ時代では、事実上 (デジタルでは)使用できないマウントのレンズが 多数あった次第だ(例:CANON FD、MINOLTA MD、 KONICA AR、LEICA L39/M、NIKON/旧CONTAX S/C等) ミラーレス機の登場により、マウントアダプター経由で、 様々な(オールド等の)レンズが使えるようになった為、 2010年前後には「第二次オールドレンズブーム」 (注:第一次は1990年代後半の一大「中古カメラ/ レンズブーム」)が起こりそうだったが、この流行は マニア層を超えて一般層にまで波及する事はなかった。 まあ、初期のミラーレス機が「簡便な本格的カメラ」 として、一般消費者層に捉えられたからであろう。 あまり変な使い方をしようとする人達の数は、 そう多くは無かった、という事だと思われる。 詳細は後で述べるとして、対戦機を続けて紹介する。 カメラは、SONY NEX-7(APS-C機) (2012年発売、発売時実勢価格約13万円) (中古購入価格 35,000円) 紹介記事:ミラーレス・クラッシックス第8回 レンズは、SIGMA AF ZOOM 75-300mm/F4-5.6 APO (1980年代末頃?発売)を使用する。 本機NEX-7は、2010年~2012年頃の期間に、 テストマーケティング(≒市場調査)の機種群として 展開された「NEXシリーズ」の最上位機である。 NEXシリーズは、その商品企画の性格上、様々なターゲット ユーザー層を想定し、機種毎に大きく仕様を異ならせて いたが、本機NEX-7はハイアマチュア層向けの機体だ。 これの詳細も追って述べるとして、もう1台の対戦機だ。 カメラは、PANASONIC DMC-G6(μ4/3機) (2013年発売、発売時実勢価格約6万7000円) (中古購入価格 23,000円) 紹介記事:ミラーレス・クラッシックス第10回 及びデジタル一眼レフ・クラッシックス第15回 レンズは、CANON (New) FD 70-210mm/F4.0 (1979年発売)を使用する。 PANASONICにおける、静止画写真撮影を主眼とした DMC-G(後にDC-G)ヒトケタ機の中堅モデルである。 初代DMC-G1から5年後、5~6機種目としての発売だ。 (DMC-G1、G2、(G10)、G3、G5、G6) 個人的には、オールドレンズ(特に望遠系)の母艦と しては、μ4/3機中、最適の仕様となっていると思う。 これについても、詳細は後述しておこう。 各カメラへの装着レンズは、DMC-G1のみオールド 標準レンズだが、他はオールド望遠ズームである。 (下写真は、DMC-G1+AR57/1.4) フルサイズ機以外の、小センサー型のミラーレス機に おいては、(主にオールドレンズ等での)以下の 母艦としての用法、すなわち・・ *標準レンズを大口径中望遠レンズとして扱う。 *望遠レンズ(望遠ズーム)を、より望遠画角で扱う。 *マクロレンズを、より高倍率で用いる。 *周辺収差の強い低性能レンズの周辺をカットして、 画面全般の平均画質を向上させる。 ・・の、いずれかが効果的だと思っている。 (下写真は、NEX-7+APO75-300) なお、参考の為、「では、フルサイズミラーレス機 には、どんなレンズが向くのか?」という話だが・・ *広角、超広角、魚眼レンズ等を、より広視野で扱う。 *シフト、ティルト、ぐるぐるボケ等の特殊レンズの 本来の効能を出来るだけ強く発揮させる。 *大口径レンズ(ズームではF2.8程度、単焦点では F1.4程度)で、ボケ量を強め、より表現力を増す。 (注:上記は小センサー機と同一画角撮影での場合。 センサーサイズやピクセルピッチの差を要因とする 被写界深度を変える効果自体は、世間で一般的に 認識されているほどに大きいものでは無い) *中望遠レンズ(85mm等)で人物撮影時、その間合い を適正とする。 ・・の、いずれかが効果的だと思っている。 そして、「オールドレンズ等を本来の画角で用いる」 という用法は、フルサイズでは、レンズの弱点(周辺収差、 口径食等)を強調してしまう恐れもある為、個人的には、 あまり有益な活用法だとは思っていない。 ただ、この件については、初級マニア層等において 「オールドの35mmは、35mmの画角で使いたい」 といったニーズ(つまり、フルサイズ機願望)が強く、 画質うんぬんよりも、レンズの「用法・用途」において の意識も強い。まあだから、そういった人達においては、 初期のミラーレス機であるμ4/3機やAPS-C型のNEX等 には、あまり魅力を感じず、2013年のミラーレス機の フルサイズ化(SONY α7/R)以降において、本格的に オールドレンズ母艦としての、ミラーレス機の活用を 始める、という状況もあった。 しかし個人的には、上記の「レンズの特性に応じた、 センサーサイズの適切な使い分け」の方が、より重要だ と認識しているので、例えば「いつでもα7系機体だけを、 オールドレンズ母艦とする」という用法には、あまり 賛同していない。 加えて、α7系機体で良く発生する画間反射(ピカピカ の撮像センサー面と、大口径レンズ等の後玉の間で 光が反射を繰り返し、多大なゴーストが発生する) の問題は、α7系機体をオールドレンズ母艦とする際 での「重欠点」だと認識しているので、ますます、 上記のように「フルサイズ機は特殊レンズの専用母艦」 という用法が私の場合には主となっている。 (参考:下写真は、フルサイズミラーレス機SONY α7S+ 大口径オールドレンズ、による「画間反射」の一例。 画面右側に、大きなゴーストが発生している。 これを防ぐにはアングルを変えるしかなく、そうしたと しても回避がし難い→もはや、撮影ができない) なお、今回紹介機には、デジタルテレコン、デジタル ズーム等の「デジタル拡大機能」が含まれている。 「トリミングと同じだよ」とか「記録画素数が低まる」 等の理由で、中級層や初級マニア層には嫌われる機能では あるが、上記のフルサイズ機や小センサー機において、 これらの拡大機能を併用する事で、いくつかのメリットが 生じる場合がある。その件も詳しくは後述しよう。 (下写真は、DMC-G6+NFD70-210、デジタル拡大使用) さて、ここからは、「オールドレンズ」について 少し説明をしておく。 まず、「オールドレンズとは、いつからがオールドか?」 という定義については、かなり曖昧だ。 個人的には、1990年代の第一次中古ブーム時と、 現代2020年代では、その年代定義も異なると思っている。 1990年代でのオールドレンズ: 概ね、1930年代(戦前)~1960年代頃のレンズ 2020年代でのオールドレンズ: 概ね、1950年代(戦後)~1980年代頃のレンズ すなわち、いずれも、レンズの製造(発売)後、 約50年(±15年)程度を経過したものだ。 その際、レンズの性能(描写力)は問わない。 勿論、決して良く写るレンズばかりではないが、それも またオールドレンズを志向する一因ともなっている。 なお、現時点(2020年代)においては、レンズに ついては「AF化(1980年代後半)」という歴史的な 転換点がある為、それ以前の「MF時代のレンズ」を ひとくくりに「オールドレンズ」と定義しても良いと 思っている。(ただし、あと10年もすれば、また時代も 進む為、「2000年以前の銀塩時代のレンズ」をオールド だ、と定義しなおすかも知れない) 課題としては、レンズ自体の寿命があり、流石に 製造後半世紀(50年)を超えるものとなってくると、 絞りが粘って動かなくなったり、内部にカビが生えたり、 油分や接着剤等が染み出してきて、実用性を低めて しまったりするケースがある。 個人的には、「レンズの実用寿命は製造後50年間迄」 と解釈していて、それを超える古さのレンズは、もう 「いつ、実用困難(壊れる、劣化する)になっても、 やむを得ない」という判断をしている。 ただ、これもレンズの個体差に依存する要素が大きく、 製造後70年のレンズでも、いまなお現役で使える物も あるし、製造後20年程度のレンズでも、様々な不調を 抱えるものもある。 いずれにしても、故障レンズの場合、修理は効かないか、 または専門業者による高価な修理となるか、あるいは 成功率は低いし技能も必要だが、自力修理を試みるか? という選択肢となり、オールドレンズの性能維持や 動態保存(=いつまでも使えるままの状態を続ける) は極めて困難である。 (まあ、マニア層だけに許される趣味であろう) (下写真は、DMC-G1+AR57/1.4) では、「何故、オールドレンズを志向するのか?」 という点だが、ここもまた分析が難しい要素だ。 考えられる理由を、箇条書きとしてみよう・・ (注:○△Xで、その理由の正当性を記載する) ○現代のレンズでは得られない個性的な描写特性がある (これはつまり、あまり高描写力では無い、という事だ。 ただ、写真は常に高描写力でなくてはらない理由も無い) ○安価に入手できるケースが多い (注:投機対象となっていて高額相場のものを除く) (安価に、あるいは多数を入手する事ができるので、 後述の知的好奇心やコレクション性を高める) ○知的好奇心がある (どんな写りをするのか?という純粋な興味。あるいは レンズがどのように進化してきたか? 何故そのレンズ が発売されたのか?等を調べる等の研究資料目的) ○エンジョイ度が高い (そのレンズ固有の仕様や機能等を用いて撮影する事で 現代のAF/超音波モーター/手ブレ補正、等の一般的な レンズでは得られない「撮影の楽しさ」を味わえる。 または、実用が難しいレンズを使いこなす事で、 それが上手くいくと楽しい、上達を実感する、等の 「テクニカル的エンジョイ度」を高める事が出来る) ○速写性を高める (オールドレンズやMFレンズでは、上手くそれを使えば 速写性を高める、つまり、カメラを構えてから速やかに 撮影を可能とすることが出来る。その為には露出原理や 被写界深度等の知識や技能、経験が必要であるが、 現代のAFシステムを上回る速写性を得る事も可能だ) ○マニアック度が高い (すなわち、現代では簡単には入手できない希少価値。 又は、その仕様として史上初のレンズ等の歴史的価値。 あるいは、他には無い個性的な仕様を持つ、等) △コレクション目的、コンプリート願望 (マニア層には、コレクター志向は勿論あるだろう。 特に同一メーカーとか、同一カテゴリーとかを、 網羅(コンプリート)してみよう、とか考え出すと、 泥沼(いわゆるレンズ沼)にハマる危険性も・汗) △コンプレックスの解消 (例えば初級マニア層等で、コレクター志向等の場合、 撮影スキル(技能全般)にコンプレックスを抱える ケースがある。その場合、新鋭機材を使っても上手に 写真が撮れない。と自身で思っているならば、あえて 他者が所有していない機材で変わった写真を撮れば、 そのコンプレックスが解消できる。その場合、もし あれこれと周囲から言われたら、「オールドレンズ だから」と、機材の責任に転嫁してしまえば良い。 --- ネガティブな理由ではあるが、意外に、潜在的に この課題を抱えるマニア層や中級層も多い。 私が銀塩時代に見て来た範囲では、一部の層において、 「モノクロ写真」や「トイカメラ」という特殊性の強い システムを用い、それを「写真表現力の増強」という 本来の目的では無く、「他人と違う写真を撮らないと」 という、そのコンプレックスを起因とした理由から 用いる人達は、意外に多かった) Xステータス誇示 (それを入手する事で、周囲の同志(マニア)等や 一般層に自慢をする事ができる。高価で希少な、 あるいは著名なブランドの機材であればなおさらだ。 世間一般での「マニア」のイメージはこれであり、 「高価で希少で有名なものを、ポンと買ってしまう」 であるが、それはずいぶんと誤解の多い印象だろう。 まあ個人的には、そうした志向性は持っていない) X投機的目的 (希少なレンズを転売して差額利益を稼ぐ。あるいは 希少なレンズ等のレビュー記事をWeb等で公開し、 アフィリエイト(広告)収入を得る、等) ・・まあ、だいたいこんなところか? なお、個人的 には全ての項目に賛同している訳ではない。特に後半の 「ステータス誇示」や「投機的観点」は、「マニア道と しての正統性(正当性)に欠ける」(=道に外れる)と 判断している。 (下写真は、NEX-7+APO75-300) さて、「オールドレンズをどう買うか?」という 点だが、ここもちょっと難しい話だ。 まあ、簡単に言えば「中古専門店に行って買う」 なのだが・・(注:マニア的には、中古機材は、 自身の「目利き」を行ってから買うのが鉄則である。 オールド機材を「現物を見ないで買う」(通販等)は、 絶対にあり得ない話だ) ここで、いくつかの課題がある。 *どのレンズを買っていいものなのか、わからない。 *どんな写りをするのか?そこがわからない。 *自分の所有するカメラで使えるのか?が不明だ。 *その価格が適正かどうか?が、わからない。 *すぐに壊れるかも知れないので、不安だ。 *他人が使った物とかは、気持ちが悪い。 *使いこなせるかどうか?が不明で不安だ。 ・・・まあでも、これについての対策は殆ど無い。 安価な機材であれば、宝くじやおみくじのように、 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」として、 とりあえず買ってみる、という方法もあるだろう。 それが「当たり」でも「外れ」でも、せっかく買った 機材であるから、研究(勉強)や、練習の為の きっかけにはなると思う。 (下写真は、DMC-G6+NFD70-210) ただ「失敗した、ゴミレンズだった、捨ててしまおう」 という風に、早目に見限ってしまうのは、ちょっと 推奨しずらい。今は使いこなせなくても、将来的に 自身の技能が向上すれば、上手く使えるようになる かも知れないし、あるいは、長年使っているうちに 新しい用法(≒用途開発)を発見するかも知れない。 後になって「ああ、あのレンズと比較したかった」 と思う事も多々あったので、近年、個人的には、 できるだけ買ったレンズを手放さないようにしている。 また、「買った機材を使いこなすのはユーザーの責務」 という考え方も近年持つようになってきているので、 つまり、どんな低性能なレンズでも、なんらかの 使い道はあるだろうから、それを見つけていく必要が あるという事だ。 近年、私がハマっている事は「ワンコイン・レッスン」 と呼んでいる方法論であり、中古店のジャンクコーナー 等で500円程度の安価なオールドレンズを買って来る。 当然、そうしたレンズは実用的には、なんらかの課題を 持つ場合が殆どだ。でも、そこから「何が弱点なのか?」 「何故、そういう弱点を持つのか?」「その弱点を どう回避して使うか?」等の研究や練習を行う訳だ。 そこから得られる内容は多い、安価な投資金額ながら 十分に効率的なレッスンとなる、という次第だ。 (下写真は、DMC-G1+AR57/1.4) さてここからは、「どんなカメラが、オールドレンズ の母艦として向くか?」という話をしよう。 ここも箇条書きとしてみよう。多数ある。 *EVF搭載型ミラーレス機である事 (EVF解像度は、最低でも236万dot位は必要だろう) *撮像センサーサイズは、装着レンズの特性に応じて 適切なもの(機体)を選択する フルサイズ→広角系、特殊レンズ系 APS-C型 →比較的広範囲の種類のレンズに対応可 μ4/3型 →望遠、マクロレンズ系 それ以下 →産業用レンズ等の特殊レンズが使用可 *安価である事 (安価で機能の少ないオールドレンズを装着するのに、 あまり本体側の高性能は必要では無い。 中古で、4万円程度までで買える事が目安であろう。 また、上記のように、本来、レンズに向くカメラを 複数台揃える、という視点でも、高価すぎる機体1台 が万能に使える、という訳でも無い) *ピーキング機能が常時利用可、かつ高精度である事 (ピーキングの精度は、メーカーによりまちまちだ。 精度だけで言えば、SONYやPanasonicのものは及第点。 だが、使用レンズに合わせて強度等の調整は必須だ。 また、常時出せるか?も非常に重要なポイントであり、 例えばOLYMPUS機では、電源ONや撮影モード変更の度に 毎回、どこかのFn(ファンクション)ボタンにアサイン したピーキング機能をONする必要があり、繁雑だ。 あるいはFUJIFILM機等では、シャッター半押しで ピーキングが消えてしまうので、「連写中MF」等の 高度な撮影技法が使えない) *画面拡大操作系に優れる事 (ピーキングだけでは「精密ピント合わせ型レンズ」 すなわち超大口径、大口径望遠、マクロレンズ、 ソフトレンズ等では十分とは言えない。 表示画面を拡大する事、そして拡大倍率や拡大枠位置の 変更が容易な事、さらには全面表示にすぐ復帰できる事、 という操作系全般が、効率的である事が非常に重要だ。 --- 特に、全画面復帰が曲者であり、撮影前に拡大を解除し 全体構図を確認してからでないとシャッターを押せないが この復帰操作が簡単では無い機種が多すぎる。 --- この点、Panasonic機は、この操作系に大変優れ、 ほとんど指を動かす事がなく、流れるように拡大と 位置調整と全画面復帰が可能だ。だが近代のPanasonic 機では、デフォルト状態では効率的にはなっておらず、 利用者がカスタマイズする必要がある点は要注意だ。 →どう設定したら効率的になるか?は容易では無い) *システム全体の重量バランスを意識する事 (これは使用するレンズによりけりだが、オールドレンズ の場合は、「ピントリング」と「絞り環」の操作が必須 となるケースが殆どである為、カメラとレンズの総合 重心を左手でホールド(支える)する際、重心位置から ピントリングも絞り環も「持ち替えなし」で操作が 出来る必要性がある。(注:ズームレンズの場合は さらにズーミングの操作が必須であり、これが直進式か 回転式か、ワンハンド式か、でも話は変わって来る) --- で、これらのバランスがNGであると、いちいちの 持ち替え操作が発生し、手指への疲労の蓄積と、撮影の 非効率化(つまりエンジョイ度の低下)を招いてしまう。 この意味でも、母艦は1台あれば済む、という訳ではなく (→高価格な新鋭機が1台あれば良い、という訳ではなく) 場合により、使用レンズ毎に最適な母艦を選ぶ必要がある。 ちなみに個人的には、この理由で、1本のレンズの使用に 最適と思われるカメラを買ってしまった事も何度かある) *デジタル拡大機能を備え、かつその操作系に優れる事 (いわゆる、デジタルズーム/デジタルテレコン等である。 ここはまず、画像処理原理的に画質劣化を伴う場合と 画質劣化では無く、記録画素数低下を伴うケースがあり、 自身の持つカメラでの原理がどうであるか?を理解する 必要がある。 次いで、詳細は後述するが、デジタル拡大機能を、どの ような撮影シーンで用いるか?があり、その撮影条件に 応じたデジタル拡大機能の操作系の効率化が必須だ) *エフェクト(画像加工)機能が充実している事 (正直言えば、オールドレンズは現代の高描写力レンズ には歯が立たない。だが、低描写力であっても、その 独特な描写傾向を活用するということは、いわゆる 「表現力」の増強を目指す事となり、その意味においては エフェクトの利用は適正な選択肢だ。 この機能や、その設定操作系が適正なものが望ましい。 が、今回紹介機(の時代)では、あまりその機能は 各社とも進歩しておらず、例えば後年、2010年代後半 におけるOLYMPUS μ4/3機の「アートフィルター・ ブラケット」機能等が効率的なシステムとなっている) *できれば、ISO AUTOの低速限界設定機能を持つ事 (この機能は、手ブレ補正機能の十分な代用となる。 オールドレンズではレンズ側の手ブレ補正は無いし、 たとえカメラ側に入っていたとしても、面倒な焦点距離 設定操作が必要であったり、さらに、オールド・ズーム 等では、焦点距離の設定が不可能だ。 --- こんな場合、利用者の手ブレ限界シャッター速度が、 (スキルにもよるが)例えば換算焦点距離分の1秒の場合、 200mm単焦点レンズをμ4/3機に装着したのならば、 ISO AUTOの低速限界を1/400秒程度に設定しておけば、 それを下回るシャッター速度になる事は、高感度限界の 場合以外では無くなる。 ただ、この有益な機能も、多くのミラーレス機では 2010年代後半以降の新鋭機の場合のみの搭載であり、 この時代(2010年代初頭)の機種には搭載されていない) *ISO感度変更の操作系に優れる事 (上記、ISO AUTOの低速限界が設定できないのであれば、 ISO感度を手動で頻繁に変更しないとならない。 例えば、SONY NEX-7であれば、背面のコントロール ホイールでISO感度を直接変更(するように設定)出来る。 こうした操作系を実現するには、ダイヤル操作子が 2個ないし3個必要となる。NEX-7は3ダイヤル仕様だ) *マウントアダプター使用時に効率的な操作系を持つ事 (例えば、オールドレンズ使用時には、絞り環はレンズ 側にある為、カメラ本体側でのダイヤルによる絞り値 操作は無効だ。又、別の例では、オールドレンズはMF レンズであるから、カメラ本体側にAF測距点変更等の 専用操作子があったとしても無意味である。 しかし、カメラを常にオールドレンズ母艦として使う 訳でもなく、AFレンズを使う場合もあるだろう。 だから、両者のケースで、矛盾や無駄がなく操作が 出来る事は、かなり難しい状態となる。 --- 例えばPANASONIC DMC-G1においては、1ダイヤル 機ではあるが、これはAFレンズ使用時には絞り値の 調整操作子となり、アダプター使用時には自動的に 露出補正の操作子に切り替わる。加えて、背面十字 キー左のAF測距点変更操作子は、アダプター使用時 には自動的に、画面拡大開始ボタンに切り替わる。 これは極めて効率的な操作系であり、高く評価できる。 --- また、SONY NEX-7は全般的に「動的操作系」を採用 していて、個々のボタンやダイヤルに、固定された 操作内容が割り振られている訳ではなく、状況に応じ それらの操作内容が変化する。例えば、あるダイヤルは ある時は露出補正であり、ある時はピクチャースタイル の変更に使える、それらの複数の操作子セットの内容を 利用者が選択する事が出来る訳だ。極めて効率的な操作 が可能であるが、残念ながら、高度すぎる操作系概念で ある為、この仕様は、市場では全く評価されなかった) *できれば、電子(撮像素子)シャッターで、超高速 のシャッター速度が得られる事 (例えば、F1.2等の超大口径レンズを使った場合、 日中では簡単にカメラの高速シャッター限界に達して しまう。そんな場合1/32000秒等の電子シャッターが 使えると望ましい。 が、この時代の機種では残念ながらこの機能は無い。 --- やや後の時代ではFUJIFILM等を皮切りに、この機能が 搭載されている。しかし、電子シャッターは万能では 無く、自分か被写体かのいずれかが動いて(ブレて) いる場合は、被写体が歪んで写り、また、PC画面、 モニター、プロジェクター等を撮影すると、写真に 縞模様が写ってしまう。さらに後年の新鋭機では、 電子シャッターでのこの問題が少しづづ改善されては いるが、ごく近年の機種群(α9/1系等)は、非常に 高価であり、オールドレンズ母艦には使えないであろう) *できれば、高速連写機能を持つ事 (オールドレンズによるMF操作は、撮影条件によっては ピント精度が怪しくなる場合もあるだろう。 あるいは、空を飛ぶ鳥等の被写体においては、そもそも MFでは、ピントを外しやすい。 --- そんな場合、カメラの高速連写機能を別の目的に活用 する。それは「高速連写MFブラケット技法」であり、 MFでの撮影中においても、ピントリングを適宜廻して 上手くピントが当たれば良い(通称:「下手な鉄砲も 数撃てば当たる」方式)という考え方と技法だ。 この場合、高速連写中でも常時ピーキングが表示される 事が望ましい。→半押しでピーキングが消える機種はNG) *できれば、バリ(可変)アングルの背面モニターを 備える事 (これについては、オールドレンズに限らず、レンズ 全般に言える事だ。近年では、動画撮影時での用法が この機構の主体とはなっているが、静止画撮影のケースに おいても、極端なローアングルやハイアングル、および、 その横位置、縦位置の撮影を考えると、バリアングル (ティルトでは無い)方式が有利である。 --- で、MF(オールド)レンズの場合では、こうしたケースで AFに頼る訳には行かないので、背面モニターの解像度、 ピーキングの精度、および画面拡大操作系が、こうした バリアングル使用時でも適正でなければならない。 Panasonic機の場合、この点については及第点だ) *電源ON/OFFが容易であり、かつ起動が速い事 (MF/オールドレンズを使う利点の1つとして、「速写性を 高める事」がある。具体的には、カメラの起動前又は カメラの起動と並行して、ピントリングを所定の距離に 設定し、ゼロタイムでフォーカシングが出来るように する事、およびその際での絞り値の変更による被写界深度 を意識し、若干ラフなピント合わせでも良くする事だ。 --- 特に、広角パンフォーカス+ノーファインダー撮影では、 「抜き撃ち」的にカメラ起動直後に撮影が可能となり、 これは、どんな「爆速AF」の近代システムよりも速い。 銀塩機であれば、撮影迄コンマ数秒というレベルとなり、 これはもう、「早撃ちガンマン」という感じだ。 --- いつでも必要とされる技法では無いが、今すぐ撮りたい ものを逃してしまった経験を持つカメラマンは多いと思う。 又、熟練すれば中遠距離高速小型動体(飛ぶ鳥や昆虫等) にも、この手法で合焦する事が出来るようになるから、 この点でも「AF測距点が・・」「AI被写体認識が・・」 等と言っている現代機(や、それに頼る初級層等)を、 容易に凌ぐ事が可能となる。 --- この「速写性」を実現するには、カメラの電源スイッチの 位置と、起動速度が肝心となる。 例えば、カメラを撮影者右側のショルダーバックに入れて 持ち歩くとして、右手でカメラを出しながら電源を入れ 左手を添えると同時にピントリングや絞り環を所定の 位置に設定し、カメラを両手で構えた時点で、すぐさま シャッターが切れる状態とする。 カメラバッグに入れず、ストラップで首から下げている 状況でも同様であり、右手で電源を入れながら左手で ピントリングや絞りを操作する。場合によりピントと 絞りのどちらかは、次に現れる被写体を予測して設定 しておいても良い(例:野鳥が良く飛ぶ場所等) この為には、カメラの左部や下部に電源スイッチのある 機種はNGであり、右手だけで電源操作が出来る必要がある。 また、カメラの起動も、そこそこ速くなくてはならない。 --- なお、オールド(MF)レンズの場合のみならず、 AFレンズの場合、この用法では「片手撮影」が可能となる。 つまり例えば雨天で片手で傘を持っている場合、はたまた カップルや親子で片手を他者と繋いでいる場合、それから 買い物帰り・通勤帰り等で片手に荷物を持っている場合、 等でも、右手のみでの撮影を可能としたい訳だ。 なお、「電源いれっぱなし」は、電池消耗が少ない銀塩 MF機ならば可能であったが、現代のデジタル機では、 それをしてしまうと1日の撮影にはバッテリーが持たない) ・・・だいたい、ここまでがオールドレンズ使用時の 母艦に向く性能の要件である。 でも、あまり多くの機体が、これに向く状況では無い事は わかるであろう。自身が所有する機体で各項目に照らし 合わせてみれば、満点が得られる事はまず無いと思うし、 あるいは、市場にある様々なミラーレス機でも、これらを 全てクリアする機体は、まず存在しないと思われる。 結局、この大多数の条件をクリアしているのが、今回の 「オールドレンズ母艦」としての紹介機群である訳だ。 (下写真は、NEX-7+APO75-300) なお、オールドレンズ使用時では、AF性能は無視できる。 というか、むしろAF性能が低い機体をMFレンズの母艦と する事で、「弱点相殺型システム」となる訳だ。 また、手ブレ補正機能が内蔵されているか否か?も あまり重要な要素では無い。何故ならば、オールドレンズ の大半は単焦点レンズであり、現代のズームレンズよりも 開放F値が明るいもの(F1.2~F2級)が多く、かつ 小型軽量でもあり、あまり超望遠(300mm以上)も無い、 その条件で日中(屋外)でオールドレンズを使うならば 手ブレを起こす事も、まず無く、せいぜいISO AUTOの 低速限界設定がついていれば、もうそれで十分だ。 さて、でも、この時点で、最初期のミラーレス機の DMC-G1は決して悪い機体では無いのだが(評価点は高い) 仕様的老朽化(→勿論、後年の機種の方が高機能だ) により、オールドレンズ母艦としては、つまり今回の 対決記事としては、もうあまり適切では無い状態が 明らかとなってきている。たとえばピーキング機能を 持たないし、エフェクトも内蔵されていないし、 連続デジタルズーム機能も持っていない。 それと、フルサイズ・ミラーレス機については、 今回の記事における年代(2010年代初頭頃)では まだ一般的では無い、として、他の対決記事に譲る。 (下写真は、DMC-G6+NFD70-210) そこで、以下、注目するべきは、NEX-7とDMC-G6の 両機でのオールドレンズ母艦としての使い勝手の差異だ。 ここで着目するべきは、ピーキング、画面拡大、 デジタルズーム、エフェクト機能、操作系、連写性能・・ まあ、そのあたりか。 以下、両機の、それらの項目を◎○△Xで評価する。 <SONY NEX-7> ピーキング機能:○ 画面拡大操作系:X デジタルズーム:○ エフェクト機能:△ 操作系・操作性:◎ 連写性能 :△ (下写真は、NEX-7+APO75-300) <PANASONIC DMC-G6> ピーキング機能:○ 画面拡大操作系:○ デジタルズーム:◎ エフェクト機能:X 操作系・操作性:○ 連写性能 :△ (下写真は、DMC-G6+NFD70-210) まあ、いずれも良し悪しある、という結果である。 加えて、これらの要素(得失)は、どのレンズを使って どのような技法で、どのような写真を撮りたいか?の 影響も非常に大きい。だから、実用的には、NEX-7と DMC-G6のどちらかを持っていれば済む、という訳では なく、使用するレンズや被写体状況に応じて、母艦を 選択している次第だ。 さて、DMC-G6で◎(二重丸)評価が与えられたデジタル ズーム機能であるが、ここはかなりの特徴がある。 そもそも、デジタルズーム(デジタル拡大機能)が 何故必要なのか?という点だが、旧ブログでの様々な 記事でも詳しく解説しているが、簡単に再掲しておく。 1)大量の画像を編集しなくてはならない場合において、 デジタルズームで予め構図を決めて撮影すれば、後での トリミング編集の手間が大幅に減る(編集コストが下がる) 2)被写界深度を維持したまま構図を変更できる(注:望遠 側のみ)あるいは撮影距離を変えながらデジタルズームを 併用して、絞り値に頼らずに被写界深度が変更できる。 3)ボケ質破綻回避の状態を維持しながら構図を変更できる。 4)デジタル拡大で測光パターンが変化するカメラ仕様の 場合、被写体面積比が高まり露出補正操作の必要性が減る。 同、クロップによりAF測距点の範囲が広まる場合がある。 5)撮影時にこれら拡大処理を行う事で「どう撮りたいか」が 十分に意識できる。事後のトリミング編集では、その意図 を忘れてしまっている事もあるし、又は撮影者以外の人が 写真編集作業を行う事も、業務上では有り得るであろう。 (参照:匠の写真用語辞典第14回記事→旧ブログ) まあだから「デジタルズームとトリミングは同じ」とは、 必ずしも、そうとは言えない訳だ。 特に、DMC-G6(注:前機種DMC-G5も同じ)においては、 カメラ上前部の「ファンクションレバー」(注:後年の Panasonic機、例:DC-G9に備わる、同名の操作子とは 効能が異なる)に、「デジタルズーム」機能を直接 アサインが可能である。これにより、例えば望遠ズーム レンズを使用時に、光学ズームとデジタルズームを 自由自在に組み合わせた撮影技法が可能となる。 この利点は計り知れず、加えて、ワンハンドズームと 呼んでいる、銀塩時代の開放F値固定型望遠ズーム かつピントリングと焦点距離調整が同軸で行える仕様 の(望遠)ズームレンズを使用した場合・・ 特に前述のデジタルズーム利点での2)3)の「被写界深度」 や「ボケ質破綻回避を維持した」状態での、画角(構図) 自由度の高さ、操作性の秀逸さ、は特筆するべき物だ。 この快適さを、一度味わっていただきたいのだが、 まあ、使うレンズとカメラが極めて限られる、というのが 課題であろう。(他のシステムでは、こうはいかない) 参考記事として「レンズマニアックス・プラス」第19回 「ワンハンドズーム」編(旧ブログ)を挙げておく。 その記事において、どんな特徴や利点が得られるかを 詳しく説明している。 なお、この利点が極めて大きい為、本記事においても ワンハンドズームを使用している次第だ。 (下写真は、DMC-G6+NFD70-210) では、最後に各機体の個人評価点を挙げておく。 この個人評価点は、ミラーレス機の場合においては、 従前記事で説明の10個の評価項目を各々5点満点で 評価したものの平均点である。 総合点3点が標準、3.5点あれば準名機、 4点近くにもなれば名機と言えるであろう。 ただし、これは「オールドレンズ母艦」としての 評価点ではなく、カメラ全般に対しての評価点だ。 *PANASONIC DMC-G1 (2008年) 個人評価総合点:3.90点(非常に良い、名機) *SONY NEX-7(2012年) 個人評価総合点:3.90点(非常に良い、名機) *PANASONIC DMC-G6 (2013年) 個人評価総合点:3.25点(やや良い) (注:個人評価点は定期的に見直す場合があり、 従前の紹介記事等とは、コンマ何点か、評価点数に 変動があるケースもある) この点数だけを見ると、DMC-G1やNEX-7が高評価だ。 でも、この評価には「歴史的価値」や「コスパ」や 「仕様老朽化寿命」等の、本記事での対象とする 「オールドレンズ母艦」としての特性には、あまり 関係の無い項目も多く含まれている。 「オールドレンズ母艦」として考慮するべき要素は 「基本性能」「操作性・操作系」「アダプター適正」 「エンジョイ度」あたりであり、それらの項目のみの 評価点の平均値を出すと、ちょっと話は変わって来る。 *PANASONIC DMC-G1 (2008年) オールド母艦評価総合点:3.75点(非常に良い) *SONY NEX-7(2012年) オールド母艦評価総合点:4.25点(非常に良い) *PANASONIC DMC-G6 (2013年) オールド母艦評価総合点:3.88点(非常に良い) 今回の記事では、こちらの評価点をもって、 対戦結果としたいと思う、すなわち以下の順位だ。 第1位:SONY NEX-7 第2位:PANASONIC DMC-G6 第3位:PANASONIC DMC-G1 ただ、この評価も基本的には、使用レンズによりけり であり、特に前述のように、「ワンハンドズーム」 との組み合わせでは、DMC-G6は極めて快適な母艦 となり、他の全てのシステムの追従を許さない。 (注:以降の時代の新鋭機でもDMC-G6には勝てない) まあでも、やはりNEX-7が、様々なオールドレンズに おける汎用性が、最も高いと思われる。 なお、他に所有しているミラーレス機で、この得点に 迫る機種は、ほとんど無い。(α7系も全滅だ) 「フルサイズ機でなくちゃ嫌だ」といった変な拘りを 持たないマニア層であれば、これらの機体の中古は 現代では、とてつもなく安価であり、気軽に購入して 試しにオールドレンズを装着してみると良いであろう。 利用者の用法やスキルにも影響があるが、上手くすれば あまりの快適さに「目から鱗」状態になるかも知れない。 (注:現代2020年代では、これらの「中古相場が安すぎる」 機種は、あまり流通していないケースが多い) ---- では、今回の「デジタル名機対決クラッシックス(4) 初期ミラーレス機オールドレンズ母艦」編は、ここ迄で。 次回は、デジタル一眼レフの対決記事となる予定だ。
by pchansblog2
| 2022-10-01 18:04
| 完了:デジタル名機対決
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