福岡IT講師刺殺事件に関するメモ

死者は反論が出来ない。 妙な言いがかりや完全な憶測によるデマを流されても、事情を理解してそれに適切な反論をする人間が居なければ、死者の名誉を回復することは困難である。 遺族は残念ながらネット上の人格についての事情を細かく把握していなかった。 目的は「ピント外れな報道や憶測を可能な限り修正する方向に」。 特にテレビ報道や新聞報道は影響度が高い。

  • 「被害者と加害者が揉めた」は誤報や嘘ではないが、不正確な表現である。もっと揉めてたのは他のユーザーや運営
  • 一般論として、東京在住の人間が福岡で事件に遭遇すると、遺族は裁判のたびに福岡まで移動することになる。(コストが馬鹿にならない)
  • 新聞テレビラジオ週刊誌などのマスコミは、はてなブックマークとはてなブログとはてな匿名ダイアリーのそれぞれの特性や文化の違いを理解していたところはほぼ無いと言える(少なくとも2018å¹´6月25日の時点で)
  • 福岡県警が取調べをしていく
  • 動機とその経緯を中心に供述を引き出す
  • 福岡県警もはてな各サービスの特性と文化を完全に理解しているとは思えないフシがある(読売新聞7月1日「ネット上の恨みだけで殺人を犯すだろうか」と警察コメント)
  • 記者クラブでは西日本新聞や読売新聞や毎日新聞などのマスコミに供述内容を伝えることもある
  • 容疑者の大学時代の友人、ネットだけで交流のあったネット友人などにも捜査協力で話を聞く
  • サービス運営会社に捜査協力を頼むのが通常の流れ
  • サービス運営会社と契約しているO弁護士が捜査協力に消極的になる作戦はありうる(はてなは関係ない作戦)
  • 一般論として。テレビの報道バラエティでは数秒で言い切る単純化されたフレーズしか求められない。「ネットをやらない高齢者にもわかるように断言した解説を」という無茶な前提
  • 3月の阿佐ヶ谷ロフト「モヤモヤ王」における遺影ブラックジョーク
  • 4月の豊洲「かもめ」における荒らし対策トーク
  • 5月の通報まとめ記事、情報開示請求警告記事
  • 「4月のイベントの内容について確認してください」という容疑者の供述
  • 匿名ダイアリーで繰り広げられた言及ツリーでの議論
  • 匿名ダイアリーへの犯行報告投稿
  • 高校時代、イジメ行為を目撃したときの怒り度合いについて
  • ひたすらidを列記してidコールをするスタイルの荒らしアカウントは2013年から存在した(容疑者と同一人物かどうかは不明)
  • idを変えるのはアカウント凍結だけが理由ではなく、反論を聞く耳を持たない方針もあったから
  • 通報厨、情報開示請求者、運営への恨みがそれぞれあった
  • 情報開示請求をした複数人と、そのことをブログに書いて容疑者に警告をしたそのうちの2人
  • 京都ではなく東京に行こうとした。これは法務担当をターゲット想定したものと考えられる
  • 匿名ダイアリーはガス抜きできた
  • ブックマークには恨みをもった

  • 容疑者らしきアカウントは、5月1日の時点でなんらかの報復をするという発想を投稿していた

  • 大名小学校の下見をしていた
  • インターネット上に公開されている情報、ネットを使っているが公開されていない情報(チャットログ、ソーシャルサービス限定公開ログ)、供述で出てきた警察からの情報(容疑者の心の中だけにしかない心理を含む)。それぞれで前提が変わり、推測や分析の結果が多少変化する。
  • ただし、匿名ダイアリーやブログで議論やトラバツリー言及を長年してきたユーザーのような感覚を警察や司法は持ちえないので、裁判では経緯を大雑把に決めつけられる可能性が高い