最終更新日:2023年12月15日
温泉と一緒にインクづくりも楽しめる!完全予約制の「湯河原温泉 おふろcafe HITOMA」 神奈川
和モダンな建物や内装がインバウンド観光客にも人気の温泉旅館「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」。2023年12月8日にリニューアルオープンして、館内に「おふろcafe HITOMA」が誕生しました。コンセプトの「日帰り湯治」を早速体験してきましたので、詳細レポートをお届けします。
文豪の街湯河原でアートも楽しめる「おふろcafe HITOMA」
神奈川県の湯河原は、国木田独歩、夏目漱石、島崎藤村、芥川龍之介など、多くの文豪に愛された温泉街です。そんな湯河原の高台に建つ「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」。温泉に入って創作活動に集中することで文豪気分が味わえる「大人の原稿執筆パック」など、他では体験できないユニークな湯治が、若い世代に注目されています。
今回のリニューアルでは、館内に「おふろcafe HITOMA」がオープン。日帰り入浴が、さらに楽しめるものになりました。文章にこだわらず、誰もが気軽にクリエイター気分が体験できるようになったんです。“HITOMA”は、一人一人の一日の「日」と「間」を大切に過ごせるようにという願いが込められているのだそうですよ。
湯河原駅からは箱根登山バス奥湯河原、または不動滝行きバスに乗り「公園入口」で下車。
その後歩いて15分ですが、かなりの急坂です。雨の日や荷物の多いときは、駅からタクシーを利用することをお勧めします。
事前に予約をすると、湯河原駅10時20分発と、THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA15時30分発の、無料送迎バスも利用できます。
車の場合は旅館の前に無料駐車場があります。
高台にあるだけあって景色は最高!湯河原の山々に癒されます。
早速、中に入ってみましょう。
ゆったりした空間では自分の好きなことだけして楽しもう
一歩中に入って目に飛び込んでくるのは、様々な色色色…。今回新しく体験できるようになった、インクづくりをイメージしています。
カラフルなインクの裏には配合が書かれているので、「これ素敵!」という色を見つけたら、裏面をチェックしておきましょう。どれもスタッフさんの手書きだそうですよ。
靴を下駄箱にしまったら、カウンターで受付。完全予約制です。
事前決済ではなく、現地精算の場合は現金が使用できないので注意してください。
利用時間と料金は以下の通りです。
【利用時間】(4時間制)
午前の部:11時〜15時
午後の部:14時〜18時
【料金】
入浴のみ:大人1,280円(税込)、3歳~小学生680円(税込)
インクづくり体験付き:大人2,980円(税込)、3歳~小学生1,490円(税込)
どちらもタオル・館内着(浴衣)付き
※2023年12月現在の料金です。
インクづくり体験を予約している人は、午前は11時、午後は14時の説明会への参加が必須です。説明を聞いたあとは自由に過ごして大丈夫です。
一度体験するとハマる「インクづくり」
インクづくり体験は、その名の通り自分の好きな色のインクをつくること。1滴ずつ色を足して、紙に書いて、作った色を見るだけなのですが、これが不思議とハマるんです。
最初はオレンジっぽい色をつくっていたのですが、気づけば空に近い青を作ろうと夢中になっていました。9色のインクの組合せで作れる色は900色もあるんですよ!その日の気持ちを色にしたり、カップルはお互いのイメージの色を作ったりと、楽しみ方もいろいろです。
普段使わないガラスペンで書くのも楽しい。書きなれていないので、最初は曲線を描くのも大変でした。
できあがったインクは持ち帰ることができます。ただし、機械で混ぜて作るため1時間ほどかかるので、終わりの時間を考えながら作ってくださいね。
他にも本やマンガを読んだり、無料で貸出しているボードゲームで遊んだりと、自由に過ごして湯治気分を味わってください。古い冷蔵庫を活用した「冷蔵文庫」には、誰かがメッセージとともに置いて行った本があります。そちらを読みたい人は、自分が読み終わった本と交換してくださいね。
フリードリンクがあるののも嬉しい。
和の個室は襖でしっかりプライベート空間になります。Yogiboに座って、まったり過ごすのもいいですね。
本や遊びに夢中になって、温泉に入るのも忘れないようにしましょう!
ランチは湯河原のおいしいものがたくさん!
ランチ 1,500円(税込)
こちらも事前予約が必要ですが、湯河原の食材を使用したランチがいただけます。
ランチは出汁茶漬け。小さなお惣菜がたくさんお盆に乗っています。この日は、釜揚げしらす、相州牛のしぐれ煮、湯河原の海でとれた鯛は胡麻ダレで、鰺はなめろう。
※季節により内容は異なります。
ご飯に好きな具材と薬味をのせて、湯河原町の石倉商店さんのお出汁をかけていただきます。ご飯が多いな~と思っていたけど、いろんなおかずを乗せて食べていたら、気づけばペロリでした。
富士山を見ながら入る湯河原温泉
温泉は男女ともに内風呂が1つ。日本を象徴する富士山と桜が描かれています。これは海外の人に、とても人気だそうです。泉質は弱アルカリ泉カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉ナトリウム・カルシウム塩化物泉。体の芯からあたたまります。
以前は加温・加水なしでしたが、今は温泉の温度があがってしまったので加水しているそうです。その名残が浴槽の横にある湯もみ板。源泉をそのまま使用していたので、温度が上がり過ぎちゃうこともあったそうです。
今回のリニューアルで、お湯は加水することとなりましたが、おかげでいつでも適温の温泉に入れようになりました。加水はしていますが、源泉利用はそのままです。
加水する前は温泉に入れる時間が夜21時までと短かったのですが、今後は朝8時まで入浴可能になります。宿泊される人の中には夜型の人が多いそうで、これからはいつでも好きな時に温泉に入れると喜んでいるそうですよ。
バスアメニティも用意されています。メイク落としもあるのが助かります。
脱衣所には基礎化粧品もあるので、手ぶらで身軽に利用できます。
缶詰体験できる!宿泊用クリエイターズルーム
宿泊用のお部屋には、新たにクリエイターズルームが2部屋できました。他のお部屋は和室ですが、クリエイターズルームは和洋室。
椅子と机もあるので、今まで以上に作業に集中できます。キーボードやマウスなど、クリエイターに必要なパソコングッズも揃っています。
そして、宿泊する人は、ジャージが借りられます。ジャージって漫画家のようですよね。日帰りの人はかわいい色浴衣が借りられます。
湯河原でちょっと変わった湯治体験しましょ!
湯治というと、ちょっと年配の人がおこなうイメージかもしれませんが、ここでの湯治は体だけじゃなく、創造力をかきたて頭も元気にしてくれます。温泉+創作活動が楽しめるユニークな「おふろcafe HITOMA」で、ちょっと変わった休日を過ごしてみませんか?
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