without JavaEEってどうよ

もちろんSeasarのことです。
http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20070528


やっぱ、without JavaEEってのは、リスクもあることだと思うんですよ。で、とりあえず突っ込んでるところがないなと思って、書いてみますよ。
誤解のないように断っておくと「friendly JavaEE」にしろって話じゃなくて、「without」とまで言い切っていいの?ってことです。

取り込めるユーザーが取り込めなくなるんじゃないの?

JavaEEが本流であることには違いないと思います。
で、EJB3の最大の問題点は、Tomcatじゃ動かないってこととか、warとearに分けるのが鬱陶しすぎることだと思うんですが、そういった点の解決策としてSeasarを使うというのもあると思うんです。
で、EJB3の実装として使うつもりがEJB3の機能を使わずSeasar独自の機能を使うようになるとか。
そういった、ユーザー取り込みの入り口としての「with JavaEE」をプロモーション的に捨ててしまうのはもったいなくないですかね。
というか、そろそろEJB3の実装としてSeasar使おうかと思ってたりもしたのですが、スローガンが「without JavaEE」になってしまうと「EJB3の実装としてSeasarいいですよ」って言いにくくなってしまいます。

ほんとにwithoutになるの?

koichikさんのエントリに見られるように、JavaEEとの付き合い方は今までと変わらないようです。
http://d.hatena.ne.jp/koichik/20070528


というか、koichikさんの努力が〜〜〜!


ところで、そろそろWeb Beans対応という名目でJBoss Seamの実装始めたりしないですか?

またwith JavaEEになるんじゃないの?

プレゼン仕様を見る限りでは、DI関連の話としてはpublicフィールド対応とインタフェース不要だったと思うんですけど、インタフェース不要ってのはEJB3.1も同じなんですよね。
EJB3.1の大きな変更点は、「分散専用じゃなくなった」という感じで、今まで分散なんか使わないのに分散のためにめんどくさいことさせられていたのがなくなることのようです。
Persistence関係もcriteriaの導入が大きく取り上げられていますけど、JPA2.0にもCriteriaは入ることになっているわけで、HibernateとJPAの関係のようにはできないんでしょうか。


まあ、今までも「with」というほどコミットしていたわけではないし、これからも「without」というほどのけ者にするわけでもないし、内容的には変わらないと思うんですけど、JavaEE6が出たときにはやっぱ「Java EE 6対応!」とか言うと思うんですよ。大きい声ではないでしょうけど。
だとしたら、「Seasarって言うことがコロコロ変わる」という印象を与えてしまわないでしょうか?
いまのところの大きい流れはこんな感じですよね。
2004年:without J2EE →2005年〜2006年:with EJB→2007年:without JavaEE

つまりは

JavaEEの出来不出来・普及度によって変わってしまう方針ではなくて、Seasarには昔から一貫して求めてて実現もしている方針があるのだから、そちらを明確な言葉にして表に出し続けるのがいいのではないかと思うのですよ。