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激動の時代のオトメ

今期のアニメでもある、大正処女御伽話(アニメでは大正オトメ御伽話と表記。読み方は変わらない)の小説版を読み終えた。


大正処女御伽話/大正オトメ御伽話 とは

事故で右手が不自由になったのをきっかけに田舎の別荘に追い出された珠彦の前に、父が世話役兼嫁として買ってきたという少女・夕月が現れる。
初めは厭世家っぷりを発揮していた珠彦だったけど、ユヅの健気さと明るさに触れていくうちに少しづつ変わっていき……と言った感じの基本ホンワカ系ラブコメだけど、珠彦の家が色々ヤバい一族なので時折闇が垣間見える。
あ、それでも大体ほっこり癒されるので読後感は良いです。長女である珠代姉さんはもう手遅れすぎて救いようがないけど。


今回読んだ小説版「大正処女御伽話 共ニ歩ム春夏秋冬」は、文字通り季節ごとに起きた物語がそれぞれ収録されていて、原作の補完だったり堀下げだったり、あとIFの物語としてなぜかRPGパロがあったりする(笑)。自由すぎる。
原作の雰囲気をしっかり再現されるし、描き下ろしイラストもちょこちょこあって割と満足。白鳥兄妹はあとがきのおまけ程度にしか出番無かったけど。あと珠彦の昔話にしか登場してないのに珠代姉さんの存在感やべえと思いました。さすが羅刹。そりゃトマト食えなくなるわ!

アニメ以外にもジャンプラで公式スピンオフ「大正処女御伽話-厭世家ノ食卓-」が連載中。こっちは本編以上に平和。大体飯テロ漫画だけど、大正時代にもタピオカってあったのか……などとちょっと勉強になる。

因みに「昭和オトメ御伽話」という続編もあり、こっちは仁太郎と常世という少年少女が主人公。珠代の恐ろしさが本領発揮しまくってる話で、予想以上にやべえってなります。珠代様は今日も恐ろしい。きっと明日も恐ろしいぞと揶揄られるレベルでやべえ。次々と襲い掛かる絶望的な困難を乗り越える仁太郎と常世の二人の愛には涙するしかない。
ユヅや珠子といった前作キャラもちょくちょく出てくるし、息子の月彦くんはめちゃくちゃしっかりしてる子だよ!

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