或る人のFIRE日記

日々思ったことを書いていくだけのブログ

14年ぶりの鳥取帰省(15)

 

鳥取から東京に戻る日、一つの事件が起こった。

 

 

 

鳥取空港から羽田空港への便は10時20分発と早い時間だったので、その日は東京に戻る準備をするために少し早めに起きた。

 

鳥取の実家での私の寝床は二階の畳敷きの部屋となっていて、朝6時に顔を洗うために一階に降りる。そして再び二階に戻って着替えをしてから一階の居間に入った。

 

父はすでに起きていて、居間の台所との入口近くに立っていた。

 

「Kさんが倒れたって、連絡が入った」

 

「え?」

 

私は父の言葉に驚く。

 

 

 

Kさんは父の妹の夫なので、私にとっての叔父になる。

父の二人の妹とKさんと私たち三人は、せっかく私たちが鳥取に帰省したのだからと、その前日にホテルのお食事処で一緒に食事をとったばかりだった。

 

そのときKさんはマスクをかけ、そして声が少しかすれていた。

体調でも悪いのかな、と私は少し気にはなった。

 

だけど、その会食では特に何が起こることもなく、終わっていた。

 

 

 

前日の夜に父の妹から父に連絡が入り、Kさんが救急車で病院に搬送されたことを伝えたという。

 

 

 

鳥取空港に向かう途中、別の用事もあったということもあり、Kさんの自宅に寄る。

そこで父の妹(私にとっての叔母)から、その前日の夜の詳細を聞いた。

 

 

 

夜10時頃にKさんが、

「背中が痛くて眠れない」

と言い、自分で救急車を呼んだらしい。

病院で色々と検査をしたところ、肺に少し影が見えるということを伝えられたという。精密検査をしたほうがいいとのことで、その場で三日後の検査の予約をして一度自宅に戻った。

 

しかし夜中の4時頃にやはり背中の痛みがひどかったようで、また救急車を呼んで病院に搬送された。

そのときは痛み止めを処方されて家に戻り、私たちが朝にKさんの自宅を訪れたときはその薬が効いていてKさんは寝ているとのことだった。

 

 

 

父や母と叔母たちが話をしているのを、私は黙って聞いていた。

 

叔父は確か70歳近くのはず。

人間その年齢になると、何が起こるかわからない。

 

そのことを思い知らされた気がした。

 

 

 

 

 

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