発明くんは、「文化と言語」について関心が高い。その始まりは「文化が言語を作り、言語が文化を生み出す」という観点から言語(英語)学ぶことが早道と教えられたからだ。そうすることで彼らは何故、そのような言い方をするのか、あるいは書くのかが良く理解できるようになる。
つまり、それら言語の構造を知ることが語学学習の基本と教えられた。また世界共通の普遍的である「文明言語」と、そうでない「文化言語」との対比も興味深い。
そのような教えのもと「文化と言語」について、もっと勉強をしていくつもりである。
凡そ30年前から、IPMA(知財マネジメント塾) https://www.ipma-japan.org/が訴え続けてきた「世界で通用する、戦える特許明細書を作ろう」というスローガンは、AI翻訳ソフトの進歩で改善されていくと思う。(発明くん 2024/03/15)
2月16日朝日新聞(朝刊):「日本GDP4位に転落.円安響きドイツ下回る」
バブルの崩壊から続く「失われた30年」の低成長が齎した結果であると論説されていた。2面には、「転落 失われた30年の果て 日本の技術力 世界に遅れ」 と大きな見出しがある。
そして7面には 「ドイツ「稼ぐ力」で浮上 高付加価値を国内製造 輸出し高いシエア」とある。大きく紙面を取って解説されていた。整理すると、①付加価値の高さで勝負、ニッチ市場で高い世界シエアを持つ、それを支えているのが非上場のドイツ企業である ②ドイツ非上場企業の経営者は短期的な利益に左右されず長期的な視野 視点を持っている。 ③ドイツ国の中小企業は開発から海外販路の開拓まで、同国の研究機関や大学の支援に助けられており、中小企業の「ものつくり」を支えている。
IPMAは、とある技術の動向や市場動向に関心を持ち「IPランドスケープ」つくりに挑戦してきた。情報の収集は世界が対象である。検索言語は当然英語である。その結果、これまで聞いたことのない中小専業メーカが抽出され、その多さと技術の多様さ深さに驚いた。それらの技術はあらゆる分野で(IT関連、宇宙関連など)大手企業の技術や製品に組み込まれていく。日本国内に入っている情報だけで、「ものつくり」をしていたのでは世界から取り残されて行くのは当然か。
スペインに移住している友人の話:ラテン系であるイタリア、スペインでは、家族との生活が最優先であり、その生活が犠牲になるような働き方をしないという考えが根強く伝承されている面がある、と。しかしその生活を守っていくには「もの育て(酪農・農業)」「もの作り(資材・道具・」という労力が必要である。日々の働きの中で試行錯誤を繰り返しながらニッチであるが新しい付加価値を生み出している。ドイツ非企業の「もの作り」に関係がありそうだ。
一方、彼らが考案した技術に眼を付けて投資をし自社の商品やサービスに組み込んで大きなビジネスを作る人もいる。
コスト削減だけでなく付加価値のある商品、サービスへの投資が日本に必要かと思う。(発明くん2024/02/28)
新年早々、震度7の能登半島大地震が発生した。テレビニュースに釘付けになって本を読む気もならなかった。1月10日をすぎた頃から、昨年の暮れに予定していた書籍のページを、やっと捲れるようになった。
この書籍は、第一章から第三章で構成されている。第一章は、ヨーロパの誕生から近代ヨーロッパが生まれた背景が分かり易く書かれている。例えば、ヨーロパの誕生では3つの要素を取り上げて簡潔に書かれている。
第一の要素は、古代ギリシャとローマ。第2の要素はキリスト教。第3の要素はゲルマン戦士となっている。そして近代ヨーロッパのキッカケとなったルネサンス。ルネサンスによってヨーロッパ社会は世俗化されたこと、更に長い期間の世俗的社会についても分かり易く書かれている。
書籍の紹介は、さて置いて発明くんが関心を寄せていた言語について『ヨーロッパで、現在話されている言語の殆どはロマンス語、ゲルマン語、スラブ語という大きな「言語族」のいずれに分類できる』(引用)、と言った内容がこの本で書かれている。(*)勿論、例外もある
書籍「生誕100年司馬遼太郎の現在地(朝日新聞社出版2023年4月10日発行)」に、「日本人がモンゴル語をやるということは、フランス人が英語やドイツ語をやると言うことなんですね。方言を習う様なものです。(原文引用)」
なるほど!日本語と言語構造が違う英語を日本人が苦手とする理由が分かった。(発明くん2024/01/22)
2023年は、地球温暖化の影響で猛暑となった。また大雨、山火事等の気象災害も合次いだ。更に大きな戦争を抱えて新しい年を迎えることになった。これからの世界は、どうなるのか?人間は、なぜ戦争するのか?
戦争は悪と善の戦いでなく、お互いが正義で憎しみ合い、時には殺し合っている。つまり対立は、排除を生み、排除は恨みを生む。恨みは連鎖しておさまらない。このことは悲しき人間の性で、未来永劫変わらないであろう。
対立は西洋、東洋に係わらず繰り返されてきたが、中国の古典「菜根譚」にこんな諺がある。「古人、貧らざるをもって宝となす」。これは欲張りの心が知恵を曇らせ、善悪の判断力を失いさせ、人間を愚かにしてしまうのだ、という教訓、戒めの言葉である。
先週、本屋さんで気になる書籍に出会った。「超約・ヨーロッパの歴史 増補版」著者はジョン・ハースト(豪)。日本語訳は倉嶋雅人。日本語版監修者は、福井憲彦。発行は東京書籍。
内容は「古代ギリシャ・ローマの世界から現代のEUに至るまでのヨーロッパ文明の特徴とは何であったのか。また、その地域世界は、どのような可能性や問題点を人類社会人に投げかけてきたのか(中略)。EUが大きな曲がり角に直面し、苦悩している今だからこそ、そしてまたヨーロッパだけでなく世界全体が大きな文明私的曲がり角に直面しているかもしれないからこそ日本でもこの本が読まれるに価する」(序文から原文引用)。
発明くんは、文化と言語について大変興味があり、自身のライフワークにしている。この書籍から新しく学べること、出会うことが沢山あると思う。この書籍を正月休みに読み切る予定でいる。これまで知らなかったこと、との出会いを楽しみにしている。(発明くん 2023/12/27)
最近、新聞だけでなく雑誌や書籍等でも日本の英語教育の在り方について「英語教育システムに問題がある」「子供達の英語嫌いが増えている」といった記事が目につく。
つまり「AI翻訳」の進歩で日本人の英語苦手は解消され英語の障壁は低くなり日常生活の中で英語が抵抗なく使われる時代になる。美術、音楽などと同じ様な位置づけで英語のカリキュラムを作れば、子供達の負担は軽くなり、彼らは自分の好きな勉強に時間が取れるようになる。英語が選択科目になれば受験生達の負担も軽くなる。といった内容である。
英語が話せない、読めない、書けない、の三拍子揃った「英語苦手」の発明くんには能書きを垂れる資格は無い。しかし「文化が言語を作り、言語が新しい文化を生み出す」という基本的な考えは理解できている。
書籍『生誕100年司馬遼太郎の現在地』で、司馬遼太郎さんがモンゴル語と日本語の言語構造は似ていると述べている。なるほど、モンゴル出身のお相撲さんが日本語を上手に話せる理由が分った。因みに中国語と英語の言語構造も似ている。なるほど、英語が得意な中国人エリートが多い理由も分かった。(発明くん2023/11/15)