トイザらスが小型店舗を積極展開する理由
店頭で取り扱いがない商品や、店頭在庫が切れた商品は、店頭のパソコンやタブレット端末を使いオンラインショップで注文できる
玩具やベビー用品を販売する日本トイザらスは6月下旬、店舗サイズが平均的な売り場面積の約2~3割となる小型店を埼玉県内と東京都内の商業施設に出店する。
店頭に陳列する商品は人気商品や定番商品に限定。店頭にタブレット端末を設置し、在庫がない商品はECサイトで販売する。
6月22日に埼玉県富士見市内の「ららぽーと富士見」に出店し、6月29日には東京都立川市内の「ららぽーと立川立飛」内にオープンする。
小型店舗は日本トイザらスの成長拡大に向けた施策の1つ。2016年11月に札幌市と茨城県ひたちなか市、2017年には堺市と仙台市、2018年4月には広島市内に出店した。6月下旬に2店舗が加わり合計7店舗になる。
従来の大型店舗(平均売り場面積約2200平方メートル)に加え、小型店舗を出店の選択肢に加えることで、大都市圏の商業施設など新たなエリアに出店の可能性が広がったとしている。
店頭からオンラインショップに誘導
販売する商品が限定される小型店を積極展開する背景には、実店舗から通販・ECサイトで注文できるプログラム「ストア・オーダー・システム」の推進がある。
トイザらス、ベビーザらス店舗で取り扱いがない商品や欠品商品を、店舗にいながらオンラインストアで注文するプログラムで、204年7月に導入した。店頭で取り扱いがない商品や、店頭在庫が切れた商品は、店頭のタブレット端末を使いオンラインショップで注文できる。
現在、すべての店舗で「ストア・オーダー・システム」を展開。小型店は在庫の種類が従来の店舗よりも少ないため、より積極的に「ストア・オーダー・システム」を活用する。
日本トイザらスは「ストア・オーダー・システム」をオムニチャネル戦略の重要な柱として推進。モバイルの普及やデジタル技術の進化で多様化している消費スタイルに対応している。
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