元競泳日本代表、調理師学校卒、EC業界10年のガチ勢など多様な人材が働くECの現場の裏側【ハックルベリー安藤社長+社員に聞く】
「Shopify」向けアプリの開発・提供などのハックルベリーには、多種多様な経歴の人材が集まり、個々のスキルを生かしながら活躍しているという。意欲が高く、EC業界で成長し続ける人材がなぜ、ハックルベリーに集まってくるのだろうか? 2人の現役社員が、ハックルベリーがEC業界の人材を引きつける魅力や、働きやすさをはじめとした職場環境を本音で話す。
ハックルベリーならではの働きやすさとは
ハックルベリーとは
ハックルベリーは、D2C、サブスクリプションといったさまざまなモデルのEC事業を対象に企画・設計、ECサイト構築、運用まで幅広くサポートしている。これまでに約100件以上のECサイトの構築を支援。提供サービスの累計インストール数は2万となっている。
主力事業は、Shopifyが提供するECサイト構築サービス「Shopify」導入企業向けのアプリ開発とその提供。Shopifyの公式パートナー「Shopify Plus Partner(SPP。国内で限られたトップベンダーにのみ送られる認定)」の認定を受けている。
提供しているサービスは、
- サブスクリプションに対応する「定購購買アプリ」
- eギフトに対応する「All in gift」
- 決済機能まで網羅するチャットボット「CommChat」
- ランディングページ制作・運用サービス「サブスクPLUS」
- ECカート「単品・リピートEC構築」
など。導入企業の売上アップ率は平均13.5%増(2022年5月時点)という。
創業者は、ECおよびECマーケティング領域のサービス開発が得意な連続起業家で知られる安藤祐輔氏(ハックルベリーのCEO)。東京消防庁に入庁後、筑波大学体育専門学群へ進学、学生時の起業を経て、ケンコーコム(現楽天24)へ。退職後は、海外向けEC事業などに携わり、Socketを創業して「Flipdesk」をリリース。代表を退いた後、ハックルベリーを立ち上げた。起業は計4度。
ハックルベリーの設立は2017年10月。社員数は30人超で、業務委託のスタッフを含めると90人規模だ。さまざまなメンバーが活躍しており、安藤氏と同様、バックボーンも個性的だ。メンバーのうち2人が、自身の経歴や働き方を踏まえながらハックルベリーの職場環境を語った。
Product Managerの佐藤環氏は調理専門学校卒業、未経験から人材派遣を手がける企業のエンジニアになったという異色の経歴を持つ。
Producer(プロデューサー)の飯田綾香氏は経験してきた単品リピート通販の運用業務のなかでは、男性向けの「チャップアップ育毛剤」や女性のヘアケアブランド「Bio Lucia」などで知られるソーシャルテック社に従事していた時期もあった。その際に「Shopify」を知り、「EC事業運営においてやりたいことが実現できるサービス」(飯田氏)と感じるようになったと言う。ECの事業会社を経験したのち、ハックルベリーと同様に「Shopify」向けの支援サービスやアプリを作る会社に転職したが、ハックルベリーで働きたいという気持ちが大きくなり、参画を決めた。
「Shopify」を知ってからは、ずっと携わっていけたらいいなと思うようになりました。自分の将来像としては「『Shopify』の運用を支援するならハックルベリーで」と決めていました。(飯田氏)
自分が携わる業務の価値を感じやすい
元競泳日本代表、アフィリエイト企業での事業開発経験者、決済システム提供企業での決済事業経験者など、多様な人材が活躍するハックルベリー。前職で培ったスキルを生かした取り組み、業務を通じたスキルアップ、市況に応じた臨機応変な対応など、さまざまな成長ができる場でもあるという。
たとえば飯田氏は現在、「Shopify」の導入事業者の運用支援を軸に、主にコンサルティング業務に従事している。EC業界での経験がある飯田氏によると、10年前は広告費をかけることがEC企業の売り上げに直結しやすかったが、現在は状況が異なってきているという。
今の時代は“広告投資=売上アップ”というわけにはいきません。だからこそEC事業者側の細かな悩みをサポートすることがより重要になり、運用者目線に立ったコンサルティングの大切さを感じるようになりました。実際、そうしたサポートに対するクライアントからのニーズは大きいです。EC業界に携わってきた前職までの経験も生かせていると感じています。(飯田氏)
佐藤氏は飯田氏と異なり、ECに仕事で深く関わるのはハックルベリーが初めて。そんな佐藤氏がハックルベリーの特色として感じているのは「自分が制作しているサービスの価値を感じやすいこと」だ。
ハックルベリーがサポートを提供する業務は、顧客企業が展開するEC事業と距離が近いです。一般的なシステム開発企業などと比較すると、クライアント企業が実現したいことを、具体的な企画に落としこんでものを作っていく――というベースは同じですが、ハックルベリーでは自分たちが作っているものの価値を感じやすいと思います。(佐藤氏)
「ここがスゴいよ、ハックルベリー」の職場と働き方
OJTで先輩社員の仕事ぶりを学ぶ
マニュアルではなく、いわゆるOJTをメインとして人材を育成し、入社後の社内教育やスキルアップを図っている。
飯田氏の場合、入社後に先輩の営業に同行することで多くを学んだという。実際、先輩社員の話し方や提案の仕方に説得力を感じ、営業力や顧客企業への臨機応変な対応を学ぶことができたようだ。
先輩社員が顧客企業と打ち合わせをする機会に同行し、そこで業務につながる多くのスキルを吸収してきました。そのなかでも、先輩社員の商談の仕方、顧客企業に提出する資料の作りこみ、プロジェクトの進め方といった実務を学べたことは貴重な経験になりました。(飯田氏)
創業2年目の2019年に入社した佐藤氏は、経営層に近い立ち位置で事業拡大に尽力してきた。日々の業務を通じてEC領域におけるさまざまなコミュニケーションや勉強を重ねてきたことで、クライアントの事業に対する理解度も深まっていったと実感している。
ハックルベリー事業成長に伴って、佐藤氏は社内メンバーのマネジメント業務にも携わるように。この経験を通じて、マネジメントスキルの成長にもつながったという。
社内間のリスペクトが高い職場。業務の「スピード感」「納得感」につながっている
ハックルベリーの特色として、「経営層と現場スタッフの距離が近い」と佐藤氏は指摘する。
社内におけるビジネスサイドと開発サイドの連動性が高いと言えます。その結果、現場の担当者が何のためにその仕事を行っているのかを納得した上で業務に取り組めるのが強みです。(佐藤氏)
この背景にあるのが、ハックルベリーの経営陣が事業拡大に向けたマネジメントをしながら現場の業務にも深く携わる体制。いわゆる「プレイングマネージャー」の位置づけであることが大きいと言える。
そのため、現場担当者の気持ちや悩み、さらにはモチベーションなどについて理解度が高い。経営陣が下す現場スタッフへの評価に対して、スタッフ自身の納得度合いも高いという。
ハックルベリーの経営陣には“現場目線”が備わっています。そしてもう一点、サービスを作る側の「クリエイティブな人」、マネジメント業務などに携わる「非クリエイティブな人」が相互にリスペクトできていることも特徴です。こうした特色が好影響し、非常に速い事業のスピード感を維持できています。(飯田氏)
メンバーの柔軟な働き方に対応
飯田氏はこれに加え、働き方を自由に選びやすいこともハックルベリーの利点だと話す。
リモートワークの働き方も可能ですので、非常に働きやすいです。オンライン・オフラインを問わずコミュニケーションが多いですね。業務の進捗確認や、わからないことの共有など、話し合う内容はさまざま。デイリーで朝と夜にミーティングを行う部署もあります。(飯田氏)
リモートか出社かといった働き方は部署によって異なる。エンジニアは基本的にフルリモート。ちなみに、佐藤氏の所属部署では原則として週に2回の出勤が義務付けられている。飯田氏が所属する部署ではメンバーが毎週水曜日に出勤しているという。
特筆すべき点としては、副業からでもハックルベリーのメンバーに参画できること。このほか、正社員には産育休の制度も設けている。メンバーのワークライフバランスや働きやすさなどを考慮しており、実際に産休を取得している社員もいる。
前月までの常識が通用しないことも。成長意欲の高いメンバー活躍
ハックルベリーに集まっているメンバーについて、「成長に対する意欲が高いメンバーばかりで、惰性で仕事をしているような人はいないと思う」(佐藤氏)と話す佐藤氏。
飯田氏もその1人だ。ハックルベリーでの仕事を「楽しい」と話す飯田氏にとって、特にやりがいを感じるのは、企画や設計をしている時、プロダクトを作っている時だという。「業務を通じて、これからも自分にとって楽しいことを続けていきたい」(佐藤氏)
自分が開発したプロダクトが市場に提供されて、いろいろな方々に使っていただき、結果的に会社が成長していく。その起点に携わるのはとても楽しいですね。(佐藤氏)
飯田氏は今後の目標として「ずっと成長していきたい」と話す。ECや「Shopify」は変化のスピードが非常に速い。そのため日々勉強をして自分を高めていきたいという。
「先月キャッチアップしたことがもう通用しない」ということも実際にあります。そのため、もっとEC業界の知見を深めたり、他社のアプリを調査したり、深掘りしていきたいと思っています。(飯田氏)
EC業界で「腕試し」してみたい人にぴったりの会社
ハックルベリーが求める人材とはどのような人物像だろうか。CEOの安藤祐輔氏は次のように話す。
成長意欲が高く、EC事業のサポートに携わるのが好きだったり、チームで仕事するのが好きだったりする人は合っていると思います。こうした環境で働くことに憧れている人も同様です。ECに携わった経験があり、EC業界でもっと自分の「腕試し」したいという人は、同社のメンバーに大歓迎。個々のスキルに合わせて仕事をお任せしたいです。(安藤氏)
採用条件としている「ECの経験」は、必ずしもECの事業会社での経験を求めるわけではない。たとえば「広告代理店に在籍しており、クライアントとしてEC事業者を担当したことがある」といった経験も採用条件に当てはまるという。
ハックルベリーでは教育フローの整備を進めており、4月から運用を開始する予定。教育フローの構想は次の通り。
- 新入社員および経営層以外のメンバー:仕事をする上での基礎力研修を3か月に1回実施
- 新入社員:入社時に1日研修。その後は日々の業務のなかで、具体的なスキルを身につけていく
多種多様な人材が集まり、個々の意欲を伸ばしながら成長を促せる環境作りを進めているというハックルベリー。EC業界で活躍したい人は、そんなハックルベリーで「腕試し」してみてはいかがだろうか。
ハックルベリーでは一緒に働くメンバーを募集しています。
詳細はこちら →https://huckleberry-inc.com/recruit