豊橋市議の長坂です。
温故知新です。

さて、情報公開の審査請求(黒塗りを外してほしい、という請求)手続きのため、
過去の文書を振り返っていたら、気になる記述を見つけました。

こちらは浅井市長が新アリーナの整備表明された2022年5月末より前の文書です。
豊橋球場の移転や、豊橋公園内の朝倉川沿い災害リスク地域(家屋倒壊等氾濫想定区域)の話が出たりする、ずっと前の話です。
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R4.5.21(土)八町校区自治会説明資料(略)

1.豊橋市総合体育館の現状
(略)
(2)防災面における懸念事項等
  • 近年、地球温暖化の影響を受けた異常気象等による豪雨や河川の氾濫、南海トラフ地震への懸念など、災害に対するリスクが非常に高まっています
  • 総合体育館は沿岸部に位置していることから、津波が発生した場合には、市民等の生命や身体に危害が生ずるおそれがある土地として津波災害警戒区域に指定されています。
  • 全国の災害事例において、軟弱な地盤の地域では液状化現象がみられますが、この地域は液状化の危険度が非常に高い地域とされています。(以下略)
このときはまさか、
「豊橋公園にも災害リスクが高い土地(公園北部の朝倉川沿い)があり、新アリーナの建設用地確保のため、豊橋球場を総合体育館も立地する総合スポーツ公園に移転させることになる」

なんて、考えてもいなかったでしょうから、総合体育館の立地の災害リスク・危険性について、とても正直に記されていいるなぁ、と感じます。

下の議事録には、部長発言として、
沿岸部にあることから地震、津波の心配や部活の大会をはじめ市民利用に支障がでてきている」

とありますが、バスケやバレー、卓球など体育館を使う屋内スポーツの部活大会には支障あり、
球場を使う野球やソフトボールの部活大会は、沿岸部でも支障ないのでしょうか、甚だ疑問です。
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また、こういう情報が2022年5月30日の公表前、
市議らにも情報共有される前に「自治会」という名目で、
ごく一部の方(黒塗りの面積からして3名ほどか※)にだけ、
事前説明があったというのは、非常に残念です。

※追記:情報提供あり、
校区自治会の理事会に出された文書で、
参加者は十数名とのことです。



ちなみに、豊橋市の津波到達時間(三河湾側:最短77分)は、
南海トラフ地震(震源が太平洋側)を前提としています。

しかし、三河湾内にも活断層があり、
戦中の三河地震(1945年1月)は死者1,961名(気象庁)でした。

津波も発生しています。

もし三河湾内の地震なら、当然に津波到達時間は大きく早まることでしょう。

では。

(参考)
気象庁|過去の地震津波災害
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/higai/higai-1995.html 
愛知県|直下型地震と活断層
https://www.pref.aichi.jp/bousai/katudannsou2.html
豊橋市|南海トラフ地震被害予測調査
https://www.city.toyohashi.lg.jp/16584.htm 
https://ja.wikipedia.org/wiki/三河地震