The Final Countdown (single 12" ) / EUROPE

FreeBird
今回のテーマ/シングルレコード⑮
ヨーロッパ『ザ・ファイナル・カウントダウン』(12インチ・シングル)
 EUROPE   THE FINAL COUNTDOWN (single 12") 
(Joey Tempest)
Produced by Kevin Elson for Elson Music Vision Inc.

ヨーロッパの『ザ・ファイナル・カウントダウン』のシングル・レコードは、日本では、7インチシングルのみのリリースであったようだが、米国や欧州諸国等では、12インチシングルもリリースされたようであった。

そんなことは数年間、全く知らなかったのだが、そんなある日、たまたま中古レコード屋で、ヨーロッパの『ザ・ファイナル・カウントダウン』の12インチシングルに出くわしたのであった。

europe-the final countdown 12 inch
EPIC / TA 7127
© 1986 CBS Records
Distribution CBS Records/CBS Disques
Made in England

その12インチはUK盤で、ジャケットに使用されている写真自体は、シングル盤と同じものであったが、初めて12インチの大きさで見た時のインパクトは絶大であった。
また、B面にはアルバム未収録曲の『ON BROKEN WINGS』という曲名の記載があった。

『ザ・ファイナル・カウントダウン』の音源自体は、CDを所有しおりましたが、その大きいジャケットの強烈なインパクトと、アルバム未収録の『ON BROKEN WINGS』が、気になったこともあり、その12インチを即購入したのであった。

※『ザ・ファイナル・カウントダウン』が大ヒットしていた頃は、アルバムメインで音楽を聴くようになっていた為、7インチシングルのB面も『ON BROKEN WINGS』が収録されていたという事は、全く知らなかった。

12インチシングルの収録内容は、A面は『ザ・ファイナルカウントダウン』のアルバム・ヴァージョン、B面は『ON BROKEN WINGS』に加えて『HEART OF STONE』が収録されていたが、こちらもアルバム・ヴァージョンそのままであった。



『ザ・ファイナル・カウントダウン』という曲自体に関しての話になりますと、当初ラジオやテレビで聴いている段階では、歌詞の意味は分かりませんでしたが、初めて歌詞カードを見たときは、詞の内容が『宇宙戦艦ヤマト』とそっくりで、ちょっと驚いてしまった。

世界中で大ヒットしている歌詞の内容が、アニメの主題歌みたいだった点は、本当に驚愕でありました。
ヤマトはイスカンダル、ヨーロッパは金星と目的地の違いはありましたが…

それでも、ヨーロッパには、他にも良い曲が多数ある中でも、やはり『ザ・ファイナル・カウントダウン』という曲には、神がかり的な神秘性のようなものを感じてしまうのであります。

どういった点が、神がかり的に感じるかと言ったら、全体的にそうだと思いますが、しいて言えば、例えば、この曲のキーはF#mですが、ギターソロの部分のみBmに転調する点があげられる。

この曲のギターソロは、ポジショニング的にも視覚的も、キーがBmの場合が、最もしっくりくるようにも思えるのですが、もしこの曲のキーがF#mでなく他のキーだったら、ギターソロの部分も違うキーになってしまう為、そういった部分でもF#mとBmの組み合わせとなっている関連性が、奇跡的にも感じてしまうのであります。

このあたりは、誰のアイデアだったのだろうか、非常に興味深い点でもありますが、本当に天からの授かりもののような、すごいひらめきのひとつだった様に思えてなりません。

こういったパターンは『ザ・ファイナル・カウントダウン』のみならず、このキーだからこそ編み出された名曲、名演、名フレーズというのは、他にも多数存在するとは思いますが。


といったところで、今年も残りあとわずか!!
まさに "It's the Final Countdown" であります!!
皆様、良いお年をッ!!

2024/12/31
FreeBird

akakad

ファイナルカウントダウンのシンセAsiaのジェフリー・ダウンズも使ってました
A Far Cryという曲の終盤できっちり機能してた覚えがあります

2024年12月31日 (Tue) 19:05
かんた

やっぱり大晦日といえばこの曲ですよね!
近年では、高校野球の近江高校の応援歌にもなっているみたいです。

ところでこの曲、ローリング・ストーン誌の読者投稿企画『80sの最悪の曲を決める"The 10 Worst Songs of the 1980s"』では、スターシップの『シスコはロック・シティ』についで、堂々の第2位にランクされてしまいました。
こういう神がかり的なドラマティックな楽曲って、「大げさすぎる」といって毛嫌いされる傾向にあるのでしょうか?
私はこういうの好きなわけですが…。

2024年12月31日 (Tue) 22:18
FreeBird
Admin: FreeBird
趣味は音楽鑑賞。
主に80’s中心の洋楽への思い入れ強です。
楽器はギターを少しやっておりました。
楽曲の裏話等は詳しくないので、各曲の感想や、どのようにしてその曲と出会ったのかなどを日記みたいな感じで綴っていきたいと思っております。

「このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。」