EUROPE / DREAMER

FreeBird
今回のテーマ/パワーバラード⑥
ヨーロッパ『ドリーマー』
 EUROPE   DREAMER 

  収録アルバム
『明日への翼』 (1984年リリース)
  WINGS OF TOMORROW 
  Produced by Leif Mases
  

ヨーロッパのセカンドアルバム『明日への翼』は1984年にリリースされたようだが『ザ・ファイナル・カウントダウン』が大ヒットするまでは、ヨーロッパというバンドの存在を知らなかったため、俺がこのセカンドアルバムを初めて聴いたのは、リリースされてから数年後の事であった。

たしか、4枚目のアルバム『アウト・オブ・ディス・ワールド』のリリース直後あたりに、ファーストとセカンドも同時に聴いたような記憶が残っております。

その際の印象は、デモをそのままレコーディングしたかのようなファーストの方が、より一層、臨場感がありインパクトが強かったのだが、演奏が丁寧になったセカンドのほうが、サウンドメイキングに関しては、よりクオリティがアップしているようにも思えたのであった。

その2枚であるが、スタイル的には、一貫しているように感じ、この時点では、初期の4人のメンバーの音楽的なベクトルは同じ方向を向いていたに違いないのではとも思えるような作品でありました。

また、その初期の2枚のアルバムからは、どの曲も、強烈な熱意が伝わってくるようでもあり、凄く魅了されてしまったのですが、その中でもセカンドアルバムに収録されていた『ドリーマー』は、ひと際ジョーイ・テンペストの才能が、きらりと光る素晴らしいパワーバラードであった。

バラードというと大概、ラブソング的な内容の歌詞が多いなかで『ドリーマー』の場合は、主人公が孤独なロンリーマンといったところも、また一風変わっていて、より印象深くもあった。

更に、この曲のギターソロの物悲しげなフレーズもまた、凄く曲にマッチしておりましたが、この曲だけでなく、全体的に、この頃のジョン・ノーラムのメロディセンスには、どこか強烈に引き付けられてしまう抒情性や感性があったようにも思えるのであります。

ジョン・ノーラムのギターの腕前は、その後も年々、めきめき上達していっていったようにも思いますが、個人的には、この頃のギタープレイが、断然好みでありました。

なんといいますか、ソロになってからのジョン・ノーラムは、どんどん上手くなってはいくが、どうしてそうなるの的な方向へと進んでいってしまったような感覚であった。

ドン・ドッケンの時は、凄く良いと思いましたが...

ちょっと、話がそれましたが、ヨーロッパの『ドリーマー』は、本当に巡り合えてよかったと思う、素晴らしい名曲であった。

洋楽を聴き始めたころは、特定のアーティストの過去の作品を遡って聴くという習慣は無かったのですが、少し気になり、ヨーロッパの初期の2枚を遡って聴いてみた事は、本当に良かったと思える経験となったのであった。

その2枚のアルバムの内容が、いろんな意味で衝撃的でもあり、非常にインパクトが強かった事もあり、他のバンドやアーティストの過去の作品に対する関心も強まっていったのであった。

EUROPE   Dreamer
北欧にも、こういうタイプの人がいるのかと考えさせられた内容の歌詞であった。
次のアルバムでも『Time Has Come』の一節で â€Pray for the dreamer,  He's still so sad” と歌っておりましたが…
ジョーイ・テンペストは、次作のレコーディング時でも、まだドリーマー君のことを気にかけていたのだろうか???

『DREAMER』収録アルバム『Wings Of Tomorrow』
europe-wings of tomorrow
所有音源
Victor / VDP-29 ã€The very 1st pressing on CD】
â„—1984 JASRAC
Licensed by Hot Records AB, Sweden.
Manufactured by Victor Musical Industries, Inc., Tokyo, Japan.
Made in Japan. 

Epic / SICP 30395 【Blu-spec CD2 ('13)】
℗© 1984 Sony Music Entertaiment
Manufactured by Sony Music Japan International Inc.
2004 DSD Mastering

※リマスターにも良し悪しございますが、ヨーロッパの2004年の再結成時に合わせてリリースされたリマスター音源は、聴いてよかったと心から思える、素晴らしいマスタリングではないでしょうか。

グラハムボネ太郎

ハードロックでした!

待ちに待ったセカンドを聴いたら、これは間違いなくハードロックでしたね!
カッコよさで言ったらファーストよりも上。ただファーストにあった素朴な幻想感は減ったなぁ~とおもいましたけど。
よく聴いたアルバムです

2024年12月22日 (Sun) 05:41
FreeBird
FreeBird

Re: ハードロックでした!

To:グラハムボネ太郎さん
Wings of Tomorrow『明日への翼』というタイトルがまた良かったですよね。
スウェーデンから、世界へ羽ばたく一歩手前的な感じが。
ドリーマー君のその後も気になるところであります。

2024年12月23日 (Mon) 01:28
YOU NO IT NAME

私的には

本作はHR/HMの理想的なあり方が具現化されていてEUROPEの最高傑作だと思っています。
今は亡き旧友のMarcel Jacobとの共作 "SCREAM OF ANGER"もそうですが、秀悦なメタリック・チューンの応酬で、一番聴いているアルバムです(^^♪

2024年12月23日 (Mon) 23:11
FreeBird
FreeBird

Re: 私的には

To: YOU NO IT NAMEさん
マルセル・ヤコブ!!北欧メタル屈指の名ソングライターでした!
名盤!ジョン・ノーラムのソロ第1弾アルバムもマルセル・ヤコブありきだったようにも思えます。
逆にデビューから現在に至るまで、ヨーロッパを支え続けたジョン・レヴィンが作曲者としてほとんどクレジットされていないところも興味深い点でありますが!!

2024年12月24日 (Tue) 23:23
かんた

これ、アルバム・ジャケットがこれまたいいんですね。
同アルバムで言うと、私の一番のお気に入りは2曲目に収録されている『Scream Of Anger(怒りの叫び)』。
終始、ギゴギゴと打ち鳴らされるジョンのギターが、これまたかっこいいんです。
彼のギターが聞きたい人は『Seven Doors Hotel』とともに必聴です。

2024年12月30日 (Mon) 20:29
FreeBird
Admin: FreeBird
趣味は音楽鑑賞。
主に80’s中心の洋楽への思い入れ強です。
楽器はギターを少しやっておりました。
楽曲の裏話等は詳しくないので、各曲の感想や、どのようにしてその曲と出会ったのかなどを日記みたいな感じで綴っていきたいと思っております。

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