発熱

今週も粛々と出社し帰宅してからは粛々とトレーニングをすることを5日繰り返した。社内は在宅勤務の割合がかなり増えフロアは常に閑散とした状態。そんな中派遣社員数名と派遣社員を管理する私ともう一人の同僚は、場所が無いからという理由で会議室の中に6人以上が詰め込まれた状態で業務をしていた。2週間くらい前にこの環境は三密に近いのでどうにかして欲しいと上司に告げたが、会社としてはもうこれ以上の場所がないということで、空気清浄機を2台投入&普段は開けない窓を特別に開放してくれた。喚起は以前よりも良くなったものの空気清浄機の湿度計は雨の日以外は20%台でとても乾燥している。

金曜日、他部署の在宅勤務人数が増えたことから、他部署の方々が使用していたエリアを一部使用させてもらえることになった。会議室からようやく抜け出せると思い、いざそのエリアにお邪魔すると、他部署の方々はきちんとソーシャルディスタンスの2メートルを守った距離感を保っており、フロアの中にポツン、ポツンと点在するように座っていることに驚愕した。なお、私たちが使用させてもらえることになったエリアは、会議室よりは開放的ではあるものの、一人一人の距離は1.5メートル程しか間隔を空けることが出来ず十分とは言えなかった。他部署の方が全く使っていない十分なエリアがあり、そこも使わせてもらえないか近くにいる社員に声をかけたが、「上に確認した方がいい」という回答で、一社員では判断できないのかもしれないが、同じ会社で働いている人間同士でこんなに扱いが違うものかと絶望した。私たちが毎日出社しているのに対して、週3日しか出社して来ない上司に慌てて連絡を取り、部署によって対応が異なるのは不公平であることと、空いているエリアがあるならば柔軟に対応できるようにして欲しい旨を伝えた。

金曜日は、姪っ子の誕生日だった。2歳になる姪っ子には正月以来会えていない。弟から送られて来たパプリカを踊る姪っ子の動画は癒されるので繰り返し見ている。金曜夜、YouTubeを見ながら運動していたら、姪っ子から電話がかかってきた。LINEのビデオ通話で久々に見る姪っ子の顔は愛らしかったが、姪っ子は恥ずかしがってほとんど話してくれず、テレビのアンパンマンに夢中になっていた。次姪っ子に会えるのはいつだろう。小さい子の記憶に留まるのは難しいので、できるだけ間を空けずに会いたいけれど、お盆の時期に弟家族が普通に帰省できるのかどうかすら今は怪しい。

土曜日は、いつも通り起きた。今日の朝ご飯はパンケーキにする予定だった。ホットケーキミックスとおからパウダーを混ぜて、少し食物繊維量を増やす。2週間前に買ったホットケーキミックスの量が一人暮らしでは一向に減らないので、定期的にケーキを食べなければならぬ。土曜日と言えば、今までは午前中にパーソナルトレーニングの予約を入れていた。パーソナルトレーニングが一時休業となった今は、このルーティンを絶やさぬようパーソナルと同じ時間になったら、自主筋トレを行うことに決めていた。水曜日に通販でダンベルも買った。

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パンケーキを食べ終わって、さぁ筋トレしようと準備を始めたところ、何となく身体が怠い。足が冷たく身体の芯からキュッと悪寒が走ることがある。その時点では熱はなかったので、単純に寝不足なのだろうと思い、もう一度睡眠を取ることにした。途中でお腹が緩くなり1回起きたが、昼過ぎまで眠りこけてしまった。昼過ぎに目が覚めてドラッグストアに行きたかったことを思い出す。しかし身体は寝る前よりもだいぶ重くなっていて、水を飲んでもう一度寝ることにした。起きた時にもまたお腹が緩くなっていて1回トレイに行った。今日は雨が降っているから身体が怠いのだろうか等と思いながら、しかし外に出られる程回復はしていなかったので、夕方までもう一度眠った。夕方に起きた時が一番しんどかった。熱を測ったら37.4℃。嘘でしょ、と思いながらコロナの初期症状を検索した。その中で今の私に当てはまるものは、倦怠感と下痢。慌てて家族のグループラインに連絡したら、薬学部に通う弟から解熱剤に良い薬の情報が送られて来た。しかしそんなものを買いに行く体力の余裕は無いし、ましてや自分がコロナに感染していたら外に出ていく訳にはいかない。Amazonで注文した。月曜日に届くらしい。月曜日までに熱下がってたらどうるんだと思いながら注文した。

私は普段平熱が低く35℃後半なことが多い。そして37℃を超える熱は親知らずを抜いた時以来で久々にくらくらした。幸い、家に風邪薬があった。東京に来た初日(1月4日)、鼻と喉の風邪をひいて風邪薬を買っていた私グッジョブと思いながら、ヨーグルトを食べてそれを飲んだ。そして寝ている間に熱がある時特有のじわっとする汗をかいていたので慌ててお風呂に入り、TVerで『あざとくて何が悪いの?』を見て就寝した。みな実も弘中ちゃんも千葉きゅんも可愛くて強かだ。

日曜朝、目覚めはとてもすっきりしていて、熱は35.8℃まで下がっていた。良かったと胸を撫でおろし、発熱していたことを報告していた人たちに無事熱が下がったことを伝え、みんな安心したような返事が返って来た。その中で看護師の友人から「森三中の黒沢さんも発熱は1日だけで、そのあと味覚障害が出てたから今後も要注意」と連絡が来た。確かに、コロナに感染した芸能人の方々の症状で、発熱は1日~2日のみという人がいたのを私もニュースで見た。気を抜いてはいけない。「コロナ 発熱 1日だけ」等で検索してみたが、未だ世界がコロナの尻尾を掴めていない状態なのに、私がネット検索でその尻尾を掴めるはずがなかった。

1日で治ったものの、私はコロナに起因する発熱だったのかそうでなかったのか、はっきりさせる術は今のところない。37.5℃以上の発熱が4日以上続いた場合や、強い怠さや息苦しさがある方々は相談窓口に連絡するように、というフローチャートのようなものをテレビで何度も繰り返し見た。私は熱は37.4℃しか出なかったし、発熱は1日で終わった。怠さはあったものの息苦しさはなかった。こんな状態で今パンクしているであろう相談窓口に電話することなんて出来ないし、ましてや治った身体で医療崩壊が起き始めているところに首を突っ込むつもりなんて毛頭ない。だけどあのフローチャートで相談窓口に電話をかける人に該当しなかったからと言って、コロナでなかったと断定できる訳ではない。無症状の人がいるくらいなので、発熱が1日で終わる人だって必ずいる。そうやって自分がコロナに感染したのかどうなのか分からない宙ぶらりんのままの人がきっと何人もいるのだと思った。日々更新されていく「感染者○○人」という数字に怯えていたけれど、あの数字の下にもっと何万人もの無症状や極軽症の感染者がいる可能性を自分の身を持って実感した。

上司には発熱と症状があったことを報告し、月曜日からは在宅勤務になった。金曜日に空いているエリアを柔軟に活用させて欲しいと要望を送ったことは、私が出社しなくても実行されていることを願う。むしろみんな在宅勤務にさせてあげて欲しい。月曜日にはAmazonから解熱剤が届く。今はもう不要になってしまったけれど、またいつかの時に役立つだろうから。配送業者の方々の日々の配達に感謝。そして医療従事者の皆さんにも感謝。私は今回の自分の症状に自覚的になり、これまでより一層家から出ないように努めます。