2回目の街コンへ行って来たのでジャニヲタらしくコンレポを書いた

シリーズ①:街コンへ行って来たのでジャニヲタらしくコンレポを書いた - それは恋とか愛とかの類ではなくて
シリーズ②:婚活パーティーへ行って来たのでジャニヲタらしくコンレポを書いた - それは恋とか愛とかの類ではなくて

という訳で私の婚活シリーズ第3弾。最初に言っておくが今回も皆様が期待する様な進展はない。3回の婚活で薔薇色の人生を手に入れられる程世の中甘くない。前回「お金の無駄ですね」というコメントを頂いたが、たった数千円で望み通りの人生手に入ってたまるか。これまでジャニーズにいくら注ぎ込んだと思ってるんだ。そんな人間にたった数千円で幸せが舞い込むと思うなよ。と自分を奮い立たせて挑む第3弾です。この記事を読んだところで特別得る物はないので、本当に暇でしょうがなくてやることなくて、扇風機に近づいて宇宙人の声真似してる人だけ読んで頂ければ。その他の皆さんはこんなものに時間を使わずもっと自分にとって有益なものの為に時間を使って下さい。それでは一歩も前へ進まない第3弾へ。

街コン前夜、私はいつになく気合いが入っていた。私史上最も明るく染めていた髪の毛をピンクベージュに染め直し、苺の顔パックをした後、更には唇パックまでして翌日に備えた。唇パックに手を染めたのは初めてだったが、夏の夜にぷるぷるしたシートが自分の唇に乗っかる感触は何とも言えないくらい快感で、干からびるまで付けていたいと思った。翌朝も早い段階からメイクを始め、涙袋を自然に煌めかせることに精を出しすぎて、メイクが終わった頃にはマスカラが涙袋に付着するという空回りをしながら、何とか冴えない顔を人様の正面に座っても差し障りがない程度に仕上げた。今回の気合いの入りようを友人に見せたところ「あんたが唯一女子になる日だね」と言われた。酷い。しかしその友人は私がジャニーズのコンサートの時も同じくらい気合いを入れていることを知らないのだ。

今回は職場の先輩たちと4人で参加した。いつも一緒に飲みに行く職場の仲間たちの中で唯一恋人がいないのが我々4人であり、私が過去に街コンや婚活パーティーに参加した経験があることを話したら、他の3人も是非連れて行ってやってくれと、恋人いる組からの強い申し出があった。2人1組になるので、私は8歳年上の姐さん的存在の先輩と一緒に回ることになった。彼女は性格がサバサバしていて、誰とでも分け隔てなく会話が出来るコミュニケーション能力の持ち主で、よって今回私は自分の井ノ原性を開花させる必要がなかった。その場のMCを回すのは良きこともあれば悪きこともあるというのは1回目の街コンで勉強済みだ。さらば、私の中のイノッチ。心の中で快彦に別れを告げた。

1店目:タキシード仮面降臨

受付を済ませてから1店目のお店に入場出来るまでに随分と時間があった。私は前回の経験からあまり早くに行き過ぎると乾杯前に相手の方と対面になって何とも言えない気まずい時間が流れると思い、乾杯の15分前くらいに1店目に向かった。着くともう他の方は全員席に着いていて、私たちはテラス席に通された。丸いテーブルに対面になって座るように指示され、「まだお相手の方が来ておりませんが、もうまもなく来ると思いますので」と謝られた。しかし乾杯の時間になっても相手の方は一向に姿を見せず、私は姐さんと女二人だけで乾杯し、この状況を面白がってもう既に良く知っているのにお互いの自己紹介をし合ったり、相手のいない状況を写真に撮って職場のグループLINEに送ったりして遊んでいた。20分経過してもまだ相手の方は見えず、いよいよスタッフの人数調整ミスであることを悟った。このままでは時間だけが無駄に過ぎてしまう、次の店舗へ移動してみるべきか、と迷っていたところ、突然男性が目の前に現れた。「相手の方、来ないんですよね?良かったら僕たちのところ混ざりませんか?」神降臨。近くの席にいた男性が私たちの状況を見かねて声をかけてくれたのだった。ヤバい、この人が私たちのタキシード仮面かもしれない。目をハートに輝かせながら近くの席にお邪魔した。そこは男女8人で輪になって仲良く談笑していた席で、女性陣も温かく迎えてくれた。すごい、大雪の山の中で遭難していたところ暖かい暖炉のある家に招かれたような気分だ。そのグループは既にお互いの自己紹介を済ませていたのに、私たち二人の為に改めて全員もう一度自己紹介をしてくれた。優しい。惚れる。私たちに声をかけてくれたタキシード仮面は、営業職をしていると自己紹介をした。後から姐さんと「やっぱ営業やってる男は一味違うね」等と話した。結局その暖かい暖炉のある家はとても楽しかったが、既に仲良くなっていたところに飛び込んだ余所者であり、タキシード仮面を横取りする横着さもなく、1店目にこだわる必要もないだろうと次へ向かった。

2店目:街コンBUSAIKU!?

2店目は前回お刺身が出て美味しかったので、行く前からここには絶対行こうと姐さんと約束していたお店だった。1回目の時に私が天使と遭遇した店でもある。食べ物も美味しいし良い思い出があるなら行く以外の選択肢はない。通された席には、高校の同級生という男性二人が座っていた。一人はお喋り好きそうな男性で、もう一人はそれに反比例するかのように無口で消極的な男性だった。お喋りん(仮)は一人で二人分喋っていたが、その会話もどことなく女性慣れしていないぎこちない感じが見受けられた。相手が緊張していると突然冷静に相手を観察し始める私だが、昨今は毎週見ている「キスマイBUSAIKU!?」の影響でそこにいちいちツッコミを入れたくなる。自己紹介をしたらお喋りん(仮)に早速「あやちゃん」と呼ばれた。お前は村上信五か。距離の縮め方が急。暫く話していたら、お喋りん(仮)は、頼んでいたご飯の中から食べ残しがあることに気づいた。街コンのルールとして食べ残しての退店は認められていない為、自分たちで頼んだものは自分たちで処理してから出なければならない。しかし全員もうお腹はいっぱいである。そこでお喋りん(仮)には名案が浮かんだのだ。「これ全部食べ切れたら、お互い連絡先交換するってのどうですか」何そのルール!!!(笑)好き嫌いのある子どもに「これ食べ終わったらゲームしていいよ」と諭す親か。お喋りん(仮)はもう一人の消極的な男性に「良かったね、これ食べたら二人が連絡先交換してくれるって」と報告していた。何だろう、普通に「良かったら連絡先交換しませんか?」で良いのに、ちょっとゲームにしちゃったゆえに教えたくなくなるこの感じ。私の脳内でブサイクテロップがびゅんびゅん飛び交っている。後から聞いたところによると姐さんも「絶対食べ切りたくないと思った」そうだ。結局私たちはご飯を全て食べきり、二人と連絡先を交換した。お喋りん(仮)のLINEのプロフィールには「6次会まで行けます♡」と書いていた。絶対行きません。

3店目:街コンBUSAIKU!?2

3店目は大学院生と大学生の組み合わせだった。年齢は29歳と23歳。見た目は社会人5年目くらいに見える関西出身の23歳ぽっちゃりくん(仮)が良いキャラクターをしていて弄りやすかった。姐さんは自分より年下だと分かったからか、入店早々にトイレに駆け込んだのに、またその10分後くらいにもトイレに席を立った。今日は井ノ原性を封印していた私だが、さすがに一人になるとその封印をとくしかなく、久々の快彦を発動させた。姐さんが二人に対して興味がなさそうだったこともあり、ここは早々に切り上げた方が良いかと思い、ちょっと距離をとる為の必殺技「ここまでで良い出会いありましたか?」攻撃に出た。「なかなかないですよねぇ、いっぱいお店回った方が良さそうですね」という方向に持って行って退店しようと思っていたが、ここでぽっちゃりくん(仮)が畳み掛ける様に言った。「僕たちまだ誰とも連絡先交換してないんですよ、あ、連絡先交換しませんか?」そう来たかーーーーーーやられたーーーーーー。断る理由もないので私は言いくるめられるままにiPhoneを差し出し、連絡先を交換した。今のはキスマイBUSAIKU!?だったら4位くらいかな。誰がお前なんかが評価者になっていいと言ったと怒られそうだが、キスマイBUSAIKU!?を基準に考えるのは割と現実的な気がする。1位や2位レベルになると何処かに落とし穴がある気がするし、6位や7位レベルのセンスは要検討。逆にこれは自分自身もそういう評価軸に晒されているということも忘れてはならない。自戒。

4店目:悪夢

「ここまでトキメキなし」のこの状況に私も姐さんも焦っていた。唯一ときめいたと言えば最初に我々を暖かい暖炉のある家に誘ってくれたタキシード仮面くらいである。しかし私たちはあの家を早くに出たために、タキシード仮面の連絡先も何も聞いていない。出来ることならば自分から連絡先を聞きたくなるような、そんな相手に出会いたい。姐さんと一緒に最後の願いを込めて4店目に移動した。「あちらへどうぞ」とスタッフが案内してくれた席は、座る前から悪夢だということを悟った。完全に相手二人が泥酔している。一人はもうほとんど目が据ってなくて座席の椅子に横になったりしてふらふらしている。もう一人は髪の毛が明るく見るからにヤンキー。頬も赤く呂律が回っていない。ヤンキーは昔警察にお世話になった話を私たちにしていて「女の子はレイプされるかもしれないけど、男は夜中に歩いてたって問題ないよな」と同意を求められた。こんなところでレイプという単語を耳にするなんて、渾身の苦笑いを決めてやった。ヤンキーはまた生ビールを身体に流し込んでいたが、その指の先にある爪はペンキで塗ったかのように真っ青だった。普段街中で歩いてたら絶対目を合わせたくないタイプだ。終わった。これにて街コン終了ですーってスタッフ早く言ってくれ。トキメキを求めた私たちが間違いだったって分かったから許してくれ。ジーザス。終了の鐘が鳴った瞬間「じゃね」とだけ言ってそそくさと退店した。「もっと名残惜しめよ」と言いながらまだ生ビールを飲んでいるヤンキーの方は振り返らなかった。

2回目の街コンを終えて

「婚活とはこういうものである」ということが大体分かって来た。たった1回街コンに行っただけで良い出会いに巡り会えた人は恐らくとんでもラッキーなタイプだと思う。前回婚活パーティーに行ったのに、今回街コンにまた軌道修正したのは、その緩さが良かったからだった。婚活パーティーには「この1回に懸けて来ている」という気迫が会場全体に漂っていたし、運営が仕組むルール上そうならざるを得ない状況にあるけれど、街コンの場合は楽しく男女でお酒を飲む、ということ以外は特別ルールが敷かれていないので、どう転んでもそこまで思い詰めることがない。私は今回1店目からすっ転んだ感じがあったが、1日中運が味方していなかったことにして、また次行けばいいかと思っている。でもちょっとだけ自棄糞になって帰りに買い物をしてしまったのは内緒である。前回みたいに帰宅して泣きながらジャニーズのDVDは見なかったからまだいい方だろ。という訳でまだまだこのシリーズは続くようです。じゃ、扇風機の前で宇宙人の声真似再開していいよ。