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【重要】当サイトに関する大切なお知らせとお願い


当サイトに関する大切なお知らせとお願い

日頃は弊サイト「未来へのレポート」のご愛顧誠にありがとうございます。
今年5月に15周年を迎えた弊サイトですが、現在運営資金の不足により次年以降の存続が大変厳しい状況に陥っています。本記事では弊サイトの現状のご説明と、読者の皆様から弊サイトへのご支援のお願いについてお知らせさせていただきます。

広告収益の激減

当サイト上の広告バナーの例(2020年1月東京メトロ銀座線渋谷駅新ホーム使用開始に伴う運休のお知らせ)
当サイト上の広告バナーの例(2020年1月東京メトロ銀座線渋谷駅新ホーム使用開始に伴う運休のお知らせ)

 弊サイトでは2011年以降、Google社が提供している広告システムであるAdsenseアドセンスを利用して各ページ内に複数の広告を設置しています。ここで得られた収益はこれまで弊サイトのデータを格納しているFC2ブログの有料プラン契約や、コンテンツ充実に向けた有料ソフトの購入、取材にかかる交通費等の支払いに充当してまいりました。
 2020年末の記事でも少しご説明しましたが、当初この広告は毎月数万円程度の収益を生み出しており、上記のコスト全てを十分に賄えていました。しかしながらスマートフォンの急速な普及による読者の行動変化や、2020年以降到来したコロナ禍による企業(特に旅行会社)の広告費の大幅削減によりここ数年は収益性が低下していました。そして昨年夏以降は広告単価が一気に半減し、1カ月当たりの収益が広告導入当初と比べ1/5以下※1まで激減する事態に陥りました。
 このような広告収益の激減は弊サイトに限ったものではなくインターネットの全体的な傾向となっています。近年多くのニュースサイトで「続きをお読みになるには会員登録が必要です」もしくは「続きをお読みになるには広告をご覧いただく必要があります」といったメッセージが出て記事が途中までしか読めなくなったという経験をしているかと思いますが、これも広告で収益が出せなくなったため有料会員への誘導を図っていることによるものです。また、広告収益が事業の柱となっていたYouTuberの芸能事務所では、事業の継続が困難となり会社の身売りに踏み切る例も出てきています。

▼参考
苦境のUUUMが「広告会社へ身売り」を決めた必然 前期に赤字転落、創業者らが保有株売却で合意 | ゲーム・エンタメ | 東洋経済オンライン

 なお、広告収益に重要となるもう1つのファクターとしてサイトそのものの閲覧数があります。こちらについては弊サイトの場合多少の増減はあるものの、2015年以降は概ね年間80~100万ページビュー程度で一定しています。今年10月にGoogle検索のコアアップデート※2が実施され、閲覧数が激減する個人サイトが相次ぐなど阿鼻叫喚の様相を呈していますが、どういうわけか弊サイトは今のところ影響が非常に軽微にとどまっており、昨年と同等以上の数字となる見通しです。

▼脚注
※1:Adsenseの規約により具体的な金額の公開が禁じられているためこのような表現になっている。
※2:年に数回実施される検索品質向上のためのアルゴリズム改良。ここ数年は企業サイトが優位になる修正が繰り返される一方、いわゆる「いかがでしたか?ブログ」と呼ばれる読者の疑問に何ら答えない無価値なサイトが上位を席捲する状態が解消できておらず、利用者からの評判は悪い。

高コストなサイト運営構造

復原工事着手前の東京駅丸の内赤レンガ駅舎。これらYahoo!ブログから継承した記事も当サイトの重要なコンテンツとなっている。
復原工事着手前の東京駅丸の内赤レンガ駅舎。これらYahoo!ブログから継承した記事も当サイトの重要なコンテンツとなっている。

 弊サイトは2008年の移転前に利用していたYahoo!ブログ(サービス終了済み)からコピーしたものを含め現在約1,500本の記事があります。これらの記事の中には既に閉鎖となった施設や引退してしまった鉄道車両に関するものもあり、歴史資料として重要な役割を果たしているものもあります。
 FC2ブログの有料プランの機能の1つとして画像ストレージの容量無制限化があります。Yahoo!ブログ時代から通算して約20年分の記事、そしてこれからも増え続ける記事全てを維持し続けるためには欠かすことのできない機能となっています。
 さらに2015年以降は同人誌制作の経験を踏まえ、Adobe Creative Cloud等の有料ソフト導入やPCの買い替えによる画像・動画の高品質化も行いました。これは以前から読者の皆様より伺っていた「図表が見づらい・わかりづらい」といった声にお応えしたものです。これら記事の制作・公開環境の維持にはひと月当たり数千円の費用を要しています。

当サイトの記事を作成する際参照した資料類。現在も増え続けている。
当サイトの記事を作成する際参照した資料類。現在も増え続けている。

 また、これらとは別に弊サイト特有の高コストな運営構造が存在します。
 弊サイトは「専門資料に基づいた高い信頼性」と「現地を自らの足で歩いて調査することによる独自の視点」をコンテンツの特長としてまいりました。これは読者の皆様にも広く受け入れられており、それは上記のような無名の一個人のサイトとしては異例中の異例ともいえる高い閲覧数を獲得し続けている事実が裏付けていると自負しております。
 しかしながらこのような綿密な調査研究や記事制作には多くの時間とコストを要しています。これまで運営効率化のため

①1日に複数個所の調査実施(交通費圧縮
②(本業が夜勤の仕事であるため)夜勤明けの帰宅途中での調査実施(同上)
国会図書館デジタルコレクション等Webサービスを最大限利用した資料収集の効率化(交通費・コピー代削減
④FC2ブログのスマホアプリを活用した移動途中や職場での休憩時間中の記事作成(記事公開までの迅速化

等を進めてまいりましたが、それを凌駕するペースで広告収入が激減してしまっていることもあり、解決には程遠い状況です。また、②の夜勤明けの長時間に渡る現地調査は筆者の健康面に深刻なダメージを及ぼすため、頻繁に繰り返すのは不可能であるという結論に至りました。
 現在、ChatGPTに代表される対話型AIが急速な進化を遂げており、AIのみを使って記事を生成させるのも不可能ではなくなりつつあります。しかし、弊サイトの運営コストの大部分はAIでは代替不能な現地調査に費やしていることから、これらのツールを活用した大幅な効率化は困難です。
 
今後の存続に向けて

シブヤタイムライン東横線編
2020年1月に刊行した渋谷駅再開発総集編同人誌第1弾「シブヤタイムライン東横線編」

 上記の現状を受け、まず短期的な資金確保のため近日中に在庫として残っている同人誌(2017-2018年に刊行した「東急新玉川線【上】【下】」および2020年に刊行した「シブヤタイムライン東横線編」)について保管状態を調査したうえで可能な場合は処分販売を実施する予定です。なお、「東急新玉川線【上】【下】」は2020年のPC故障時の移行ミスにより完成版の原稿データを半分以上紛失したことが判明しており、即時の増刷が困難となっています。(データを再作成する場合年単位の時間を要します。)そのため在庫が無くなり次第一旦販売を終了することをご了承ください。

武蔵野線小平トンネル
武蔵野線小平トンネル

 また、年初の記事で一旦凍結を発表した同人誌の新規刊行ですが、Web向けに調査を進めている武蔵野線長大トンネルのレポートが現地調査の結果、紙媒体にまとめるのに十分な分量となる見通しが立ちました。コミックマーケット等同人誌イベントの正常化も確認できたことから、予定を変更しまして2024年中にその「完全版」を同人誌として刊行することを考えています。
 これらに加えて、弊サイト単独での存続も目指すべく以下のようにいくつかの案を検討しました。

①有料サービスの解約 ×
 サイト自体は継続できますが、ストレージ容量が一杯(2GB)になった時点で新規の記事作成が不可能になります。その後は古い記事を削除するか別サイトを新たに立ち上げる必要があり、サイトの資料性・一貫性が大きく損なわれます。また、有料ソフトを解約した場合、図表などのクオリティの低下は避けられず、弊サイトのコンセプトが失われます。

②広告の増枠 
 10月よりスマホサイトで試行中のページ移動時の全画面広告を本格導入するとともに、ページ内の広告をさらに増枠することも可能ですが、操作性・閲覧性が著しく低下してしまいます。また、広告単価が著しく低下しているため数を増やしたところで増収は微々たるものであり(ほとんどゼロ円の広告を何個表示してもほとんどゼロ円であることに変わりはない)、事態が好転する見込みはほとんどありません。

③動画配信等別媒体への参入 
 当サイトのテーマに沿った形で動画配信等を行うことも可能であり、現に渋谷駅再開発関係の動画ではある程度まとまった再生回数を獲得しています。しかしながら動画の編集には現在のテキストサイト以上に多くの時間を要すること、鉄道関係でも既に多くの動画配信者が存在し、市場がレッドオーシャン(過当競争状態)になっていることから、増収効果はほとんど期待できないでしょう。

④クラウドファンディング 
 クラウドファンディングはプロジェクトに対して必要な金額を目標として設定し、賛同者からの出資額の合計がそれを上回った場合に「成立」、下回った場合は「不成立」として全額が返金されるシステムです。このシステムは特定のイベントの実現には極めて有効である一方、支援が時間的に「点」でしかないため、長期間の存続が保証できないという問題があります。弊サイトにあてはめると、今後計画している同人誌の刊行への活用が適していると考えられます。(実際に活用するかどうかは未定です。)

⑤課金可能なブログへの移行 
noteトップページ
noteトップページ

 FC2ブログにはサイト全体、または記事個別で有料化することが可能な「マガブロ」という機能が用意されています。有名なところでは堀江貴文氏(ホリエモン)などがこれを利用してサイトを開設しています。しかしサービスとしてはかなりマイナー※3であること、決済手段であるクレジットカードの利用がFC2特有の事情※4により頻繁に制限されているため、利用は考えていません。
 FC2以外にクリエイター作品へ課金可能なサービスはいくつも存在しますが、イラストや小説を対象としたものが大半であり(pixivFANBOX等)、弊サイトのテーマでは選択肢がかなり限られます。その中で比較的相性がよさそうなのがnoteです。noteは弊サイトと同じブログ形式のWebサイトで、基本的な閲覧は無料としつつ、「サポート」として読者が任意の金額を閲覧の対価として支払うことが可能となっています。ただし、これら外部サービスに移行する場合現在の弊サイトとの一貫性は断たれてしまいます。

▼脚注
※3:マガブロで検索して出てくるページはほとんどが数年前に更新を停止しており、定着していないことがわかる。
※4:FC2ブログやFC2動画にはアダルト(18禁)ジャンルが存在しており、これがカード会社の加盟店規約に抵触するため利用が制限される事例が多発している。

⑥外部の支援サービスの利用 
OFUSEトップページ
OFUSEトップページ

 日本ではマネーロンダリング等の犯罪への転用防止を理由に個人間送金事業に厳しい規制(資金決済法等)を課しており、海外ではごく一般的なクリエイターへの寄付(投げ銭)サービスの展開が事実上不可能となっています。しかしながら何らかのサービスの対価とすることでこれに近い機能を実現しているところがいくつか存在します。
 OFUSEでは無料で送れるメッセージ機能に加えて、1文字2円~の「支援付きレター」、OFUSE内コンテンツへの「支援付きコメント」、月額課金制の「メンバーシップ」の3つの機能が用意されています。差出人が支払った金額から諸経費を引いた90%がクリエイターに送られます。これにより読者はメッセージを送る対価という扱いで任意の金額をクリエイターに支援することが可能です。また、弊サイト自体には何ら手を加えないためこれまで通り無料で自由に全記事を閲覧可能となります。

 上記の検討の結果、⑥の支援メッセージサービスが現況の弊サイトの体制を維持しつつ、読者の皆様から気軽に支援を募れると判断いたしました。

まずはワンコインで、それもダメなら…

 弊サイトを開設した2000年代末はまだ「ネットにアップしたものはユーザー全体の共有財産である」といった思想が残っており、個人がWebサイトの閲覧者から金銭的な利益をもらうのが憚られていました。いわゆる「嫌儲思想」というものです。筆者はその記憶からなかなか抜け出せず、これまで読者の皆様から直接金銭類を頂かない形でのサイト運営にこだわってきました。
 しかしそれら10年以上を経て、YouTubeの個人配信では「赤スパ」(=1万円以上のスーパーチャット)が飛び交い、イラストサイトでもアマチュアの個人が数千人の支援者を抱えるといった時代になりました。このように個人どうしが金銭で支え合うことへの心理的なハードルは大きく下がってきています。
 当サイトは筆者の本業収入からの補填に頼らない、いわば「独立採算制」を前提にコンテンツ充実や制作環境の拡張をし続けてまいりました。しかしながら、広告収入の激減によりのその前提が崩れ、これ以上の継続が困難となっています。そこで広告に頼らない形での運営方法を模索しようというのが今回の試みです。
 OFUSEの支援付きレターは100円からご利用いただけます。サービス上ファンレターという名称になってはいますが、お送りいただく内容は感想に限定せず、リクエスト、調査対象のお近くににお住まいの方は最新の動向のタレコミ等なんでも結構です。また、取材の裏話等OFUSEフォロワー限定でのコンテンツ展開も考えております。(月額メンバーシップ限定コンテンツについては、コンスタントに供給できる見込みがないため現在のところ予定しておりません。)アカウントの登録等お手数をおかけいたしますが、もしご賛同いただける場合は各記事末尾の OFUSEで応援する のボタンよりご支援をお願いいたします。(OFUSEの詳しい使い方についてはこちら
 ただし、ご自身の生活に支障が出るような金額を設定する、他人と金額を競い合うといった極端な方法でのご支援を筆者は望んでおりません。事情により金銭的な支援が無理という場合はぜひSNS(X・Facebook・LINE等)で弊サイトの記事を拡散していただくようお願いします。一人でも多くの方に弊サイトを知っていただくことも今後の存続可能性を高めるのにつながります。

あなたのその行動が「未来へのレポート」を未来へ存続させる力になります!
今後もできるだけ長く当サイトが続けられるようご支援よろしくお願いいたします。


※OFUSEサイト内にも記事を追加しました。今後支援者向けの情お知らせはこちらにて公開してまいります。
御挨拶と御礼


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