如是我我聞

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中観、むずい!『仏教の思想 3空の論理<中観>』

『仏教の思想 3空の論理<中観>』梶山 雄一 (著), 上山 春平 (著)  角川ソフィア文庫

中村元先生の『龍樹』で『中論』はやっているので難しいとは思ったけど、まじで難しかった。

これは途切れ途切れに読むより、一気読みをお薦めする。一気に読んでいる内にちょっとわかることがあるのだ(気のせいか)。空と言葉の限界みたいなのをなぞり続ける作業なのである。

言葉は自らの存在が否定されることを知りつつも、空の前で自らを開こうとするのだ。「空の前で」自らを開きながら、やがて言葉は止滅すなわち「死」を経験する。その「死」は瞬間的なものであり、次の瞬間にはよみがえりが待っている。つまり、言葉が空において止滅するのは「再生」のための「死」なのである。神秘的直感はいずれも瞬間的なものだと報告されているが、空の体験も瞬間的なものだとわたしは考えている。

これは立川先生の解説なのだが、自分はそこまでずっと読んできたことがここに集約されていると感じた。

このシリーズ、第一部が専門家の解説、第二部が専門家と哲学者の対論、第三部が哲学者のまとめという斬新なスタイル。とても面白い。さて次いくぞ。

 

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