森住卓さんの話を聞きました

「みみの会」というグループのイベントで、こんな奴に。
→イラク帰還米兵「劣化ウラン弾汚染」状況を中心にしたイラク問題

7月22日(金)午後7時〜9時(受付は午後6時半〜)
会場 東京しごとセンター 地下2階の講堂

別に喧嘩とか講演の邪魔をしにいくわけではないので、普通に聞いてました。森住さんは普通の人でした。
その後、リベラルな人たちが中心の二次会にも行ってみた。おいらは別にネット右翼でも何でもない、普通の市民なので、あまり抵抗感ないです。去年のはじめには、劣化ウラン研究会主催の、イラクに行く前の今井紀明くんとかもいた集会に行ってたりしたのは、今まで内緒だった。
イラク帰還米兵の話はあまり出なくて、イラク現地の写真が中心でした。
奇形の子供の写真が全部「劣化ウラン弾のせいだ」みたいな解釈には少し疑問があるおいらですが(以下のテキスト参照→http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050702#p1)、なんかひどく不幸なことがイラクに起こっていることは間違いないと思います。
あと、イラクのツワイサにあった「イエローケーキ」は「天然ウラン」じゃなくて「ウラン精鉱」で、ウラン含有率が60%以上もあるものすごく危険な放射性物質だったと思います。以下のところ参照。
→天然ウラン - Wikipedia
ただ、ウラン精鉱のことも天然ウランというのかな。普通は「濃縮ウラン」なんですが、イエローケーキ=天然ウランという形で言及しているサイトが多かったので、*1
→世界・イラクに核汚染という追い討ち
→Independent Media Center: Japan: イラク ツワイサ かつてのイラク原子力施設 今やウラニウム汚染地帯
ツワイサの奴に限定しては、濃縮度が足りなかった、とか根拠があるんでしょうか。
それが入っていたというドラム(タンク)についていた、黄色い粉の写真見て少し俺のほうが青くなった。
森住さんにお伺いしたかったことは、森住さんのサイトにある以下のテキストの、
→イラク レポート <米国編2>

だが、'03年秋、地元紙の「ニューヨーク・デイリーニュース」がドイツの民間機関で彼らを検査した結果、帰還兵10人中9人に劣化ウラン弾の異常値が認められたのだ。マシューさんは通常の8〜10倍の高い数値だったという。

1・「帰還兵10人中9人」という形で言及しているニューヨーク・デイリーニュースの記事が見当たらなかったので、それはどこにあるのか
2・マシューさんの尿からは、「通常の8〜10倍」のウランが出たことは読んだんだが、「劣化ウラン」が出た、という記事は見たことがない(ウラン同位体の比率分析結果に言及したテキストは見たことがない)ので、そこらへんをもう少しくわしく
それから、こっちのテキストの、
→NYリポート

そのうちの1人ハーバート・リード氏は、2003年9月、サマワ(自衛隊駐留地)で一か月、刑務所管理業務を行なっていただけで劣化ウラン被爆し、深刻な体調不良に苦しんでいる。

という記述ですが、「ニューヨーク・デイリーニュース」の記事によると、
→兵士達、健康上のリスクを知りたいと要求(イラク戦争劣化ウラン情報 No.16)

 本紙の検査でも、リードとフィリップは陰性の結果を示した。しかし、ラモスの検査は陽性を示した。サマワで劣化ウランについての疑問を提起したのは第442中隊の兵士達だけではない。

とあるので、
3・ハーバート・リード氏を「劣化ウランのヒバク者」として扱うのは無理があるのでは
という3つのことだったのでした。
「あとでもう一度調べてみます」ということですので、すみません、お暇なときにでもお願いします、森住さん。

*1:ここらへん、濃縮ウランとイエローケーキを間違っていたので斜線入れておきます。濃縮ウランは「ウラン235の濃度を高めたもの」なので、全然別のものでした