０３ＲＥＶＯ派に夜への鼓

先日後輩から、また会社情報が届いた。
今度の話も酷い話で…。
過去のコトも含め、記録しておこうと思う。
（長文だから一人読んで貰えれば良いかな）

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会社時代、言語障害のある上司が居た。
全てにおいて普通の人だが、言葉だけ…。
言葉だけが円滑に話せなかった。
当然、生涯未婚。支えてくれる人も居ない。
仮に源さんとしておく。


入社時は営業マンだったらしいが…。
上手く話せない営業マンは厳しいため…。
間もなく源さんは、内勤に回され。
電話業務の部署に配属された。


私が入社した頃は、既にその部署に居り。
上手く話せないけど、仕事は真面目にこなしていた。
この部署は、結構長く所属していたと記憶する。


何だかんだと社内も社外も源さんに優しく。
「そういう人が安心して働けるなんて良い会社ね」
源さんの話をする時は、母に言われたものだ。


しかし、表面的は温かく見えただけで、実際は違った。
役員の風当たりは強く、若い営業マンには馬鹿にされ。
昇進もせず、部下が上役になってしまい。
恐らく自分自身も言語障害に悩んでいたと思う。
源さんは、苦しい素振りを見せなかったけど…


そんな時、取引先のオヤジから、クレームが入った。
「何であんな奴使ってんだ！引っ込めろ！！」
何故今更？過去にも有ったか無かったか…。
新規の会社のオヤジか？（詳細不明）
源さんの言語障害は酷いので、多くの人は察する。
だが世の中、良い人ばかりで無かったという事だ。


取引に影響するので、早速役員会議で検討。
長年居た部署から、総務へ異動した。
これが、最悪の結果を招く事になる。


源さんは、頭は正常なので総務の仕事もすぐ覚えた。
面倒な仕事もサクサクこなし、文句を言いつつも仕事は早い。
色々な人に仕事を頼まれ、調べ、多くのデータが必要になり。
机の前後左右は、すぐ使える資料が溜まっていった。


これに目を付けたのが、私の後輩だ！（不仲）
彼女は異常で意地悪な狂った悪魔。仮に狂子とする。
「資料が邪魔だ！整理しろ！汚い！」
数日置きに、源さんへ言っていたようだ。


源さんは、仕事で使うから仕方ない、ちゃんと整理する。
まだまとめていない、待ってくれ、自分のタイミングで捨てる。
そう言っていたらしい。


でも、源さんの席は通路じゃ無いし、壁側で目立たない。
正直、狂子以外誰も気にしていなかった。


ただ、役員が来た時にも、狂子が聞こえる様な大声で
「ここは会社だ！見栄えが汚い！捨てろ！」と言うので…。
役員も「狂子ちゃんの言う通りだ！整理しろ！」とは言われていた。


我々は、源さんの資料より…。
わざわざ役員の前で言う狂子が憎らしいと思っていた。


そして、事件は起きた。
私は別のフロアにいて、後輩から聞いた話だが…。


源さんが席を外した間。
資料の大半をシュレッダーしたらしい。


戻って来た源さんが、悲鳴を上げ…。
「まだ未確認の資料だ！なんて事したんだよ！」
今迄出した事の無い大声で怒鳴り、叫んだと言う。
揉めに揉め…。
源さんは机に突っ伏して、身動きしなかった様だ。


後に私は思った。
この時、源さんの何かがプツリと切れたのでは？…と。


翌日から、源さんは出社して来なかった。
二日、三日と続き、一週間以上経過しても出社せず。
上司が何度も自宅を訪問し、大変だった。
一時は会社を辞める！という話まで出ていたらしい。


そう…源さんは、休んでいる間、ずっと寝込み。
病院へ通い、心の病と診断され、薬を貰い…。
狂子のせいで、病んでしまったのだ！


元々、上司や部下に嫌みを言われ。
自分の言語障害にも気付いており。
何度も部署移動させられ、昇進もなく、辛かったと思う。
そこへ、一回り以上年下の女に馬鹿にされ資料を捨てられ…。
支えていた何かが切れても仕方無かっただろう。


一ヶ月以上経った頃に出社して来た源さんは…。
やつれて、とても老けてしまっていた。
総務にはいられず、経理預かりとなり。
仕事は、経理のお手伝いという事になった。
経理のメンバーは良い人だけなので、良かったと思う。


しかし、今迄の様に毎日会社に来れず。
遅刻早退当たり前。
休む事も多くなり、普通に出社出来なくなった。
週休二日の会社だが、週休三日以上になり。
出社しても仕事は出来ない日が多かった。

源さんの呟きで印象に残っているのが…。
「電話の仕事している時が一番楽しかった！」
言語障害があっても、電話応対は楽しかったらしい。
きっと今迄生きて来た中で、一番話せたから…だよね。


それ程までに苦しめたのに…。
一人の人間を追い詰めたというのに…。
狂子は、自分のせいだとは思って無かった。
全く反省も無く、まるで他人事。
資料を散らかしてる源さんが悪い！
私は片付けてやったんだ！感謝しろ！！
と言わんばかりに知らん顔。


私が退職するまでの数年間。
源さんは、まともに出社出来ず。
毎日大量の薬を飲み。
白髪の多い人だったが、一気に増え。
歯もボロボロに溶け、オジイサンになってしまった。


一方狂子は…というと。
何故か結婚して幸せを掴み、家事と仕事も両立。
旦那は狂子に騙されたか、同じ悪者か、単なる馬鹿か…。
こんな女、よく結婚出来たと思うが、世の中そういう人多いよね。
だが、人を病院送りにして、コレってどうなの？
と私は首を傾げてしまった。

けど、結婚して数年経つが子供は出来ないし。
（後から結婚した後輩達が皆産んでいる）
旦那居るのに合コンに参加しているし。
旦那の帰りが遅くてスレ違い生活と言っていたので…。
もしかして上手く行って無いのか？とも思った。



そして、退職から二年半。
源さんの具合も少しずつ良くなり、元気になって来たよ！
そんな話を後輩から聞かされ、ホッとしていたのだが…。


最近、狂子の部署と源さんの部署が統合された。
お局様（常識ある方）と狂子がバトルしている様で…。
更に、またもや源さんの物を勝手に片付け始め。
調子良かった源さんの精神が悪化している、と。


再び迫る魔の手！
悲劇は繰り返されてしまうのか！？

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母は言う。
「源さんみたいな人を虐めると後で酷い目に合うよ！
狂子は、いつか何らかの罰が当たるね！
倍になって返って来るから、大変だよ！！
源さんの頭は正常だもの！余計苦しいでしょ！
病気は本人が一番苦しいんだからね！！」
相当怒っていた。


私も母に同意！
イジメをする側の人間は、虐めていると思わない。
まさに、狂子がそうだ。
絶対こんな奴、誰も許さないでしょ！
相応の罰を受け、長い間苦しんで欲しい！！


今は、源さんの病気が悪くならない事を願うばかりだ

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