新・怖いくらいに青い空

アニメ・マンガ・ライトノベル考察

2012-01-01から1年間の記事一覧

至高の体操服フェチ漫画『群青』

体操服フェチの人に是非読んでほしい漫画『群青』 演劇に情熱を注ぐ高校生の姿を描いた青春漫画『ひとひら』で有名な桐原いづみさんが、現在連載で描いているのが『群青』という駅伝の漫画なんですが、これがもう本当に凄い、体操服フェチにはたまらない漫画…

kyuusyuuzinnが勝手に選ぶ、2012年TVアニメ最優秀キャラクター賞

最優秀 ヒロイン賞 千反田える(氷菓、佐藤聡美) 最優秀 サブヒロイン賞 伊原摩耶花(氷菓、茅野愛衣) 最優秀 男性キャラクター賞 キリト(ソードアート・オンライン、松岡禎丞) 最優秀 カップル賞 キリト and アスナ(ソードアート・オンライン、松岡禎…

話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選

今年、最も良かったアニメを話数単位で選びました。評価方法は記事「話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選: 新米小僧の見習日記」に書かれてあるルールに従い、 ・2012年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上…

『電脳コイル』と『ソードアート・オンライン』に共通する思想

本物って、何? 手で触れられるものが本物なの? 手で触れられないものは本物じゃないの? 今、ここにあるものは何? 間違いなく今、ここにあるものって、何? 胸の痛み。 今、本当にここにあるものは、この胸の痛み。 これはまやかしなんかじゃない。 手で…

当ブログが追いかけてきた『ココロコネクト』論の系譜について

(この記事は、私が以前に書いた『ココロコネクト』考察まとめ - 新・怖いくらいに青い空という記事に寄せられたコメントに対する返信のつもりで書きました。コメント内容については該当記事をご参照ください。)ごんさんへ。コメントありがとうございます。…

『ソードアート・オンライン』は、「新しい技術がどのようにして社会を変えてゆくのか」という人類の進歩に関わる根源的なテーマを扱った作品

『ソードアート・オンライン』を読んでいる時のワクワク感は半端ない。この小説って本来は仮想空間におけるバトル物・ラブコメに分類されるんだろうけど、私はこの作品を、新しい技術や新しい世界に対して、人類がそれとどのように向き合い社会を変えていっ…

やばい、『となりの怪物くん』の雫が可愛すぎて萌え死ぬ

私がアニメ『となりの怪物くん』を見て一番最初に思ったのは、「あ、雫って、女版のキョンなんだなあ」ということだった。要するに、シニカルで無感情で厭世的だった主人公*1が、他の登場人物との交流を通して次第に賑やかな共同体にコミットしていくという…

『ココロコネクト』考察まとめ

『ココロコネクト』第1話考察 - 新・怖いくらいに青い空 『ココロコネクト』第2話考察 - 新・怖いくらいに青い空 『ココロコネクト』第3話考察 - 新・怖いくらいに青い空 『ココロコネクト』第4話考察(1) - 新・怖いくらいに青い空 『ココロコネクト』第4…

NHKのニュースでiPS細胞について解説していた八代嘉美氏が、かつて『週刊SPA!』で『魔法少女まどか☆マギカ』について熱く語っていた、という話

京都大学の山中伸弥教授のノーベル医学・生理学賞受賞を各メディアが一斉に報じていたが、NHKのニュースでiPS細胞の解説をしていた東京女子医科大学の八代嘉美特任講師が、『週刊SPA!』2011年7月19日号で『魔法少女まどか☆マギカ』について熱く語っていた事…

『ココロコネクト』第13話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 カコランダム編まとめ 司会者 ついにアニメ『ココロコネクト』カコランダム編が終わってしまったわけですが、もう何か語ることがあるでしょうか。1人で家に向かおうとする伊織に…

『ココロコネクト』第11話・第12話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 過去と現在の対比 司会者 さて、今回は第11話と第12話について、まとめて討論していきましょう。文研部が経験する3つ目の現象は、太一以外の4人がランダムで過去の姿に退行して…

『ココロコネクト』第10話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 はじめに 司会者 アニメ『ココロコネクト』も第10話にして、ようやく稲葉の真の姿、デレばんが現れてきました。九州人 ぐあああああ!!!!! 稲葉ん可愛いよ稲葉ん!!!!!…

『ココロコネクト』第9話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 『欲望解放』と「自制」の問題 司会者 『ココロコネクト』第9話で、ようやく問題解決への道筋が見えてきました。前回、前々回のどんよりした空気が少し晴れて。光が差し込んでき…

『ココロコネクト』第8話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 稲葉の行動をゲーム理論風に分析してみた 司会者 さて、アニメ『ココロコネクト』も第8話まで来ましたが、前回に引き続き、部員間の心の溝が強調されていましたね。特に唯と稲葉…

『ココロコネクト』第7話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 唯と稲葉 司会者 さて、『ココロコネクト』第7話では、『欲望解放』の恐ろしさが改めて浮き彫りになりました。この現象のせいで意図せずお互いを傷つけてしまう5人を見るのは、…

『ココロコネクト』第6話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 『欲望解放』 司会者 アニメ『ココロコネクト』第6話では、文研部5人にまた新たな現象が襲いかかりました。その現象は、原作小説で『欲望解放』と呼ばれています。今日はまず、…

『ココロコネクト』第5話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 伊織と太一の対話 司会者 とうとう、『ココロコネクト』のヒトランダム編(人格入れ替わり編)が終了しました。今回は、第5話の描写を中心に、1話からの総括を行いたいと思いま…

『氷菓』の摩耶花ちゃんが可哀想すぎて泣けてきた・・・

名作とは? 「長い年月、沢山の鑑賞者、そういったものに洗われ洗われして、どんどんふるいにかけられて、段々と最大公約数だけが残っていく。それを便宜的に『名作』って呼ぶの。ね? 最大公約数って言い方が気に入らないなら、『普遍性を獲得しているもの…

『ココロコネクト』第4話考察(2)

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 「そんな稲葉もアリなんじゃないか?」 司会者 さあ、ここからは、稲葉の抱える不安に対して太一がどのように対処し、稲葉はどのようにして救われたのか、それについてじっくり…

『ココロコネクト』第4話考察(1)

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 「アタシはお前らのことが信用できない」 司会者 アニメ『ココロコネクト』第4話では、特に後半に稲葉の問題がクローズアップされました。このシーンは原作小説でも屈指の名シー…

『ココロコネクト』第3話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 唯の抱える問題と性犯罪について 司会者 さて、今回は唯の抱える問題を太一が機転を利かせて解決する話でした。太一(体は唯)が、太一(人格は唯)の股間を蹴り上げることで、…

『ココロコネクト』第2話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 『人格入れ替わり』の苦悩 司会者 さて、アニメ『ココロコネクト』第2話が終わりましたが、前回の対論で言われていたとおり、『人格入れ替わり』が引き起こす様々な苦悩がクロー…

『ココロコネクト』第1話考察

※作品に対する様々な考え方を併記するために、対論形式の記事にしてあります。 文化研究部 司会者 ついにアニメ『ココロコネクト』が始まりました。今日は第1話の考察ということで、はじめに作品の舞台となる山星高校・文化研究部について話し合ってもらいた…

『ココロコネクト』と『氷菓』から絆について考える

『ココロコネクト』における絆 ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫)作者: 庵田定夏,白身魚出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2012/06/30メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (18件) を見る『ココロコネクト』のアニメ版が…

ああ、『氷菓』の江波ちゃんが可愛すぎて萌え死ぬ

アニメ『氷菓』第8話で登場した悠木碧声の女の子・江波倉子ちゃんが実に可愛らしかったので、原作小説の彼女が出るシーンを見直してみたんですが、アニメ版では見られなかった彼女の心の内が垣間見えて、江波ちゃんがもう可愛くて仕方がなくなってしまったの…

部活動論4―『てんむす』、食い道部

漫画『てんむす』を読んで、不覚にも涙してしまった。極限の状況に追い込まれた人間が、かくも凄まじい輝きを放つんだなあ、と。それは決して華麗で優雅なものではなく、もっと貪欲で泥臭くて死に物狂いな姿だ。でも、彼女らは皆、生き生きとしていて、圧倒…

『氷菓』『ハガレン』『銀の匙』―「7つの大罪」と「理解の不可能性」について

アニメ『氷菓』第6話で千反田が犯した罪は「憤怒」だった。授業進度を間違えた尾道先生に怒った千反田は、なぜ自分が怒らなければならなかったのか、つまり、なぜ先生は授業進度を間違えたのかについて執拗に知りたがった。そんな彼女の心の内を、折木は次の…

『氷菓』とディスコミュニケーションについて

福部里志、てめえだけは絶対に許さん! 福部里志は腹を切って死ぬべきだ。また、彼はただ死んで終わるものではない。省エネをモットーとする高校生・折木奉太郎にグーで殴られる者だ。理由は摩耶花を泣かせるなら自分が死ぬべきだからだ。詳しい理由は米澤穂…

『はじめてのあく』がいよいよ大詰めに入ってきた!

さあ、いよいよクライマックスだ。ジローが渡家にやってきて約3年、彼はここで色んな事を経験し、色んな人と出会った。以前までずっと悪の組織の中で生活してきたジローにとって、その何気ない日常は「はじめて」の連続であり、その貴重な経験は彼を人間的に…

ガンガン系の怪奇もの作品が面白い!

近年、ガンガンコミックス作品のアニメ化が続いているが、その中核を担ったのが幽霊・妖怪・怪奇現象といったもの扱った「怪奇もの」の作品だったと思う。例えば、『夏のあらし!』『妖狐×僕SS』『黄昏乙女×アムネジア』といった作品だ。夏のあらし! 1 (ガン…