25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 みやま公園」の車中泊に関する記述です。
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 みやま公園」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第10回
登録日/1996年4月16日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2015.10.10
2018.02.10
2022.04.21
2022年4月現在、「道の駅 みやま公園」が倉敷の美観地区に最寄りの道の駅であることは確かだが、アイビースクエアまでは約20キロ、時間にすると40分ほどはかかる。
様々なニーズを持つ人がこのページにアクセスされていると思うが、筆者が勧める「道の駅 みやま公園」の使い方は「倉敷観光の前泊」だ。
理由は、さきほど記した美観地区までの距離にある。
倉敷美観地区の見学施設は、ほとんどが9時から始まるのだが、美観地区に無料駐車場はなく、早く着き過ぎると余計な駐車料金が発生する。
その点、ここは多少の余裕を考慮しても、その1時間前に出発すればいいので、朝8時という「いい頃合い」に動けるわけだ。
実は美観地区から約5キロのところに、酒津公園という無料の車中泊スポットがある。
しかし、そこからだと15分もあれば行けてしまうため、地元住民の目には「長居の部類」に映るだろう。
世間一般からすれば、車中泊旅行者の旅立ち時刻は、遅くても8時頃が妥当と筆者は思うがどうだろう。
「どこでもマイペースで動ける」のは、車中泊旅行者からすれば特権だが、そうでない人には「迷惑行為」に思える時もある。
ゆえにこの公園で車中泊をする旅行者を見て、不信感を抱いた人が早々と警察に「通報」することも考えられる。
特に「お一人様」は、そういうことにも気をつけた方がいい(笑)。
「道の駅 みやま公園」の駐車場は相当広く、少々のことでは満車にならない。
とはいえ車中泊に適しているのは、フラットでトイレに近いこのあたり。
「Mint」と書かれた上の写真の右端に建つ情報ターミナルのトイレは、ご覧のとおりのウォシュレットだ。
公園に近い大型車用の駐車場にもトイレはあるが、こちらは和式のみになる。
さらにありがたいのは、「道の駅 みやま公園」の休憩室は24時間利用できる。
加えてゴミ箱もわかりやすいところに置かれており、施設側は概ね車中泊旅行者には寛大なように見える。
さて。
「道の駅 みやま公園」には平日でも開店前から続々とクルマがやってくるのだが、そのお目当ては鮮度の高い地魚を売ってくれるこの店だ。
旅人にはあまり関係のない話かもしれないが、それにしても、このアコウは安い。
その日に帰るかキャンプをするなら、間違いなく「買い」だった。
旅人には「有馬鮮魚店」の隣りにある、こちらのパン工房のほうがありがたいかも。
もちろん農産物直売所には、野菜がふんだんに揃っている。
春には山菜も。こちらも安いね~。
だが筆者は着目したのは、この「ちらし寿司」。
地域によって「ばら寿司」「まつり寿司」「隠し寿司」と呼び名は違うが、瀬戸内海で水揚げされる旬魚と、山の幸をふんだんに使う点は変わらない。
その起源は江戸時代まで遡る。
備前岡山の初代藩主・池田光政は倹約を推奨し、「一汁一菜令」を発令したが、町民は反発。それをかいくぐる方策として、具を混ぜた寿司飯を編み出した。
これで500円はやや高くも思えるが、味は素晴らしく、瞬くうちに完食した。
店ではちょっと食べづらい岡山のソウルフードなので、「道の駅 みやま公園」に行かれた際にはぜひ。
最後に、カフェ食堂では8時30分からモーニングが食べられる。
瀬戸内温泉 たまの湯
道の駅から約5キロ
☎0863-31-1526
大人平日1600円・土日祝1900円
10時~22時(受付最終21時)・第3火曜定休
倉敷観光後に行く場合は、こちらのほうが断然安い(笑)。
蔵の湯
約3.5キロ・10分
☎0864-35-9722
大人820円
※さっぱり湯(露天風呂・サウナなし)430円
10時~24時(祝前日・土曜日は25時まで)・不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約2キロ
スーパーマーケット
「マルナカ 灘崎店」まで約5キロ
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、2023年8月時点の「道の駅 針テラス」の車中泊に関する記述です。
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
道の駅 針テラス
〒632-0251
奈良県奈良市針町345
☎0743-82-5533
営業時間
9時~18時(店舗によって異なる)・無休
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第14回
登録日/1998年4月17日
開駅日/2001年7月28日
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.05
2010.12.31
2014.11.30
2018.06.30
2019.02.25
2020.01.11
2022.10.01
2023.08.19
※「道の駅 針テラス」」での現地調査は2022年8月が最新になります。
近畿在住者以外には耳慣れない「名阪国道」は、国道25号のバイパスで、奈良県の天理ジャンクションから、伊賀市を経由し、三重県の関ジャンクションに至る、無料の一般自動車専用道路のこと。
高速の東名阪自動車道と西名阪自動車道に直結していることから、新名神高速道路の開通後も、大型トラックの通行量は多い。
「道の駅 針テラス」は、2001年にその「名阪国道」と国道369号線が交差する針インターに併設されるかたちで作られた、総収容台数460台を誇る大規模な道路休憩施設で、実質的には「名阪国道」のサービスエリアを兼ねている。
できた当初は「針T・R・S」と表記されていたが、最近は分かりやすいカタカナで表記されるようになったようだ。
旅の宿として「道の駅 針テラス」を見た場合、近くの観光地を訪ねるためというよりは、移動の途中に利用するケースのほうが多いと思う。
あえて近くの見どころを挙げるとすれば、約38キロ・クルマで45分ほど離れた、ススキで有名な「曽爾高原」になるが、夕陽を見てから「道の駅 針テラス」まで戻るのはけっこう骨が折れる。
そのため車中泊をするなら、約21キロ・クルマで25分ほどで到着できる、温泉併設の「道の駅 伊勢本街道御杖(みつえ)」のほうがいいだろう。
なお針テラスの周辺は峠になっており、冬は凍結と積雪に注意する必要がある。
最初に書いておきたいのは、長きに渡って休業していた「天然温泉 はり温泉らんど」は、2023年5月に営業を再開していること。
長期間更新されていないウェブサイトを見てしまうと、今も休業中かと勘違いをするのでご注意を。
「道の駅 針テラス」の開業時は「都祁温泉フィットネスバード」として営業していたが、2020年にカプセルホテルを持つ施設にリニューアルされ、名称も「天然温泉 はり温泉らんど」に変更された。
しかし同年8月から再び休業となり、2023年5月にようやく営業再開に漕ぎつけた。
さて。
460台もの駐車台数を誇る「道の駅 針テラス」の駐車場は、どこでもほぼ平坦で車中泊に困ることはないが、駅舎の近くに駐めないと、トイレまで相当歩かなければならなくなる。
24時間トイレの入口は、「針テラス情報館」の隣にある。
もちろん中はウォシュレット。
こちらが奈良県のマスコットキャラクターで、ジャイアンツの岡本選手似の「せんとくん」がいる「針テラス情報館」。
広々としていてパンフレットもよく揃っているが、夏でも夕方6時で施錠される。
「針テラス情報館」の横には24時間営業のコンビニがある。
それもあってか、「道の駅 針テラス」はライダーたちがツーリングの「待ち合わせ場所」にすることが多いようだ。
特に週末の建物の前は、朝からかなり賑やかになる。
その洗礼を回避する秘訣は、写真の2列目の中央付近で車中泊をすることだ(笑)。
続いては物販飲食の施設について。
オープンから四半世紀を迎えた「道の駅 針テラス」は、外観と実態に違いが出ており、少々ややこしくなっている。
まず「とれしゃき市場」の看板がある赤枠の入口から入ると、そこはフードコートになっている。
もともとの「道の駅 針テラス」のレストランは2階にあったのだが、そこは団体客専用になり、南館エリアの2階はクローズドされていて現在は利用できない。
こちらがフードコートの左奥にある、大和産品直売所の「とれしゃき市場」で、野菜中心の品揃えになっている。
いっぽう、フードコートを挟んだ反対側が、お土産売り場になっている。ここには地元の奈良から途中にある三重、さらに遠く愛知県まで幅広いエリアの特産品が集められていた。
そしてここは、南館にある飲食店レイアで、テイクアウトの弁当を販売する「かまどや」、大衆食堂のチェーン店「針テラス食堂」などが入居している。
中でも人気があるのは、奈良のご当地ラーメンとしてインスタント食品にもなっている「天理スタミナラーメン」で、ここは夜10時まで営業している。
そのほかでは、道の駅から徒歩圏内に「餃子の王将」もある。
最後は駐車場を挟んだ真反対の、道の駅の出入り口横にある、農産物直売所「つげの畑 高原屋」。
こちらにも野菜類は並んでいるが、本館の土産売り場よりも、地元の特産品の品揃えが多く感じられた。
可燃ゴミ:館外にあり24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
はり温泉らんど
※2023年5月26日から営業を再開している。
☎0743-82-2619
おとな平日750円・土日祝800円
朝営業:7時~10時(受付最終9時30分)
夜営業:16時~23時(受付最終22時30分)
※休日は7時~23時(受付最終22時30分)
不定休
コンビニ
敷地内に24時間営業のファミリーマートがある。
最寄りのスーパー
約1キロのところに「ショッピングプラザたけよし」がある。
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、2023年10月現在の「道の駅 あわじ」の車中泊に関する記述です。
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
道の駅あわじ
〒656-2401
兵庫県淡路市岩屋1873-1
☎0799-72-0001
営業時間
平日:9時~17時30分(12~2月は17時)
土日祝:9時~17時30分
年中無休(元日のみ正午より営業)
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第13回
登録日/1997年10月22日
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.18
2009.05.24
2009.06.07
2010.08.07
2010.10.02
2012.01.29
2012.04.08
2012.06.10
2013.01.20
2015.03.27
2022.04.16
2023.03.05
※「道の駅 あわじ」での現地調査は2023年8月が最終です。
「道の駅 あわじ」は、明石海峡大橋が開通する半年前の1997年10月に、淡路島で最初にできた道の駅だ。
橋建設時のアンカレイジ作業跡地を完成後に緑地公園化したことから、「松帆アンカレイジパーク」とも呼ばれている。
神戸と徳島を結ぶ「神戸淡路鳴門自動車道」の「淡路インター」からはクルマでおよそ5分ほどだが、「淡路インター」にはハイウェイオアシスを併設する「淡路SA」が隣接している。
車中泊で淡路島をリピートしている人たちは、金曜日の夜に自宅を出る場合は、ETC割引が受けられるよう「淡路サービスエリア」か「淡路ハイウェイオアシス」で夜を明かし、土曜日の出発なら、高速を降りて10分もかからないところにある「松帆の湯」で汗を流してから、「道の駅 あわじ」で車中泊をしている。
「道の駅 あわじ」は明石海峡に面しており、堤防から投げ釣りができる。
春はメバル、夏はアジなどが対象魚で、柵が高く安全なことから、特にファミリーやシルバー世代に人気があり、以前はそこそこ釣れたので、筆者も春から初夏にメバルを狙ってよく足を運んだ。
ちなみに「道の駅 あわじ」ができてしばらくの間は、道の駅の駐車場の奥からクルマを堤防がある裏側に回せたが、今は通行止めになっている。
ただ車中泊をするには、ここは正規の駐車場以上に、頭上の橋を通る車の騒音が気になった。
堤防からは明石海峡を通る船舶や、対岸の明石市を眺めることができる。
写真の赤い船は、今はもう見ることのない「たこフェリー」。
筆者が子どもたちと初めて淡路島に渡った時は、まだ明石海峡大橋がなく、この船のお世話になっていた。
「道の駅 あわじ」の駐車場はほぼフラットで、幹線道路から外れているため、あまりトラックが利用しない。
だが橋の真下に近いので、特に夜は走行音がよく響くし、中高年には駐車場からトイレが遠いのがネックになる。
明るい時間に見ると、橋の近さは一目瞭然(笑)。
静かに眠りたい人には、2020年にスマートインターが増設された「淡路ハイウェイオアシス」か、約9キロ・クルマで15分ほど離れたところにある「道の駅 東浦ターミナルパーク」のほうがいいと思う。
ただ「道の駅 あわじ」の駐車場では、可燃ゴミが終日捨てられる。
さて。
開業から四半世紀を迎えた「道の駅 あわじ」の施設は、さすがに建物もレイアウトも古めかしさを隠せない。
だが、道路休憩施設として欠かせない機能にはきちんと手が加えられており、トイレはウォシュレットに改修されていた。
ちなみに「道の駅うずしお」も「道の駅東浦ターミナルパーク」も、トイレは昔のまま変わらない。
それにしても…
このウィットに富んだポップには笑わされた。「いいね!」のボタンがあれば、間違いなく押してたね(笑)。
こちらはトイレの隣りにある、無料休憩所を兼ねた情報コーナー。
中にはテーブルセットが4つほどあり、棚には淡路島の観光パンフレットが並ぶ。
正直、観光情報はコンシェルジュのいる「淡路サービスエリア」には敵わないが、車中泊の旅人には屋根付きの無料休憩所があると、雨の日には重宝する。
ただおそらく、道の駅の閉店時間までしか利用はできないのだろう。
ちなみに道の駅の中には、「由布院」のように無料休憩所を24時間開放しているところも存在する。
また「道の駅 あわじ」の建物の中央はちょっとした野外広場になっており、休日はイベント会場として、普段は休憩スペースに使用しているようだ。
写真正面の施設は、かつては食堂だったようだが、現在はここも休憩所として無料開放されている。
売店には、やはり特産品の玉ねぎがてんこ盛り(笑)。
これが並べられるうちはまだいいが、「シーズンが終われば、どーなるんだろ」と思わず心配になった。
残念ながら淡路島の北部でお土産を探すなら、買いやすくて品揃えもいい「淡路ハイウェイオアシス」のほうがお勧めだ。
こちらが食堂。
見た目も古びているが、明石焼き300円・鯛めし400円・チャーハン300円・オムライス450円と、プライスも「昭和のまま」だった(笑)。
ここ、案外いいかも!
ところで。
「道の駅 あわじ」は芝生広場で海鮮バーベキューができるほか、旬の鮮魚の刺身がテイクアウトでき、レストランではボリュームたっぷりの海鮮丼が味わえるなど、グルメな道の駅としてよく紹介されている。
景観の良さと飲食メニューが評価されて、2018年には旅行情報誌「じゃらん」による道の駅満足度調査で全国1位にも輝いているそうだ。
おかげでホームページには、飲食のことしか書いていない(笑)。
とりわけ有名なのが、こちらの「おさかな共和国」の海鮮系丼だろう。
以前は壁がなかったが、今は儲かって多少は食堂らしくなっている(笑)。
2012年当時の名物は、焼き穴子丼850円。
当時これは安いと感じたが、10年経ったら少し体裁を変えて、値段も100円アップになっていた。
今は関西でも「釜揚げしらす丼」が人気らしい。
江ノ島では昔から有名だが、我々の世代にすれば、あまり関西では馴染みがなかったものだと思う。
最後に以前はなかった、おもしろグルメをご紹介。
なんと「道の駅 あわじ」の芝生広場には、特産の玉ねぎを使ったスープとカレーの自動販売機が置いてある(笑)。
可燃ゴミ:屋外に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
ゴミ箱は、まとめて駐車場から駅舎に向かう途中に並べられていて、分かりやすく、また使いやすい。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
美湯 松帆の郷
道の駅から約1.5キロ、クルマで5分。
☎0799-73-2333
大人730円
11時~22時(最終受付21時)・第1木曜定休
松帆の郷は坂の上にあるので歩くときついが、駐車場の奥からご覧のような明石海峡大橋の眺望が楽しめる。
アングルは、「淡路サービスエリア」よりもこちらのほうがいい。
コンビニ
歩いて行けるところにファミリーマートがある。
スーパーマーケット
「マイマート 岩屋店」まで約2キロ。
ちなみに最寄りの大きな釣具屋さんは、東浦方面に10分ほど走った岩屋にある「エサピチ」になる。
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、2023年5月現在の「道の駅 大社ご縁広場」の車中泊に関する情報です。
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
道の駅 大社ご縁広場
〒699-0721
出雲市大社町修理免735-5
☎0853-53-5858
営業時間
9時~17時・無休
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第3回
登録日/1993年11月24日
リニューアル/2019年08月09日
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.03.28
2011.03.19
2014.05.03
2018.03.19
2018.12.21
2019.09.14
2023.05.05
※「道の駅 大社ご縁広場」での現地調査は2023年5月が最新になります。
遠路はるばる出雲まで来て、「大社」を参拝しない人はいないと思うが、お参りするなら午前中の早い時間帯がお勧めだ。
その出雲大社の見どころと、「参拝前に用意するほうがいいもの」については、以下のサイトに「超」がつくほど詳しく記載しているので(笑)、後ほど合わせてご覧いただければ幸いだ。
出雲大社の周辺には、大社の無料駐車場以外に道の駅とSAに加えて、そこそこ大きな無料駐車場と有料駐車場があり、それぞれに旅人の都合に応じた使い方がある。
だが「前泊」の車中泊地に一番お勧めなのは、この「道の駅 大社ご縁広場」だ。
理由は「道の駅 大社ご縁広場」の駐車場が、「公式」に出雲大社参拝者用の駐車場として認められているからに他ならない。
つまりここにクルマを置いたまま、堂々と出雲大社の参拝ができるわけだ。
「道の駅 大社ご縁広場」から出雲大社までは、このローソンの角を曲がって、白い一の鳥居とも呼ばれる宇迦橋の大鳥居をくぐると一本道。寄り道せずに歩けば、10分ほどしかかからない。
その道中となる神門通りは、ここ数年で驚くほど整備が進み、両脇にはカフェや名物の「出雲そば」と「ぜんざい」の店などが並んでいる。
だが、これらの店が開店する前に参拝を終えてしまうと、それを味わう楽しみがなくなってしまう。
ゆえに、出雲大社の参拝は午前8時過ぎから始めて、10時前に神門通りに戻ってくるのが理想になる。
特に「出雲そば」は、この周辺に人気の行列店が数軒あるので、食べるなら大社の参拝時がお勧めだろう。
ただし今は、そのことを既に多くの車中泊旅行者が知っている。
ゆえに大型連休には、頑張って朝6時頃にやってきても、既に「道の駅 大社ご縁広場」は満車で入庫できない可能性が高い。
というか、既に「前泊」さえも怪しくなってきた。
こちらの写真は2023年のゴールデンウィーク中に撮影したものだが、黒いクルマは、これから駐車場を出るのではなく、なんと昨夜からここで泊まっていた!
大阪から300キロ近く走って、ようやく辿り着いたまでは良かったが、駐められない眠れない。やむを得ず開き直って「もう、ここでええわい!」となったことはよく分かる(笑)。
確かにマナー違反に違いはないが、土地勘のない人に、とっぷり日が暮れた出雲大社の周りで車中泊ができるところを探せというのは酷だ。
それより何より、この旅人の最大の失敗は、出雲大社に来る前に筆者の記事を読んでいなかったことだろう(笑)。
しかしあなたは、これから同じ失敗を免れる術を知ることができる。
ここでは2つのケースに分けて、それぞれの代替え車中泊スポットを紹介しよう。
代替え地として推奨しているのは、山陰自動車道の「宍道湖サービスエリア」で、ここには可燃物のゴミ箱と水場もあるし、ペットの散歩もさせられる。
ただしここで車中泊をした時は、朝から「道の駅 大社ご縁広場」を目指すのではなく、出雲大社前の無料駐車場か「島根県立古代出雲歴史博物館」の無料駐車場を目指そう。
なお「宍道湖サービスエリア」の近くには「道の駅 湯の川」もあるが、大型連休中はここも満車の可能性が高いので、無駄足になる可能性がある。
神門通りから少しだけ奥まったところに「出雲市神門通り広場駐車場」があり、「道の駅 大社ご縁広場」からクルマなら1.2分しかかからない。
かつては無料だったが、2022年10月1日以降有料に変わった。ただ、そのおかげで混雑はかなり緩和されたようだ。
料金
入庫から1時間まで300円
入庫から1時間以降(1時間未満切上げ)200円
※ 上限額 24時間以内 600円
収容台数
普通車60台
なおご自身のクルマが入庫できるかどうかは、この写真で判断を。
こちらが24時間使える公衆トイレ。中は洋式もあるが、ウォシュレットまでは用意されていない。
いっぽう無料にこだわる人には、出雲大社二の鳥居まで徒歩約10分の場所にあって、普通車111台を収容できる、こちらの「みせん広場駐車場」が”穴場”だ。
トイレは駐車場の敷地内にあり、ウォシュレットまではないが、洋式できれいに保たれている。
また出雲大社方面に2.3分歩けばファミリーマートがあるので、そこまで行けばウォシュレットも使えるだろう。
なお出雲大社横の出雲大社大駐車場 (外苑駐車場)にもトイレはある。
だが営業時間は6時から20時で、神門通りからも離れているので、初めて出雲大社に参拝される旅行者には、あまりお勧めではないと思う。
普通車で扇風機・電気毛布はもちろん、電子レンジも冷蔵庫も使える、現代の車中泊に最適なポータブル電源は、EcoFlow RIVER 2 Pro!EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro 大容量 768Wh 70分満充電 リン酸鉄リチウムイオン電池 6倍長寿命 高耐...
さて、ここからが本論になる。
まず「道の駅 大社ご縁広場」のレイアウトはシンプルで、普通車が170台駐められる駐車場は、1ヶ所に集約されている。
路面は平坦で車中泊に支障はない。
また広い敷地内には24時間トイレが2ヶ所に用意されている。
こちらがマップの24時間トイレ①。
外観はきれいなのだが、中にはウォシュレットがない。
こちらは2019年のリニューアルでウォシュレットに改修された24時間トイレ②。
人気があるのは当然だが、隣は大型車用の駐車スペースになっているので、車中泊をするなら、航空写真に★印をつけたあたりがベターになる。
次は「道の駅 大社ご縁広場」にある施設を紹介しよう。
メインの吉兆館は2019年にリニューアルされ、驚くほど中が充実した。
店内には広い物販スペースが設けられ、目移りするほどの土産物が並ぶ。
通路がきちんと確保されているので、ゆっくり見られるのもいい。
一見しただけで、きちんと流通にも精通したコンサルタントが参画していることがわかる。
野菜直売所はないが、代わりに特産加工品や地酒の品揃えが充実している。
欲張らず、観光客相手に特化しているから成せる技だ。
あわせて、郷土料理の出雲そばが食べられる食事処を館外に増床している。
その隣には足湯までできていた。
実は筆者は家内の実家が出雲にあるので、この「道の駅 大社ご縁広場」ができて以来、何度も足を運んでいる。
そこで開業からここまでの、道の駅の変遷についても簡単に紹介しておきたい。
撮影 2011年3月
当時の駅舎の中には伝統行事「吉兆神事」にまつわるものを展示していた。
そのため売店や食堂はなく、道の駅としては正直云って「お粗末」だった。
撮影 2018年12月
久しぶりに行ってみると、吉兆館は閉店していた。
ホームページでは雨漏り対策工事のため、12月19日から来年3月20日まで臨時休館すると記載されているが、地元の求人誌に「館長」の募集広告が出ていたことからすると、どうやら指定管理業者を変えて、本格的なテコ入れを行うつもりらしいことが伺えた。
撮影 2019年9月
予想は大当たり(笑)。
今後の「道の駅 大社ご縁広場」は、島根県を代表する人気の道の駅になるだろうという予感は見事に的中した。
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置
かつてはあった可燃物のゴミ箱は、リニューアルとともに撤去されていた。
これはいかがなものか…
島根県の東に位置する出雲大社を皮切りに、海岸沿いを西に向かって旅する旅行者は多い。
そう思うと、”島根県の玄関”とも呼べる道の駅にしては、個人の観光客に対する配慮に欠けていると思わざるをえない。
以前には置いてあったのだから、指定管理業者が変わったからと云って、できないわけはないはずだ。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
2018年2月27日に火災で全焼し、再建中だった最寄りの日帰り温泉「出雲駅前温泉らんぷの湯」は、11月末に完成し営業を再開している。
出雲駅前温泉らんぷの湯
☎0853-20-2626
大人平日720円、土日祝日770円
営業時間:10:00~22:00(最終受付21:30)・第1水曜定休
浴室には、名前通りにLED球が灯るランプ(笑)が10基ほど吊り下げられ、昔ながらの温泉宿の雰囲気を演出している。
ただ、外見からイメージするより浴室は小さく、濁り湯で見えない湯船の底には、丸い石が埋め込まれているため、つまづきやすく座り心地も悪い。
おまけに露天風呂は個別の箱湯になっているため、3人しか利用することができない。
とはいえ、汗を流すうえでの問題はまったくない。また出雲市内の好立地にあるため買物にも便利だ。
なお、周辺には他にも2軒の日帰り温泉があるが、「出雲平成温泉」は山道を走るため夜はお勧めしない。
また「北山健康温泉」までは「らんぷの湯」へ行く倍は走らなければならないだろう。
北山温泉
☎0853-20-0888
料金:おとな600円
営業時間:10時-22時(最終入館21時30分)・無休
コンビニ
駐車場の向かいにローソンがある。
スーパーマーケット
約1キロのところに「フーズマーケットホック 大社店」がある。
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 海南サクアス」の車中泊に関する記述です。
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
道の駅での車中泊に不安を感じる方は、こちらをご覧になってみてください。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
道の駅 海南サクアス
〒649-0141
和歌山県海南市下津町小南51-1
☎073-492-1093
営業時間
9時~17時
年中無休
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第58回
登録日/2023年2月28日
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2023.09.10
※「道の駅 海南サクアス」での現地調査は2023年7月が最新になります。
和歌山市の南部に位置する海南市に、2023年9月に誕生した「道の駅 海南サクアス」は、和歌山市内とミカンと醤油で有名な有田市との間にできた、車中泊の旅人にとっては、まさに”待望”と呼べる道の駅だ。
「和歌山城」や「雑賀崎・和歌の浦」、さらには「和歌山マリーナシティ」といった見どころに恵まれた和歌山市内には、これまで無料で利用できる、いい車中泊スポットが見当たらなかった。
和歌山市の郊外には、2020年に「道の駅 四季の郷公園」ができているが、アウトドアを意識したテーマパークの色彩が強く、「旅の宿」としては居心地がよくない。
そのためこれまでは、「和歌山マリーナシティー」に併設された有料の「県営公共マリーナ駐車場」を勧めてきたのだが、そこから約9キロ・クルマで20分ほど南にできた「道の駅 海南サクアス」は、これまで道の駅での車中泊に慣れ親しんできた旅行者には、まさに”吉報”。
「和歌山マリーナシティー」で温泉と食事を済ませてから、移動することも可能だ。
また「道の駅 海南サクアス」の誕生は、高野山→和歌山タウン→有田・湯浅、そして南紀白浜へと続く、和歌山県の旅をスムーズにつなぐ観点からも、大きな意味を持っている。
たとえば…
この道の駅のおかげで、「道の駅 白崎海洋公園」での車中泊を回避する人は増えるに違いない。
白崎海洋公園は立ち寄るにはいいが、車中泊には適しているとは思えない。
しかしこれまでは、和歌山市から白浜町に至る間の紀伊水道沿岸には、「道の駅 白崎海洋公園」しか道の駅がなかったため、旅人に”選択肢”はなかった。
「道の駅 海南サクアス」の誕生は、たったひとつの道の駅が、車中泊クルマ旅においては、広範囲に影響を及ぼす典型的な事例と云っていいだろう。
ちなみに…
ウィキペディアによると「海南サクアス」のネーミングは、さかなの「サ」・くだものの「ク」・あそびの「ア」・多くの人が集まる「巣」を組み合わせ、同時に「咲く明日」、明るい未来のイメージをもつ言葉として選ばれたとのこと。
ただインターネット検索が全盛の現代においては、ほとんど意味をなさない”旧態然”とした手法で、利用者には”覚えにくい”だけで、何のメリットも与えていない。
立地からすれば、和歌山市内にやってきた車中泊旅行者を”総ざらい”にできるだけに、たとえば「道の駅 和歌山ゲートウェイ・海南」のような、リアルにイメージが浮かぶ駅名にしておけば、オープン景気が去った後まで、コンスタントな集客が見込めると思うのだが…
建物はオーソドックスなつくりで、「旅の宿」としては使いやすいだけに、ちょっと残念な気がした。
「海南サクアス」の駐車場は、建物を囲むように”コの字型”に配置されており、普通車は❶と❷の駐車場が利用できる。
これが実際の様子で、❶❷のいずれにも緩やかな傾斜は感じられるものの、車中泊に支障をきたすほどではない。
24時間トイレに近く、車中泊がしやすいのは❷の駐車場だ。
白いハイエースの位置が一番トイレには近いが、同時にここが一番傾斜が気になるところでもある。
またこの駐車場からは、隣接する「ヤマザキデイリーストア」まで歩いて行ける。
写真の正面に見える24時間トイレは、メインの建物にあたる「物産交流館」とは別棟になっている。
中がウォシュレットになっているのは、云うまでもない。
24時間トイレと隣接して、広い情報提供館も用意されていた。
品揃えが豊富な「物産交流館」には、野菜や果物の直売コーナーと土産品のほかに、地場産業である漆器やしゅろ製品、ニット製品などの雑貨も目立つ。
そんな「物産交流館」の物販スペースの壁際で、開店早々から賑わっていたのは、市内の5つの漁港から直送された魚介類が、お手頃価格で並ぶという「魚盛水産」の鮮魚コーナー。
ここは隣接して、テイクアウトの飲食コーナーもやっている。
こちらがメニュー。
海鮮以外の定食や麺類も食べられる。
その隣には、季節のフルーツをふんだんに使った、作りたてのタルトやパフェが食べられるフルーツパーラー「SHIMOTSU FRUITS(シモツフルーツ) 」がある。
2件の店の向かいには、ゆったりしたイートインスペースがあり、休憩にも利用することができる。
もちろん売店で購入したものも、ここで食べられる。
筆者は珍しい「炙り太刀魚」の握りを買ってみたが、これはかなり美味かった。
さらにその隣には、ファミリー向けの「こどものえき」(キッズコーナー)、そしてその奥のドアの向こうには、すべり台もある「かもしばテラス」が広がっている。
可燃ゴミ:館内にあり営業時間中に利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
紀州黒潮温泉
道の駅から約9キロ・20分
☎073-448-1126
大人1000円
11時~23時(受付最終22時)・不定休
コンビニ
デイリーヤマザキと隣接。
スーパーマーケット
約2キロのところに「松源 下津店」がある。
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「淡路サービスエリア&ハイウェイオアシス」の車中泊に関する記述です。
~ここから本編が始まります。~
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.17
2009.05.23
2010.08.06
2011.03.26
2012.03.04
2012.04.07
2012.11.22
2015.03.26
2016.04.22
2018.10.08
2020.06.20
2022.04.15
明石海峡大橋を渡りきったスグところにある、神戸淡路鳴門自動車道・くだり線の「淡路サービスエリア」は、強風と高所の緊張感から開放されたドライバーが、ほっと一息つくのに最適な場所だ(笑)。
ランドマークはこの大観覧車。
実際に乗ったことはないが、天気の良い日なら、この高さから明石海峡を見下ろせば素晴らしい景観が望めるに違いない。
そして観覧車の後方には、明石海峡大橋を展望できる広場があり、日没とともにライトアップされる。
こちらがその夜景。
それもあって、夜になるほど京阪神から来るキャンピングカーの台数は増えるが、300台以上を収容する駐車場が満車になるのは稀だ。
いずれにしても、ビール片手にこの景観が見られるのは、車中泊ならではの特権と云えるだろう(笑)。
ただし明石海峡大橋のライトアップは、平日が23時、土日祝は24時までとなっており、あまり遅く来ると見られなくなる。
ちなみにライトが消えたら、どこに橋があるのかさえ分からない(笑)。
なお隣接している「淡路インター」から、「道の駅あわじ」まではクルマで5分ほど。
さらに道の駅から5分ほどのところには日帰り温泉の「美湯 松帆の郷」があるので、夜の8時や9時に到着できるのなら、高速道路を降りて温泉で疲れを癒やすほうがいいかもしれない。
駐車場から入ると、建物の中は手前が24時間営業している軽食のフードコート、奥がお土産物の売店になっている。
またこの写真には写っていないが、手前にインフォメーションがある。
インフォメーションは17時でクローズされるが、淡路島の観光マップやパンフレットはよく揃えられている。
翌日に淡路島観光をするなら、右の観光マップはもらっておくと役に立つ。
いっぽう明石海峡大橋が見えるテラス側には、珍しい「ミスタードーナツ」の店があり、その奥には「ざ・丼」がある。
ただし営業時間は朝7時~21時まで。ミスタードーナツは土日祝は朝6時に開店する。
売店は品数豊富で、淡路名産の生たまねぎも販売していた。
なお売店の規模は、上り線より利用者の多い下り線のほうが大きい。
つづいて駐車場について。
「淡路サービスエリア くだり・徳島方面行き」の駐車場は、全体的にフラットで特に車中泊に支障は感じられない。
ただトイレは観覧車側にあるので、車中泊にはそちら側のほうが適している。
「淡路サービスエリア」の特徴は、後述するハイウェイオアシスのみならず、くだり側・神戸方面行きのサービスエリアとも、クルマで往来できる構造にある。
徒歩での往来ができるサービスエリアは珍しくないが、クルマでできるところはほとんどないだけに、一度はやってみるとおもしろい(笑)。
ちなみにかつては、淡路島の北端にある「道の駅あわじ」や「江島」を観光した後で神戸方面に戻るには、ひとつ南にある「東浦インターチェンジ」まで戻って、「神戸淡路鳴門自動車道」に乗る必要があった。
しかし2020年3月に「淡路ハイウェイオアシス」内に「淡路北スマートIC」が誕生し、現在はETCを搭載していれば、そこから「神戸淡路鳴門自動車道」にも「淡路サービスエリア のぼり・神戸方面行き」にも乗り入れできるようになっている。
駐車場はくだり側と同じく、全体的にフラットで特に車中泊に支障は感じられない。
また明石海峡の展望所も、くだり側と同じように用意されている。
少し高台にある「のぼり側の展望所」からは、大阪湾の彼方に「あべのハルカス」が見えるのには驚いた。
また建物の横にある、「海のギャラリー」の絵もおもしろい。
建物の造りは、くだり側とほぼ同じ。
だが、こちらにはスタバもミスタードーナツもない(笑)。
代わりに産直コーナーがあり、特産品のたまねぎを買うことができる。
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上下線の「淡路サービスエリア」に加え、国道28号・県道157号からもアクセスできる「淡路ハイウェイオアシス」は、広大な「淡路島公園」の一部だ。
もちろん、ここにクルマを置いて公園内を散歩することも可能だが、「淡路島公園」には、ハイウェイオアシス以外にも9ヶ所の無料駐車が用意されているから驚く。
場内マップと詳細はオフィシャルサイトで確認を。
「淡路ハイウェイオアシス」の駐車場。
ここだけで560台、上下線のサービスエリアを合わせると1000台を超えるのだから、IKKOでなくても「どんだけ~!」(笑)。
駐車場から階段を上がったところに建つオアシス館。
中はゴージャスなラウンジスペースになっており、誰でも無料で利用できる。
もちろん一画には、カフェと軽食のフードコートもある。
いっぽうこちらは、品揃えが豊富なだけでなく、人気商品がわかりやすく表示されたお土産品売り場。
ここを知ってしまうと、もはや「道の駅 あわじ」や「道の駅 東浦」の売店は見る気がしなくなる(笑)。
太刀打ちできているのは、唯一「道の駅 うずしお」だけだろう。
なお24時間利用できるトイレは、駐車場と同じ一階にある。
もはや「完璧」というしかない(笑)。
美湯 松帆の郷
約5キロ・クルマで10分。
☎0799-73-2333
大人730円
11時~22時(最終受付21時)・第1木曜定休
コンビニ
セブンイレブン・ファミリーマートまで約3キロ。
スーパーマーケット
「マルナカ東浦店」まで約9キロ。
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」の車中泊に関する情報です。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第45回
登録日/2016年5月10日
開駅日/2017年3月30日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.02.12
2022.05.02
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」の温泉&周辺の買い物施設
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」のアクセスマップ
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」は、有馬温泉から下道で約13キロ・20分ほどのところにある。
有馬温泉といえば、白浜温泉(和歌山)・道後温泉(愛媛)とともに「日本三古湯」として、「日本書紀」にその名を連ねる「古湯の中の古湯」だ。
その「有馬のお湯」がいかに素晴らしいかは、以下のサイトをご覧いただければよくわかる。
そしてそれが、「有馬温泉」に京阪神在住者のみならず、全国から温泉好きの旅人が集まってくる一番の理由だ。
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」は上のマップでも分かる通り、有馬温泉からは最寄りの道の駅にあたるため、その車中泊環境をネットで検索している人は多いと思う。
しかしここは、道の駅としてのデビュー早々につまづいた、ちょっと「おバカな道の駅」だ(笑)。
※ここからは、2018年の2月に取材した時点での内容になる。
なるほど、これが車中泊旅行者の間で「噂」の看板か(笑)。
だが、表記の意味がわからない。
「(道路利用者の)休憩施設だからこそ、安心して車中泊をしてもいい」というのが、既に「1000ヶ所を超える道の駅の常識」で、何より証拠に道の駅のほぼ100%が、長距離トラックの「車中泊」を容認している。
車中泊とオートキャンプの区別がつかないほどレベルの低い「道の駅の駅長」が未だにいるから、こういう愚行がいつになっても繰り返される。
2018年記事ここまで
2020年。
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」の車中泊禁止が解除されたという話を耳にし、ネットを検索してみると、ひとりのYoutuberの動画が見つかった。
要は彼の交渉によって、「車中泊」が「宿泊目的での利用」という表現に置き換えられたという。
Youtuber曰く、「宿泊」とは宿に泊まる=トイレや休憩室などの建物に泊まることであって車中泊とは違う。
ただ筆者はこれも「禁止」でいいと思っている。
この写真は2022年5月に、先ほどの看板が立てられた「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で撮影したものだが、よもや駐車場にテントを張って寝ている人がいるなんて、誰が思うだろう。
これで深夜に事故が起きたら、それこそ車中泊どころじゃない大問題になる。
解決策は「宿泊目的」などという曖昧な言葉を使わず、具体的に禁止したいことを書けばいいだけだ。
「敷地内でのテント設営禁止」と明記してあれば、車中泊をする・しない人にかかわらず、それが禁止行為であることが誰にでもよくわかり、通報してくれる可能性も高くなる。
「神戸フルーツ・フラワーパーク」は、1993年に開園した花と果実をテーマにする滞在型の都市公園で、ホテルと遊園地を併設している。
こちらが併設しているホテル「フルーツ・フラワー」。
館内には有馬温泉の「金の湯」と同じ泉質を持つ天然温泉「金仙花(きんせんか)の湯」があり、日帰りでも利用できる。
さらに敷地内には1500名が一度に楽しめるバーベキュー場、いちごを筆頭にフルーツの収穫が楽しめる果樹園 、プール 、遊園地、ゴーカート場、パターゴルフ場などもある。
その「神戸フルーツ・フラワーパーク」が道の駅に登録されたのは、2017年(平成29年)3月30日。
同時に駐車場の横に、新たな物販飲食の施設「FARM SIRCUS」がオープンした。
ただ当初は「お茶を濁しただけのような産直店」でしかなく、周辺の観光パンフレットも置いておらず、道路利用者や地域の方々のための「情報発信機能」という意識も見受けられなかったが、それから4年が経過した現在の様子は分からない。
というのは、2022年のGWに訪ねた時の開店時間は10時(笑)。いくら滞在型の道の駅とはいえ、さすがにそこまで待てる余裕はなかった。
いっぽうこちらは、広大な「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」の駐車場。路面はフラットで車中泊に支障はない。
ただ車中泊に適しているのは、トイレに近い駐車場の入口付近といえそうだ。
施設自体は古いものの、トイレはちゃんとウォシュレットに改修されている。
さらに可燃物用のゴミ箱も、自動販売機横に用意されていた。
しかし、夜が明けると案の定…(笑)。
それにしても…
千葉県の房総半島にある「道の駅保田小学校」のように、ちょっとしたDIYでゴミ箱にフタができるように工夫するだけで、散らかったゴミを掃除する手間がなくなるという発想や、9時前には続々とお客が集まっているというのに、10時まで店を開けることもない姿勢を見る限り、「神戸フルーツ・フラワーパーク」は過去から引きずる体質的な問題が、未だに解消できていないように思えた。
ちなみにオープン当初の「神戸フルーツ・フラワーパーク」は、神戸市の委託を受けて「株式会社神戸ワイン」がその運営を行っていたが、債務超過に陥り2014年7月1日に特別清算が開始された過去を持つ。
そのため1994年の4月から「一般財団法人神戸みのりの公社」が運営を担当しているのだが、結果的には何をやってもうまく行かず、不採算施設の活性化対策として「道の駅」にしがみついた印象は拭えない。
そもそも主要幹線から遠く離れた「道路利用者」が立ち寄るようなロケーションではなく、もしゼロから道の駅を作るとしたら100%ここにはならなかっただろう。
道路利用者が使えないような施設に、「国土交通省」の予算が使われること自体が「あってはならない」話では。
ちなみに、同じような経緯を持つ長崎のハウステンボスが、HISによって再生されたように、神戸フルーツ・フラワーパークを本気で再生したければ、大資本の民間企業に売却するのが正攻法。それなら誰も文句は云わない。
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
神戸大沢温泉 金仙花の湯
※公園内を直進して行くこともできるが、日が暮れると照明が消えるため、暗くなってから行くならクルマの方がいい。
☎078-954-1000
おとな1000円
14時~23時(受付最終22時30分)
コンビニ
ローソンまで約6キロ。
スーパーマーケット
約5キロのところに「スーパーマルハチ 鹿の子台店」がある。
車中泊ならではといえる、有馬の愉しみ方をご紹介
車中泊の旅人には、温泉の効能よりも知りたいことが山ほどある。
~ここから本編が始まります。~
オオワシは日本最大の猛禽で、絶滅のおそれがある野生生物に関する保全状況や分布、生態等を記した「レッドデータブック」にその名を刻んでいる。
冬になると、流氷に乗ってオホーツク湾岸にやってくる姿が、しばしばテレビで放送されるが、関西のバーダーには琵琶湖の湖北にある山本山に飛来する1羽のオオワシのほうが馴染み深い。
2001年から足掛け16年にわたり、山本山のオオワシを見続けてきた筆者が知る限り、現在のオオワシは3代目の個体になる。
ただ野鳥センターの係員に確認したところ、センターでは2代目と捉えているようだ。初代が来なくなってからしばらくは、奥琵琶湖の葛籠尾崎を縄張りにしているオオワシが、山本山にも姿を見せていたようだが、それは「山本山のオオワシ」とはカウントしていないとのこと。
現在観察できるのは、その後にやってきたメスのオオワシだ。
オオワシが観察できる山本山は、写真の湖北野鳥センターの真裏にある小さな山で、普段オオワシが留まる斜面は、クルマなら2.3分のところにある。
湖北野鳥センターでは、随時館内のフィールドスコープでその様子を捉えているので、初めて行くなら、最初にここでその姿を確認してからの方が確実だ。
またビデオルームでは、オオワシの食事シーンなどの貴重な記録映像を見ることができる。
捕食を生で見ることは難しいし、写真を撮らないのであれば、寒い路上で遠くの様子を立ったまま見るよりは、暖房が効いたビデオルームで座って見るほうがきっといい(笑)。
湖北町野鳥センター
長浜市湖北町尾上 ☎0749-79-1289
営業時間:9:00~16:30・火曜定休
料金:高校生以上200円
次は山本山の観察ポイントについて。
数年前のブーム以降、ここでの路上駐車が問題になり、一時期はオオワシ観察用の無料臨時駐車場が用意されたこともあった。
しかし2015年1月に現地を訪ねた時には既に使えず、現在は野鳥観察センターの無料駐車場に停めて、そこから歩くようになっているようだ。
かろうじてクルマが置ける場所がここ。
ただし先着3名様までで、ハイエースの場合は、横に大きなクルマが入ると出られなくなる場合もありうる。
なお観察地の周辺にはまったく店がない。行くならパンやおにぎりと飲み物くらいは用意しよう。
もちろんキャップや手袋、ネックウォーマーにカイロなどの防寒装備は周到に。湖北町は本当によく冷える。
またオオワシ探しには双眼鏡が不可欠だ。双眼鏡選びは倍率よりも見やすさが大事で、ニコンの製品は多少大きいが、眼鏡をかけても覗きやすく、バーダーには人気がある。
次は撮影について。
オオワシは一度しっかり獲物を食べると2時間はまず飛ばない。
そのため早いピント合わせに難のあるデジスコでも慌てる必要がなく、1月であれば、このように枝に留っている写真はかなり高い確率で撮れる。
ただし雪が舞うと、気温が急激に下がることも多いので、カメラにはフリースなどの布を被せ、冷気によるバッテリー切れを少しでも予防することが大事。もちろん予備バッテリーがあるに越したことはない。
2015年3月に、ニコンから35ミリ換算で2000ミリの光学ズームを可能にしたクールピクスP900が発売され、現在はそちらを愛用している。
軽くて使いやすく、価格もデジスコセットをフルで揃える半分ほどで収まるスグレモノだ。
いっぽう飛翔シーンをデジタル一眼レフで狙うなら、山麓道路よりも1本野鳥センターよりの交差点があるあたりまで離れる方が、オオワシのフライトシーンを捉えやすい。
いわゆるロクヨンを構えたプロ風のおじさんたちが、そのあたりに陣を張る理由はそこにある。
当たり前だが、周辺の田畑に入ってカメラを構えるのはマナー違反。最初に周囲をよくみて、人の迷惑にならない場所を探そう。
そのためには… 人より早く現地に行くことが肝要だ。
湖北町野鳥センターは、道の駅・湖北水鳥ステーションと隣接しており、車中泊で利用するには都合がいい。
オオワシは朝8時過ぎに狩りに出ることも多く、そのチャンスを追うには車中泊のほうが断然有利だ。
だが、湖北は北陸性の気候なので積雪・凍結の覚悟と装備が必要。1月になれば、もうスタッドレスタイヤ無しでは危険だろう。
また、オオワシは夕方4時前には別の場所にある「ねぐら」に帰るので、夕食と温泉に充てる時間はたっぷりある。
スーパーや食事処は、北陸自動車道のインターがある木之本か、長浜に通じる国道8号に出ればすぐに見つかるが、最寄りの日帰り温泉である「北近江リゾート」は、土日祝日1,200円(平日900円)と料金が高い。
なお山本山から15キロほど離れているが、浅井に550円で日帰り入浴ができる「健康パークあざい」という施設がある。
また雪がなければ、マキノまで行くと「マキノ高原温泉さらさ」が600円で利用できるが、こちらは健康パークあざいよりさらに遠く、片道20分近くはかかるだろう。マキノまで行くなら、そちらにも車中泊のできる場所はある。
~ここから本編が始まります。~
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.11.22
2016.12.07
2022.04.23
宮島口~宮島間は、「JR宮島連絡船」と「宮島松大汽船」の2つのフェリーが運航しているが、その船にクルマを載せているのは、宮島で仕事をしている人と、宮島の宿に泊まる客だけだと思う。
なぜなら、島の大半を弥山の自然林に覆われた宮島では、観光にクルマは必要なく、また1日あれば十分見て周れるため、車中泊をするまでもないからだ。
だが世界遺産登録以降、宮島には年間450万人を超える観光客が訪れる。
ということは、フェリーではなく、フェリー乗り場に近い駐車場が満車になるということだ。
加えて休日の日中は、宮島口の駐車場へ行く道と国道2号線の交差点付近は、大渋滞でどちらへもなかなか進めない。
もちろん、宮島行きのフェリーターミナルまで歩いて行ける場所で車中泊ができるのがベストだが、残念なことに未だそういう場所は見つからない。
今回紹介する「やまだ屋もみじファミリーパーク」は、フェリーターミナルから約7キロ・クルマで15分足らずで行ける公園の無料駐車場だが、それでも徒歩で行き来するのは大変だ。
筆者が宮島観光に車中泊が必要と云う理由は、宮島口周辺の駐車場が満車になる前に到着するためにほかならない。
それができれば、渋滞もおのずと避けられる。
なお、誰もがご存知の通り、宮島周辺には道の駅がない。
そうなると次に思いつくのは、山陽自動車道の宮島SAだろう。
確かに宮島SAから宮島口までは約12キロ、15分ほどしかかからない。
ただ宮島SAを利用する際には、事前に知っておくべきことが2つある。
また広島市内にある原爆ドームや平和公園を見て、翌朝に宮島を訪れる場合は、西広島バイパス上の「佐方(さがた)SA」が便利だったが、施設老朽化のため2019年9月に、売店・案内所・ガソリンスタンドは閉店していた。
しかし2022年1月にコンビニのローソンが導入され、上下線ともリニューアルオープンを果たしている。
「小田島近隣公園(小田島公園と記載している資料もある)」は、宮島から少し西に進んだ「フマキラー」の工場がある埋立地に作られた広い公園の旧称。
2019年から、ネーミングライツにより「やまだ屋 もみじファミリーパーク」と改称されている。
ここは昔から釣りのスポットとして人気があり、季節に応じてサヨリ・メバル・ハゼ・キス・カレイなどがかかることから、地元ではよく知られている。
駐車場は見ての通り、かなりの傾斜があって車中泊はしずらい。
ゆえに真面目な旅行者はあきらめてしまうかもしれないが、帰るのはまだ早い。
夜になると防波堤沿いに釣り人がやってくるが、注目すべきは竿先ではなくクルマの位置だ。
堤防沿いの道は平坦なうえに広く、この位置なら通行の邪魔にならずに駐められる。
少し離れた芝生の広場には、テーブルとベンチも置かれている。
トイレは遊具の前にある。
個室にウォシュレットまではないが、よく清掃が行き届いている。
なお「やまだ屋 もみじファミリーパーク」は、季節によっては夜間の利用者も多く、消費が多いトイレットペーパーは持参していくほうが安心だ。
また一画には水場もある。たださすがに、ゴミ箱までは置いてなかった。
最後に、「やまだ屋 もみじファミリーパーク」にはこういう看板が立てられている。
今はどこでもそうだが、キャンプ場を除けば車外で自炊ができるところは皆無に近い。この看板に「車中泊」という文字が記載されないことを望むばかりだ。
宮浜温泉べにまんさくの湯
公園から約2.5キロ・5分
☎0829-50-0808
大人750円
10時~23時(受付最終22時30分)・第3火曜定休
レストランあり
コンビニ
セブンイレブンまで約750メートル。
スーパーマーケット
約1キロのところにある「大野・生鮮市場」がある。
大坂在住で京都市内での生活経験を持つ、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、京都市内観光にお勧めの車中泊スポットです。
~ここから本編が始まります。~
プロローグ
人気の観光エリアでは、クルマは「宿泊手段」と割り切る。
<お勧め車中泊スポット ベスト3>
<リピーター御用達>
「壬生温泉はなの湯」に歩いて行ける、「三井のリパーク 中堂寺北町」
リニューアルされてシャワーが設置された名神高速「大津SA下り線(京都方面行き)」は、名古屋方面からの前泊地にお勧め!
<番外編>
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
「クルマで旅する京都」の記事で詳しく紹介している通り、現在の筆者は、大阪でも京都に近い北摂エリアに住んでいるが、学生時代の4年間は京都に下宿していたので、少なくても旅人よりは「住人」に近い目線から、京都の町の話ができる思っている。
それから云うと、少なくても「嵐山・嵯峨野」と「祇園・東山」を観光する際には、クルマは「宿泊施設」と割り切り、これから紹介するお勧めの駐車場から「電車または地下鉄+徒歩」で目的地に向かうのがベストな選択肢だ。
詳しい理由は以下の記事にまとめているので、合わせてご覧いただきたい。
ここでは本題の前に、合わせて京都市内の駐車場と観光事情にも触れておきたい。
まず現在の京都市内は、渋滞は相変わらず酷いが、コインパーキングはかなり増えており、軽自動車やコンパクトカーなら、駐車場が満車でどうしようもないというのは、GWや正月くらいになりつつある。
ゆえに朝一番なら、観光したいスポットにクルマでアクセスすることもできなくはないだろう。
ただし…
京都のコインパーキングの料金は、1時間あたりではなく”分”単位のところが大半だ。
そのため、アタマの中で1時間に換算しないと、高い・安いの判断がつけづらい。
都会ではそれほど珍しいことはないのだろうが、面食らう人も少なくはあるまい。
しかも中には、てっきり1時間あたりかと勘違いしてしまう価格設定の駐車場もあるので、よく見てから入庫しないとドツボにはまる(笑)。
ここはなんと1時間1200円! さすがに京都の中でも法外な部類だろう。
それゆえ、観光客向けに「格安駐車場」を紹介するサイトがあるわけだが、
「キャンピングカーやRV車特有の事情」をよく知らないブロガーたちが紹介している「格安駐車場」に、車中泊旅行者が入庫できるとは限らない…
車中泊の旅には、実践しているものにしか分からない事情というものがある。
いずれにしても…
京都市内の有名な観光地周辺は慢性的に渋滞しており、車中泊でも観光でも、「無駄に走らない」ことがマイカーによる観光の基本であることに変わりはない。
幸いなことに、京都の町は小さいが「観光密度」は高い。
すなわち、他府県なら半日もかからないエリアでも、東山や嵐山さらに伏見では、丸一日、季節によっては1泊2日を要してしまうこともある。
ゆえに京都では、観光から車中泊にまで利用できる車中泊スポットが見つかれば、それほど嬉しいことはないわけだ。
それを踏まえてリストアップしたのが、次の京都市内観光に適したトータル11件の車中泊スポットになる。
市内の東西南北に電車と地下鉄で移動できるうえに、人気の祇園や清水寺がある東山エリアは徒歩圏内。
さらに夜は木屋町や先斗町にも繰り出せる、”大人にとっての一等地”にあるコインパーキングが、「京阪パーキング三条駅前(旧名:キョウテク京阪三条駅パーキング)」だ。
料金は平日なら最大2200円。土日祝日は3500円。
公衆トイレに隣接しており、銭湯まで歩いて行けるのもいい。
「伏見港公園」は、京阪電車の中書島駅・南口から徒歩1分のところにあるトイレ付きの公共駐車場で、坂本龍馬ゆかりの「寺田屋」をはじめ、黄桜と月桂冠の酒蔵ミュージアムにも歩いて行ける穴場の車中泊スポットで、ここは自転車があると重宝する。
また公園内には桜も多く、春はお花見車中泊も可能だ。
正確に云うと、「京都御所」は宮内庁が管轄する「皇室用財産」で、それを囲む「京都御苑」は環境省が管理している国民公園のことだが、今はそこには特にこだわらなくてもいいと思う(笑)。
ここはかつては「御所西駐車場」と呼ばれていたが、改装とともに「中立売駐車場」の呼称で統一されたようだ。
京都御所の無料見学や、京都御苑でのんびりしたい人に最適で、最大料金設定(1200円だが24時で更新)もあり、地下鉄烏丸線の「今出川駅」にも歩いて行ける。
ただ銭湯まではちょっと遠いのが難点で、観光時の駐車場として利用するならお勧めだが、汗をかく時期の車中泊は難しいかもしれない。
しかし…
どんなお金持ちでも、天皇家以外は泊まる術がない場所で、車中泊という手段を使ってお泊りする、そんなエキサイティングでセレブな気分が味わえるのは、京都でもここしかない(笑)。
今となっては誰もが知っていそうな裏技だが(笑)、嵯峨野・嵐山観光には「道の駅 ガレリアかめおか」で車中泊し、クルマを亀岡駅前のコインパーキングに駐めて出かけるのがスムーズだ。
JR亀岡駅からJR嵯峨駅まではわずか3駅、しかも運賃は200円しかかからない。
有名なトロッコ列車も使えるが、シーズンは激混みでJR在来線の利用がお勧めだ。
「壬生温泉はなの湯」は、新選組が本拠地にしていた「壬生寺」の近くにある、深夜1時閉館のスーパー銭湯で、基本的にここには観光終了後に来て泊まることになる。
駐車場はコインパーキングになっており、温泉利用者は駐車場が6時間無料になるのだが、現在はかつてあった休日最大料金設定がなくなったことで、平日以外に車中泊をすると2000円近い駐車料金が必要になっている。
だが徒歩5分ほどのところに、24時間最大900円で利用できる「三井のリパーク 中堂寺北町」がある。
そこから100メートルほどのところには公衆トイレとセブンイレブンがあり、さらにその先には23時まで営業しているスーパーも建っている。
京都の大原にもっとも近い車中泊スポットは、「湖西道路」(無料の自動車専用道路)上にあるサービスエリア的な存在で、約13キロ・クルマで20分ほどのところにある「道の駅 妹子の郷」だ。
また近江や草津がある湖東とのアクセスがいい「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」からも、大原へは30分弱で行くことができる。
いっぽう京都と福井県の小浜を結ぶ「鯖街道」沿いにある、「道の駅くつき新本陣」からも、「途中トンネル」を抜ければ、大原までは30分もかからない。
ちなみに大原には、「里の駅 大原」という無料駐車場があるが、24時間利用できるトイレはないし、夜間は閉鎖されるだろう。
名神高速の京都南インター近くにある、キャンピングカーディーラー「バンテック社」が運営する「車中泊場」。
電源とコインシャワー、コインランドリー、炊事場が設置され、ゴミの処理もしてもらえる。
名神高速道路の「大津SA」は、日本で最初に誕生したサービスエリアだが、その下リ線・京都方面行きの施設に、2022年の11月にシャワーとコインランドリーの設備を持つ「ドライバーズコーナー」が新設され、車中泊環境が大幅に向上している。
最後は、知名度は高いが「お勧めしない」車中泊スポットをご紹介。
京都市内の無料車中泊スポットとしてよく紹介されているが、利便性が悪いうえに、治安も衛生もけしていいとは思えない。