大坂在住で歴史に精通する、車中泊旅行歴25年の旅行家が、京都市内をクルマでめぐりたい人に向けてまとめた、お勧めの神社仏閣の見どころとアクセス・駐車場等の詳細情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
世界遺産を含む京都の神社仏閣から、「クルマでも行ける、ここはいいよね!」を一挙公開。
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その筆頭はやはり、世界文化遺産「古都京都の文化財」
年齢・性別・さらに今は国籍も問わず(笑)、「京都」を訪れる人の心の中には、テーマパークのような造り物ではなく、1000年以上の歳月をかけてリアルに培われてきた、その独自性の高い「暮らしの文化」に触れてみたいという想いがある。
町の景観・食事・芸術芸能… そして「信仰」もまた、そのひとつの要素だ。
神社仏閣が、”京都らしさを感じられる場所”として、高い人気を誇る理由は、そのあたりに起因している。
さて。
そんな京都には、市内だけで神社がおよそ800件、寺院は約1700件もあるという。
京都に住んで、毎日1件づつ足を運んだとしても、7年近くかかるその数を、せいぜい2泊か3泊で訪れる観光客が周ったところで、”焼け石に水”であることは云うまでもない話だ。
ゆえに、どの神社仏閣に行けば”京都らしさ”が味わえるのかを、誰もが知りたがる。
そしてその最良の答えは、筆者のような”名も無きおじさん”が示さなくても、ちゃんとユネスコが教えてくれているし、阿部寛もこう云っているだろ。
『バカとブスほど「世界遺産」へ行け!』
ってね(大笑)。
ただ、世界文化遺産「古都京都の文化財」は17件もあるため、今度はその中で「どれが一番」という話になるのが人間だ。
みんなSMAPの「世界に一つだけの花」をちゃんと聞いてなかったのかな(笑)。
じゃ~、どうする。
そりゃ~、誰かがベストテンを決めるしかないだろう。
世界遺産に見劣りしない神社仏閣はここ。
確かに世界遺産はよく考えて選ばれていると思うが、京都にはそれに収まりきれなかった、”行く価値あり!”と思える神社仏閣が、まだまだたくさんある。
たとえば「南禅寺」は、アニメの「一休さん」に登場する室町幕府の三代将軍「足利義満」が、「京都五山」と呼ばれる禅宗寺院の「別格」に位置づけた名刹だが、世界遺産には登録されていない。
「足利義満」といえば、あの「金閣寺」だけでなく、嵯峨野にある世界遺産の「天龍寺」も造営している、歴代京都を代表するような文化人だ。
ということで、続いては「世界遺産」の次には「ここへ足を運んでみたら」と筆者が思う神社仏閣をリストアップしておいた。
その紹介の前に…
世界遺産でも寺社仏閣でもないので、ここまで”出る幕”がなかったのだが、筆者の中では世界遺産よりも上の、京都ナンバーワンに位置付けされる場所を紹介していこう。
それは「京都御所」。
正確には御所を囲む国民公園「京都御苑」に、ぜひ一度足を運んでいただきたい。
世界遺産に見劣りしない神社仏閣
ところで、史跡と神社仏閣はどう違う?
ウィキペディアでは、「史跡」のことをこのように説明している。
「史跡」とは、「貝塚」「集落跡」「城跡」「古墳」などの「遺跡」のうち、歴史・学術上価値の高いものを指し、国や自治体によって指定されるものである。
これは「文化庁」の説明をもう少し分かりやすくしたものだが、京都においてはここに「古戦場跡」や「住居跡」なども含まれると思う。
そうなると、『古い「神社」や「寺院」は、「史跡」じゃないの?』と思うわけだが、たとえ1000年を超える歴史があっても、それが今も機能しているかどうかで判断されると考えれば納得がいく。
観光史跡めぐりの妙味とは
ただ観光客が思う「史跡」は、お役人のそれとはちょっと違う。
筆者は、神社仏閣も含めた”歴史上の人物ゆかりの地”を、勝手に「観光史跡」と呼んでいる。
国土交通省は、観光を
余暇時間の中で、日常生活圏を離れて行う様々な活動であって、触れ合い、学び、遊ぶということを目的とするもの
と定義づけているが、旅行者にとっての「史跡」は、”過去の遺産”ではなく、まさに余暇を有効に過ごすための場所だと思う。
そして「観光史跡」めぐりの妙味は、「秀吉」であれ「龍馬」であれ、彼らがその時そこで見たり感じたりしたことを、時代を超えて「共有」することにある。
”大河ドラマゆかりの地”に足を運ぶというのは、まさにそれだ。
「坂本龍馬」は、この狭い部屋の中で「京都奉行所」とやり合ったのか…
「京都奉行所」は思っていたより、「寺田屋」まで近いな。
おおっ、重症のままここまでよく逃げられたな。そりゃ気を失いそうになるはずだ。
みんなそういうことを確かめるために、わざわざ現地に足を運んでいる(笑)。
そして京都には、そんな”観光史跡”が本当にたくさん存在している。
ひととおり神社仏閣めぐりを終えたら、次は「観光史跡」めぐりにスケールアップしてみてはいかがだろう。
そしてそうするためには、いよいよクルマが必要になってくる。
史跡は駅やバス停から離れた、ホントに変なとこにあるからね!(笑)。
クルマは自由に行動するための道具
この話は前述の「京都の世界遺産 お勧めベスト10」と重複してくるのだが、
修学旅行をきっかけに、”効率”を最優先する旅行スタイルに慣れ親しんできだ日本人の多くは、京都であれば「東山」とか「北山」あるいは「洛南」のように、立ち寄り先を「エリア」で選ぶのが”当たり前”だと思っている。
だから「観光史跡」めぐりのように、自ら情報を集め、「エリア」をはみ出して思い通りに旅をすることに慣れていないし、社会もまたそういう人に慣れていない。
極端な話、我々のように「車中泊」で想いのままに街を旅する人間は、令和の今でも「異端児」のような目で見られている。
まだまだ日本人の中での「車中泊」は、アウトドアか災害避難時の宿泊手段の域を出るものではなく、他人事でしかない。
その最大の理由は、大半がサラリーマンで、本当の「自由」を知らない国民性にあるわけで、インバウンドのほうがその本質に気づけば、「車中泊」に飛びついてくるようにも思えるし、すでに北海道ではその兆しがある。
「車中泊」までするかどうかは別として、京都であろうと、クルマが「運転者を自由に行きたい場所に運んでくれる道具」であることに違いはなく、それをルールに従って活用することに問題はない。
うちにも「障害者手帳」を持つ家族がいるが、クルマがなければ京都観光に行くことはもちろん、夢見ることすら許されない。
ただ幸いなことに、僕らはまだ京都の観光客の中では「マイノリティー」だ。
しかし、京都を本当に自分らしく楽しむコンテンツを持っている。
ゆえに渋滞と満車が確実な時間帯に、ノコノコと人気の観光地に行くような時間の無駄遣いはしないし、何が何でもクルマで動くこともしない。
クルマを使う目的は、あくまでも「観光史跡」めぐりをスムーズに行うことにある。
それには、これくらい揃えれば十分だよ。
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