車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、乗鞍三名滝のひとつ「善五郎の滝」の詳しいアクセスと見どころ及び、撮影に関するアドバイスです。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
善五郎の滝へのアクセスルートはふたつある。
善五郎の滝 DATA
善五郎の滝
〒390-1520
長野県松本市安曇4306-5
現地電話なし
無料駐車場から徒歩約25分
善五郎の滝の筆者の歴訪記録
※記録が残る2001年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.02
2016.07.15
2019.08.08
「善五郎の滝」での現地調査は2019年8月が直近で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2024年8月に更新しています。
善五郎の滝【目次】
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「善五郎の滝 駐車場」からのアクセス
この滝には、釣りの名手であった善五郎が岩魚に引き込まれて見つけたという伝説が残されている。
こう説明されると、その滝壺に興味を感じるかもしれないが、落差21.5メートル・幅8メートルの見事な滝は、近くから観るより、途中の「滝見台」から乗鞍岳とともに眺望するのがお勧めだ。
そのためには、アクセスに秘訣がある。
実は「善五郎の滝」には、大きく2つの駐車場が用意されている。
ひとつは「乗鞍観光センター」方面から登ってくると、最初に現れる上のマップAの「善五郎の滝 駐車場」だ。
「乗鞍観光センター」から、クルマで5分ほどエコーラインを登ったカーブの手前にあるが、見た目は駐車場というより広い路肩で、滝道の入口は道路を挟んだ向かいにある。
「滝見台」までは、森の中の山道を10分ほどかけて進む。
最初に現れるのが「滝見台」。
ここで熊よけのパイプをコン!と鳴らし、さらにマップに「善五郎の滝」と記された滝壺が見える「展望所」へと進む。
ここからの滝道は川沿いを通るため、変化に富んでいておもしろい。
そして5分ほどで、滝壺が見える「展望所」に到着する。
「やまぼうし駐車場」からのアクセス
いっぽうこちらはマップBの「やまぼうし駐車場」で、「乗鞍高原スキー場」の第三駐車場とも呼ばれている。
ちなみにこの駐車場は、未舗装ながらトイレが開放されており、夏はベテラン車中泊旅行者たちが避暑を決め込む、格好の「隠れ家」になっている。
場所は「善五郎の滝 駐車場」からエコーラインを2.3分進んだ「すずらん橋」の手前だが、いきなり現れるので、ゆっくり走らないと通り過ぎる。
なお滝道への入口サインは、駐車場のエコーライン沿いに立っている。
お勧めは「滝見台」からの景観
いずれの駐車場からアクセスするにしても、「善五郎の滝」のお勧めビュースポットは「滝見台」だと思う。
滝壺まで見えないのは残念だが、「乗鞍岳」と滝がセットで見られるのは、「乗鞍三名滝」でもここしかない。
実は「やまぼうし駐車場」から「滝見台」までは、「善五郎の滝 駐車場」から行く半分ほどの距離しかなく、森の中の滝道を5分ほど下ればすぐに到着できる。
ワンデイで「乗鞍三名滝」を回る人には、「やまぼうし駐車場」からのほうが、体力が温存できてお勧めだ。
また滝壺が見える「展望所」まで行くと、帰りはこの道が待っている。
「乗鞍三名滝」全部を周るなら、あえてここまで行く必要があるのかどうかは、思案のしどころ。
筆者がいちばんエネルギーを使って観る価値があると思うのは「三本滝」なので、脚力に自信がない人がここを割愛するのは、悪い選択肢ではないと思う。
なお、残りの2本の滝の詳細ガイドへはこちらから。