車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、乗鞍高原&乗鞍岳の正確で詳しい車中泊旅行情報をお届けしています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
「乗鞍岳」と「乗鞍高原」は、楽しみ方がまったく異なる”別世界”。
乗鞍高原と乗鞍岳の筆者の歴訪記録
※記録が残る2001年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2001.10.07
2002.10.14
2003.07.28
2003.10.03
2007.10.05
2008.05.02
2012.09.17
2013.09.24
2014.10.09
2016.07.15
2018.04.26
2019.08.09
2022.09.22
2024.07.27
※「乗鞍」での現地調査は2024年7月が直近になります。
乗鞍高原&乗鞍岳
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集乗鞍の概要
「乗鞍スカイライン」「乗鞍エコーライン」「乗鞍スーパー林道」「乗鞍岳」「乗鞍高原」… さて貴方は”乗鞍”と聞いて、いったい何を連想するだろうか?
正直云って、”乗鞍の概要”をきちんと理解するのは面倒だ。
しかし貴重な休日を有効に使うには、この作業を避けては通れない。
ゆえに、できるだけ簡単に説明しよう。
最初に理解すべきは、”乗鞍”の観光スポットは、大きく「乗鞍山頂エリア」と「乗鞍高原エリア」に別れており、それぞれに異なる楽しみ方があるというだ。
それにはまず、地理を把握する必要がある。
夏は雲海・雷鳥・コマクサ、秋は10月初旬に紅葉が見られる「乗鞍山頂エリア」は、岐阜県と長野県の県境に位置している。
その観光ベース基地になっているのが、シャトルバスが発着する「乗鞍畳平」で、そこへは岐阜県側から「乗鞍スカイライン」、長野県側からは「乗鞍エコーライン」の2本のルートでアクセスできる。
ただし2本のルートは、いずれも2003年以降「通年マイカー規制」が施行されており、それぞれ指定の駐車場でシャトルバスに乗り換えなければならない。
「乗鞍スカイライン」は「奥飛騨温泉郷」の「ほおのき平バスターミナル」が、いっぽうの「乗鞍エコーライン」は「乗鞍高原」の「乗鞍観光センター」がシャトルバスの乗り換え駐車場になる。
乗鞍岳とは…
深田久弥の「日本百名山」に名を連ねる「乗鞍岳」は、北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、標高3026メートルの「剣ヶ峰」を最高峰に、23の峰と7つの湖、さらに8つの平原から構成される。
つまり同じ「岳」でも、「槍ヶ岳」のような”単独峰の頂き”を指すものではなく、「乗鞍岳」は”乗鞍山頂エリア”と表現するほうが、はるかに実態に則している。
乗鞍岳の楽しみ方
ややもすると、最高峰の「剣ヶ峰」の登頂こそが目的のように思われがちだが、実際の楽しみ方はそれだけじゃない。
「乗鞍畳平」にあるバスターミナルの南側には、広大な高山植物の「お花畑」が広がっており、1周約30分ほどの遊歩道が整備されている。
乗鞍高原とは…
「乗鞍高原」は「乗鞍岳」の東面・長野県側に位置する高原エリアで、標高1600メートル付近に別荘地と「のりくら温泉郷」が広がっている。
豊かな自然に恵まれ、夏は避暑、夏から秋にかけてはハイキング、冬はスノースポーツを楽しむ観光客が多く訪れる。
そのため、ペンション・民宿・旅館・国民宿舎などを合わせると、実に100軒以上の宿泊施設があり、レストラン・そば店・お土産屋なども多い。
また現在は、車中泊でアクティビティーが楽しめる滞在型の施設もできている。
軽井沢や美ヶ原に比べると首都圏からのアクセスは悪く、「白馬」と同様に東海・関西から行きやすいのも特徴だ。
乗鞍高原の楽しみ方
近年は若者向けに、夏は自転車、冬はスノーウォークといった新たなアクティビティーを打ち出しているようだが、中高年向きのコンテンツとしては、下の名瀑めぐりと温泉めぐりが挙げられる。