車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊による乗鞍高原での長期滞在に適した「乗鞍BASE」を紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「乗鞍BASE」のキャンピングカーサイトは、乗鞍高原待望の”高規格”車中泊専用サイト
「乗鞍BASE」 DATA
「乗鞍BASE」
〒390-1520
長野県松本市安曇3994-21
☎0263-88-0300
(電話対応時間10時~16時)
キャンピングカーサイト利用料金
2700円~/1区画
オートキャンプサイト利用料金
4500円~ /1区画
チェックイン時間:13時~16時
チェックアウト時間 :10時
営業期間:4月23日~11月6日
定休日:毎週火曜日(繁忙期は無休)
「乗鞍BASE」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.02
2018.04.26
2024.07.26
※「乗鞍BASE」での現地調査は2024年7月が直近です。
「乗鞍BASE」【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集「乗鞍BASE」のロケーションと前身
「乗鞍BASE」は、「乗鞍エコーライン」のシャトルバスが発着する「乗鞍観光センター」から約2.5キロ、クルマで10分足らずのところに位置する「いがやレクレーションランド」の一画にある。
乗鞍高原の主要幹線道路にあたる県道84号沿いではないので、ナビゲーションがないと分かりづらいが、前の道は舗装されておりアクセスは良好だ。
写真は「かつて」の、いがやレクリエーションランド「モーターキャンプ」。
RVパークの走りともいえる、テント泊お断りのキャンピングカー専用サイトだったが、明らかにスキー客を意識しているようで、いかんせんコスパが悪く、グリーンシーズンにこの設備では、「観光地価格」といわれても仕方がないような施設だった。
しかし2018年5月、そのイメージを根底から覆す一大リニューアルが完結。
新たに「乗鞍BASE」と名付けられたスペースには、区画オートキャンプ場に加えて、「キャンピングカーサイト」と呼ばれる”高規格・車中泊専用サイト”が設けられた。
「乗鞍BASE」の「キャンピングカーサイト」は、近年全国各地に展開を広げるRVパークとは異なり、車外で自由に調理と食事ができる。
そのためサイドオーニングや車内にキッチン機能のない普通車でも、不自由なく利用できる点がいい。
「乗鞍BASE」に汎用性の高い「キャンピングカーサイト」ができたことで、かねてから駐車場でのキャンプ行為や長期滞在をする人々に手を焼いていた「乗鞍観光センター」も、純粋に乗鞍岳への登山や、高原観光を楽しむだけの車中泊旅行者との棲み分けが促進しやすくなった。
「乗鞍BASE」のキャンピングカーサイト
砂利が敷き詰められ、電源が用意された「キャンピングカーサイト」は収容台数15台で、トレーラーやAクラスの大型キャンピングカーでも余裕で使える広さを持つ。
筆者が訪ねた時は平日でがら空きだったため、イメージが分かりやすいよう写真を転用させていただいた。
利用料金は1泊2700円~で、おそらく電源代は別途必要になると思う。
ただし記載は一番安い時だと思うので、行かれる時期の料金をホームページか直接電話で確認を。もしかしたら夏休みは倍ほどするかもしれない(笑)。
こちらが「キャンピングカーサイト」専用のサニタリーハウス。
向かって左側に炊事場とコインランドリーが用意されている。
トイレの入口は向かって右側にあり、中にはウォシュレットが完備している。
「乗鞍BASE」のオートキャンプサイト
こちらが「乗鞍BASE」のオートキャンプサイトで、「キャンピングカーサイト」とは道路を挟んで隔てている。
サイト全て区画で高規格、そのうえ標高が高くて涼しいだけに、夏はたちまち「予約殺到」になりそうだ。
料金は1泊1区画4500円~。
キャンピングカーサイトもそうだが、ネット予約に進めば正確な泊まる日の値段が出てくると思うが、公式サイトではここまでしか分からない。設定が細かすぎて、書き切れないのかもしれないね。
場内にはファミリー向けの遊び場が充実しており、リニューアル後は「リクレーションランド」らしさが備わってきた。
ここはスキーリゾートとしての経験があり、チャラチャラしてないのがいい。
時流からすれば「グランピング」をやってもおかしくないように思うが、厳しい自然環境に立地しているだけあって、そこはちゃんとツボを押さえているようだ。
見掛け倒しが通用するほど、乗鞍高原はヤワなフィールドではないと筆者も思う。
「乗鞍BASE」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
「乗鞍BASE」にはシャワーも入浴施設もないが、約2.5キロ、クルマで10分足らずのところに市営の日帰り温泉「湯けむり館」がある。ここでは夕食も比較的リーズナブルに食べられる。
湯けむり館
☎0263-93-2589
おとな730円
10時~20時30分(受付最終20時)
火曜定休
ただ近くには「のりくら温泉郷」があるので、以下の記事を参考に良さそうなところを選ぶのも悪くない。
大変なのは「買い出し」だ。
スキーと登山、そして温泉の宿泊客で栄えてきた乗鞍高原には、「食料調達がしずらい」という難点がある。近くにはスーパーマーケットどころかコンビニもない。
ただし、お酒とおつまみだけは手に入る(笑)。
リカーショップ TSUDUKI
☎0263-93-2440
長野県松本市安曇番所39869-19
9時~18時・水曜定休
比較的大きなスーパーは、松本方面に向かって30キロ近く走った、松本電鉄・上高地線の「波田」駅手前の「デリシア」。国道158号沿いの波田町役場交差点を右折し、踏切を超えたスグのところにある。
「乗鞍BASE」のアクセスマップ
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