kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党における右翼現代貨幣理論(MMT)代議士の生き残りは城内実と西田昌司 (by レバ子氏)/山本太郎や立民・中谷一馬、馬淵澄夫らにも呆れるばかり(玉木雄一郎は論外)

 昨年末以来、なぜMMT(現代貨幣理論)が「減税真理教」にねじ曲げられてしまったのかという問題意識を持ってレバ子氏のXを閲覧しているが、それらはビュー数が200にも満たないものが多く、たとえば長谷川羽衣子のXより2桁少ないのは非常に残念なことだ。もっと広く注目されるに値する発信だと思う。

 

 

 それは「税は財源ではない」というMMTのテーゼによって、軍事増強や原発の新増設などの政府支出までをも正当化できてしまう弱点をMMTが持っているからだろう。本来のMMTでは前述のテーゼから

「税金は所得、国債は金利に働きかけ、経済を適正水準に調整するための政策手段」という結論が導き出されます。

とランダル・レイの入門者の監訳者・島倉原が書いているというのに*1。

 

 

 

 そう、山本太郎の非常に大きな罪の1つが「公共の不信を煽った」ことだ。その延長線上に玉木雄一郎がいる。玉木分派を生じさせた製造責任が山本にはあるというのが私の見解だ。

 「ウクライナバッシング」の方は伊勢崎賢治の悪影響だろうけど。

 

 

 確かに、とてもじゃないけど山本に総括なんかできないだろうな。

 

 

 山本は当初は富裕層増税も言っていたし、それは現在も引っ込めてないはずだけど、街宣等ではほとんど言わなくなって「消費税減税」や「消費税廃止」のワンイシューポリティクスにしたんだよね。その方が街宣やSNSでのウケが良かったからだろうけど。

 

 

  中谷一馬は「直諌の会」のメンバーで、昨年秋の立民代表選で早い時期から野田佳彦擁立に奔走していた。江東区の高野勇斗区議もボスが蓮舫だから野田Gの人だと思うが「積極財政によるグリーンニューディール」を言っていたから元来のMMTの影響を受けているとみている。問題はそれを「減税真理教」に転化させるような誤りを犯すかどうかであって、そこを私はチェックしている。今のところ高野区議には特に問題点は認められないと思っている。中谷一馬はよく知らない。野田Gというのはある種鵺的な集団で、どういう社会を目指すのかがはっきりしないというか全くわからない。ボスの野田佳彦自身は平然と「維新は立民と全く同じになった」などと放言したりするから、私は野田を全く支持しない。ただ野田G内には前記の高野江東区議のような見るべき人もいることは昨年ようやくわかった。

 

 

 中谷一馬や長谷川羽衣子の夫である朴勝俊はよく知らないけれども、山本太郎が「格差に対する想像力が少なすぎる」とは私も以前からずっと思っている。山本は芸能人としての自分の才能に自信を持ちすぎていて、「自分はほかの人たちとは違う」と思っているのがミエミエだ。だからあんなに独裁者然と振る舞えるし、党(組)の規約に平然と独裁条項を盛り込める。唯一の救いは党規約に分派禁止条項を盛り込まなかったことだ。

 

 

 また元旦のレバ子氏のXで注目したのは、私が長年敵視し続けてきた、あの「城内実」の名前が出てきたことだった。このブログに城内の名前が初登場したのは2007年だが、かつてメインにしていたFC2ブログで城内を初めて批判したのは2006年11月22日に公開した下記記事だ。

 

caprice.blog63.fc2.com

 

 上記リンクの記事で「安倍晋三につながる極右人脈」の一人として城内実の名前を挙げた。それから今年(2025年)で足掛け20年になる。

 その城内の名前が出てきた。

 

 

 高橋洋一とか飯田泰之などの右翼系学者の名前が出てきた。そして‥‥

 

 

 城内実と一緒に出てきたのが、20年前に「きっこ」とのコラボで名を売った極右の馬淵澄夫と、大阪・読売テレビのたかじんの極右番組の常連出演者だった極右陰謀論者の原口一博。非常にきな臭い。

 

 

 

 だからグリーンニューディールに「減税」がくっつくと、もれなく長谷川羽衣子の元号新選組は言うに及ばず、立民党内最極右である馬淵澄夫だの、"bakawashinanakyanaorai" の城内実だのがもれなくついてくるわけだ。

 中谷一馬は2019年に「MMTに関する質問主意書」を出していた。

 

 

 

 

 このあたりには枝野幸男への皮肉も込められている。私もあのスローガンには感心しなかった。なぜなら「喜八」と名乗っていた私の宿敵が掲げた「『右』も『左』もない。オレは『下』や」というスローガンを思い出さずにはいられなかったからだ。喜八はX軸にZ軸を組み合わせたが、枝野はX軸にY軸を組み合わせた。

 それはともかく「右にでも左にでもいい顔ができるのも現代貨幣理論(MMT)」というのは本当にその通りで、現状「右」にいいように食い物にされている。

 

 

 中谷一馬は元維新の重徳和彦が束ねる右派色の強い「直諌の会」のメンバーとして、立民代表選の3か月前から「泉健太下ろし、野田佳彦アゲ」に動いていた。その中谷は今ではMMTを言わなくなっているという。

 

 

 

 ああ、西田昌司もそうだな。あいつは想像を絶する極右だ。あんなのと組んじゃだめだ。山本太郎の大好きな安藤裕なんかも同類じゃないだろうか?

 

 

 上記Xは知らなかった情報がてんこ盛りだ。中谷は確かに菅直人の秘書を3年間勤めていたが、その前には自民党の人間だった。以下Wikipediaより。

 

自由民主党の学生部で副委員長を務めた[5]後、菅直人の秘書を約3年間務める[9]。その後、首藤信彦の公設第一秘書となる[10]。

 

 そして「国民の生活が第一」という小沢一郎と同じキャッチフレーズを使っているのも事実だ。下記リンクを参照されたい。

 

 中谷は本当にどうしようもない鵺だよな。もっとも小沢一郎は野田を代表に押し上げた立役者の一人だから、それなりに筋は通っているのかもしれない。しかし私にとってはは中谷などどうしても好きになれないタイプの政治家の典型だ。

 

 

 まあ江田は元みんなの党だからしょうがないけど、枝野も2021年衆院選では中途半端だったかもしれない。負けて代表を辞任してからサンクチュアリの顧問になって、おそらく泉健太との対抗軸を打ち出す狙いもあって再分配重視路線を強めたものだろうか。江田については、江田が譲ったから吉田晴美が立民代表選に出られた面があった。そしてその吉田にもかなりの程度に新自由主義色があることが代表選の時に感じられた。昨年末に、吉田が菅直人の後を継いだ西村智奈美の「国のかたち研究会」に入ったと東京新聞に報じられたが*2、代表選で気になったネオリベ色を払拭できるかを私は注目している。そもそもサンクチュアリにせよ国のかたち研究会にせよ、枝野が代表を退いたあと、何かというと「保守本流」を自認したがる枝野を乗り越える人に出てきてもらいたいと思ったが、そうはならなかったことが残念だ。仮に吉田が江田の主張を取り込むことがあるようなら吉田への期待はしぼんでしまう。

 

 

 これは安倍派にMMTがかなり浸透していたということなのだろうが、落選せずに残っているのが「あの」城内実と西田昌司だというのが私の警戒感をかき立てる。もっとも城内は自民党復帰後に安倍派には戻らず森山派に属した。2010年代初めに城内が平沼赳夫を裏切ったことと関係があるのだろうか。

 

 

 城内実、選挙には滅茶苦茶に強くて敵なしだからなあ。一度片山さつきに討ち取られたあと、昨年末に死んだスズキの三代目にして独裁者・鈴木修*3の手厚い庇護を得て選挙で無敵になった。だから弊ブログは鈴木の訃報記事は書かなかった。書こうとしても城内実の悪口しか思い浮かばないに決まっていたからだ。

 城内実がMMTの旗手の自民党政治家として影響力を強めることが今後あるかもしれないと思うだけで腹が立つ。現在の城内は安倍派ではなく森山派にいるようだが、今後影響力を増したりすることがあり得るのだろうか。城内のことをよくご存知ない読者の方には、下記検索語でのネット検索をおすすめする。

 

 bakawashinanakyanaoranai

 

 

 現在は何を言っても「緊縮派」のレッテル貼りに門前払いされる状態だから、リベラル・左派系の方々にもMMTについて関心を持っていただけたらと思う。ここまで追い込まれるまで動かなかった私自身もうかつではあったが。

*1:https://www.data-max.co.jp/article/32497

*2:https://www.tokyo-np.co.jp/article/376528?rct=politics

*3:二代目・鈴木俊三の娘婿。旧姓松田