2010年もやはり振り返る

・あっという間に2010年、21世紀も1/10が終了のお知らせ。
 このサイトも7年分。
 とはいえ7年前は7年続いているサイトはそうそうなかっただろうけれど
 今はそうでもないでございましょう、これも時代の移り行き。

・今年の印象といえば
 歩いているときはもちろん、自転車に乗っている最中だろうと
 携帯見ているのが恥ずかしくないこととされるようになったこと。
 ほんの2年3年前は確かにこうではなかった。
 流行、ではなく行動常識の変化とでもいうべきか。
 携帯で時間を潰すほど暇なのか、携帯で時代に追いつくべく忙しいのか。
 すくなくともこのサイトを見ているより有意義には違いない。


・ではゲームのお話。
 昨年、一昨年に続いて日本国内ゲーム機台数調査。
 ゲームデータ博物館(http://gamedatamuseum.web.fc2.com/index.htm)より。
 2008年 DS=2.3*PSP=3.4*Wii=9.5*PS3=29.2*XBOX360
 2009年 DS=2.2*PSP=3.2*Wii=7.1*PS3=24.2*XBOX360
 2010年 DS=2.0*PSP=2.9*Wii=5.4*PS3=22.7*XBOX360
 大して変化なし。PS3が少し頑張ったか。
 DSの伸びがさすがに鈍ってきた分だけ縮まっているような気もしますが
 一度決まった順列はそうそう逆転不可能。

・DSとPSPが2004年末、XBOX360が2005年末、WiiとPS3が2006年末。
 次の予定は今のところ、DS用ゲームが動く
 3DS(http://www.nintendo.co.jp/n10/conference2010/3ds/index.html)のみ。
 3Dですか。らんだむどっとすてれおぐらむ。
 『レッドアラーム』、は眼にレッドアラームだからでないだろうな。
 GC、XBOXが2001年、PS2が2000年なので
 周期的には来年か再来年あたり、ですが
 DSとかPSPとかスマートフォン含めた携帯で充分で
 もう家庭用ゲーム機はそろそろいいかも、な雰囲気かもわかりません。
 PSP『MHP3』がWii『3』の2.5倍くらい売れているのを見るに。

・私としては、ゲームのダウンロード販売をより進めて欲しいところ。
 本をデジタルデータで読む前に、デジタルそのもののゲームが先のはず。
 コピーが怖いのはわかりますが、廉価版などでは対応して欲しい。
 特に一日一回遊ぶACTやSTG。
 XBOX360の『斑鳩』とか『ミスタードリラー』に対する
 『ケツイ』の総遊んだ時間の短さよ、『信長の野望 天道』の長々さよ。
 『マリオコレクション』はパッケージングして店頭に並べなければ
 売れなかったのだろうから、そういう面があるのはわかるけれども。


・ゲームソフトのほうですが
 『ポケモン黒白』『世界樹の迷宮3』とか『MHP3』『ゴッドイーター』とか
 『マリオギャラクシー2』とか『ゴッドオブウォー3』とかとか
 そんな感じでしょうか。恣意適当。
 PSPが地味に割りと勢いあったような気がします。至極適当。
 あまり今年を代表するこれ、というのがなかったかもな印象。
 「Dot Eater」ならぬ「God Eater」という名前は良かったぞナムコさん。
 ただこのゲーム今年だったのか。年内に続編風の『バースト』が出たのと
 『MHP3』でそんな気がしなかった。

・そんな感じのこれを踏まえての下、今年書いたものを読み返して行きたい。
 しかし毎年どんどん量が減っていることよ。
 特に今年は夏の暑さでまったくゲームをする気がしなかったので少ない。
 けれど昨日書いた文ですら読み返すは苦行に違いない。
 しかし6年、7年前のものを読み返すよりはましである。

『エルミナージュ2』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100130
・フェイスロードは、ドット絵すなわち点描に対する
 人の認識能力の凄さが非常に感動的、ということなのですが
 『ウィザードリィ』のどこが面白いのか、というのは
 すなわちオンラインRPGと1人用RPGの違い、ということだと思うのです。

・これを書いていた時はまだそう思っていなかったのですが
 今思うに、1人用の、RPGと呼ばれるものの面白さはAVGと同じです。
 SLGのような、データをいじってその違いを詰めていく楽しみもあるけれど
 多くは物語のただ1人主人公である楽しみである。
 つまり1人用RPGはみな『ウィザードリィ』の相似であるから
 『ウィザードリィ』でも面白いのだろう。
 『エルミナージュ2』よりは『世界樹3』とか『ストレンジジャーニー』の方が
 よく出来ているに決まっているにはしても。

『シャイニングフォースイクサ』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100220

・『ケツイ』は無事出てよかったです。一方『エストポリス』は残念な感じ。
 あまり関係ないですが『シャイニングフォースクロス』は
 当初ワロス扱いされたもののなんとか踏ん張っている様子。
 そもそも現在のアーケードゲームに対する期待値が低いだけかも。
 あとIXAといえば最近は女性的な歴史嗜好らしい。このゲームはEXAですけれど。

・今年はTRPGのリプレイをたくさん読んだのですが、同じRPGとついているだけに
 テレビゲームのRPGと比較してみるわけです。RPGとは何を指すのか。
 そういうことをずらずらと書いてみるわけですが
 『ウィザードリィ』だけでなく『ポケモン』も『ゼルダ』も『シレン』も
 みな自称RPG。けれど『マリオ』は違う。『マリオ』もRPGで良いのでは。
 『無双』も『メタルギア』もRPGといえばRPGなのでは。
 重要なのは、1人用かそうでないかにある、というのが
 完全に割り切れるひとつの分岐ではある。

灰と銃声とダイヤモンド

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100304

・深刻味ない名探偵気分に解き終えひたれるかどうか、をAVGは満たしているか。
 ミステリ小説という、必ずあとどれくらいのページ数で完結する、という
 前提あるものですらそれは保障できないのに
 ゲームにおいて、なおそれを求めるのはなぜかといえば
 同じ値段でミステリ小説を読んだ方が良いのでは、という
 おなじみのつっこみがあるから。

・RPGも1人用ならゲームでなくても良いのではないだろうか。
 AVGならなおそうではなかろうか。
 なぜゲームなのか。『逆転裁判』はゲームだから面白いのか。
 Aボタンを押しているだけで最後までいけるもの、
 ディスクを入れれば自動再生して最後まで見られるもの、
 どのミステリが面白いだろうか。

・ゲームは、自分で操作するところが、
 ボタンを押すだけのゲームでないものより
 面白くなければならないはずなのだが
 割とその簡単なことが難しい。

『ベイグラントストーリー』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100330

・このゲームを遊んでいれば「Rosencrantz & Guildenstern」ではなく
 「ギルデンスターンとローゼンクランツ」のはず。

・ゲームは嗜好品であり好みである。
 「どれが面白いゲームか」、と訊かれたら
 「面白そうだと思う、興味を持ったゲームを遊んでみる」ことを勧める。
 興味のもてないゲームは良く出来ていようが面白がり難い。
 そういうものなのである。
 ここで賞賛している事柄は、私の中ではりろせいぜんしていても
 読む人にとっては牽強付会でしかない。
 良く出来ている、ということですら、同意を得られると限らない。
 良くあるよう作っているはずの製品がそうでない、とは別に。いや同じか。

『信長の野望 天道』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100422

・年末に『戦国大戦』が出たので、現在また起動中。
 間違いなく2010年に一番長時間遊んだゲーム。
 最初は面白いけれど、途中からどの勢力でもすること同じ作業になる、
 という大きな欠点はあるけれど
 最初を面白くするためには仕方のないことでもある。SLGとしては。

・このゲーム、ある程度進めたらデモモードにして見ているだけでも楽しい。
 何時間も各地の勢力興亡を追いながら見ていたことが何度もあります。
 それでも楽しい。操作していなくても楽しい。箱庭眺めているだけで楽しい。
 ただ何度見ても必ず島津家が全国制覇するのはどうかと思いますが。
 後背地がないことが有利過ぎる。あと戦国大名化時期がうんぬんかんぬん。

『ケツイ』とか『ラブプラス』とか2010年5月に遊んだゲーム

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100529

・そういえば『ラブプラス+』はあまり話題にならなかったようですが
 面白くなかったのでしょうか。
 ついったーの方が面白かったので面白くなくなったのでしょうか。
 それともキャラクタに飽きたのか。果てまたゲームに飽きたのか。
 『トモダチコレクション』とか『とんがりボウシと魔法の365にち』とか
 そういう面白さなのだろうか。

『世界樹の迷宮3』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100617

・サブクラス制はもっと面白くできる材料だと妄想できます。
 もちろんこのゲームのオリジナルでないけれど、
 『FF5』とか『DQ6』あたりからみたいな何でもありでなく
 巧く制限を付けて、スキルアビリティを選択できる要素ができないだろうか。

・今後進めていくために有利であることが選択条件だから
 未来をセーブとリセットで既に知っていることが過去を決定してしまうが
 だからといって分岐がランダム生成でも硬直化、
 したがって人の手介在するオンラインゲームになる。行き止まり。
 難しい。

『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100711

・各選手の顔グラフィックが妙にリアルなのが印象的。
 どれだけお金と手間をかけたんだセガ。
 1戦\200とる『戦国大戦』も、もう少しなんとかして欲しい。

・このゲームはこれはこれでかなり出来上がっていると思うので
 この仕組みを活かし、いろいろ別なゲームも遊んでみたい。
 競馬とかプロ野球でなく、『桃鉄』とか『A列車』の延長で
 『トップマネジメント』みたいなのを作ると面白いのではなかろうか。
 「どらっがー」「ことらー」とか書いておけば売れるに違いない。

『王様物語』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20100926

・書いた不満点を解消しようとするなら『FFT』みたいになるのかもしれない。
 『ピクミン』みたいなゲームがなぜ『FFT』みたいな、
 になるのかは説明面倒ですが
 『タクティクスオウガ』は1チーム10人だったが
 『FFT』は5人。まったく違うゲームであるようで仕組みは殆ど同じ、
 というようなところにある。
 対戦RTSを上手く置き換えると
 『風雲大籠城』みたいな、このゲームもあまり面白くないですが、
 タワーディフェンスものになるようですが、
 そういうように『王様物語』を置き換えると『FFT』になると思う。
 逆に『FFT』を広げようと失敗すると『王様物語』になる、というべきか。

・『FFT』を遊びたくなってきました。が、『運命の車輪』は遊ぶ気にならず。
 同じ労力掛けるなら新作を作っていただきたい。
 『FF』にはあれだけ無駄に掛けるのに。
 力のいれどころが間違っているのはセガやナムコに限らないな。 

『メタルマックス3』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20101013

・『モンスターハンター』はテレビ画面でなくPSPだからこそ、だったようですが
 携帯やスマートフォンだからこそ、はあっても
 DSだからこそ、はあまりないのではなかろうか。
 DSでなくPSPだからこそ、はあるのに。
 もっともPS3と360の争いに比べればましと言えるものかもしれない。
 3DSだからこそ、はどうなることやら。

・ゲームもみためにかかるお金と中身の新しさに求める程度のばらばら感高い。
 中身の新しさ、というのはごくごく主観なのでわかりにくいけれど、
 『メタルマックス4』が出るころにも
 『メタルマックス3』が有り得るのが、ゲームという場であるのだろう。

『ゴーストトリック』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20101023

・オンラインRPGと1人用RPGが違うように
 『信長の野望』が1人用なように
 AVGが多人数用だったらどうなるか。TRPGみたいになるだろうか。
 ミステリ小説は何人用か。ミステリのような現実は何人用か。
 また、このゲームはボタンを押しているだけで進行するものとどう違うか、
 ゲーム的なものとは何のためにあるのだろうか。

・ゲームはいろいろ大変である。
 ミステリ小説はひとりで書けるけれど
 ゲームはひとりで作れるものばかりでない。
 大勢で作れば良くなるというものではないが、
 大勢で作るからこその良さはある。
 けれどひとりが好きなように作ったゲームのほうが
 結局面白くなるのでは、という気もするわけである。

『ベヨネッタ』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20101110

・あまり文句の付け所がないので、好みの問題と逃げていますが
 『ケツイ』と同様、好みがそのどこにあるかは遊んでも良くわからず
 まして遊ぶ前にわかるはずがない。それがゲーム。
 もっとももちろんみためが好みでない、というのもあるわけですが。
 同じ手足伸びきった大人の女性でも
 スクウェアエニックス的なそれにはあまり期待できないように。

・車のみためとか料理の味とかロボの格好良さと同じく
 数値でも言葉でも比較でも表せない。
 基準はそれぞれ見る方に、しかも自分でも明確でなく曖昧にしかない。
 そこに向けて作られたものを、それで楽しもうとするのだから
 外れが多くても仕方がないのか、そういうものなのか。
 そういうものとして楽しむとしても一抹釈然としない。

『トトリのアトリエ』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20101127

・アトリエシリーズのアイテム合成も、いろいろ広げる余地ありそうな題材。
 このゲームでは素材自体に背景がほとんど設定されていないのが残念。
 『桃鉄』の物件と似たような感じでありますか。
 といって『アトラス』シリーズみたいに交易品貿易というのも芸がない。
 「組み合わせ」と「交換と換金」のほかに、
 「戦闘」と「話の進行」のほかに、どういう組み合わせがあるだろうか。
 『わがままファッション ガールズモード』のような
 みためによる組み合わせとか
 サバイバル系ゲームの道具扱いでも良いかもしれない。
 包丁といえば料理でなく殺、みたいなような。

・あまり変化のないゲームには、それなりに理由もあるものでもある。
 そのどこが、多くのひとにとって楽しいか。
 その中のひとりでしかないひとりひとりには、なかなかわかり難いことである。

『戦国大戦 1560 尾張の風雲児』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20101207

・公式動画がないない書いていたらようやく公開されたようなので追記。

・またここには3戦\700と書いたのですが
 その後12/24に早くも3戦¥600に値下げ。早くも。
 『三国志大戦』に対して、大きく新規のひとを取り込めているとも思えず
 両方遊ぶひとも費やす時間もお金も倍になるわけもなく。
 三国戦国共倒れの未来がうっすらみえるような。
 ゲームとしては面白いのですが、アーケードゲーム自体ゲームマニアのものか。
 拡がらず縮まるばかりでは面白いゲームも出難いのか。

・来年以降も続けて遊んでいくことになるゲームではありましょう。
 『三国志大戦』に一番熱中していたころには及ばないにせよ、
 どれよりも楽しい作品には違いないので。
 カード追加は出し渋りせずどんどんしないと完全に取り残される流れの懸念。

『ファイナルファンタジー13』

 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20101221

・最後が『FF13』。なんてことかしら。
 今年感想を書いた作品は今年発売のものでないほうが多いので
 それを象徴していると思うことにしよう。来年もそうなりそうだけれど。

・10日前に書いたものだけに、格別付けることもないですが
 『FF』シリーズがいつまでも売れ続けているのはすごいことだ。
 1から遊んでいるひとなんて殆どいないだろうし
 7からだって、もう15年近く前。
 途中けなされまくりの作品を出しながらも
 これまでここまでブランドが通用し続けているのは
 スクウェアが偉いのか、ゲームが駄目なのか。
 どちらかといえば後者である、と皆思うのでなかろうか。

2011/1/25追記
・書き忘れていたので追記しておきますが
 光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士こと
 ライトニング(自称 21歳女性)さんのことでなく
 音量調整がソフト側でついていないことである。
 いまどき。
 FF13は作っているひとたちはさぞかし優秀なのだろうが
 サービス業としては残念である。


 
・といった感じで読み返し終了。
 記事の数は少なくなっているけれど、いちいちコメントつけるのはつらい。
 書いたように、今年遊んだゲームはおおかた昨年より前のものなので
 特にこのゲームが良かった、というのはない年でした。
 残念である。ゲームが残念でなく書いているひとが残念である。

・一年ごとでもなかなか見えないけれど
 今年の携帯、スマートフォンの数ではわからない伸張のように
 ゲームも年々歳々変化しているのでありましょう。
 遊ぶ方は追いつけていない。
 あいも変わらず本読んだりゲームセンター行ったり
 オンラインRPGは遊ばなかったり。

・来年はどうなるか。
 このサイトを書き始めたころは想像つかなかったけれど、今7年前は昔だけれど
 今来年はそれほど未来でもない。
 7年後もそれほど変わっていないかもしれない。変わっているかもしれない。
 新しく何か変わっていてくれないと面白くない。
 それをみて楽しませていただくのが私とこのサイトでございます。


・2010年これにて終了。
 2011年が皆様にとって良い年となりますように。