商慣習とキャリア
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0610/30/news010.html
テーマは何度となく業界に提示されてきたことだが、正直なところキャリアパスを提示しただけでは、何も変わらないだろう。商慣習ってのはよほどの事が無い限り変わらないし、人月計上、工数計算もそれ以上に明確なものがでてこない限り、置き換わることが無い。(でなきゃ、とうに変わっているはずだ)
いっそのこと、大手のベンダやSIerが鶴の一声で「うちは二度と人月計上によるシステム開発ビジネスは行いません」といった方がよほど効果があるのではないだろうか。
あと、この記事では触れず、マップしているだけだが、キャリアパスと資格とを結び付けてそれ自体をビジネスにするケースが多いのも業界の悪習だと思う。10年経って、その資格が本当に価値があるかどうかを考えれば意味のあることかどうかは判ることだと思うが、それでも目先に新しい資格が出来ると飛びつくのが、この業界の危うさだと思う。
最後に、この手のキャリアパスの話にはどうしていつも「プログラマ」ってキャリアが欠落するんだろう。システム開発でコアな作業に従事しているキャリアを無視するからこそエンジニア35歳限界説が囁かれるのだと、まだ判らないのだろうか。MSが絡んでいるのであれば、なおの事欠落してはいけないと思うのだが。